表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/50

エピゴノイの真実

 瀬亥が言葉を紡ぐ。

「我らは『エピゴノイ』。古き人類に変わる、新たな人類の後継者。もし、『コーダ』が起こらなければ、我々の存在は消えてしまう。だからこそ、我々は戦うのです」

 ゼルペンティーナはそれに言葉を返した。

「笑わせるな。もし『コーダ』が起きれば我々が生き残る術などない」

 瀬亥が答える。

「この世界が『コーダ』で崩壊しても、『ザナドゥ』に行けばいい。ただ、それだけです。我々もその中で生きている。私は学生の身分です。生まれは『ザナドゥ』である以上、私たちは旧来の人類と染色体クロモゾームは違う。だからといって、私たちは差別しない。ただ、種族が違うから、両者間で子供ができないというだけ。我々の世界でも、あなたは指導者として活躍されている。そのあなたを無碍に殺し、それでもどうにか生き残ろうとする浅ましい考えを、我々は許すことができない」

「笑止だな。お前自身の意志はないのか?」

 ゼルペンティーナは笑いながら言う。

 瀬亥は言葉を返した。

「学園には後輩もいます。私たちの家族も『ザナドゥ』にはいます。私たちは、彼らを守るため、この戦いに志願したのです。さて、奴らも直にここに来る。ここを守り抜けば我らの勝ち、落とされれば我らの負け。ゼルペンティーナ様は、私が死命を賭けてお守りいたします」

 深々と、瀬亥は再度頭を下げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ