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2/20

女の子も悪くない(笑)

8話ごろからおもしろくなる予定です。


「え、それでなに?コイツ女の子になったって言うの?」

「そうよ。私はいろいろと手続きしておくから、あなたはこの子にこれから必要な事を教えてあげなさい。」

「ちょいっ!なにそんなに冷静になってるの!世紀の大問題でしょコレ!」


…おっと、紹介が遅れたかな。

さっきからうるさいのは俺の姉。

名前は木下(キノシタ) (リン)。名前の通り、凛とした人だ。見た感じはね。性格はうーん、頼れる姉ちゃんかな。


ちなみに俺たち姉弟は仲がいい。

あ、今はもう姉妹になんのか?

なーんてね、ふふふ。自暴自棄になんかなってないよ。ははは。


「姉ちゃん落ち着いて。細かいことは気にしなくていいじゃんか」

そう言って右目でウインク。


「まぁ、それもそうね。それより学校はどうするの?いきなさいよ?制服貸してあげるから。」

話題がすぐにそれて具体的なものになる。

ちなみに姉ちゃんも去年まで俺と同じ高校に通ってた。

今は大学一年。


しっかしすごいなこの魅了(まほう)。イチコロじゃないか。

まぁ、姉ちゃんはもともとノリがいいけどな。

…俺の周りノリがいいやつばっかじゃないか


「え、女物の制服着るの?俺が?」

ちょっとまて、それはありえない。

スカートとかいやですわよ、あんなに脚見せて、はしたない!


「だって、今はあんた女の子よ?当たり前じゃん。制服以外は…買わないといけないね。

お母さん、私も出すけど優に必要な物買うから、お金くれない?」

わざわざ俺のせいで無駄な出費が…かたじけない。


「あ、買ってきてくれんの?ありがとう!」

さっすが姉ちゃん。ぬかりなし!

まぁ、俺もこのままじゃ外にも出れないしな。

「なにいってんの、あんたも来るの!」


…。


あ、マジっすか。

途方に暮れていたとき、またあいつが来た。

(やぁやぁ、おはよう。どう?いい感じ?頑張って女を磨くんだよ!)

何を言ってんだこの悪魔ァ

心なしか楽しんでいるようにも聞こえる。

あと、いきなり出てくるのはやめて欲しい。

死ぬほどびっくりする。


(イケメンとイチャイチャするの、待ってるからね!)

…てかさ、そもそも俺が男とイチャイチャなんて、演技するとしてもハードル高すぎじゃないか?

俺にはそっちのけはまったくないんだぞ!


(あ〜、それは女体化のときに"いじって"るから大丈夫。)

大丈夫ってなにがだよ!

いじってるって何をだ?


(さぁ?そのうちわかると思うよ。じゃ、おやすみ〜)

ちっ、都合のいいやつ。

やっぱり、悪魔だな。

でも、ふらっと消えたり現れたりは心臓に悪いのでやめてほしい。



____

「さぁて、優。これから買い物に行くわけだけど」

「お、おう」

「まず、お着替えターイムっ!それじゃ外にでれないもんねぇ」

なんか、楽しんでない?この人。


ちなみに今は上下ジャージ。

下着ももちろん男物だぜぇ!はっはー!

いや、女物なんて持ってるわけないからな、そもそも!


「あの…ジャージじゃダ…メですよね。ごめんなさい。」

目が怖い。今年で一番怖かったよ。

うるさいんだよなぁ、いちいち。そんなに見た目に気を使わなくたってさぁ、寒くなけりゃいいんだよ。


「はい。じゃあ、脱げ。真っ裸になりなさい。」

「へ?」

なにをおっしゃっているのだろうかこの人は。


「いいから脱いじゃえ♪」

なんで楽しそうなんだ?この人は!


「あの、姉ちゃん?俺ももう高校生なんだけど?いくら姉ちゃんとはいえ…」

恥ずかしいだろうっ!


「優は女の子。私も女の子。問題ある?」

ウインクしながらピースで決める。

そういうタイプじゃないけど、やっぱ美形だと決まるな。

でも、雰囲気が″脅し″のそれだ。


「あはは〜、びっくりするほど問題ないね。」

泣く泣く承諾する。この人絶対ひかないもんね。

怖い。一生男に戻れなくなるとか以上に怖い!

姉ちゃんの今まで見た事のない裏の顔を見てしまった気がする。


…忘れよう。

仕方なく脱ぐ。

が、手が動かない。


くそっ!なんのプレイなんだよこれ!恥ずかしすぎるぞ!

なんで姉ちゃんの前で生着替え!

いや、着替えじゃねえ!脱げっていわれただけだった!

姉ちゃんの顔が険しくなってきたので脱ぎ始める。

顔が熱くなっていくのを感じる。

男としての尊厳を一気に失ったかんじだ!


「ど、どうだ!真っ裸になったぞ!」

もはや必死で意地を張る。


「チッ、顔が可愛いのはそのままで体もナイスバディだとぉ?私と同じく、いい女になりよって〜、けしからん!あはは」


姉ちゃんのキャラが定まらない。

最高に『ハイ!』ってやつなんだろうか。

一応褒めてくれているらしいけど。


まぁ…なに、ちょっと嬉しいかもな?

っていや、ないないない!なんでそんなこと思っちゃってんの俺!

いい女よりいい男!だろうがぁぁぁぁぁあ!


しっかし、冬に真っ裸は寒いよ。

なんなんだよこの仕打ちは!

全部悪魔のせいだ!


「背は優の方が低いのか。でも、サイズは…いっしょだね。」

よしっ!っといって姉ちゃんはクローゼットを漁り出す。


「ハイ。とりあえずこれね。」

手渡されたのは姉ちゃん使用済み下着(多分)

使用後じゃねぇぞ!洗ってるからなちゃんと!(多分)


「うわっ!いきなりなんだよ!」

思わず床に落としてしまう。

弟になんてことをするのだろうか。

恥ずかしさと気まずさでまたもや顔が熱くなる。

俺も一応年頃だっ!


って一応ってなんだよ!

…最近セルフツッコミがおおいな。痛い子みたいじゃないか?


「も〜、変なところ純粋(ピュア)なんだから。はい!いいから穿く!」

しぶしぶ下を穿く。

…ううっ、なんでこんな。

するすると男と比べると断然薄い下着を穿き終える。


ん〜、コレはっ!

男では味わえない感覚。

絶妙なフィット感

…いや、悪くない。

ほんとに、なんか、もう…まぁ、悪くない


「ブラ…つけれる?」

さっきまで男だった俺に向かってなにを言い出すのだろうか?

姉ちゃんは俺に女装趣味があったとでも思っているのだろうか?


「わけないでしょうが!」

もちろんこう答える。

ほんとに、俺のことなんだと思ってるんだろう。

やっぱり人間不信になりそう


「まぁ、とりあえず一回やってみ?」

なっ、なんでやねん!

とりあえずって、そんなこと言われても…

まぁ、仕方ない!挑戦してみる。

渡されたブラジャーを見つめながら、俺は何かしらの覚悟を決めた。


…「ぐぎぎぎ、はめれない。」なんなのこのホックって!

不器用な俺には無理ゲーだ!


「ぐっ…うぅっ…りゃっ!」

気合で留めた。


「どうだ!つけたったぞ!」

何故だ、嬉しい!テンション上がる!

あれだ、手が細くなってるからだ。

複雑だけどなんかうれしい!


「まだまだじゃな。それではその美しい乳房を保つことはできんぞ!」


もはやキャラ崩壊どころじゃないぞこの人!

なんかの師範みたいになってるし


「まぁ、リアルな話、周りの肉もこうやって…ほい。いい感じの形でしょ?まぁ、そもそも後ろで留めようとするのが…」

「はうぅっ!」

胸を急に触るのはやめい!


お、おぉ〜。しかし確かに綺麗だ。

…我ながらなのが残念だ。

俺の胸は結構デカい。なのに形はいい。

なんというか…素晴らしい。

俺のなのが残念だ。


しかし寒いなー。うん。寒いから上を着たい。寒いもんねー最近

嘘です。恥ずかしいので早くジャージを…


「それにしてもほんとにピッタリはまっちゃったわね。あんた、私と同じDカップあるわよ?」

おっふ、D!あれなのね、男から女だからやっぱり貧乳みたいななノリはないのね


「おぉ、やっぱり結構巨乳…そんなことより、姉ちゃん。この格好恥ずかしい。」

精神の限界です。


「しっかし、優の胸の柔らかさ、たまらないわね。」

ふにふにふに。

姉ちゃんに胸を揉まれる。


「ひゃんっ!なっ、なにやってんだよ!」

いっけね、変な声でた!

本当に女みたいじゃないか!(※本当に女です)

胸で感じるとか…おしまいだぁ。


「可愛い声でたじゃん。いいね、いいね。可愛いねぇ」

羞恥で顔が真っ赤になる。

や、親指を立てて賞賛するのはやめろ!

おっさんかお前はぁ!


「えい、もう一回♪」

ふにゅっ


「ふぁぁっ!」

うぁぁぁぁ、助けてぇぇぇ!



____

「さぁ、優。街についたよ。どう?感想は?」

「死にたいくらい、恥ずかしい。」

え、理由?スカートはいてるから。

怖い。スカート本当に怖い。

ズボンのような安心感がない!


そもそも冬にスカートって前からどうかと思ってたんだよね。

冬の寒い中女の子たちってスカートはいてて凍え死なないのかって。バカなのかって。

いや、でもね。タイツってすごいわ。

保温力なめちゃいけない。

いや、まぁ寒いけど。

そんなこんなで姉ちゃんとの地獄のお着替えが済んだ今、買い物のために街に来ている


お着替えはほんとに地獄でした。

もう二度とあんな思いはしたくないです。


「キャー、ドキドキしてる優ちゃん可愛い♪」

もう、このひとはシスコン街道まっしぐらです。

キャラを固めてください


「はやく買い物してはやく帰ろうか。うん。」

そんなこんなでお買い物が始まった。

いや、特に描写はしない。

ダイジェストで説明しよう。


まぁ、下着売り場は本当にもうね。うん。察して。

採寸とかさ、慣れてないからさ。

こう、キョドってたら、店員さんが「ウフフ。可愛らしい妹さんですね」って姉ちゃんにいっててもう、俺本当に死にたいって思った。

可愛らしい、妹とダブルできたから立つのが精一杯だったぜ。あやうくKOされるところだった。


で、その後に普通に服を見たんだけど。

お約束(?)のように姉ちゃんに着せ替え人形にさせられました。

これまたほかの店員さんが

「可愛い妹にはこれなんかが」

ってかんじで加勢してきて失神するかと思った。


軽くトラウマになりつつあります。


あ、女の子になっていいことがあった。

実は、俺って割と甘党なんだ。

…子供っていうな!

辛いのもいけるけど、ひぃひぃ言っちゃうタイプで、甘い辛いで言ったら断然甘い方を選ぶね。


ちなみにチョコなど、スイーツがかなり好きだ。

…女子っぽいとかいうな!


で、姉ちゃんとカフェでお茶しようとしたんだけど、気兼ねなくパフェ頼めるっていいね。

カッコつけないってのも割とありなのかもしれない。

…な〜んて。


男の心を忘れちゃいそうになるが、俺は負けない!

しかし、甘いものに関してはおおいにこの容姿を活躍させよう!


「しっかし、美味しそうに食べるね。」

「甘い物好きだからな、姉ちゃんも知ってるだろ?俺の甘党なの」

「そりゃそうだけど、今の優がパフェ食べてると絵になるわぁ。本当に可愛い。…でも」

「別に可愛くなくてもいいんだけど、でもってなに?」

「言葉遣いどうにかならないの?あと、俺っていうのもおかしいよ?」

…ですよね。薄々感じてた。

まぁ、我ながら可愛いいから、不自然だろうとはおもってるけどさ



「やっぱり、そこつっこんでくる?いいんじゃないかな?このままで。」

すかさず右目でウインク!


「いや、だめでしょ」

きいてねぇぇぇー!

嘘だろ!どうなってんだよ悪魔!

無理か?ごまかしにも限度があるのか?


神よ、あなたは俺に女の振る舞いをしろというのか?!


「俺はないわー、そのかわいさで。まぁ、今は仕方ないけど、徐々に治しなさいよ?」

あ、まぁ、どうにかなったみたい。

ほんとに″なんとなく″ごまかしたな。



____カフェをでて、駅まで歩く。


もう買い物は全て終えている。


女の子になったということで、荷物持ちにはならず姉ちゃんと半分こで荷物をもつ。

…女子って得だな。

そんなことをつい考えてしまうが

頭の中で否定する。

男に戻ることを忘れちゃいけない。

忘れちゃ…いけないんだよぉぉぉ!


いかん、女子道への誘惑に負けちゃだめだ!

(恥ずかしいので)人目を気にしながらも帰っていたその時


「あらあら?そこのお二人サン。可愛い顔してるねぇ?どう?俺等と遊ばない?」

男が4人くらいで囲んできた。

え、なにこれナンパ?ナンパされてんの?


なんというか…微妙な奴等だな。

なんつーか、ナンパ毎日してるけど連敗してますオーラがすごい。


しかし、体は素直で緊張からか後ずさる。

男達は巧みに俺たちを人通りの少ない道へ誘導する。

うわぁ、慣れてやがる


「姉ちゃん?」

俺は姉ちゃんにどうするのかを相談するように目を向ける。


「んも〜、めんどくさいな。私達、はやく帰りたいからごめんなさいね。そこどいてー」

しかし、ニヤニヤした男達は一向に動く気配がない。

なんなんだよ本当に!めんどくせぇな!男って!

いや、俺もそうだけどね!

心は男だけどね!


「あー、めんどくさいなお前等…」

やべっ!怒りが口にでた!


「お前等?なに?君、俺等にそんなナメた口聞くの?」

ヘラヘラ笑いながら顔を近付けてくる。

んー、臭い


「あ、いや、まぁ、そんなつもりじゃないっつーか…あぁ、めんどくさい…」

しかし、やっちまった!こんな低レベルなやつら、おこらせたらなにするかわかんねぇ!

姉ちゃんもいるのに!


俺は今、女の体だし…

男のときは強かったのかって?聞くな!


「俺等は優し〜ぃく声かけてあげてんのに、そんな態度はひどくないかぁ〜?ん〜?」

しゃべり方ウザい。


「ウザい。消えろ」

姉ちゃんが凛と言い放つ。

一瞬たじろぐナンパ勢。

ざまぁないな!

姉ちゃんをなめるなよ!


しかし


「おっ、お前等なぁッ!なめくさりやがってぇぇ!どいつもこいつも鬱陶しがってよぉぉ!調子乗ってっとどうなるかわかんだろぅ?!ああっ?まぁいい。とりあえずこっちこいやッ!」

おぉ、やっぱり連敗してたのか。

なんてのんきなことを考えていると男達の一人が、俺に向けて掴みかかるように手を出した。

やっべ。


_その時


その手を掴む者がいた。


「まぁまぁ、こんな事はやめましょうよ。可愛いお嬢さんたちも、お困りのようですから。」

つい数時間前も聞いた声。


「さっきぶりだね、男装ちゃん」

ニコッとはにかむ吉良大雅がそこにいた。


…うわぁ


「…チッ、なんだお前?」

「吉良大雅だ。知り合いの女の子なんでね。他の子を誘ってくれるかな?」

あくまでも爽やかに言い放つ吉良。


「はぁ?バカか?関係ねぇよもういいや、やっちまおうぜ!」

吉良のつかめない態度に腹を立てたナンパ勢が動き出した。


「おウッ!」

声と共に吉良に飛びかかる男達。


がしかし、華麗な身のこなしでよけ、一撃で相手を地に伏せる。

なにこいつ?武術でもならってんの?強すぎるだろ?

なに?実は伝説の不良ですみたいな?

強すぎて怖い!

なにこの実写版少女マンガ!


ものの数秒でナンパ男達はひれ伏した。


「すみませんでしたぁぁッ!」

土下座をしながら俺と姉ちゃんに謝るナンパ勢。


「これからは、女の子にはやさしくねっ。」

ニコニコしながら言い放つ吉良。


「心に誓います!」

…なんなんだこの茶番。

敬愛の念がでてるよ、連敗ナンパくんたちから


そして短時間でカリスマ性を見せつける吉良。

やっぱムカつく!


「怪我はない?あ、そちらのお姉さんも。」

気遣いを忘れない吉良。

ほんとによくできた奴だな。


「大丈夫よ。助けてくれてありがとう。えらく強いんだね?圧倒的すぎて笑っちゃったわ。」

連敗ナンパくんたちがボコられるのをみて爆笑していた姉ちゃん。

キャラを固めてよ。怖いよ。


「いえいえ、昔一時期武術にハマってたもので。たいしたものじゃないですよ。無事で何よりです」

って、武術やってたのね。マスターしてたのね。

吉良!侮り難し!


「で、何?あなたこの子と知り合いなの?」

「えぇ、さっき道で少し…ね。」

なんだその、言い方は!なにかいかがわしいことがあったみたいじゃないか!


「というか、あなたのその制服…この子と同じ高校ね。学年は?」

「1年です。」

「ほー、学年もかぶったか。…そうそう、この子、明日からあなたのいる学校へ通う事になると思うんだけど、お願いできる?頼もしそうだし」

ちょ、ちょい!なに勝手にはなしすすめてんだこの人!

よりにもよって吉良に!やめろぉ!


「もちろんいいですよ。任せてください。僕の名前は、吉良大雅です。よろしく。」

お前も話に乗るな!


「ほら、あなたも挨拶くらいすれば?」

咄嗟に話をふられて焦る。挨拶ったって…


「お、俺は…」

あれ、ちょっとまって、名前優のままだとおかしいよね?

ど、どうしよう!


「木下…優…奈、です。よろしく」

もう咄嗟に出たのがこれだったわ!

おかしくないよな。うん。大丈夫なはず。


「木下優奈ちゃん、か。よろしくね」

手をさしのべる吉良。握手ってか?

ほんとにコミュニケーション能力に長けてるな。

そこがまた腹立つ!



____

「では、僕はこれで。」

姉ちゃんとの会話を終えて、そそくさと立ち去る吉良。


まったく、あいつに二回も会うなんてな。

いろいろと人生で最悪の日だったな


「あの子、もともと知ってる子?」

姿が見えなくなったあと、姉ちゃんが聞いてきた。


「同じクラスだったよ。これからはわかんねぇけど。俺はあんまり好きじゃない」

できれば、クラス離れたい。

同じクラスにいたら絶対に絡んでくるだろアイツ!


「へぇ、なかなかいい子だと思うけどね。彼氏にでもすれば?あははっ」


何を言ってるんだこの人!!


(お姉様の言うとおりだね。彼氏にしときなってー、にゃはは!)

うおっ!またこの悪魔はぁぁ!


「…ふざけるな!するわけないだろ!」

しかし、若干その姿を想像してしまう。…即座に打ち消す。

俺と吉良が付き合う?ありえないっての!



まぁ、でも




…今日の吉良は、ちょっとカッコよかったかな。

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