表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼狩りの魔法少女  作者: ひかるこうら
第3章 『破壊を呼ぶ魔法少女』
98/123

プロローグ

今回はプロローグ・1話を合わせて投稿しています。

 七つの大罪『暴食(グラ)』を司る餓鬼の突然の騒乱を経て、世界は再び安寧の時を取り戻した。


 世界を一変しかねない存在の騒乱は、対抗手段を持つ魔法少女と同じ七つの大罪を司る者達の手によって治められた。

 しかし、世界に与えた影響は計り知れない。

 いくら平和を取り戻し、元に戻ったかのように見えても、それは真実ではない。

 餓鬼の存在・行動は世界に確かに影響を与えた。


 良くも悪くも餓鬼という存在によって纏め上げられていた鬼達はその制御を離れ各地に離散し、残った『暴食(グラ)』に属する者達も新たな司る存在の確立や組織の整理に追われた。

 また、餓鬼がその力を撒き散らし存在を消したため、世界のタガが緩み始めた。7つ揃って初めて世界を安定させる必要悪である七つの大罪の一角が崩れたのだから。



 解れゆく世界の一端は、ゆっくりと世界を侵しつつあった。






 餓鬼の騒乱を経て、季節は秋になった。

 アテネ達高校2年生は来年に控える大学受験を否応がなしに意識させられた。成績優秀なアテネと努力不足の真理。真理は何とかアテネと同じ大学に入ろうと勉学に励み、それをアテネは一緒に勉強しながら支えていた。


 一方、魔法少女アテネとその協力者(サポーター)真理のタッグは一層強力なものになっていた。

 圧倒的な殲滅力を誇るアテネと、どんな攻撃でも防ぐことができ魔法を無効化できる真理。

 そのタッグは魔法少女の界隈では有名になっていた。


 『鬼狩り』竜崎アテネ。

 『絶対防御』神内真理。


 二人のことは、この神川市にいる魔法少女ならば誰もが知るようになっていた。出会った鬼の数、倒した鬼の数どれをとっても最多という記録を打ち立てた。


 そんな二人に現れる影。

 それは破壊の申し子。


 やがて二人は知ることになる。

 魔法少女の秘密を。

 世界の秘密を。




 二人はまだ知らない。

 破壊の手が迫ることを。

 闇がそこまで近づいていることを。


 二人はそれらを打ち払えるか。

 それはまだ誰にもわからない。神にさえもわからないことだから。




 秋。夏休み明けの体育祭準備という時期に物語は始まる。

 破壊の魔法少女との突然の戦いという形で、幕を開けることになる。



ようやく3章が始まりましたね。どういった物語になるかお楽しみください。

それでは1話をどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ