My heart flutters(ep.5)
野外活動の夜。私はあまり話したことのない女子4人と同じ部屋になったのだ。その4人はもう既に仲の良いメンバーで、私にとっては大変居心地の悪い状況だった。室長も押し付けられたので、私は温泉に入って身支度をしてからすぐに室長会議の広場に向かった。意外にも人が集まっていて私はすぐに輪の中に入った。
「あれ…?月菜も室長なの?」
隣から声をかけられた。私がハッとすると、そこには昴くんがいた。
「昴くん!室長になったんだ!なんで?押し付けられた?」
彼は私の言葉に小さくうなずいた。私がいたずらっぽく笑うと、前に立っていた先生が話を始めた。夜遅くまで起きてないようにしろ、だのなんだの注意事項を言われていたが、私は彼の横顔を盗み見するのに忙しい。ようやく説明が終わってみんなそそくさと部屋に戻っていく。私はズボンのポケットに手を伸ばし、あることに気づいてしまった。
「え…うそでしょ?」
何度もポケットの中に手を伸ばす。しかし、何回触っても部屋のルームキーは見当たらなかった。
「うん?月菜、どうしたの?」
昴くんが心配そうに後ろを振り向いてくる。私は泣きそうな表情で彼を見つめた。
「ルームキーが見当たらなくて。ポケットに入れたはずなんだけど…これじゃあ部屋に入れない…。どうしよう。」
「でも、1人じゃないから気づいてもらえるんじゃない?一緒に行ってみようよ。」
階段を上って部屋の前に来ると、女子4人の騒がしい声が扉越しに聞こえてきた。私は深呼吸をしてから扉を強くノックした。
「あのー!鍵忘れちゃったから、開けてほしいでーす!おーい!」
全然気づいてもらえない。昴くんにも声をかけてもらったが、女子4人のモンスター級の騒ぎ声でかき消されえてしまう。私と彼は目を合わせて苦笑するしかできない。
「昴くん、私先生に相談してくるからもう部屋に戻っていいよ。ありがとね。」
私が先生の部屋を探そうとしたその時、突然廊下が真っ暗になった!私は驚きのあまりしゃがみ込んでしまう。昴くんがスマホのライトを付けて照らしてくれた。
「このままだと廊下で寝ることになっちゃうからさ…俺の部屋に来ない?」
「いやいや、それはダメだよ…。」
私が渋っていると、彼は私の腕を掴んで階段の方に向かった。
「俺と同じ部屋の人、違う部屋で寝るって言ってたから誰もいないんだよ。問題ないよ。」
「でも…朝になったらどうすればいいの…?」
「朝早くに部屋に戻れば大丈夫。流石に朝なら静かだろうし。」
いつの間にか彼の部屋に着いて、私たち2人は同じ部屋に入った。男子の匂いが少し漂うが、彼の言うように誰1人いなかった。
「月菜、おいで。俺のところ、おいでよ。」
彼が布団に横になって子犬のような目で私を見ている。私はドキドキしながら彼の布団に入った。彼はすぐさま私のことを強く抱きしめた。彼がずっとこの時を待っていたのがすぐに分かる。
「今日は俺…我慢しなくていいかな?」
「え…?」
「こんな可愛い子目の前にして、我慢できるわけないや。」
彼は私の髪を優しく撫でて、ゆっくりと口づけをした。彼の頬は一気にピンク色に染まっている。
私も彼のことを抱きしめると、彼は優しく私の服を脱がせた。
それから昴くんは満足するまで私の身体に触れて何度もキスをした。昴くんのこんな姿を自分しか知らないと思うと、私も興奮が抑えきれなかった。
「昴くん…これからも私の傍にいてね。」
私が息を荒くしながら囁くと、彼は顔を真っ赤にして私の頬に手を当てた。
「もちろんだよ。月菜のこと…本当に大好きなんだから。」
彼の綺麗な顔を見つめながら私は照れ笑いをした。彼も恥ずかしそうにしていたが、2人の夜はまだまだこれからのように感じるのだった。
つづく
野外活動の夜、まさかのアクシデントで昴くんと月菜ちゃんが急接近しちゃいました!!!背徳感と胸キュンのコラボレーションですね~♡
2人の愛らしくて純愛な姿にまだまだ目が離せませんっ!次回もこうご期待!