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バックフォース 〜僕は異世界の救世主〜  作者: 阪岸春
第1章 発見と成長編
5/27

戦場

「おい、レアト。」


「はい。」


操作の魔法の訓練をするレアトとエボ。


「レアトのその魔法だが、使う時なんかかっこいい名前つけろよ。」


「まぁそりゃあ魔法といえばかっこいいやつですからね。かっこいい名前考えますよ。」


***


体力を操るもの(ラファエラ)


レアトの体力が回復する。先ほどのカラーミーとの戦いはなかったかのように、、


(レアトのやろう、えぐいな、、昨日なったばっかりなのにもう魔法を使いこなしてる。しかも、魔法の名前もかっこいい、、、)


「とりあえず1人一体が目標だぞ。とりあえずさっきみたいに暴れるなよ。」


「了解です。」


エボは剣を創造で作り、レアトは先ほどのミハイルアルマで出した武器を手に取る。


「そういえばエボさんは創造で何か作る時何も言わないですよね。」


「あー俺はそういうの考えるの下手だし。」


「まぁとりあえずレアトはちゃんと口に出した方がいいぞ!体でなにをするか理解できるからな!あと魔力は気にしろよ?」


「はい!」


2人が戦う体制になったと同時にそれに気づいた青いカラーミが立ち上がる。


「ヴァーー!!!!!」


荒々しい声を上げるカラーミー。レアトとエボに向かって走り出す。


「そっちは任せた!」


飛び立つ2人。それぞれの戦闘が開始する。


***

(さっきみたいに暴れてるだけじゃあダメだ。ちゃんと自分の精神を保たないと、しかしさっきのあれはなんだったんだろう。)


ドゴン!!


カラーミーの渾身の蹴りがレアトの体に決まった。


「グァワ!」


(完全に油断してた。今は目の前の敵に集中しろ。)


能力を操るもの(ガキツカイ)


ドガン!!


レアトの拳がカラーミーの顎にヒットし、カラーミーは倒れる。さらに追い討ちをするレアト、まるでヤンキーたちの喧嘩のようにカラーミーを殴り続ける。先ほど蹴られた影響で武器はどこかへ飛んでいって取りに行く時間なんてものはない。殴り続けるレアトだが、カラーミーはモノともせず起き上がる。


ムクッ、、、ニヤッ、、


起き上がりニヤつくカラーミー、とても不気味なその顔にレアトは目が離せなかった。レアトは視界の外から飛んでくる謎の攻撃を喰らう。


グッ!!


なんとか飛ばされなかったが、謎の攻撃は続く。死角から飛んでくる攻撃にレアトは困惑する。段々と減らされていく体力と魔力。魔法を使う隙を与えない。次第にレアトの体は痛みを覚えていく。


(、くそ!痛みが出てきた。やばいぞこれは)


視界を操るもの(ウリンスパエンテル)!」


なんとか魔法を発動することに成功したレアト。最適な透明化の魔法を使う。


(ここからどうすれば、幸い攻撃は飛んでこない。あいつの視界に入らなければ大丈夫なのか、、)


(「、ア、、ら、、か、、れ、あ、つ、、す」)


ガン!


レアトの中の何かが動いた。

「殺す!」



先ほどのカラーミー達を絶望に落としたレアトが再び出た。こうなればレアトを止められない。

青いカラーミーは透明化のレアトの声に反応するも見えない。レアトの無数の攻撃を喰らう。

しかし、レアトの攻撃には相手の後ろから攻撃するという癖と攻撃するときは同じタイミングという癖があるのに気づいたカラーミー。

タイミングを合わせレアトを捕まえる。

透明化はもう意味がないと踏んだレアト、透明化を解く。


「捕まえたからってどうした?」


ニヤッ


さきほどのカラーミーのニヤつきを真似するレアト。


ニヤッ


やり返すカラーミー。


2人の戦いは荒れていく。


(やっぱり気持ち良い!この感覚は最高だ!このカラーミー必ずヤル。)


「ウワッハッハッハッ!!!!」


レアトの笑い声が響く。


「|⚫️✖︎を操るもの《⚫️✖︎⚫️✖︎⚫️✖︎⚫️✖︎⚫️》」


カラーミーはその声に反応するかのようにレアトを全力の殴りで地面に叩きつける。


ドン!


地面に叩きつけられたレアトだか、その体は地面に叩きつけられたにしてはおかしいほどに綺麗だった。同時にカラーミーは死角からの攻撃をレアトに仕掛けるが、レアトはビクともしない。焦るカラーミー。レアトから距離を取る。

一歩一歩カラーミーに近づくレアト。様々な攻撃をレアトに喰らわすが何も効かない。カラーミーはどんどん自分の死が近づいていることに気づい雄叫びをあげる。仲間を呼んだのだ。しかし、仲間が来るとしてもすぐには来れない。

カラーミーは理解した、

(自分の目の前にいるのはあの方だ、自分は運が悪い。)

そう理解したカラーミーは自害を決心する。

今までで出したことのない最大火力を自分自身にぶつけ自害するカラーミー。

しかし、命は絶てなかった。


「おいおい、俺が殺すんだよ。勝手に自殺するな。」


(やはりこの方は、)


ブシャ!!


カラーミーの首は宙を舞う。


「これだ!これこそが、ちっ、ここまでか。」


レアトは意識を失いその場に倒れる。


***


「おい!レアト!おい!目開けろ!」


「うっ、エ、エボさん、」


「とりあえず回復薬造ったから。これ飲め。」


「ありがとうございます。」


「一体何があったんだよ。これ、、」


「あまり自分でも覚えてなくて、」


「フツロと似たもんかと思ったが、ちょっと違うな。今度一緒に調べよう。」


「はい。そうします。」


「とりあえずレアトお疲れ。初陣で色々あったが俺らの仕事は終わりだ。マンさんの戦いでも見に行くか。」


「行きます!」


「さっさと行くぞ!」


エボさんに担がれて飛んでいくかのようなスピードで5分足らずでストローさんの戦場についた。


ドゴン!ドカン!


激しい戦いが続く。青いカラーミ以外は全て倒れており、青いカラーミと謎の生物だけが残る。


「あのーエボさん、ストローさんはどこに?」


「あの変なバケモンがマンさんだぜ。」


「え?嘘でしょ。」


謎の生物の正体はストローさんだった。 


「おーぃ!マンさん!頑張れ!」


ストローさんらしき生き物がこちらを向く。


「あ!エボとレアトくんじゃん!見にきてくれたの?嬉しい!!あとで戦おうね!よーしエボはいいとしてレアト君が見にきてくれたし、張り切っちゃおっかなぁ〜!」


「フン!!!」


ボコン!バキン!


マンストローセルカの体が変わっていく。背中には4本の尻尾のような赤黒いものが生えてき、それを地面に刺し体を支える。さらに、セルカの目は充血をこえ黒色になっていき、爪はこれでもかというぐらい伸びていきそれはもう10本の剣だった。


「やっぱりこれが一番殺りやすい!」


そう叫んだセルカはレアトのガキツカイでも追いつけないほどのスピードでカラーミを襲う。

レアト自身の目では見えないほどのスピード。カラーミに残る切り傷のみが彼に情報を与えることが出来る。


「ん〜なんか本気でやっても君面白くないね。もういいや!」


そういってセルカはカラーミの目の前から大きく距離を取る。逃げたかのように見えるその行動にカラーミは自分は舐められいると勘違いしブチギレる。


「なに怒ってんの、逃げるわけないじゃん。てかさ、逃げたと思ったの?うざ。」


ドン!ドゴン!


セルカの爪は戻り目もいつもの目に戻った。その代わり尻尾のようなものがどんどんと太くなっていく。


「結局ね、どんな魔法もさ攻撃力には敵わないんだよ?僕は体重は軽いけど変身でどうにかなる。スピードに重さが加わればそれはもう最強なんだよ??」


どんどん太くなる尻尾。そしてセルカは構える。


「ペナントラン」


セルカに向かって走り散らかしていたカラーミーの体に大きな穴が開く。セルカが走りすぎた後だ。走りすぎたというよりを銃で体を打ち弾丸が体を貫いたという事象に近いだろう。


「あ、そうだレアト。ちょっと間違えてたわ。フェルテフェリスは自分の一番の技、魔法にはちゃんと名前つけてるんだった。」



「おーぃ!エボにレアトくーん!終わったよ!」



(フェルテフェリスはやっぱりやばいな。)


「お疲れ!2人とも!」


ついさきほど圧倒的能力を見せつけて新種のカラーミーを撃破したセルカ。まるで何事もなかったかのような清々しい笑顔でレアトとエボに話しかける。


「2人のとこは強かった?!新種のカラーミなのに大したことなくて残念だよね!」


「凄いですね、、」


「まぁマンさんはドスフェリスだからな。これぐらいやって貰わないと。」


「そーゆーエボも余裕だったんでしょー?」


「それはそーですけど?」


確かにエボさんの戦いを見ていない。きっとエボさんのことだから一瞬で片付けたのだろう。

自分はというと何か別人格のようなものに支配されただけで自分の力なのかわからない状態だ。


「そういえばストローさんの魔法は結局なんなんですか??」


「変身の魔法だよ!!シンプルでしょ?!レアトの魔法は??」


「エボさんが言うには操作の魔法らしいです。」


「マンさんこいつはきっと俺らと同じステージまで来ますよ!楽しみですね。」


「それは楽しみだね!戦えるのを楽しみにしとくよ!とりあえず戻ろっか!」


「ですね。きっと他の3人も終わってるでしょう。」


「はい。」


俺の初陣にしては上出来だったと思うが、それと同時に違和感を残す初陣となったのは俺とエボさんしか知らないがそれよりももっと深い何かがあることは今はまだ誰も知らない、、、


***


「ハセリさん!帰ったよ!」


本当にストローさんは化け物だとつくづく思う。一応新種のカラーミーを倒したにも関わらず帰りの速度は異次元でついていけないほどだった。俺が遅いのに気づいて最後はエボさんとストローさんは俺のスピードに合わせてくれた。

本当に優しい人たちだと思う。結局俺のスピードに合わせたおかげで着いた時には皆揃っていた。


「皆お疲れ様!レアトも初陣お疲れ。」


「はい。ありがとうございます。」


「レアト君どうだった??」


心配してくれたりあが話しかけて来てくれた。


「初陣にしては最高だったよ。でもまぁ違和感は残ったかな。」


「違和感ぐらいなんて事ないよ。大丈夫。」


りあもやっぱり優しかった。


「ねぇ、りあはさ、、」


「はーぃ!皆揃った事だし僕も話したいことあるから聞いてねぇ〜!」


ハセリさんの声に被さった。


「え、なに??」


「やっぱり今はいいよ。ハセリさん優先で。」


「わかった。」




「さて!今回!みんなは新種のカラーミと対峙したわけだけど、まずは感想聞こうかな??どうだった?ブルーカラーミーは?」


「余裕だったよ!!」


「いつも通り排除しました。」


「私のところもなんなく。」


「余裕でしたよ!レアトも余裕だったもんな?!」


「そーなの?レアト!?凄いじゃん。」


「一応倒せはしました。けど余裕ではないです。エボさんが調子に乗ってるだけです。」


「まぁ一緒だって!ですよね?ハセリさん!」


「エボが言うんだったら一緒でいいんじゃない!!皆余裕だったって言うしハズロも勿論余裕だったよね?」


コクリ

ウノフェリスのハズロレアルがゆっくりと頷く。その動きだけでも強いと言うのは今のレアトには伝わっていた。


(「、た、いて、な、そ、、わ、、レ、、。」)



ズキン!

頭に激痛が走る。

この幻聴の正体を俺は暴かないといけない。

確実に俺が暴走してしまう原因の一つはこの幻聴だ。これはエボさんにも言えないし、何かとてつもないモノな気がするから1人でどうにかしたい。


「そかそか。なら良いんだ!今後そいつらより強い敵が出てくるからね。」


この一言で皆の空気が変わった気がした。実際おれも驚いた。しかしそこまで驚いてもいない。なぜならフェリスの中にフツロと言う未来視の魔法を使うフェリスがいることを知っているからだ。


「強い敵と言っても僕もまだ詳しい情報はわからない。けどまだカラーミーだから皆大丈夫だと僕は思ってるよ。」


「あ、それと!レアトの魔法が操作の魔法っていうのをみんなに言いたかったの!」


「きゅ、急になんですか!びっくりしますよ。」


「いやーフェリスにこんなに早くなるなんて思ってもなかったから皆に自慢したくて!」


「自慢するならレアト本人がするもんでしょ。」


エボさんのナイスツッコミが入る。別に自慢したいわけではないが。


「実は気になってたんですけど、ハセリさんとかの魔法はなんなんでしょう。エボさんとストローさんとりあは知ってるんですが。」


「あ、確かにフェルテフェリスの魔法は気になるよね!えっとーエスパのはねぇー。」


「ハセリさん!」


「え、どしたのエスパ。」


「こいつに知られるの嫌です。」


「わがままだなー。まぁいいけどね。らしいレアト!ごめんね。じゃあハズロのはねぇー。」


チラッ

ハセリさんの視線がハズロレアルの方を向く。

きっとおちょくってるんだろう。ハセリさんの顔がにやけてるのが分かる。しかし、ハズロレアルはびくともすんともしない。


「もう分かったって〜。ごめんレアト!ハズロのも秘密。そして、僕の魔法はねー。」


「なんと!と」



バガン!!

ハセリさんがぶっ飛んだ。


「へ?」


穴が空いた壁。どこまで飛んだか分からないハセリさん。あまりの光景にみんな驚きを隠せない。

思いっきり蹴りを喰らわした犯人はハズロレアルだった。


「おい!いくらハズロさんでもそれは許さねーぞ!」


エスパさんの怒りの声が響きわたる。


「うわーすごいね!僕も混ざる!」


「馬鹿ですか、マンさん。」


「アリス!回復を!」


「もーそー焦らないの!」


気がつくとハセリさんが元に位置に戻っていて壁も直っていた。


「まぁ今のがヒントかな!でもハズロ!やるなら言っといてよね!」


「失礼した。あなたの魔法は言うべきではない。」


「そかそか。ハズロが言うならそうなんだろうね。分かったよ。とりあえず皆なんかごちゃごちゃしちゃったけどレアトが正式にフェリスになって、今度また新種のカラーミが来るからその二つだけ分かってくれたら今日はいいよ!解散!」


「は、はい。」


開いた口が塞がらないまま解散した。


***



「いやぁー凄かったな。ハズロさん」


「エボさんもやっぱりそう思いますよね。」


「やっぱりハズロさんは強いね!いつかやりたい!」


なぜかあのあとストローさんとエボさんと3人になっていた。


「さすが七不思議ですよね〜。」


「だね〜。」


「七不思議???」


「あ、そっかレアトは知らないのか。このフェリシダットの七不思議を。」


「ハズロさんの詳細とハセリさんの詳細!」


「あ!マンさん言うの早いですって。ちょっと怖い感じで行こうとしたのに!」


「皆さん2人の詳細は何もしらないんですか?」


「ハズロさんに関しては顔と魔法だけだが、ハセリさんは知らないことが多すぎる。まず一つ質問だが。レアト、今ハセリさんの顔思い出せるか?」


「え、あ、はい。」


「あれ??マンさんやっぱりこいつおかしいです。」


「だね。おかしい。」


「そうなんですか?」


「あぁみんないざ思い出そうとすると無理らしい。レアトが思い出せるならいいが。それ以外にもハセリさんは謎が多いんだ。」


「そして、三つ目はね、この施設フェリシダットの詳細だよ!」


「そぉ、なんで出来たのかいつからあるのか誰も知らない。」


「あとはカラーミの詳細と異世界の事と魔法の詳細だね。この辺はフェリシダットとは関係ないからいいや!」


「嫌ストローさん。多分そこが一番大事です。」


「確かに大事ですよ。マンさん。でもレアト実際のところほとんど分からないままだから気にしなくていい。てゆうか気にしても無駄だ。」


「でも今日の青いカラーミのことハセリさん知ってたね!」


たしかに今日の会議でハセリはそんなことを言っていた気がする。謎が増えるばかりだ。


「あと一個はなんなんですか?」


「ラストはな、、、」


ゴクリ

(7つ目が一番やばい気がする。)


「七不思議が6個しかない事、、、」


ブハッ!

思いっきり吹いてしまった。


「やったぜ!!見ましたマンさん!初めて成功しましたよ!」


「まさか成功するとはね、、」


「おちょくらないでくださいよ!このオチってことは全部嘘なんですか?」


「いや、悪いが全部本当に知らない事だ。でもフェリシダットは安全なところで怪しいモノなんて一個もないから大丈夫だぞ!」


「ならいいですけど。」




***




(今はただいつか来る大きな戦いのために強くなろう。)

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