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襲撃
「ラーカはどうなった?」
深く暗い闇の中、ドレッドがルーブに問いかけた。
「もう繭の状態になったわ。目覚めは明日よ。」
「とうとう来たんだな!俺達の復活の時が!」
ルーブの答えに、ドレッドはまるで子供のようにはしゃぐ。それを、ロブズンとグンジョウは呆れたように見ていた。
「そう言えばロブズン。」
突然、ルーブがロブズンに声をかけた。
「"駒"は解放した?」
ルーブの質問に、ロブズンは無言で頷いた。
「そう・・・さぁ、前哨戦の準備は全て整ったわ。」
ルーブがそう言うと、ロブズンとグンジョウ、そしてはしゃいでいたドレッドが真剣な表情になった。
「さぁ・・・狼煙を上げるわよ!」
ルーブの合図と共に、前哨戦の始まりを告げる狼煙が上がった。