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バックフォース 〜僕は異世界の救世主〜  作者: 阪岸春
第1章 発見と成長編
4/27

発現

「いきなり馬鹿とか言ったらだめでしょうが、

フツロは影が薄いんだから分からなくて当然だと思うよ!」


「エボさんが言わないからこうなるんでしょう?」


いきなり話しかけられても困る。急に現れたと思ったら影が薄くて俺が気づかなかっただけ??

そんなに影が薄い人なんて見た事ないし、自分で言うのも恥ずかしいがとても自分に似ている。違う部分といえば目の色と口調ぐらいだろうか。


「ほんとに俺と似てるのな。確かレアトだっけ?多分俺の方が年上だから敬語な。」


「は、はい、分かりました。名前はなんて言うんですか?」


「あ?!馴れ馴れしいな!フツロだよ!エボさんが言ってただろさっき!話聞けよ!」


「フツロ、口悪すぎるよ。影が薄いからって口調だけ強くしないの!」


(この人絶対馬鹿にしてる、、)


「エボさんほんとにうざい!もうとりあえずボコボコにするから!いくぞ?!」


「え、待っ、、」


ボカン!!!


思いっきりフツロの持ってた剣の鞘で吹っ飛ばされた。

なぜか痛みはそこまでない。


「いきなりすぎでしょ、でも痛みが、、?」


「それはなぁーレアト!一昨日の時に魔力の暴走を制御できたからだ!自然と体が魔力を操作しているから痛みは極端に減る!まあ魔力が減れば痛みは出てくるけどな!」


「な、なるほど。」


一昨日の訓練のおかげでここまで痛みが減るとは知らなかった。

しかし、ここからフツロの攻撃が続く。

絶え間なく続く攻撃。まだフツロは剣を鞘から抜いていない。ただただ鞘で殴り手で殴り足で蹴りを繰り返す。15分ぐらいは続いただろう。

しかし、痛みはまだない。魔力が使えてないから減ることもないし、まだ耐えれる気がする。攻撃を止める手はなくフツロはイラついてきたのだろうか。

口でも攻撃してきた。


「おいおい!弱すぎだろ!攻撃もしてこないし!避ける事もしない!こんなのただのサンドバッグだな!」


さすがにこれには俺もイラついた。


「うっせーよ!」


思いっきり殴りかかったが、華麗に避けられ反撃を喰らった。


「分かったよ、じゃあ攻撃しねぇからお前から来い!」


挑発するように手首をクイックイッと曲げながらにやけている。


「レアト!一応身体能力も上がってるからな!」


エボさんのアドバイスなんて耳に届かない。

生まれてここまでイラついたのは初めてだ。

今まで影でインキャ生活をしてきたからこんなに人を殴りたいと思ったのも初めてだ。


「調子に乗るなー!!」


今出せる100%でフツロに殴りかかった。自分でも驚いたが、身体能力が上がっているせいかあの漫画のサイタマぐらいの強さがこの時はあったと思う。当たる!と思ったがこれもまた避けるフツロ。


「おせぇー」


ドン!!

フツロの全力の蹴りが俺の体に刻まれた。

なぜ当たらないのかと疑問になりながら起き上がる。まだまだ痛みは出なさそうだ。


「ヒントやるよ!俺の魔法についてだ!

俺の魔法は未来視の魔法。まぁ単純に未来が見えるってだけの単純な魔法だ。使う魔力の量で何秒先の未来を見るか変えられる。簡単に言うと今のお前に勝ち目はない。」


チートすぎるだろと思いながらもそれよりもイラつきの方が遥かに多い。そんな勝てるとかどうでも良かったのだ。


「今はただ一発殴りたい。」


「なら殴ってみろよ。」


「おいおいレアトってここまで豹変するのかよ。」


挑発するフツロ。

レアトの豹変に驚きを隠せないエボ。

2人の戦いという名の大喧嘩はヒートアップしていく。


***


先手を取ったのはフツロ。攻撃をしないと言ったのをもうすでに忘れて自分から攻撃しにいく。右のストレート一本。格闘技とかは特に習ってないレアトは防ぎ方など知らないので綺麗に攻撃を喰らう。やられたらやり返す方式でレアトもフツロに殴りかかる。しかし未来視があるフツロにとってそれは知っている事象に過ぎない。華麗に避けてレアトに挑発する。


「だから!見えてるって言ってんだろうが!やっぱ馬鹿だったな!もういいわ、本気でやってやるよ。」


「おいフツロ!ほどほどにしろよ!」


「分かってるよ、エボさん。俺の力見せるだけだから。」


すると、レアトの視界からフツロが消えた。

気がつくと右側に体が飛んでいた。影が薄い事と魔力による身体能力上昇を利用してレアトの左側にフツロが回り込んで思いっきり蹴ったのだ。

状況を理解できないレアトだが、フツロは容赦しない。見えないフツロに攻撃されるレアト。

少しずつ痛みも出てき限界が近い。

レアトは飛ばされた体をすぐに起こし部屋の角のところに身を構える。ここでなら視界の中からしかフツロは飛んでこない。

頭を使って起こしたレアトの行動は完璧そのものだった。


「そんなので攻略したと思うなよレアト!


「影は薄くても音はちゃんとするんだね。タイミングがとりやすいよ!さっさと来い!」


レアトが見えないフツロに対し挑発する。

その直後レアトの視界にフツロが現れた。


「おらぁ!」


フツロの渾身の右ストレートをレアトは綺麗に止めた。


「フツロ君はイラついたら右のストレートしか打たないよね。」


レアトはフツロの癖を見抜き見事に攻撃を止めた。


「止めても無駄だ!」

(俺には未来視がある、次レアトは右手で殴ってくるのは分かってる。)


「おりゃぁ!」


レアトの渾身の右のパンチはフツロに止められるはずだった。

フツロは自分が思ったよりも魔力を使っており、レアトが2秒後に殴る未来を見たと勘違いしていたが実際は1秒後の未来を見ていた。

綺麗に吹っ飛ぶフツロ。


「ちっ、ミスった。思ったより魔力が減ってる。これが満身創痍ってやつか?」


「知らないですよ、そんなよ。」



「まぁレアトとりあえず限界までやり合おうか!」


殴りかかるフツロ。

フツロはもう先ほどのような動きはしなかった。ここまで来るともう本当の殴り合いだ。

しかし、フツロには未来視の魔法がある。

レアトが勝つにはフツロが未来を見るよりも早く攻撃するしか方法はない。

フツロが殴りレアトがそれを受ける形が続く。

レアトが殴りかかっても綺麗に避けられる。

ただレアトは攻撃する手をやめない。

止めると攻撃が飛んでくるからだ。

綺麗に避けているように見えるフツロだったが、それはただ後ろに下がっているだけでもし壁まで下がったとしたらレアトの攻撃は届くだろう。


「さっさと当たれよ!!」


「当たるかよ!!!」


ついにフツロが壁まで下がった。ついにやってきたレアトのチャンス。しかしフツロはこの未来は先に見ていた。


(壁まで下げさせられたぜ、、まぁ次レアトは思いっきり右のストレートっていうのは分かってるがな、こいつも俺と一緒で結局は右のストレートだよりだな。)


フツロに飛んできた攻撃はなんと右のストレートではなくレアト渾身の蹴りだった。


ドン!!!


壁が凹むほどの本気の蹴りがフツロの腹に刺さる。


「グゥア!!なんで、、」


驚きが隠せないフツロはレアトと距離をとる。


「はっはっ、ふー、、。エボさんなんかおかしいよ。俺の未来視が外れた。」


「そんなことぐらいあるだろう!」


「いや!これが初めてだ。一体なんで、」


「とりあえず集中しろ、レアトがお怒りだぞ、」


未来が外れたフツロは焦っていた。今まで起こったことがない事象に。この非常事態、フツロの頭には負けの2文字が散らつき始めた。


すると、レアトはおもむろに右手を上にあげ叫んだ。


「来い!!」


その叫び声と同時にエボの足元にあった剣がレアトの右手に移動しその手に収まった。

(自分が自分じゃないみたいだ。気持ちがいい。

ただ今はフツロを殴りたい。フツロと戦いをしたい。今なら魔法が使える気がする。フツロが剣を使わずにいるのは俺が剣を持ったないから。エボさんがさっき確か剣造ってたよな。

あれ使ったらフツロも剣使ってくれるだろうな。剣欲しいな。剣よ俺のもとに来い。)


「来い!!!」


ものすごい勢いで剣がレアトの右手目掛けて飛んでいく。

驚きの目を隠せないフツロとエボ。

その目と同時に喜びの声も上げた。


「おいレアト!ついにやったな!!思ったよりも早かったが、魔法使えたじゃないか!!」


「全く早すぎるけどしんどすぎだせ。おめでとうレア、、ト?」


エボとフツロの喜びの声はレアトに届かない。フツロに煽られ人生で一番イラついてキレているレアトに彼らの声は届かなかった。


「おい!レアト!もう終わったんだ!お前はもうフェリスに!グッワ!!」


渾身の蹴りをフツロに喰らわすレアト。今の彼はフツロに攻撃をすることしか頭にない。


「もぉーフツロはいつもやりすぎなんだからー。」


「いつもじゃないですから。とりあえず早くどうにかしてください。俺久しぶりに疲れたましたよ。」


「はいはい。」


そう言ってエボはもう1人のエボを生成し、素早くレアトを抑える。


「おいレアト〜、初めてにしては上出来すぎだし、魔法は使えるようになったから休憩しようね〜。」


そう言ってエボはレアトを眠らせた。


***


「はいっ!レアト!休憩終わり!起きて!」


「え、あ、、」


目が覚めると目の前にはエボさんとフツロさんがいた。記憶はある。フツロさんに申し訳ないことをした。


「あ、フツロさん。本当に申し訳ないです!」


渾身の土下座が決まった。


「いいよいいよ。気にしてないから。」


さっきまで喧嘩していた人とは思えないぐらい優しい目をしていて驚いた。


「フツロはね、戦うときだけさっきみたいに性格が変わるんだよ!あ、でも影が薄いのは変わらないから気をつけてね!」


「もぉーエボさん!おちょくるのはなしですよ!」


ギャプが凄すぎる。そこらの女子はイチコロだろう。


「とりあえずレアト。君は魔法を習得した。最後の場面覚えてるかい?」


「はい、確か剣を使いたいと思い念じたらエボさんが作った剣が右手に、、」


「覚えてたのなら良かった。おそらくだけどレアトの魔法はね〜。操作系だと思う。」


「操作系??」


「そう!レアトが剣を使いたいと思ったから剣を操作できた!まだこれしかわからないから色々やってみよう!と言うわけで起こしたの。まぁ操作の魔法だね、早速使っていこう!」



それから俺は自分の操作の魔法に慣れていく訓練をした。動かしたいものを動かす訓練。色々上手くいきすぎて怖い。


そういえばフツロさんはいつのまにか消えていた。聞くところあの人は兵士たちの中からフェリスになる人、を未来視で探して訓練してるらしい。結構大変な仕事だ。

しかし、それでもフェリスが少ないのは相当才能がいるからだらう。


「なんかもう使い方余裕で分かってるね。体が勝手に覚えてるよ。レアト!君は正式にフェリスだ!3日間でフェリスなんて偉業だよ!!おめでとう!!」


「本当ですか?嬉しいです、」


初めて人に褒められた気がする。色んな初めてが経験できるから俺はフェリスになって良かったと思う。


「明日はとりあえずさっさと2人で倒して他のフェルテフェリスの魔法見にいこう!」


「頑張ります!」


俺はフェリスになることが出来た。

自分の魔法を早く実践で使いたい。試してみたい。そして、戦いたい。

自分でもここまで早くフェリスになれるなんて思ってもなかったし、戦場に出たいとも思わなかった。フェルテフェリスの戦いも気になるし明日は全力で戦いたい。


***




(、や、、、、ニ、、に、ど、て、、、ん、が、、て、る、。)


「レアト!!おい!戦い中だぞ集中しろ!!」


エボさんの声で気がついた。戦場に駆り出されてる2人、時間は15分前に遡る。


「さぁ行こうかレアト、俺らは南方面らしいからさっさとカラーミーを倒しにいこう。」


「了解です。エボさん。」


「東南方面にマンさんがいるからそこから見に行くか!!」


「楽しみです。」


南方面のある地点についた2人。カラーミを視認することが出来たのだが、そこにいたカラーミーは前いたカラーミーとは違った存在だった。

本来の赤黒い肌に人より少し大きい背丈のカラーミーだが、2体ほど青い肌をして武器を所持しているカラーミーがいた。


「おいおい、新しいカラーミーかよ。こちらエボ!新種のカラーミー確認!他のところは?!」


エボさんが新種のカラーミーを確認したことを他のフェルテフェリス達に伝える。やはりあのカラーミーはおかしいらしい。


「こちらりあ。こちらも新種の青いカラーミーを確認。」


「こちらマンストロー、こっちにもいるよ〜。強そうだね!!」


他の2人からの応答はない。


「レアト、とりあえずやるしかないようだが、やれるか?」


「もちろんです!」


「とりあえずレアトは雑魚を頼む!」


「了解です。」


(俺の初陣、正直めっちゃ興奮してる!!やばい、はやく倒したい!いくぞ!カラーミー!)


カラーミーたちがエボとレアトに襲いかかる。エボはその場から消え、レアト1人になる。それにレアトは気づいていない。ただただ、目の前のカラーミーを倒すことしか頭になかった。


能力を操るもの(ガキツカイ)


カラーミーのスピードが落ちる。それと同時にレアトの身体能力が大幅に上昇。


(これが魔法、気持ちがいい)


一発二発、レアトの拳がカラーミーに刺さる。

カラーミーは驚くほど吹っ飛びレアトの表情はいつものレアトのそれとは違った。


(これじゃあ倒せないなー、よしあれだな!)


武器を操るもの(ミハエルアルマ)


レアトの周りにさまざまな武器が出てくる。

その中からレアトが選んだ武器は日本刀。

華麗は切れ味を持つ日本刀でレアトはカラーミーを斬っていく。カラーミーの無惨な死体。それを見下ろすレアト。カラーミー達もその光景を目にし、レアトに攻撃するものはいなくなった。


視界を操るもの(ウリンスパエンテル)


カラーミーたちの視界からレアトが消える。そしてだんだん地面が近づいてくる、カラーミーの首が地面に落ちたのだ。その意味が分かってなかったカラーミーと分かったカラーミー。この分かれ目が彼らの生死を分けているとはどのカラーミーも思っていなかった。次々と落ちていくカラーミー達の首、絶叫を上げながらレアトから逃げるものもいた。側から見れば圧倒的な悪はレアトだろう。それでもレアトは止まらない。


(まだ、まだだ。どんどん倒さないと、)


この光景をついに目にしたエボ。


「おいおい、昨日の訓練の時より酷いことになってるじゃねーか。全くレアトは一体なんなんだ??まぁいっか。」


エボは瞬時にレアトの目の前に現れた。創造の魔法で造った睡眠薬でレアトを眠らせる。


「レアト!!おい!戦い中だぞ集中しろ!!」


気がついたレアトは状況が読み込めなかった。


「エボさん俺どうしたんですか?」


「知らん!とりあえず暴れてたってことは確かだな。」


無惨なカラーミー達の死体を目にするレアト。

これは本当に自分がやったのかと疑うほどにその景色は残酷だった。

(これを俺が?やばすぎだろ。)


レアトの感情は9割5分恐怖だったが、残りの感情は自分でも理解ができずにいた。


「エボさん、残りの青いカラーミーは??」


「あぁ、何故かあそこで待ってるぜ。」


エボの刺す指の先を見るとそこには決闘はまだかと気長にあぐらをかきながらこちらを眺めている青いカラーミーがいた

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