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閑古鳥飛ばず

その家に来た途端また気を失いそうになった。結界の重圧が更に増し、押し潰されそうだ。


なんとか意識を保った宗士郎が客間に運ばれると、程なくして若い女性が現れた。



「お待たせして申し訳ありません。まずはコレをどうぞ。」



と小さな御守りを差し出した。



訳もわからず受け取ったが、途端にそれまでの重圧が嘘の様に消えた。


「これは!?」



「それは、封印のようなものです。チカラを封じれば結界の影響も少ないでしょう。……申し遅れましたが、葵の母、ひろみでございます。ウチの娘がご迷惑をおかけしました。」


彼女は深々と頭を下げた。



「なるほど、あの娘の……。いや、元々俺が原因なのだ、こちらこそ騒ぎを起こして申し訳ない。」



宗士郎も慌てて頭を下げた。



勢い良く頭をぶつける音に、ひろみは一瞬驚き、くすくすと笑いだした。


「今や伝説となった英雄がこんなにお若いとは思いませんでしたよ、宗士郎様。」



「知っていたのか……。」



「私達は知略の神に仕える、大巳ひろみ一族。あなたが来る事はなんとなく分かっていました。」



「“なんとなく”なんだな!?」



「あなたもお気付きだったのでしょう?」



「ああ、なんとなくは…、この結界やあなた方の気配に覚えがある。知略と術、そして呪いと毒の…、巳の神様だったな。」



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