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第三話 とある冒険者の災難

俺はガッツ

Aランク冒険者だ

鬼の大剣というチームのリーダーだ

最近俺はとある仕事でチームがAランクになった


今回の依頼は

魔の森での魔物の様子がおかしいので

調査してくれという依頼だった


報酬も金貨3枚とかなり高かったので

これにのっ


鬼の大剣には俺の他に二人いる

人数は少ないが実力がある集団だ


弓士のリアと魔法使いのサラだ

どちらもA級冒険者だ


俺はこいつらと一緒に魔の森にいった

浅瀬ではいつも通り弱い魔物がたくさんいた

新人冒険者は良くここで練習している


森の少し奥に入るとそこそこ強い魔物が出てくるが俺の敵じゃない


森の一番深い中央まで来た

ここがヤバいのは一瞬でわかった

生き物の気配がないのに魔素がすげえ

魔素ってのは空気中にある魔力のことだ

強い奴だと自分の魔力が漏れ出て魔素として出てくる


しかし本当に何も出てこないな

魔の森の中央と俺、どっちが強いか知りてえのに


そんな時だった


「ガッツ!?あっちに何かいる!」


魔物か!

よっしゃあ、さっきから倒したくてウズウズしてたんだ


「本当か、よしこの俺がぶっ倒してくる!」


どこだ俺の獲物は


ガサガサ


そこか!

俺は音の鳴る方へ向かった

そしてその先に待っていたのは巨大な骸骨だった

それは禍々しくすぐに出会ってはいけないものだとわかった

ドラコンよりヤバい、死を具現化した存在のようだった


「う、あっ、あっ、」


俺はここに来たことを後悔した

あの化け物は俺とは次元が違う


俺はまともに声を出すことも出来なかった


「どうしたの!ガッツ!」


「ガッツさん、どうしました!」


しまった!俺を心配してあいつらが来る

俺のせいでこんなところに連れてきたんだ

何としてもあいつらは助けないと!


「来、来るなぁぁぁぁ、逃げろおぉぉぉ」


ダメだ、こっちに来ないでくれ

お前らだけでも逃げてくれ

そしてあいつらは俺の言うことを聞かず来てしまった


「え?どうしてって…あっ」


「こ、これは」


この化け物に見つかった

あいつらまで殺されてしまう

俺のせいで!


「おい、逃げるぞ」


そうだ、こんなところで諦めちゃいけねえ

少なくともあいつらはぜってえ逃がす


「うん、わかった!どうする」


「とりあえず派手な魔法ぶっぱなして牽制してくれ!弓士であるリアを先に逃がす!」


「わかった!あんたは」


「俺はあの化け物にスキが出ている間にお前を担いで逃げる!」


「ガッツ…わかった 現れよ神の炎! インパクトフレア!」


よし、アンデッドの弱点である火魔法だ

しかもかなり高位の魔法だ

これで少なくても少しは時間を稼げたはずだ

このスキに逃げ…


バシュン!


な、あの野郎

高位魔法を片手で握りつぶしやがった!!?

お、終わった

もう作戦を考える時間もない


「お、おしまいだ」


「う、うぅぁ」


俺は死を覚悟した

サラは泣いている

すまねえな、俺のせいで

俺がこんなところに連れてきたから


俺は目をつぶり死を待った


しかしいつまでたっても何も起きないので目を開けると奴は


「貴様に用はない」


と言ってこの場を離れていった


俺はその後、仲間に頭を下げた

こんなところに連れてきて本当に悪かったと


仲間は

気にしないでや

別にリーダーが悪い訳じゃない

と言って俺を慰めてくれた


そして俺は今回の事をギルドに全て話した



何かモブキャラのほうが主人公っぽい

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