毒リンゴを配るお婆さん(二百文字小説)
朝街に行くと毒リンゴを配るお婆さんがいた。
「毒リンゴはいらんかね?」
当然毒リンゴと明言され、誰も欲しがる人間はいない。
「お婆さん、何故毒リンゴを配ってるんだ?」
私は不思議に思ってお婆さんに尋ねる。
「毒リンゴを欲しがらないってことは、誰も人を殺したくないという程、街が平和だということだろう。それを確かめているのさ」
この話を聞いて、目から鱗が落ちた。
この街なら――問題なく犯罪者の自分が隠れられそうだ。
朝街に行くと毒リンゴを配るお婆さんがいた。
「毒リンゴはいらんかね?」
当然毒リンゴと明言され、誰も欲しがる人間はいない。
「お婆さん、何故毒リンゴを配ってるんだ?」
私は不思議に思ってお婆さんに尋ねる。
「毒リンゴを欲しがらないってことは、誰も人を殺したくないという程、街が平和だということだろう。それを確かめているのさ」
この話を聞いて、目から鱗が落ちた。
この街なら――問題なく犯罪者の自分が隠れられそうだ。
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