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Sand Land Story 〜砂に埋もれし戦士の記憶〜  作者: 朝海 有人
第三章 白の勇者と古の記憶
112/156

予想

「お兄様!大丈夫だった!?」

 城に戻ると、ローイエが心配そうに駆け寄ってきた。その後ろから遅れてシアン達もやって来た。

「はい、特に大きな怪我もなく皆無事でしたよ、ローイエ様。」

「だから様つけないでよぉ〜!」

 頬を膨らませるローイエの頭を軽く撫でる。

「シアン様、禁断の地の探索は無事に終わりました。」

「うむ、皆が無事で何よりだ。」

 シアンが柔らかく優しい笑顔を浮かべる。

「では、禁断の地の調査報告は私がさせていただきます。」

「うむ、頼むぞ、バルーシ。」

・・・・・・・・・。


・・・・・・。


・・・。


「そんな広い地下帝国があったのかよ。」

 報告を受けて、レジオンは驚きの声をあげた。他の人達も皆、信じられないと言った表情だった。

「壁に描かれていた絵といい、かなり古いから存在していたようですね。」

 呟きながら頷くリーグン。

「でも・・・何でバルーシ様にしか開けられなかったのでしょうか。」

 クピンが疑問を口にすると、その場の全員が黙り込んでしまった。

「・・・。」

 当のバルーシも黙り込んでいた。自分でも、何故自分だけしか開けられなかったのかがわからなかったからだ。

「・・・疑問はまだ残るであろうが、何事もなく無事に済んでよかった。皆の者、今日のところはこれで解散としよう。特に探索に行った者はゆっくりと休むがよい。」

 静まる空気をそのままに、シアンは全員を解散させた。



「・・・。」

 時刻は夜。シロヤは自室のベッドで寝つけずにいた。

 地下帝国探索で疲れているはずなのに、何故か目を瞑っても睡魔は来なかった。

「ん・・・。」

 ゆっくりと上半身を起こして周りを確認してみると、ベッドには誰もいなかった。

「・・・。」

 そのままゆっくりとベッドから降りて、シロヤは自室を出ていった。


「・・・ん?」

 しばらく歩いていると、一つの部屋から光が漏れているのが見えた。

「ここは・・・作戦会議室?」

 シロヤはゆっくりと作戦会議室の扉に手をかけた。

「あ!お兄様!」

 作戦会議室に入ると、一番最初にローイエの姿が目に映った。

「シロヤ様、夜分遅くにどうなされたのですか?」

 ローイエの他に、リーグン、クピン、レジオン、そしてフカミとキリミドがいた。

「いえ、ちょっと寝つけなくて・・・。」

「あぁ、俺もそうだ。ふらふらしてたらいつの間にか皆ここに集まっちまったみたいだな。」

 周りを見てみると、どうやらここにいる全員が同じようにここに集まったようだ。

「シロヤ君、ちょっといいかしら。」

 急に話しかけてきたのはフカミだった。いつの間にか、フカミは作戦会議室のテーブルを挟んで反対側に座っていた。

「どうしたんですか?フカミさん。」

 向き直ってみると、フカミとキリミドは真剣な表情でシロヤ達を見ていた。

「今日の地下帝国の話を聞いて気づいたことがあったのよ。」

「それって・・・?」

「・・・。」

 一拍置いて、フカミは口を開いた。




「ラーカがいつ攻めてくるか・・・よ。」




「!!!!!」

 その場の全員が身を固めた。

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