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間話 ある魔法少女の朝
私の朝はまず髪をまとめることから始まる。
それからコップに水を入れて二杯飲む。
そしてランニングウェアに着替えてパトロールを兼ねてランニングに出かける。
この街には鬼や谷が多い。様々な伝説が伝え残されていることから分かると通り、太古の昔からそういう者たちと関わってきている。
だけど私はこの街で生まれ、この街で生きているから他の街を知らない。あくまで人から聞いた話だ。
しかし、近頃の鬼はタチが悪い。見境もなく人を襲う。たとえ近くに彼らの仇と為す魔法少女がいても。
しかも力を付けてきているため簡単に追い払えるとは言えない。
一歩間違うとこちらの命まで取られる。
用心しないといけない。
それにしても今日も妖気が濃い。
多分今日辺りに一匹鬼を見付けるだろう。
見付けたら私の魔法で燃やしてやろう。
特に近頃の鬼は人に害する存在でしかない。早めに対処しないと被害が出てしまう。
だからこそ燃やして清めてしまおう。私のような人を作らないため。
私の魔法『火炎処女』で。
跡形も残さずに、消し去るために。
そして私の一日は始まるのだった。