観覧車
完成した時、既に日付は変わっていた…すみません
今日はできたらもう一回更新したいですね…無理かな…
「はい、おそらく悪魔です。そうです、影響は大きいようです」
とある女性が電話を通じて誰かと会話をしている。
「はい…そうですか…、わかりました。到着まで待機ということですね」
はぁとため息をつきながら、女性は電話を切った。
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「はぁ、本当に行くのか」
隆士と吉良考案のダブルデートが実現してしまった。
知らぬ間に互いを親友とまで呼ぶようになった二人は恐ろしい速さで計画を立て俺や美玲さんに有無を言わせず今日に至る。
「まぁ、それでも久々のデートだから私は嬉しいわ」
さすが完璧美女美玲!懐の深さがちがうぜ!
「久々のデートなのか…ほんとダブルデートでごめんね美玲」
「まぁ、優奈と吉良くんだから大丈夫よ。ダブルデートってどういうものかは良く分からないけど、とりあえずは楽しそうだしね」
女神だ!女神がいらっしゃる!
二人いわく、今回のテーマは『遊園地デート』
遊園地、といっても今日きたのはテーマパーク。子供っぽいものではなくてちょうど俺たち向けのアトラクションが立ち並ぶ。
これまた少し遠出なのだが楽しそうではある。
ちなみに今回車両の中ではきっちり四人で座れた。
いや、なにも期待なんかしてないけどね?!
「さて、とりあえずどこからか進もうかな?みんなどうする?」
さすが吉良、進行に無駄が無い。慣れてるんだろうな。
ちなみに吉良は俺と過ごす傍らしっかり友達とも遊んでいる。
勉強してるのかとか、そのお小遣いはどこからきてるんだとか色々聞きたいことはあるけど、まだ聞けてはいない。
どうやら数多くいる友達には誰にも俺という彼女の存在を知らせてないだとか。
表立って紹介されるよりはましだが。
「ジェットコースターとかどうよ?」
「ジェットコースターがいいと思うわ」
「なら、ジェットコースターで決まりだね」
いや、俺の意見は?!言葉すらはっしてないぞ!
「まぁ、ジェットコースターでいいけど」
あいにくジェットコースターは嫌いじゃない。やっぱ、登っていくのはキリキリと恐怖が登ってくるが、落下が始まれば開放感がいいよな。
何故か、並ばなくても済むという謎のカードを吉良が持っていたおかげですぐにジェットコースターに乗り込めた。
しかしあのカードなんだ?そして、なぜ吉良があんなものを?!
湧き上がる疑問を、「まぁ、吉良ならなんでももってそうだもんね」ということで自己完結をさせ楽しむことに集中することにする。てく
横一列でジェットコースターに乗り、安全装置をしっかりつける。
「…この安全装置心許ないな」
「それは優奈が痩せているせいね。まぁ、胸がいい安全装置になってるんじゃない?」
「…。」
まさか美玲がそんなシャレをいってくるとは…
「ふふっ、素敵なストッパーだね!優奈ちゃん」
「お前は後で殺す」
「うちの美玲の方がおっきいけどな!」
「声がでかい、殺されたいの?」
ちなみに俺たちが乗ったジェットコースターは足がブラブラするタイプ。
はっきり言おう、怖い。
ガタガタガタガタ…大きな音を鳴らしながらコースターがのぼっていく。壊れたりしないよな?
「吉良、怖くないのか?」
「そうだねー、落下が楽しみ。優奈ちゃん…怖いの?」
怖いの?に若干の嘲りが伺える。彼女相手にその態度とはなんじゃ!
片方の手が暖かく包まれる。
「これで安心だね」
するともう片方の手も暖かく包まれる。
「優奈、死ぬときは一緒よ」
おぉ、仲間がいた!
恐怖の時間も終わり、いよいよ降下に入った。
ここはやっぱり楽しいんだけど、足!ブラブラしてるよ足が!
「ヤッフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「あははははははははははは!」
男子二人はとても楽しそう。いや、足がブラブラしてるんだぞ!
しかし、風がすごいな。冬故に寒い!
ジェットコースターのゲートから出る頃には、男子二人はハイテンション、女子…二人はお通夜のような状態になっていた。
「でも…これが癖になったりするのよね」
「そう、そうなんだよなぁ…なんか乗りたくなるんだよ」
といっても、俺も美玲も充分とジェットコースターを楽しめたのだった。
「次は、3Dシアターあたりがいいか?」
「そうだね、ここから近いし人気だからいいと思うよ」
趣味が似てるのか男子二人は結託している。急速に深まるこいつらの友情が怖い。
「3Dか…」
「3Dね…」
こっちもこっちでどうやら趣味が似てるらしい。
「ん?美玲、怖がってんのか?」
「優奈ちゃんは苦手だったかな?」
ニヤつき方がそっくりである
「さぁ、いくわよ」
「遅いぞお前ら」
入り口で3Dメガネをもらう。
「優奈ちゃん、眼鏡もにあいそうだね、サングラスでもプレゼントしようか?芸能人に間違われるよ」
「それはないだろ」
「ブフォッ、美玲ダブルメガネじゃないか」
「うるさいわね」
なかなか賑やかな集団である
席は女子を真ん中に、男子がサイドを固める。
自分を女子にカウントするのをためらわなくなってしまった悲しさ。
あ、トイレはもう余裕です。男子も女子もどちらのトイレも難なく入れるね。
まぁ、そんなことすりゃ痴女だけども。
映画に合わせて席が揺れたりする。
それは全然余裕なんだが、こちらにむけて岩やボールを投げつけてくるのはやめて欲しい。
「優奈ちゃんってこういうの顔を動かしてよけそうだよね」
「うるさい!そのとおりだけども。っと危な痛っ!」
飛んでくるボール(ただの映像)を華麗に避けると、美玲と頭をぶつけた。
「うぅ…」
「…いたた、ごめんなさいね」
「おう、いやこっちもゴメン」
「映像なのに、どんだけムキになってよけてんだよ!ハハハハ」
「「おまえ(隆士)、後で殺すからね」」
四人でご飯を食べその後も遊び日も傾いてきた頃、そろそろ帰ろうかとお約束の観覧車に向かう
「それじゃ、お先に」
ここの観覧車は別に四人でも乗れるのだが、せっかくなので別々にのる。なんというか、今日のダブルデートのなかでまともにデートっぽいことするのこれだけなんじゃ…
いや、楽しかったからいいけどな?別にイチャイチャしたいわけじやないし!
隆士らのつぎのやつに乗りこむ。レディーファーストと言って俺を先に座らせたあと、吉良は狭いのにわざわざとなりに座ってきた。
「優奈ちゃん、高いのは怖くない?」
「…からかうのもほどほどにしろよ?殺すぞ」
「それはそれでいいかもしれないね」
ぐぬぬ…
とまぁ、今日お約束の会話だがそこまでしつこくもないので、ストレスには感じない。
「なかなかの景色じゃないかな」
観覧車からはちょうど海が見え、夕日がゆっくりと沈む様子がわかる。
「そうだな」
逆側を見れば人造物が立ち並ぶ。まぁ、そんなもんだろ。
「優奈ちゃん」
「ん?…はぁ、うん」
その表情から読み取れるのは『キスしよう』ということ。
まぁ、別に俺はしたいとはおもってないけど?観覧車ですし?まぁ、たまにはいいかな?うん、ここら辺で恩を売るのもいいかな?なんてな。
ゆっくりと目を閉じれば、背中に吉良の手がまわされ、ギュッと引き寄せられる。
…。
…。
…。
あれ?
「おい、吉良?しないのか?」
目を開くと目の前いっぱいに吉良がいる。だがその視線は俺の方に向けられることはなく、外へと向けられている。
「…めんどくさいのが来やがったか」
「…?おい、吉良?」
「…ん?どうかしたかい優奈ちゃん…おっと」
そんなやりとりをしていると観覧車は一周まわり終えてしまった。
…なんか残念だ
て、訂正!いまのなしな!
観覧車から降りると、先に乗っていた隆士たちはすぐそこでまっていた。こころなしか顔が赤くなっているようなきがする。
…そうか、お前たちはしたのか。
いや、なにも羨望の目でみてませんけどっ?!
若干の歯切れの悪さを残しつつも帰路に着く。いつもの駅に着いてからは二組みに別れて帰る。
吉良は俺を、隆士は美玲を送るのだ。
ちなみに美玲の家は俺の家から吉良とは逆方向に若干遠い。
二人並んで歩いて帰る。観覧車でできなかったことを補うように俺達の手は握られていた。
「なぁ、観覧車のときどうかしたのか?」
「ん?なんのことかな」
「なんか様子おかしかっただろ?」
「うーん、覚えてないね。ごめん」
「ちょっと、そこのオフタリさんいいかな」
急に背後から呼び止められる。
振り向けば、全身黒色を身にまとった二十代くらいの男がいる。
「お…私達になにかようですか?」
そう聞くと、男は屈託のない笑みを見せこう告げた
「いえ、あなたではなくそこの悪魔に用があるのですよ」
突如あらわれた謎の男!
優奈と大雅はいったいどうなってしまうのだろうか
次回こうご期待!
謎の男、名前が考えつかない!…頑張ります




