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1、クリーニング店での出来事

知らない番号から電話がかかってきた。普段はスルーするが、今回は二回目もかかってきた。


無作為にかける音声電話や詐欺ではなさそうだ。相手は大崎真にかなりの用件を伝えたいらしい。渋々、出てみた。


『クリーニングの受け取りが過ぎているので取りにきて頂きたいんですけど』


クリーニング店からだった。


『仕上がり後の二,三日以内には取りにきて頂きたいんですけど』


以前のクリーニング店は仕上がり日に取りにきたら割引券をくれ、過ぎたら割引券はないというシステムだったが、なんと、こちらのクリーニング店は割引券などはなく、取りに来ない客に催促の電話を入れるというシステムらしい。


私は謝り、仕事中だったため、今日は無理で明日も仕事で無理なので、明後日に取りにいきます、と伝えた。






当日になった。

クリーニング店に着くと、ガラス張りの自動ドアが開かなかった。店内を覗くと、カウンターの向こうで座っている女性は、ガラス張りの自動ドアを指差した。

見ると、


『13:30~14:30 close』


と表記されている。時計を見ると、13:35で五分オーバーしていた。


ちょっと待ってくれ。返してもらうのに一時間も待たないといけないのか。


思わず、「勘弁してくれよ」という顔をすると、女性は渋々、ドアを開けてくれた。


私の渡した伝票を無言で受け取ると、カウンターの向こうにいき、探してきたスーツなどをカウンターの上に置くと、こう言った。


「次はないからね」


日本で一番厳しいクリーニング店に年会費を払ってしまった。一年間、頑張ります。

読んでくださって、ありがとうございました。

皆さんは、私のような人間にならないでください。



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― 新着の感想 ―
強気のクリーニング店。それなりの腕前なら良いんだけど。
こぉおおおわっ!!!笑 こわ〜笑 連載日記、嬉しいです! 追いかけていきますね!
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