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バックフォース 〜僕は異世界の救世主〜  作者: 阪岸春
第2章 才器陽国編
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唐突な終わり

「君たち二人で大丈夫なの!?」


武蔵の声を無視し次恒と月近は武蔵の足止めに専念する。次恒と月近が武蔵の相手をしている後ろで国丸と世光は何かを話している。


「国丸さん、」


「ん?」


「私でいいよ。」


「そうか。理由を聞いてもいいか?」


「んー多分私の人生はあそこで終わってたんだと思う。そこを月近に助けてもらってみんなと会って剣城様にも会えて色々汚れ仕事とかしてきたけどみんなといれて結局楽しかったんだなって。この戦いが終わって陽国に平和が訪れても私たちの戦いが終わったわけじゃない。月近には申し訳ないけど私の人生の絶頂は今なんだと思う。勝手だけど。国丸はどうせまだ私が子供だからこれからたくさんいいことがあるとか言いそうだけど私はそうは思わない。もっと幸せはことがあっても私はそれを幸せと感じることが出来なくなってるんだと思うんだ。だから次の人生に賭けてみたい。」


「そうか、」


国丸は世光の覚悟の目を横目でチラリと確認した。


「だから最後にみんなのためになりたいなって。」


「ありがとう。」


国丸の顔に少しばかりの本当の笑顔が溢れたのを世光は見逃さなかったが何も言わない事にした。


「次恒!月近!こい。」


『!!!』


武蔵の攻撃を振り切り二人の元へ集まる。


「作戦。世光。」


『了解。』


その国丸の声を聞いた二人は驚きと悲しみの両方の感情を殺して返事をした。


「何してるの!あそぼーよ!!」


武蔵が四人の至近距離に近づいてきた。殴りかかってくる攻撃を次恒が止める。


「あれ?」


止めるというより攻撃した拳だけを別の場所に飛ばしたのだ。


「さっきの人と同じだ!」


武蔵が倒したエスパシオとほとんど同じ能力の次恒、額には冷や汗が流れる。


「君たちはどんな魔法を使うのっ!」


武蔵が3人に攻撃を仕掛けた。


「やらせない!」


再び武蔵の攻撃を飛ばす次恒。世光以外の3人が武蔵に反撃する。

国丸が武蔵の魔力を切り月近と次恒で武蔵を足止めする。全ては世光の攻撃を必ず成功させるため。


「みんな今までありがとう、、」


世光が準備段階に入る。


「斬殺魔法。孤独の白百合、創傷の幻。」


国丸が出し惜しみなく魔法を展開する。


「私に合わせてください。」


『了解。』


月近と次恒が国丸と連携を取るが、月近は玉藻前戦の時に奥義を使用してしまったせいでほとんど魔力が残っていない。最後の力を振り絞るが実質武蔵の攻撃を捌いていたのは次恒であり連携を取るのも国丸と次恒の二人のみである。


「才雷。」


武蔵が雷を体に纏う。りあの魔法と酷似したその魔法はりあのそれよりも遥かに速い。誰もその速度に目が追いついていない、しかし空間を支配する次恒だけがその速さに体が追いついており、月近を襲おうとしたその鋭利な爪は次恒によって回避した。

ブシュ

回避したと思われたがその爪に纏った雷が月近を襲っていた。


「っ!」


おそらくこれがエスパシオとセルカを倒した魔法であろう。相当なダメージが入っていた。


「やっぱり先に空間使いからやるか!」


「させない。」


次恒を国丸が守る。国丸は酒呑童子の戦いの時の斬使無双を解いていなかった。つまり鬼丸国綱の攻撃力は現在最大火力となっている。


「次恒。」


「はい。」


次恒が国丸の背中に触れる。


「空間魔法。封印我王。」


酒呑童子を閉じ込めた空間魔法で国丸と武蔵を空間に閉じ込める。


「これでお前は私を倒すまで次恒に攻撃できない。」


「へぇ。」


「斬殺魔法。奥義。爆轟麗光ばくごうれいこう。」


「ハハッ!」



国丸が鬼丸国綱を振る。それに合わせて武蔵が高速で国丸に突撃する。空間内でとてつもなく大きな爆発が起きる。空間内で起きたことにより爆発の威力が外に逃げることなく二人を襲った。

自己犠牲の精神、捨て身の合わせ技である。


「、、、」


外でその爆発が収まるのを待つ月近と次恒。


「次恒はん、残りの魔力で分身を作るでありんす。」


少しの時間稼ぎが必要なこの状況。国丸が倒れていないことを祈る。

煙が引いていき空間内の状況が確認できる。


「そうなるか。」

ブシュ


国丸の腹に巨大な刺し傷が刻まれており血が噴き出ている。爆発が起きる寸前に武蔵の爪が腹に刺さったが爆発によりその爪が貫通する事はなかった。反対側にまで吹き飛ばされた武蔵は今にも立ち上がる寸前である。


「くっ、、」


傷が思ったよりも深い国丸がついに片膝を地面につけてしまった。


「そっちの方がダメージデカそうだねぇ!」


立ち上がってしまった武蔵が一歩ずつ国丸に近づいていく。しかしそれに慌てるものはいない。


「最後まで悲鳴の声はあげないんだ。」


「あげる必要などない。」


二人を閉じ込めていた空間が消えた。


「どうせ死ぬなら先に解除しようってわけね。」


これで武蔵は国丸、次恒、月近の3人の誰でも好きな人間を攻撃できるようになる。しかし彼らの狙いはこれでは無かった。


「屍奥解放。大典太光世。」


武蔵の視線が急に現れた世光の方へ向く。霧魔法で身を隠しその準備段階が終了した世光が屍奥をここに解放した。


「その魔力は放っておけない!」


世光の魔力が危険と感じ取った武蔵が瞬時に攻撃対象を世光に切り替え仕掛けた。


「近づいてくれてありがとう。」


しかし武蔵の攻撃が世光に当たることはない。彼女は今霧そのものになっており実体は既に無い。


「みんな本当にありがとう。」


「あぁ。」


「またどこかで会おう。」


国丸と次恒が返事をする中、月近は我慢せずには居られなかった。


一葉いちはっ!!!」


呼んではいけないその名前。

霧が武蔵と世光を包んでいく。


「なんだよこれ!」


「私の名前、、、、、、、、、、一葉(いちは)。私は、、、、、、、、一葉(いちは)。」

「屍奥。雲散霧消うんさんむしょう。」


霧が完全に二人を完全に包み込んだ。


***


「どこだよここ!」


世光の霧に閉じ込められた武蔵。彼がいる中心には霧がない。世光の姿も見えなくなってしまいどうすることも出来ない。


「あなたはもうこの霧から出ることは出来ない。死ぬまで私と一緒。」


霧の中から姿を現した世光が武蔵に言葉を告げる。


「そんなのわからないじゃないか!」


武蔵が世光に突撃し爪が彼女の腹を突き破る。


「へへっ。これで出れるはず。」


「もう一回言うけど、死ぬまで私と一緒。」


別の場所から再び世光が現れる。


「なんでっ!」


再び世光の腹を突き破る。


「ずっと言うよ。死ぬまで私と一緒。」


別の場所から現れる世光。そして攻撃する武蔵。


何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、、、、、

「死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。死ぬまで一緒。、、、、、、、、、、、、、、、、、、」


「うわっー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ついに武蔵の精神が崩壊する。霧に向かって外に逃げ出そうと走り出す武蔵。しかし霧が晴れたと感じるとそこは彼が先ほどまでいた空間。彼はそこから逃げることができないと確信し、自らの爪で首を刎ねた。


「ちっ、ここまでか。」


武蔵の体に宿ったタケミカヅチはどこかへ消えていった。


「終わったよ。」


世光が最後に言葉を放ちその霧が晴れる。


『!!!』


霧が晴れるのを待っていた3人。霧が晴れたと同時に彼らは今自分たちがなぜここで立っていたのか、何を待っていたのかを忘れてしまっていた。


『!!!』


宮毘羅と対峙していた剣城とフツロ、戦いを遠隔で見ていた切綱。そして世光の最後を見届けた国丸、次恒、月近の3人。

世光に関わった全ての人間の記憶から彼女の存在が消えたのである。


これが大典太光世の屍奥。対象が完全に死ぬまで永遠に閉じ込める魔法、雲散霧消。その代償は自らの命を引き換えにするだけでなく自らの存在をも犠牲にする魔法だった。この世において世光が生きた証は何一つ残らない。残るとするのならば雲散霧消が解かれた時に残った一本の大典太光世だけだった。


地面に転がる大典太光世。3人はそれを拾いこれの持ち主が屍奥を使用したことを理解する。


「屍奥を使ったのか。」


「ありがとう。」


月近は言葉を発することができないほどの涙を流していた。しかしここは戦場。なんとか涙を止めようと試みる。


「私たちの出番は終わりですかね。」


五羽烏衆は見事任務を成功させた。


***


「クロノス、これって。」


「あぁもうすぐ俺たちの勝ちだ。」


宮毘羅の攻撃を大量に交わしていた剣城たち。血をこれほどかと流した彼らは限界が近づいていた。


「武蔵が逝ったか。」

シュン


宮毘羅が武蔵の死を理解したと同時にハズロが連れて行った二人の死体が戻ってきた。


「お前らも逝ったのか。あとは私だけ、、、、」


「もうすぐお前も死ぬらしいぜ。」


なんとか立っている剣城が宮毘羅を煽る。


「調子に乗るなよ。」


「迷企羅。」


再び宮毘羅が大量に現れる。


「これは一度使用するとインターバルが必要になる。もう終わりだ。」

伐折羅ばさら

安底羅あんてら

摩虎羅まこら

珊底羅さんてら

因達羅いんだら

波夷羅はいら

真達羅しんだら

招杜羅しょうとら

毘羯羅びから


「死ぬがいい。」


「くそっ!」


剣城が体を小さく丸め被害を少なくする。一方フツロは自分たちに未来を見て膠着した。


「え?」


「フツロ、勝ちだ。」


「!!!何者かが俺の空間を破ってこちらにきてる!!!」

ドォン!!!


次恒が陽国に侵入者が現れたことを報告したと同じタイミングで剣城たちと宮毘羅の間に何者かが降り立った。


「邪魔。」


そして一振りで宮毘羅の攻撃を消滅させた。


「はぁ?!誰だ!」


剣城は目の前に光景に目を丸くするしか無かった。


「あの攻撃を???」


フツロはその人物が誰か先に見ていた。


「カイードだ!剣城さん!」


「カイード?!」


スサノオは剣城を自分の後ろに立たせそのカイードの全貌を視認する。

カラーミーと同じ色をした肌の人間。耳でしか知らなかったその情報をスサノオと剣城、フツロとクロノスは初めて目で理解した。遠い場所にいる五羽烏衆も何か異変があったことは感じている。そのカイードの背丈はフツロと近い。肌以外はフツロと同じと言うくらいに雰囲気がなぜか似ていた。しかし圧倒的なオーラが漂う。フツロをカイードと遭遇するのは初めてのこと。


カイードが周りに人間を一人ずつ見ていく。そしてフツロと目があったときフツロはそのカイードに何か違和感を感じていたがそれがわかる事なくカイードは宮毘羅の方向に顔を向けた。


「貴様か?」


「何がだ。」


「いや貴様の仲間か。」


「だから何が、」


そう言った次の瞬間、その場にいたはずのカイードが姿を消し宮毘羅の元へ移動してたと思えばカイードの腕が宮毘羅の胸を貫通しがっしりと心臓を掴んでいた。


「なっ。」


「代わりに死ね。」

ブチュ


心臓を握り潰す音だけが響き渡る。


「なんとも予想のつかない最後ですね。」


そう言って晴明と宮毘羅は塵となった。


「なんだよそれ、、、」


圧倒的は強さを一瞬で見せれれた剣城たちは絶望の淵に立たされていた。


「今からあれを?」


「剣城さんそれはないです。」


フツロは未来視で自分たちが戦わない未来を見ていた。しかし下手に動くとカイードがこちらに興味を示す可能性がある。


チラッ


カイードは一度フツロの顔を確認するとどこかへ飛んでいった。


「もう大丈夫だ。」


クロノスがみんなに終わりの合図を送った。これが最高の終わり方なのか最悪の終わり方なのかはクロノスのみぞ知る。3人の犠牲者を出した膳藤家討伐作戦は

誰もが予想のつかない終わり方で幕を閉じた。


***


クロノスとスサノオがエクスカリバーと三天に戻り剣城が大典太光世を回収した。


「こいつのおかげで勝てたってことでいいのか、、、」


「死ぬ必要があったでありんすか、、、」


月近はこの持ち主が死ぬ必要があったのかと剣城に問う。もちろんこの持ち主だった者の記憶など残ってもいない。二人はこの持ち主が残してくれた感情で動いている。


「誰かが死ななかったらこの結末にならなかった。」


沈黙が続いた中フツロが口を割った。


「エスパシオさんとセルカさんを殺した敵です。倒せた事が奇跡だと思います。一旦俺は二人の遺体を、、、」


「そうだな。」


フツロは二人の遺体を次恒と一緒に遺体の回収に向かう。次恒はフツロ以外の人間を城に戻し、フツロと二人で遺体を探しに回った。相当な時間が経過した二人。


「遺体がない?」


いくら探しても二人の遺体は見つからなかった。戦いが終わってすぐの二人今日は諦め城に戻ることにした。


***


「遺体が無かった?!」


二人から遺体が無かったことを聞いた剣城は驚きの顔が隠せなかった。


「フェルテフェリスの遺体が無くなったのか、、、遺体はこっちで探しておくよ。フツロはこのまま帰るか、休んでから帰るか、好きな方を選べ。」


「でも、二人をどうしても、、」


「いいか。二人はいない。これからは本部ではフェルテフェリスの力がもっと必要になる今にだ。フツロは自分のことだけを考えろ。」


「了解。」


フツロは剣城の真剣な顔に押され了承するしか無かった。


「一旦今日はここで休みます。」


「分かった。じゃあジャポーニャのやつに遺体を探させてくれ。」


「おい。」


エクスが剣城に喋りかける。


「三天のことを教えろ。」


「、、、みんな席を空けてくれ。」


部屋に二人と二つの才器が残った。


「よっと。」


ソファーに座った剣城が早々に口を割った。


「三天が人を殺してるって話だが。一回こいつは辞めてたんだよ。」


「じゃあなぜ!」


エクスカリバーの感情が少し昂る。


「八咫烏がさせてたってことさ。」


「八咫烏がさせてた?」


「八咫烏は気づいちゃいねぇと思うが普通のやつには入れない。居場所が無くなったやつ、生きる意味が無くなったやつ、名を無くしたやつ、そして犯罪者。八咫烏に入るための最低条件だ。」


「犯罪者が入れるのはなぜ?」


「犯罪者と言っても人殺しのことだ。つまり人を殺すことに躊躇がない。八咫烏にピッタリってわけ。そして中には五羽烏衆にまで上り詰めるやつもいる。」


「国丸か。」


「そうなの!」


エクスカリバーは国丸が人殺しであると言うことに気づいていた。


「あいつの場合はまぁ特殊だがな。んでその中でさらに神烏だが、八咫烏の中で犯罪者が候補として挙げられる。」


「え?」


「俺も人殺しだ。死刑判決のな。」


剣城は昔人を殺した事がある人間だった。


「残念なことに人を殺したことのある人間がイザナミの転生者である可能性が高いらしい。候補者は全員死刑囚だ。だから殺すようにしている。」


「そう言うこと、、」


「安心しろ。候補者は全員更生している。その上で三天に殺してもらうんだ。国宝に殺してもらうのが死刑囚に送る最大の幸福って事だ。」


「三天は国宝でしたもんね。」


「一個いうと国丸も死刑囚だ。」


「国丸さんも?!」


「あいつは俺が神烏になってから見つけたからな。鬼丸国綱に選ばれなければ死刑囚として死んでいた。あいつが人殺しであることを知っているのはお前らだけだ。秘密にしといてやってくれ。」


「そうですか。」


「これで納得かエクスカリバー。」


「まぁいいさそれで。おいフツロ今から帰るぞ。」


「えぇ!なんでよ。」


「いいから!ハセリに早く報告しないとだろ。」


「えぇ〜。まぁ次恒さんがいるからすぐに戻れるからいいけど。」


「あぁそうだ。戻るんなら国丸を一緒に連れて行ってくれないか。亡くなった二人のちょっとした穴埋めになると思うんだ。」


「了解、」

(一応死刑囚なんだのなぁ。悪い人とは思わないけど。)


「次恒!国丸!」


『はい。』


二人が部屋に戻ってくる。


「フェリシダットに戻るらしいから送ってやれ。国丸はこれから本部で亡くなった二人の穴を少しでも埋めてこい。」


『了解。』


「行きましょう。」


次恒が二人に触れる。


「ではフツロさんありがとうございました。」


「ありがとうな!」


「、、、」


「おい!三天も何か言え!」


「またな。」


シュン

フツロと国丸が本部に移動した。


「ここが本部、」



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