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Sand Land Story 〜砂に埋もれし戦士の記憶〜  作者: 朝海 有人
第三章 白の勇者と古の記憶
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調査

「それがお前らの答えか。」

 シロヤ達の答えを聞いて、ゴルドーは小さく微笑んだ。

「お前達の決意は受け取った!お前達ならば・・・ラーカに立ち向かえるかもしれない。」

 ゴルドーは一歩前に出て、スッと右手を前に出した。それを見たシロヤも同じように一歩前に出て、ゴルドーが出した右手を右手で握った。

「お願いします!ゴルドーさん!」

 二人はしっかりと握手を交わした。

「・・・シロヤよ。」

 握手を交わしたシロヤに、シアンが話しかけてきた。

「実は、先ほどゴルドーと話していたことがあったのだ。」

 シアンはゆっくりと口を開いた。

「実はな、戦うべきラーカという男のこと、そして過去のバスナダのことを調べるために、あるところに調査に向かおうと思っているのだ。」

「そのあるところとは・・・?」

 シアンは一拍おいてから口を開いた。

「・・・禁断の地だ。」

 その場の空気が一瞬で凍りついた。


「・・・反対はしないわ。だけどシアン、あなたは連れていけないわ。」


 一番最初に口を開いたのはプルーパだった。

「あの場所は文字通り禁断の地よ。何が起こるかわからない、だからあなたには行かせられないわ。」

「・・・。」

 プルーパに言われて黙るシアン。

「俺もそう思います。」

 シロヤも同じように口を開いた。

「何が起きるのかわからない危険な場所にシアン様を連れていくわけには行きません。だからシアン様、禁断の地の探索は俺達に任せてくれませんか?」

 シロヤの言葉に、シアンはゆっくりと微笑んだ。

「うむ・・・頼りにしておるぞ、シロヤ。」

 シロヤの体を小さく抱いて、シアンは一歩後ろに下がった。

 シアンが離れたのを確認したシロヤは、プルーパの方に視線を向けた。

「・・・プルーパ様。」

「えぇ、わかってるわ。シロヤ君と一緒に行く。」

 その言葉に、シロヤは表情を緩ませた。


「シロヤ様。」


 突如、第三者が口を開いた。シロヤは第三者の方を向いた。

「私もお供致します。」

 第三者の提案に、シロヤは小さく微笑んだ。

「はい。よろしくお願いします、バルーシさん。」

 プルーパとバルーシは、シロヤの後ろに立った。そして、シロヤはゴルドーの方に視線を向けた。

「メンバーは決まったようだな。」

「はい。」

 まっすぐな視線をゴルドーに向けた。

「行きましょう・・・禁断の地へ。」

 シロヤは決意を込めた言葉を放った。

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