第三十五話
えー、遅刻の言い訳をさせてください。
投稿予約の日付を間違えました! 申し訳ありません!!
今年は遅刻の無いように、と申し上げておりましたのに、この体たらくorz
コレカラハキヲツケマス。(ぐすん
それでは第三十五話、始まります。
「……それは使い魔となる魔物が嫌がるから、だよ」
メリッサさんの後ろで、その眠たげな目を幾分細めるようかのようにして、ステラを見ていたオーリンちゃんがそう言った。
その言葉を聞いた僕たちの視線が自然とオーリンちゃんに集まるが、暫く待っても次の中々の言葉が出てこないことに、痺れを切らしたメリッサさんが問い掛ける。
「オーリン、それはどういうことだ?」
「……ん、ちょっと待って」
メリッサさんの問い掛けに対して、オーリンちゃんはそう短く呟くと、微動だにせず、じっとステラのことを見つめる。
僕はその様子を、未だに僕の後ろに隠れるようにして震えているステラの頭を撫でながら眺めていると、次第にオーリンちゃんの眼に少なくない魔力が集まっていくことが感じ取れた。
それに気づいたのは、この面子の中では僕とメリッサさん、それとコーデリアさんの三人だけのようだ。
この三人の共通点は何か、と考えてみると……恐らく【魔力操作】のスキルを持っているということだろうか。
この【魔力操作】というスキルは魔術を扱うための前提条件というのが前面に出すぎているようだが、それだけでなく魔力を扱うことに関して様々な効果を発揮するようである。
そのひとつに、自身の体内に流れる魔力を操作可能にするだけでなく、ある程度は自身の魔力以外の魔力についても感知出来るようである。
そういえばカンスト特典に『外気魔力の操作が可能』なんてのがあったなー、などと考えながらふと周囲を伺ってみると、傍から見ればオーリンちゃんがステラのことを鋭く睨みつけているだけの光景にトリフィラさんは呆れたように肩を竦めており、アンナさんは困ったような顔をして、ビックスさんは直立不動のまま成り行きに任せているようだった。
そのまま十を数えるくらいの間、酒場エリアから聞こえる喧騒に耳を傾けていると、、僕の頭の上にいるラピスへと視線が移り、さらにまた十を数えるくらい経つと、オーリンちゃんの眼に集まった魔力が霧散するように散っていく。
「……ふぅ、お待たせ。で、何だっけ?」
若干疲れたように息を吐き出したオーリンちゃんが、細めていた目をいつも通りの半眼に戻したところで、ステラに注いでいた視線をメリッサさんに戻した。
「ああ、複数の魔物と使い魔契約すると魔物の方が嫌がる、というのはどういうことだ?」
「……ん、それはね」
メリッサさんが再び問い掛けると、淡々とした様子でこう語った。
そもそも使い魔とは何か?
基本的に使い魔とは、主に魔術士系統の【職業】に就いている者が使役する魔物のことである。
その役割は多岐にわたり、契約主の身の回りの世話や魔術研究の助手であったり、契約主が冒険者であれば前衛として契約主を守るといった役割もこなす。
また契約主が何らかの原因で死亡した場合、使い魔契約は消滅するということ。
これらを念頭に置いた上で、この使い魔という存在は、魔術士ギルド――魔術士系統の【職業】に就いている者の組合――から第一階位の【魔術士】では契約が禁止されているが、第二階位の【魔術師】になると魔術士ギルド所属の第三階位である【魔道師】監視の下で、使い魔との契約が行えるらしい。
オーリンちゃんの場合は、冒険者としてパーティーメンバーがいるので、使い魔は契約していないとのことだった。
そして使い魔を得る方法は二つ。
召喚陣を用いて魔物を呼び出すか、直接魔物の元に赴いて契約をを結ぶこと。
魔術士ギルドで契約する場合、ほとんどが前者となるが、僕の場合――正確には使い魔では無いのだが――はラピスもステラも後者だ。
また使い魔契約の前提として、魔物と使い魔契約をした場合、契約主は使い魔となった魔物へ常時魔力を供給することになる。
それを踏まえたうえで、契約主は魔物との契約を結ぶ際に、その魔物が常時欲する魔力量を見抜くことから使い魔契約は始まる。
契約主は魔物が欲する魔力量と己の魔力量――契約主が使い魔へ供給出来る魔力は、契約主の力量にも左右されるが、平均としては契約主の総魔力の凡そ三割から四割ほど――から、その条件を満たせるかどうかを判断して、契約を結ぶか結ばないかを選択。
契約可能と判断して、契約を結んだその直後から使い魔へと魔力を供給することになる。
魔物にとって魔力とは生きていくための、この世界に存在するための源であり、使い魔にとってはこの供給魔力がそれに当たる。
人間で言えばそれは食事とほぼ同義なので、強力な魔物であればあるほど、供給しなくてはならない魔力量は跳ね上がるのだという。
そして、この供給魔力が途切れない限り、使い魔となった魔物は契約主の命令に従順に従うのである。
まあお腹いっぱい食べさせてくれる者に従うのは人間も獣も魔物でさえも同じ、ということだ。
では、魔物が嫌がる使い魔契約とは何か?
それはもう単純に供給魔力が十分に行われないことだ。
ここで、実際過去に使い魔に見限られた、とある契約主であった男の話をオーリンちゃんがしてくれた。
その契約主である男の総魔力を仮に100としたとき、その男が供給可能な魔力量は30であった。
この時、男は魔力需要が20必要な魔物と使い魔契約を結んでおり、この時点では双方過不足無く良好な契約であったという。
だが、男はその使い魔一体では満足出来ず、そこにもう一体、魔力需要が20必要な魔物との契約を望んだ。
二体目の魔物との契約は魔物側が渋々応じて辛うじて成ったが、契約主が供給出来る魔力は30のままだったので、当然使い魔二体へ供給される魔力は等分に割られて、15づつとなり、使い魔側が要求する供給魔力には5及ばない。
この時、二体の使い魔たちが何を考えていたのかはわからないが、二体目の使い魔との契約後ひと月の間は特に問題はなかったという。
だが、それが二ヶ月、三ヶ月と時間が経つにつれ、使い魔が段々と命令に従わなくなっていった。
二体目との使い魔契約してから半年経つ頃には、使い魔であるはずの二体とも契約主の男の命令にはほとんど従わなくなっており、それから程なくして使い魔契約は魔物側から破棄され、使い魔だった魔物たちは何処かへと去っていってしまったという。
その後、その契約主であった男と新たに契約してくれる魔物は一体もいなかった、とのことだ。
「……複数契約しなければ、不足の無い、余裕のある良い契約なのに、複数契約したばっかりに使い魔の魔物は常にお腹が減っている状態を強要される。他の契約主と単独契約し直せば、お腹いっぱいの状態になれるのだから、態々複数契約したがる契約主の元に居続ける必要は無いよね?」
「確かに、な」
「……だけど、これはまだ良い方」
「何?」
その話に納得したように頷いたメリッサさんだったが、オーリンちゃんが続けた言葉に訝しむような表情を向ける。
「……もっと酷いのは、契約主を食い殺したあと、街や都に割と洒落にならない被害を出した例もある」
「「「「「「っ!」」」」」」
オーリンちゃんが放ったその言葉に、全員が息を飲み、空気が凍りついた。
それを聞いた冒険者組であるメリッサさんやトリフィラさん、コーデリアさんはまだ厳しい表情に留めているが、アンナさんやビックスさんは既に顔が真っ青になってしまっている。
まあこんな話を聞かされれば、そういう表情になってしまうのも仕方無いのかもしれないけど、もうちょっとよく考えてみて欲しい。
こんな可愛いラピスと幼女なステラがそんなことが出来るだろうか? いや出来ない! 出来るはずがない!!
まあ、ラピスに関しては、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、規格外かもしれないかもと思わなくもないけど。
それは横に置いとくとして。
ちょっと意識を頭の上にやると、ラピスは我関せずとでも言いたげに、暢気にふるふると揺れていた。
――なーに、あるじ?
ん、なんでもないよー。
僕の意識が自分に向いたことを察知したようで、ラピスは無邪気に身体をみょーんと伸ばして僕の顔を覗き込んできた。
――そーお? んーおいしい
そんな念話? を飛ばしながら元の位置に戻ると、ちゅるちゅると僕の魔力を吸い取っていくラピス。
ふむ、ランクが上がったせいか、先ほどレベルを上げたせいか、昨日よりも吸い取っていく魔力量がちょっとばかし多いな。
「……これは魔術士ギルドでは割と知られてる話。だから、魔術士ギルドの門を叩いた者全てに、使い魔の有用性と危険性を説いてる」
「えっと、そうなるとハルトさんの使い魔は……」
ちょっと別のことを考えていると、淡々と告げるオーリンちゃんに、青褪めた表情のアンナさんが問い掛けていた。
それに対して、オーリンちゃんはひとつ深く頷くと、再びステラとラピスへと視線を向ける。
「……ん、そこが本題。ボクは【魔道師】だから、契約主と使い魔にきちんと契約が成されてるかどうか、関係性は良好か、供給魔力に過不足は無いか、ってことを確認する方法を学んでるから、さっきはそれを視てたの」
なるほどなー。それでさっきオーリンちゃんは眼に魔力を集めていたのか。
けど、それで何が見えたのだろうか?
そんなことを疑問に思っていると、口元を緩めたオーリンちゃんが少し興奮気味に捲し立てて言う。
「……結論から言うと、そのスライム、ラピスちゃんだっけ? ラピスちゃんとそっちの銀妖精の子は間違いなく、ハル兄と使い魔契約を結んでる。しかもこれ以上ないってくらい良好で、強固に結びついてる。供給可能な魔力量についても全く問題無いみたい。でも不思議なのは、ハル兄とラピスちゃん、ハル兄と銀妖精の子との間には、確かに契約の証である回路が結びついてるのに、それに魔力が殆ど流れてない。なのに解れが見当たらない。なんで? こんなの初めて見た」
お、おぉぅ。普段あまり声を張らないオーリンちゃんが、ここまで食いついてくるとは。
やはりオーリンちゃんもまだ成人前とはいえ、魔術士の一員ということだろうか。
魔術というのは学問と同じで体系化されたものであり、そこに不思議な現象や不可解な事象、難解な問題があれば考察し、実験を行い、観察を経て、結果を纏めるなど、学者としての一面も持っているのだ。
魔術士の中でも第三階位の【魔道師】であるオーリンちゃんは、一流といっても差し支えない立場だろうし、『初めて見た』というほど珍しい現象を目の前にしたら、魔術士としての血が騒いだのだろう。
とはいえ、僕にとってもそこは不思議でしょうがない。
今までのオーリンちゃんの話だと、使い魔には常時魔力供給が成されているという。
だが、ラピスについては常時ではなく、気が向いたときに魔力を吸い取っていっているのだ。
この魔力を吸い取っていっているのは、恐らくラピスのお腹が減った時と思われる。
基本は僕が寝る前に一回だけ吸い取っていくのだが、先ほどのように気まぐれに吸い取っていくこともあった。
僕としては大した量じゃないし、僕が発動させた魔術の残滓のような魔力も喜々として吸収しているので、特に気にしていなかったが、こうも普通の使い魔と相違点があると、もうちょっと使い魔という存在について、従魔という存在について勉強が必要かも知れない。
今回は付き合いはまだ短いが、知り合いであるオーリンちゃんだったから良かったものの、これがマッドな人に見つかったらと思うと……ぅう、おっかねぇ。
またさっきの話の中で、もう一つ重要な点があった。
それは、契約主が何らかの原因で死亡した場合、使い魔契約は消滅するということ。
使い魔契約で考えれば、契約主が死亡したら、供給魔力が無くなるので、長年ともに過ごした、といった情を考えなければ、妥当なことだと思う。
でもグリンさんはシュウトさんが亡くなっているにも関わらず、シュウトさんの従魔のままであり、長年あの泉に住んでいた。
あの泉がある場所はシュウトさんとの思い出の地でもあり、魔力が満ちている土地でもあるので、シュウトさんからの供給魔力が無くなっても生きていくための魔力には困らないのだろうけど……。
ふむ、ここに使い魔契約と従魔契約のはっきりとした違いがあるのではないか?
そういえばもう一つ気になることがあった。
ラピスやステラとは『眷属』と『盟約』の違いはあるが、ガーネたちも僕の従魔になってくれている。
彼ら? は名前をあげた時以外、魔力を吸い取っていった覚えがない。
彼ら? は大丈夫なのだろうか?
うーむ、考え出すとキリがないな。鑑定先生でもっと詳しいことが解ればいいんだけど、あれで詳しいこと知ろうとすると僕の脳の容量オーバーで頭が割れそうなくらい痛くなるんだよなあ。
下手に無理すると頭パッパラパーになりそうだし。
いや、でもこの世界では何も知らないまま、目立ちそうなことを知らないままってほうが危険かなあ。
……うん、不安要素を取り除くためだ。頭パッパラパーにならない程度に、ちょっと頑張って耐えてみようかな。
そんな意気込みをして、考え込んでいた顔を上げると、眠たそうな半眼そのままに輝かせているオーリンちゃんの顔が目に入ってきた。
えーっと、考察と観察は別にいいけど、実験は止めてね? フリじゃないからね? 実験がどんなものかは知りませんけど、絶対にダメです。
そんなにお目目キラキラさせても、ダメなものはダメです。
そう言外に滲ませた目でオーリンちゃんを見つめると、ちょっとしょぼんとした表情を浮かべて俯いてしまった。
それで諦めたかと思えば、俯いた表情からちらちらと視線を送ってきているので、まーだ諦めてくれてはいないようだ。
「えーっと、つまりどういうことっすか?」
僕とオーリンちゃんが無言の攻防を繰り返していると、腕を組んで首を捻っているビックスさんが居た。
「……ちぇ。ん、要するにハル兄に使い魔が二体いてもだいじょーぶってこと。それは【魔道師】のボクが保証する」
「あー、なら、いいのか?」
オーリンちゃん、保証してくれるのは嬉しいけどね? 舌打ちしないの。
「そうね。オーリンちゃんがこれだけ太鼓判押してるくらいだし、問題無いでしょ。それによくよく考えてみれば、この子たちがそんな大それたこと出来るとは思えないし、ね」
青褪めた表情から復活したアンナさんがラピスとステラを見て、微笑む。
流石アンナさん! わかってらっしゃるぅ!! そうです、ウチの子たちはそんなことしませんし、させませんから、安心してください!
「そっすか。ならオレっちも上司にはそう報告しときますわ」
「なんだか、お手数かけてすみません」
アンナさんの理解が得られたことに、顔を綻ばせていた僕だったが、立場上ビックスさんを困らせていたことに気づいた。
「あー、いや、オレっちの方こそ悪かったな。ただ、忘れちゃぁいねぇだろうけど、もっぺんだけ言っとくぞ? 使い魔の管理はしっかりな。使い魔が問題事起こした場合はその主人が責任を取ることになっからよ。オレっちとしちゃぁ、ハルトをしょっぴくなんざ御免だかんな。んなことになったら、後で姐さんたちに何言われるかわかったもんじゃねぇや」
真面目な表情から一転、豪快に笑うビックスさんだったが、最後の一言に反応したメリッサさんたちの鋭い眼差しに、笑いながら青褪めるというなんとも面妖な表情を浮かべていた。
「うは、うははっ~。ぅおっほん! それでは第三警備大隊第十三小隊所属、ビックス上等兵、現場に戻ります!!」
そう言ったビックスさんは華麗に回れ右をして、足早にギルドハウスを去っていってしまった。
「まったく、アイツという奴は。私たちだってそれくらい弁えているというのに」
十メートルくらい離れたところで、早足から駆け足に変わったビックスさんの後ろ姿を苦虫を噛み潰したような表情で睨みつけていたメリッサさんが呟いた。
と、そこへ苦笑気味のアンナさんが取りなすように声を掛ける。
「まあまあ、いいじゃない、慕われてるってことよ」
いや、それは恐れられてるって言うんじゃ……。
「んんっ! それはそうとハルトさん、ちょっとよろしいかしら?」
ぅひゃいぃ! な、なんか圧が凄いんですけど。おっかしいなー、【状態異常無効】のスキルが仕事放棄してのかなー。アンナさんに睨まれると冷や汗が止まんないんですけど?
ビックスさんを見送っていたため、アンナさんに背を向けている格好で圧の篭った声を掛けられて、ビクっと直立になってしまったため、太腿にしがみついていたステラまでもがビクっとなってしまった。
油の差していないブリキのロボットのようにギギギという効果音が聞こえそうな動作でゆっくりと振り返ると、笑顔なのに目が笑っていないアンナさんの顔が目に飛び込んでくる。
「うふふ、何をそんなに怯えてるのかしら? ちょっと教えてもらいたいことがあるだけですよぉ?」
怖っ! え、何?! アンナさんの後ろにスタ〇ドみたいな般若が見えてるんですけど!! 目の錯覚か?!
「ななななな、なんでしょうかかかっ?」
「うふふ、そんなに怯えなくても大丈夫ですよぉ? いえね、こんな日没間際の時間までどこに言ってたのかなーとか、その銀妖精の子はどこで拾ったのかなーとか、色々お聞かせ願えませんかぁ?」
ちょ、ちょっと落ち着きましょう、ね? ほらメリッサさんたちも引いてますよ? ドン引きしてますよ?
「私、言いましたよねぇ? 夜は魔物の行動が活発になるから、日暮れ前には戻るようにって。魔物の討伐は二ツ星からってことも。まさか魔物を討伐してきた、なぁんて、い・い・ま・せ・ん・よ・ね?」
うおおおぉぉぉ、めっちゃ怒ってる、めっちゃ怒ってるよぉ! やべぇ、まじ怖ぇ!! 表面上は丁寧な感じだけど、言葉の端々に剣山の如く刺がある!!
うわっこれ本当のこと言ったら、マジギレされんじゃね?
とはいえ、レッドオーガのことを言わないと、あの辺りは二ツ星か三ツ星の冒険者たちの主な狩場だから、警戒を促す意味でもキチンと報告したほうがいいのだろうけど、アンナさんのこの様子だと、火に油注ぐ行為だよなぁ。
いや、でも冒険者の義務としてこれは報告したほうが……ん? 待てよ。そういえばレッドオーガを倒したのって……。
僕はそこまで考えて、あることを天啓のように閃いた。
よし、これでいこう。ちょっと罪悪感を感じるが、いや事実だし、これは仕方がないことなんだ、うん。
決して保身に走るわけではない。そこんとこ間違わないよーに。
高速回転した思考で、この結論を出すのにコンマ五秒掛かったが、意を決してアンナさんへと向き直り、びっしりと冷や汗が浮かんでいる顔にも関わらず、出来るだけにこやかな笑顔を浮かべた。
「あは、あはは、いやーそれがですね、いつもより森の深いところに行ったら、レッドオーガっていうんですか? そんなのと遭遇しちゃいまして」
「「「「「……はあ?!」」」」」
笑いながら後頭部を掻く僕とは裏腹に、メリッサさん、トリフィラさん、コーデリアさん、オーリンちゃん、アンナさんの五人が目を見開いて驚きの声を挙げて、その場の空気が再び凍りついた。
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