フェルテフェリスたち
〜フェルテフェリス任命式〜
フツロフェリシダット
貴公を新たなフェルテフェリス
ヌエヴェフェリスとする
フツロが新たなフェルテフェリスとしてここに爆誕した。この任命式はフツロをフェルテフェリスにしても良いかという試験が行われた後に知らされる。その試験の内容とはフェルテフェリスとの面接。しかしその面接の内容は人によって変わる。
「フツロ。君がフェルテフェリスになる実力を持ったことは理解できるがまだそのスタートに立ったに過ぎない。」
フツロは今試験の真っ最中。相手はセイスフェリスのテクトファミリア。本部にいることが少ないからせっかくだし面接してこいと半ば強引にやらされている。テクトは仕事モードになると人が変わるがこの面接に関してはただの茶番だと思っていた。
「テクトさんもこんな感じだったんですか?」
「ん?ちょっと違うがこんな感じのことをハズロさんの言われたから言ってみた。ここでフェルテフェリスと任命されるには俺の許可がいるってわけだが、、、、」
「どうしたんですか?」
「いや。何したら良いんだ?普通なら実力を測るんだが、お前の実力はある程度知られているからな。何したい?」
フツロはここで何を回答してもフェルテフェリスになるのは確定していた。彼の実力は知られているが彼はフェルテフェリスの実力を知らなかった。
「フェルテフェリスの実力を知りたいです。」
この言葉の真意をテクトはしっかりと理解していた。
「いいね。やろうか。けど俺は戦いたくなりから出てきてもらえます?」
ギクっ
この二人の面接を盗み聞きしていた人物が姿を現す。
「え?何してるんですか?」
そこにはバレたのが恥ずかしそうなヌエボがいた。
「いや〜。バレるか〜。」
「流石にバレます。てなわけでフツロと戦ってください。」
「テクトは見たいだけでしょう。」
「バレましたか。」
「え?なにを見たいんですか?」
二人の会話に入れないフツロ。
「フツロ!俺はフェリシダットの中で唯一無二だった。けどそこにお前も介入してきた。じゃあその二人の戦いは見てみたいものだし俺自身戦ってみたい。」
「ヌエボさんと俺だけの共通点、、、、、!!!あれか!」
「分かったか。俺は二人の戦いを見てみたい。神に近づいた二人の戦いを。」
二人が構える。
ドン!!
ドドン!!
二人が構えたと同時に花火化する。そう二人はフェリシダットの中で花火化のさらに上。神陽化を成功させ日花を繰り出したもの。その二人の花火化状態での戦闘。神に近いもの同士が戦った時それはどんなものなのか気になるのは至極当然。この戦闘を近くで見られるテクトは嬉しくて仕方がなかった。
「行くぞっ!」
二人の戦いが始まった。花火化は元々フェルテフェリスではないものが体術だけでもフェルテフェリスに追いつけるようにヌエボが開発したもの。それをフェルテフェリスが使用することは彼らの頭の中にはなかった。しかしヌエボはもし使ったらどうなるのかと半分実験でカラーミーに使用したところ神陽化に成功した。フェルテフェリスならこれが使えると考えたヌエボは他のフェルテフェリスに使用した方がいいと助言するが神陽化に達したものはおらず皆花火化のままだった。それからヌエボを除くフェルテフェリスは花火化を使用することはなく己の魔法一つで十分なほどの強さを誇った。ヌエボもいつ神陽化するのか分かっていない。もしかしたら他にも条件があると考えるヌエボは研究を続けていた。その矢先新たに神陽化に成功した人物がいると話題になった。それがこのフツロフェリシダット。ヌエボは神陽化の謎を解明するためフツロと戦いたいと思っていた。
二人の拳が交わった時花火化で余った魔力同士が衝突し轟音を上げる。これは花火化したもの同士でしか見られない現象。
「フツロ!魔法は禁止なっ!」
「分かってますよっ!」
二人は魔法の使用を禁止する。お互いに知りたいのだ。神陽化を体現したもの戦いはどうなるのかを。
しかしこの二人には元の体術の実力に差がある。フツロはヌエボに押されていた。ヌエボは全フェリスの中で体術最強。元々彼に勝てるわけがないのである。
それを分かっていながらも彼らは知りたいのだ。
二人は嬉しくて仕方がない。その証拠に真剣勝負の中二人は笑っていた。ヌエボは自分と同じレベルに達した人間がいることへの喜び。フツロは自分自身の実力がヌエボに少し劣るとは言えフェルテフェリスの実力を持ち合わせていることへの喜び。
(楽しそうだなぁ〜)
二人の戦いを羨ましそうに見つめるテクト。テクトは花火化は使用したことがない。魔法と相性がいいとヌエボに勧められたが魔力とは相性が悪かった。彼の魔力は珍しく魔力そのものに特性がある。それは魔法とは別のものでその特性は必ず宿主と相性が良い。その特性と相性が悪い花火化の使用はできなかった。テクトは悔しかった。もし特性が無かったら今フツロがいる場所は自分だったのかもしれない。そんなことを考えながら二人の戦いを見ていた。
花火化の使用がないテクトだが体術に関してはヌエボの次に強い。花火化を使えたのなら彼も神陽化の体現者になるだろう、、、
「次はこれだ!構えろフツロー!」
ヌエボがそう叫ぶと撃拳花火の体勢に入った。その構えはレアトと同じ構え。撃拳花火はその人それぞれの体勢があり自分が一番魔力を貯めれる体勢を自然と取る。レアトとヌエボは右手に魔力を集めるのに対しフツロは右足に魔力を集める。
テクトはその光景に感動していた。今から撃拳花火が衝突する。こんなに待ち遠しい時間は今後一切ないだろう。
集まりきった魔力。ついに衝突する。
「行きます!」
それと同時にフツロは地面を蹴り高く宙に舞う。それを確認したヌエボも地面を蹴る。
「撃拳花火」
今二人の右手と右足が重なった。溜まりきった魔力が一気に放出され光がテクトの目を閉ざした。
撃拳花火は特性上味方と認識しているものに対しては無害である。このことは周知の事実。この衝突にはなんの問題はない。要するに衝突したらどうなるのかという実験なのである。光が消えていきテクトは目を開ける。そこには考えうる中で最高の事実が待っていた。
弾け飛んだはずの魔力が二人の体内に入っていき、二人の体内で火花が起きていた。神陽化である。二人の神の爆誕にテクトは一粒の涙を流した。
それは感動と称賛と、そして悲しみ。自分の親友が遠い存在になっていく。
「置いてくなよ、」
美しいその光景だったがテクトが溢した言葉は悲しさを表すものだった。
「フツロ。改めてフェルテフェリスおめでとう。」
「見つけたぜ。」
神陽化の成り方を発見した二人。他の条件はまだ分からないが条件が揃った時彼らはいつでも神陽化が可能になった。この発見はフェリス全員にとって嬉しいこと。とんでもない発見をしてしまったと少し自分にビビっているヌエボと改めて神に近づいたことに感動しているフツロ。二度目の神陽化の成功。まさしく皆が納得する理由である。
この儀式はフェリシダットに関係するものがフェルテフェリスになるのに納得する理由を探すもの。功績であったり新たな発見であったり様々は理由がある。そんな中本当に必要かと思われたフツロに対するこの儀式。彼の功績は今までのフェルテフェリスの中でも上位に君臨する。
一__レベル流星の任務の達成。
二__才器ぺカードクラス神剣エクスカリバーの使用者。
三_運命に介入することができる幸福の目の開眼。
四_神陽化の二度の成功者。
以上の理由からフツロフェリシダットを新たなフェルテフェリス。
ヌエヴェフェリスとする。
新たなフェルテフェリスの誕生は支部含め全ての関係者に届けられる。現実にいるレアトたちそして一つの支部を除いて、、、、、
***
正式にフツロのフェルテフェリスが公表された。レアトとりあは現実支部での報告書を渡す時にこのことを知らされた。レアトはフツロを祝うためフツロを探していた。
(どこいるんだろう)
「おーい!レアト!」
「あ!フツロ!」
フツロは自分にレアトが会いに来てくれることを見ていたため自分から会いにきた。
「フツロ!おめでとう!」
「ありがとう。やっとここまで来れたよ。」
フツロは9人目のフェルテフェリス。何人もいるフェリスの中での数少ない戦力。フツロはここから加速的にさらに強くなりフェリシダットの最強格にまで達するがまだ彼はこのことを知らない。
「これからフェルテフェリスで会議があるんだがレアトも来いとのことだ。」
「僕も行って良いんですか?」
「フェルテフェリスじゃなくても実力のあるフェリスは呼ばれるらしい。」
「了解です。」
フツロのフェルテフェリスの任命式は本部だけで行われたらしい。しかし、フェルテフェリスは集まる義務がありそれで集まったついでに会議をするとのことだ。二人は会議室に向かった。
「ねぇ!テクト!久しぶりに遊ぼうよ!」
「いやです。セルカさんは普通のフェリスもいるので落ち着いてください。」
会議室に入った途端戦闘狂のマンストローセルカがフェルテフェリス全員に戦いを挑んでいた。誰もそれも相手にすることはなくその標的はフツロとレアトに向かった。
「あ!フツロとレアトだ!フツロ!記念に遊ぼうよ!」
「今はやめときます。」
フツロはセルカに対して笑顔で返した。
今ここにフェルテフェリスが集まった。フツロはこの中に自分も入れた喜びで笑顔をやめられなかった。
一__ウノフェリス 本部組織リーダー ハズロ レアル
二__ドスフェリス 戦闘狂 マンストロー セルカ
三__トレスフェリス 空の頂点に立つもの 空絵 りあ
四__クワトロフェリス 創造神 ヌエボ エスパラール
五__スィンコフェリス 料理人 エスパシオ ブログエア
六__セイスフェリス ミスター全知 テクト ファミリア
七__スィエテフェリス 海に愛されしもの バーダン ポセイドン
八__オチョフェリス ______ _______________
九__ヌエヴェフェリス 神剣の主 フツロフェリシダット
フェリシダット創設者 ハセリフェリシダット
「やぁレアト。ちょっとしたサプライズだよ。」
「フェルテフェリスの会議に参加がですか?」
フェルテフェリスたちの圧は凄まじいがレアトが初めてフェルテフェリスと対面した時より彼は大幅に成長している。レアトは彼らと自分の力の差がほとんど無いことに気がついていた。
「気がついてると思うけどレアト。君はもう実力的にはフェルテフェリスだ。けどまだなるときじゃない。だが実力は実力だ。この会議に参加しなさい。」
ハセリの言葉には重みがあった。この会議はそのものがまず機密事項。いつ行われるかも知らされずにハセリがすると言ったタイミングで行われる。
「まぁ座りなさい。」
レアトは用意されていた椅子に座る。フェルテフェリスを除くフェリスはレアト以外にもう一人。
「あ、えーとアリスさん?」
「どーも」
レアトが初めて異世界にきた時にりあと一緒にいたフェリス。彼女もこの会議の参加を認められていた。
「さぁみんな、、、、は揃ってないか。まぁあの子はほっといて良い子だから会議を始めよう。」
フェルテフェリスの会議が開催された。
***
「まずは現実支部のカイードの襲撃について。りあ頼んだ。」
「はい。現実で遭遇したカイードについて。カイードに遭遇するのは今回で二度目。私とレアトくんでそれぞれのカイードの処理に当たりました。
その時レアトくん側のカイードはまだ成り立てだったのでしょう。一度目に遭遇したカイードと同じく子供でした。しかし私が遭遇したカイードは大人。その個体がいうには完全体とのこと。子供のカイードも戦いの最中に完全体になりこれをレアト君が撃破。もう一体の完全体は私が全力で戦っても倒せなかったです。鷹見護先生による追撃でカイードは新たな能力レイテンドを使用。まだ全力を隠している可能性があるとのこと。」
「レアトの方はなんで倒せたんだ?」
ヌエボが質問を投げかける。
「レアトくん。お願い。」
「は、はい。」
まさか自分が発言すると思って無かったレアトは現実での戦いを鮮明に話す。
「まずカイードが完全体になったばかりで力の使い方を知らなかったこと。レイテンドの存在も知らされてなかったはずです。そして僕がアートと一体化したことによる強化のおかげで倒せました。」
「アート?」
「僕のもう一つの人格です。彼と会話をすることができました。それで彼が起きている時は一体化するようになりました。」
戦いの後もレアトがアートと一体化することがよくあった。しかしアートがレアトに話しかけることはなくただ彼が起きている時は一体化するらしい。
「目の色がそれぞれ違う時が一体化してる証拠です。そして最終アートがカイードを撃破しました。」
「それで他には何かないの?」
ハセリが何か他にもあるのを知っているかのような口ぶりでレアトに聞く。
「他に、、、、、あ、、、護先生の助けに行ったときカイードにまた会おうと言われました、、、なぜかは分からないですが、、」
「ちょっといい?」
ここでレアトと初対面の女性フェルテフェリス、スィエテフェリスのバーダンポセイドンが口を開ける。
「鷹見って誰?」
「確かに俺も思った。」
「僕も!」
次々と口を開けるフェルテフェリスたちは誰も0フェリスの鷹見のことを知らなかった。
「護は最初のフェルテフェリスだよ。君たちの大先輩。まぁ多分会うことはないからそういう人がいるって頭に入れときな。」
(そうだ護先生が0フェリスってこと言ってなかった)
「0フェリスのことを説明するのを忘れてました。ありがとうございますハセリ様。」
「全然いいよ〜。護のこと知ってたの僕とハズロだけだし。」
「え?」
みんなの声が重なる。ハズロは鷹見と面識があったのだ。
「ハズロさんはあったことあるんですか?」
基本タメ口で戦うことしか頭にないセルカが敬語でハズロに質問した。
「あぁ。戦ったことがある。」
「!!!」
鷹見とハズロが戦ったことがあるという事実。これにはフェルテフェリスも驚きだ。
「どんな魔法なんですか?!」
セルカがさらに聞く。
ゴクッ
全員が固唾を飲んでその答えを待つ。
「分からなかったし知ってても言わない。あの人は今現実支部の組織リーダだから。」
(やっぱりか〜。)
「けどあの人が何も考えず勝つことだけを意識したら勝てる者はこの世に存在しない。今は訛ってると思うが、、、」
本部組織リーダーにここまで言わせるほどの実力者、鷹見護。彼の魔法は今はまだ闇の中、、、、
「質問はそれで終わりなのか?バーダン。」
「あ、はい。」
「気になったんだけどレアトの中のアートはその時何か言ってなかったの?」
ハセリが聞く。
「いえその時は何も。」
「アートもちょっと謎だね〜。テクトは何か知らないの?確かレアトのこと本にしてたよね。」
「はい。けれど今いうべきことは無いです。言うとするなら彼はちゃんと味方です。」
「そ、なら良いんだけど。で、りあもまだ言ってないことあるよね?」
「はい。カイードとの戦闘時二度の終奥の使用に成功しました。」
「は?」
ハズロ以外のフェリスはこの事実を聞き鷹見以上の驚きを見せた。
「しかしカイードを倒すまでには至りませんでした。私とそのカイードの魔法の相性が最悪だったからだと思います。フェルテフェリスでも相性が悪いとカイードの完全体には勝てない。これが最終的に報告したかったこと。個人でさらにレベルを上げる必要があります。フェルテフェリスの皆さんは個人での方が力を出せるので数名での戦闘訓練はいらないと思いますが、フツロさんの魔法未来視は数名で戦う時さらにその力が増します。彼を司令官とした数名のチームを作りたいと思っています。」
「フツロはどう思う?」
「はい。確かに俺の未来視は俺が動かないでいいとなると集中して先の未来まで見えます。そしてエクスカリバーで未来で先に援護することも可能です。この案はいいと思います。」
「エクスカリバーでの援護ねぇ。いいねそれ。んで、組織リーダーはどう思う?」
「カイードと二度も遭遇したフェリスが言っていることだ。俺が口を出す義理はない。」
「じゃあ決まりだね。全員個人でレベルは上げること。フツロは未来視とエクスカリバーを使いこなすこと。そのフツロのチームはまた決めるよ。じゃありあとレアトありがとう。じゃあ一旦一つ目は終わり。次はヌエボ、頼んだ。」
「了解。」
「ちょうどカイードに関する案が出たとこで追加の案を出す。才器の回収だ。特にぺカードクラス、アルピナクラスの回収をしたい。俺らがカイードたちと戦うとなった時相手の戦力がどれくらいいるか分からない。こちらもある程度の戦力は必要。フェリスの教育もそうだが魔法が使えないフェリスもいる。そいつらが足手まといにならないようにしたい。」
フェリスになると言っても中には魔法が開花しない者もいる。そのフェリスたちは基本的に星レベル1〜3良くて4までの任務しか行けない。4〜6で魔法が使えるもの。7〜9で軍レベルでの任務もしくはフェルテフェリスが行く任務。
そしてレベル流星。フェルテフェリスの任務。例外でハセリに指名されることもある。
「これからのカイードが関わっているとされる任務は最低で9。必ず才器は必要となる。そこでこれの解決策としてレアトお前の出番だ。」
「ぼ、僕?」
「レアトの武器を操るもので才器をだしそれを俺が新たに創造する。かなりの体力と魔力が必要になり俺とレアトは任務に行ける期間が減る。しかしこれが一番早い。」
「けど僕の魔法は、、」
「あぁぺカードクラスは出ない、だろう?」
「はい。」
「なので俺とレアトとの才器作成の裏でぺカードクラスの回収に行ってもらいたい。場所がわかっていないものもあるがそれは俺とテクトでなんとか特定する。」
「じゃあ決まりだね。ぺカードクラスの回収を任務としよう。この任務を星9とする。そして3つのペカードクラスの星槍ロンギヌス、空鎧水如、盾月イージスの回収だ。」
「そして最後のペカード。天上天下天刀の使用許可を貰いに行け。この任務を流星とする。」
「使用許可?」
使用許可という言葉に天上天下天刀のことを知らないもの達が声を上げた。
これにヌエボが答える。
「フェリシダットが所有してるとされている才器。しかしこの才器は誰も知らなかった。これからのことを考慮してハセリさんが口を割ってくれたよ。」
「天上天下天刀はある支部にありそこの国の国宝。しかしその国は鎖国国家。基本誰も入れない。これがあるから言いたくなかったんだけどね。なんとしても許可をもらいにいけ。」
レベル流星任務
フェリシダット陽国支部ジャポーニャに行き
国宝の使用許可を貰え。




