かくれんぼ
高校最後のテストが近づき、とても更新ができません…
休憩にちょいちょい頑張って書きました!ご覧下さい!
1/22 優奈視点からの描写を大幅に増やしました。
『久しぶりね、ルキ』
『っ!、…リリスっ?!』
サキュバスの顔からは、何を考えているのか感じ取ることができない。
だが、どこか悲しそうだな。と思った。
『魅了応用編、『麻痺』』
瞬間、俺たちの体が金縛りにあう。
「うおっ、喋れるのに動けねぇ!」
「金縛り…僕も流石に魔法の解き方は知らないなぁ」
『どこにいくんだ!…くっ、さすがリリスといったところか。精神体の俺まで動けん』
精神体のまま、一目散に逃げ出すサキュバス。会話はできるのに、ピクリとも動けないもどかしさ。
呼吸や瞬きができるのが不思議なところだ。とか変なことを考えつつも、今やるべきことを考える。
情報が足りない。
「おい、ルキフゲ!どういうことだ!」
『俺に聞くな!まさか本物のリリスに会えると思ってなかったしな!』
本物のリリス?リリスはあのサキュバスのことか?ん?
「…金縛りが解けた!とりあえずあの悪魔を追った方がいいんじゃないかな。普通の人には見えるのかい?精神体」
『いや、一般人にはみえないな。俗に言う霊感が強いと見えるし、悪魔が憑いていても見えるが』
「とりあえず追いながら事情を聞くからな!」
_____
自分達がどんな人を追っかけているのかもわからぬまま、走り出す。
精神体故に息切れを起こさないルキフゲから二人の過去を聞き出す。
「えーっと、つまりお前がなかなかすごい悪魔で、そのサキュバス…じゃなくてリリスの事が好きだということは分かった」
「なんというか、漫画みたいな話だね」
『まぁ、嘘偽りのない実話だ。まさかリリスも転生しているとは…いや、転生なのか?優奈はなにか聞いてないのか?』
ぎくっ、知ってること話せば俺が元男ってバレる可能性が…
吉良はは俺のことが大好きだけど…って何言ってんだ、まぁ、とにかくさすがの吉良でも元男はキツいだろ。
…キツいよな?まぁ、話すわけにはいかない。
「いやぁ、あいつと話すことそこまで多くないからなんとも」
『そうか…魅了はリリス固有の能力だ、それを使わせるということは、リリスも優奈のことは大事にしていたはずだ』
しかし、いくら探しても見つからない。そもそもリリスについての情報が無さすぎて、探しどころの見当がつけられない。
精神体を探せっていわれても、ちんぷんかんぷんだよなまったく。どこのラノベだっつーの。
「ルキフゲ、魔法でなんとかしろよっ…てか、魔力みたいなのでわからないのか?」
『俺のは特殊な能力だからな、他の魔法はそんなに得意じゃないんだ』
「『財宝管理』を使うのはどうかな?ここに呼び出すというのは」
『うーん、あれはなぁ…魔力の供給源がしっかりとないとなぁ』
「さっきの変な男の時使ってなかったか?」
『消費した分の魔力を徴収したからな』
「そう考えると…怖いなお前の能力」
『昔、リリスにも同じ事を言われた』
苦笑いをするルキフゲ。割と弱点なのかもしれないな、能力の話は。
「ちなみに、魔力の供給ができないとどうなるんだい?」
『俺達の体に負荷がかかるな』
「それだけか…じゃあ、呼び出してよ。僕はOKだ」
『三日はろくに動けないぞ』
「16年間共に過ごしてきた俺のためなら、それくらいなんてことないよ、優奈ちゃんも困ってるようだしね」
「吉良、カッコいい…」
「ふふっ、ありがとう」
「ふぇっ!声に出てた?!」
しまった!つい素で言っちまったぁぁぁぁ!
_____
もはや深夜だ。家に連絡を入れて3人で帰る。
「吉良、泊まってくか?動けないらしいし」
「うーん…優奈ちゃんがいいなら」
やがて、家に着く。今日は母さんも帰宅していた。
「母さん、こいつは吉良大雅。俺の彼氏、今日止まってくから」
「はいはい、お姉ちゃんにも言っときな…って、え?」
ちょっと、どういうこと?説明しなさい!と言う声を後ろから浴びながらも、それを無視して姉ちゃんの部屋へ
コンコン、「姉ちゃん?」
ガチャっと扉が開く。
「なに?優」
「今日、吉良うち泊まっていくから。よろしく」
「お世話になります、お姉さん」
「はいよ、ん…ん?え、優、泊まるってまさか…っ!」
「なに?」
「いや、まぁ、その、頑張りなさい。ちゃんとするのよ?」
ちゃんとする?なんのことだ?
「おう」
とりあえず返事だけしておく
部屋に入って一応鍵を閉める。
「なんか、様子がおかしかったな。ルキフゲやリリスの影響か?」
『俺にそんな能力はないし、リリスも人間相手にそうそう力は使わない』
「まぁ、たぶん僕が泊まるからそわそわしてるんじゃないかな?」
「なんでそわそわするんだよ」
別に今までだって隆士なんかはよく泊まってたし、小学校の時にいた数すくない友達も泊めたことがある。
「…分かってないみたいだね。優奈ちゃん、年頃の女の子が彼氏を部屋に連れ込むんだよ?それも泊まりで。どういうことかわかる?」
「ん?それほど仲がいいってことか?」
「…まぁ、あながち間違いじゃないけど、つまりは」
吉良に耳元で呟かれた事は…言わせんな!
「吉良、変態」
「えぇ!なんで!」
「だって、吉良も…そういう事考えてたってことだろ?!」
「いや、それはもちろん優奈ちゃんの女神のようなその身体をいつか僕のものにできれば幸せだとはいつも思っているけどさ!こんな事態にそこまで望んではいないよ!」
「ううう、変態!気持ち悪い!恥ずかしいだろ!正直に言うんじゃない!」
でも、吉良も俺の体にはちゃんと興味があるんだな。…よし。
『若いなお前ら』
ルキフゲに生暖かい目で見られる。恥ずかしくなったので、吉良の方を向いていた体を逆に向けてそっぽを向く
「よし、じゃあルキフゲ!はじめるぞ!」
誤魔化すように大きな声で気合を入れる。と言っても俺は何もしないんだけど。
『分かった。『財宝管理』標的リリス』
黒いモヤに包まれながら、半透明のリリスが姿を見せる。
『あ、あれ?…そうか、ルキか』
束の間の驚きの後、諦めたようにため息をつくリリス。
「サキュ…リリス!なんで逃げるんだ?」
…どうもリリスと言う呼び方がなれないんだよな。俺の中にいた時と性格が違うような気がするし。なんか変だよな。
『べ、別に逃げてなんかないけどね〜』
『俺はリリスにあえてとても嬉しい。話がしたいと思っている。なぜ今まで隠れていたのだ?』
「というか、ルキフゲにバレたくないみたいな態度だったよね!」
ここぞとばかりに責め立てる。反逆だよ。フフフ
(コラ!いらないことを言っちゃだめでしょう!)
急に脳内に語りかけてくるリリス。残念、情報操作はさせない!
『リリス…俺のことが嫌いになったか…』
『そう言う事じゃないって!私もうれしいよ!嬉しいけどさ!』
『そうか、ならば何故!リリスなら俺が大雅の中にいたことを分かっていただろう?』
『私もルキフゲと同じ。優が生まれた時から中にいたわ。でも、初めて優と接触を持った日…あの日まで私は深い眠りについていたの、起きたらルキフゲにそっくりな人が居たから近づいてみたら、たまたまルキフゲが感じられたからさ…びっくりしちゃって』
あぁ、怖がってたよな。…あれ演技か!
というか、この会話すごくルキフゲが重く感じるんだが…まぁ、それだけ好きなんだな。
『なるほど、俺がリリスを起こしたのかもしれないな…声をかけてくれれば良かったのに!』
『…あなたに合わせる顔がなかったのよ』
場に沈黙が走る。
『死んだ後もあなたとサタンを見ていたわ。そうしたら何?20年もサタンを閉じ込めて、やらせることは父親殺し』
『…それは、お前のかたきを』
『分かってる。でもね、そんなことをルキとサタンにさせたくなかった。でも、させたのは私。全部私が悪いの』
『そんなことはない!』
『あなたの最期もちゃんと見てたのよ…ルシファー様を殺した後自分も死ぬなんて…私があなたを殺したのよ。しかも、あろうことかそれをサタンにやらせてね』
『ちがう!リリスは関係ない!俺はお前のいない世界に生きる理由を見つけられなかっただけだ!』
どっちつかずの言い合い。どっちの言い分もおかしいところがあるけれど、俺が突っ込むのは場違いだ。
これは二人の問題だから。
それも、何百年来の…な。
『サタン…今はどうかわからないけど、私が見ている間あの子はずっと独りぼっちだったわ』
『そうなのか…』
ルキフゲの顔が苦々しく歪む。責任を感じているのだろう。いや、育ての親として接してきたのだ。親にしか分からない、そういった感情もあるのだろう。
『そうよ、何百年も独りぼっち。…ルキに会えたことはとっても嬉しかった!またあなたを見ることができてとても嬉しかった!ふふっ、恥ずかしい話だけどね、私泣きながら逃げてたのよ。でも、私はそんな幸せを受け入れてはいけないの』
『リリス…サタン…』
『でも、私は最悪な女だから我慢ができなかった。つい優をつかってあなたを眺めていた。それだけで幸せになれた。でも、会っちゃいけないのよ』
(優、ごめんね。こんな私のわがままで人生をめちゃくちゃにしてしまって。…ろくに話もしなかったわ、ずっと猫をかぶって、なんでもないように振舞って…本当にごめんなさい)
脳に直接話しかけてくる。その様子にいつものおちゃらけたような雰囲気はない。
「ふざけるな!」
『優…』
「さんざん俺に迷惑かけてきたんだ!ここまでやっといてそれはないだろ!落とし前をつけろよ!幸せになれよ!」
だって、やっと愛し合える環境になったのだから。
二人を隔てるものはもう何もないのだから。
「そのとおり」
窓の方から、聞いたことのない声がする。全員がいっせいに窓を向く。
「幸せにならないと、許さないからね」
そこには背中から黒い羽を生やした白髪の美青年が窓の縁に座っていた。
母「ここまでやったんだ、ですって。どこまでやったのかしら」
凛「どうやらまだいれてないみたいね。何をとは言わないけど」
優の叫びは家中に響き、様々な憶測が飛び交っていたとかいないとか




