第七話 勇者(笑)
あれからちょいと時間がたった
あの後、俺が召喚した死者の軍勢は魔物達を一掃しようと張り切っていたがほとんどの魔物は1時間とたたずに降伏した
それによって「我らが王よ!」と「神が降臨なさったのじゃ」とか訳のわからないことを言ってくる魔物がかなり増えた
というかほとんどがそんなことを言ってくる
マジでヤメテ!私のライフはもうゼロよ!
まずあいつらの熱い視線が痛い!
いちいち「次は何をしましょうか、我らが王よ」ってしつこい!
その度に俺は三流芝居で気持ちの悪い言葉遣いで喋らなきゃ行けなくて
疲れる……
それに!ゴブリンとかコボルトとかが定期的に生け贄を寄越してくるのもヤメテほしい
俺はまず骨だし味覚ないから食べるのは魔素だから食えないから、食いたくもないし
そんな事を愚痴っていると死者の軍勢達が俺の前に来てかしずき、先頭に立っている死者の軍勢のリーダーだと思われる派手な鎧を着た骸骨が口を開いた
「我らが主よ、お耳に入れたいことがございます」
「申してみよ」(めんどくせぇ)
「は!我らが主を討伐するなどと言い森に攻め込んだ 不遜な輩、勇者一行共を捕らえてまいりました!」
「おいコラ」
「どうかなさいましたか?」
「い、いや、それでその勇者達は?」
「現在は木に縛り我が軍の者に見張りをさせています」
「わかった今すぐ向かおう」
「了解しました、では」
そう言うと死者の軍勢の一人は持ち場に戻った
「勇者を捕らえるとかどうすんだよ」
ほんと、ガチでやめてくんない?そういう面倒ごと持ってくんの
「ああ、つうか勇者の所行かなきゃいけないじゃん」
メンドクセェ