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異世界から呼び出された君  作者: ギリヤバメ
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プロローグ

 俺の気分は最高潮に達してる!

 現在の時刻は、7月24日の午後4時を回ったところ。

 なぜ俺がこんな時間にハイテンションになってるかって?学校が終わって家に帰るだけということもあるが、一番の理由は明日から夏休みだということだ!


「起立、さようなr」

「いっそげー!」


 挨拶が終わるとほぼ同時に学校の校門を勢いよく飛び出し、両耳にイヤホンをつけ、音楽を爆音で流しながら他の人のことには目もくれずに猛ダッシュで家に向かった。

 

 

「っ、ただいまぁ!」

 

 家の中はシーンと静まり返っている。

 それもそのはず、親は現在海外に向かっている。なんでも、仕事がうまくいって海外からお仕事を貰えたんだそう、おめでたい話だ。

 ……って、そんなことはどうでもいい!今は一人暮らしをしているようなもんだ。この機を一秒たりとも無駄にしたくない!

 って考えたはいいものの、何をするか、したいかなども全然決まっていない。まぁこの何しようかと考えてる時間も嫌いじゃないが、好きでもない。矛盾してる?人の心はそんなもんよ。

 とか考えてると宿題すればいいじゃん、と言われるがそうじゃない。

 まぁ、いつも通り異世界系の漫画を見て過ごすしかないかな〜。他に何もすることなど……。

「あ、魔法陣いいかも……」

 突如魔法陣という単語が脳裏に浮かんできた。魔法陣とは、変な紋章や文字で構成される図のこと。魔法陣が書き終わって呪文を唱えると、別世界の人がこちらに召喚といった相手側からすると迷惑極まりない行為だ。


「ど、どうせ召喚されるわけがないし、書いて……みよっかな……?」

 

 一応暇つぶしにはなるだろうし、ちょっと面白そうだからやってみよっかな。


 親が自由研究用に買ってきてくれた大判用紙と黒ペンを持ち、庭に出る。自由研究用の大判用紙とはいっても、自由研究自体は小さめのノートとかでもできなくはないから大丈夫だろう。

 自分が今見てる「転生したら美少女になっていた件」の魔法陣を完全に丸パクリし、大判用紙に書く。

 ってか、よくよく考えると普通に恥ずかしいな。小学生がほんの物心で書くのはまだわかるが、高校生が書くとなると、はたから見れば精神年齢がとても低い人に見られるだろう。

 恥ずかしながらも魔法陣を書き終えた。いよいよ呪文(?)を唱える時。まだ恥ずかしいという気持ちがあるが、せっかくここまで書いたんだ!ここでで引くわけには行かない!いざ、たった今適当に考え……思いついた呪文を唱えるとき!


「いでよ、ドチャクソ美人で巨乳なエルフ!我の欲望のために、ここに召喚されたまえ!」


 この年にもなって何やっているんだという恥ずかしさと、自分の欲望を大声で叫んだ恥ずかしさで冷や汗がありえないほど出てくる。

 そもそも本当に出てくるわけがないんd


 ピカーン


 急に魔法陣が光りだした。


「え!?嘘!?マジ?」


 急に光った衝撃と興奮と期待で心臓がバクバクしてる。心臓がバクバクになりながらも魔法陣を見つめていると、魔法陣の中から黒い人影が現れるのが見えた。

 瞬きを一切せずにその影を見つめていると、だんだんとはっきり見えてくる。


「エ、エルフだ……!」


 

 その姿はあまりにも美しすぎる。光が指すと薄っすらと輝く金髪のポニーテール。美しい青色の瞳に、エルフの特徴的な尖った耳。透きとおるほどに綺麗な肌。そして巨乳だ!

 

「――――――――」


 驚きと可愛さで呆然としていると、エルフがなにか喋っている。が、当然俺は何言ってるのかが全然わからない。そりゃあそうだろう。異世界人の言葉が俺にわかるわけがない。ってか声も可愛いなっ!

 

「あなたは誰?」


 そんのことを考えてた突如、なめらかな日本語で喋ってきた。


「え、に、日本語喋れるの?」


 急に日本語を喋ってきたことに戸惑いながら質問してみると、エルフは


「私の固有スキルであなたの世界の語源に合わせたの」


 流石は異世界のエルフだ!そんなことができてしまうのか!


「んで、あなたは誰なんだと聞いているの」

「あ、あぁ、俺は土田晶。ただの高校生」

「こ、コウコウセイ?なにそれ」


 そっか、そりゃわかるはずもないな。彼女は異世界人なんだもん。呼びだしたからには1からこの世界のことについて教えてあげないと!

 ここからなんの変哲も特徴もないただの高校生と美人なエルフとの生活が始まろうとしていた。

はじめまして~。ギリヤバメと申します。

趣味程度で小説を始めました〜。更新頻度は不定期だし、初心者なのでおかしいところとかたくさんあると思いますが、暇つぶし程度でも見てください〜。

それではよろしくです!

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