第17話・神執事様ことLeonの暴挙
その時、予期せぬ幸福の兆しとも取れるような、冷静そうな一筋の光とも呼べる声が聞こえた。
『ラルフ様、Ray・Lopez様が困っていますよ』
そう言ったのは…
『…執事?』
ラルフの隣に立っていた、執事の格好をして黒い眼鏡をかけた、神々しい金髪を持つ、色白な外人風の男だった。
なんかもう後光がさしてる気がしてきた…
あ、これ、金髪がライトで光ってるだけだった。
『はじめまして
ラルフ様の専属執事を務めさせて頂いております
Leonと申します』
『…そうですか』
私は一瞬この人神かよマジでと思った。
なので、思わず敬語になってしまった。
ほら、神っていうか目上には敬語!って言うわよね?ね?(圧)
とにかく、この人とはこれからも仲良くしていきたい!と思った矢先だった。
『敬語はおやめください
ラルフ様が、レイ様が私に敬意を払っていると勘違いして面倒なことになってしまいますので』
と、とんでもない発言を彼がしたのは。
『…は?』
私は思わず飲もうとしていた紅茶片手に固まった。
はい?なんかもう会話開始十秒位で神から紙に降格したわよこの人。
ペーパードライバーならぬペーパー執事すぎるわよこの人!
って言うか主!執事の主!ラルフもなにかツッコみなさいよ!
と、私はドン引きしている目線をラルフに向ける。
すると…
『…そんなに見つめられると恥ずかしい』
と、頬を赤らめつつ目線をそらされた。
あ、こいつが手遅れなの忘れてた。
そして、私は視線を神執事様から紙執事に降格した彼に戻す。
『…ねぇ、あなた主のことどう思ってるのよ』
私は嫌な予感がして思わず、ラルフに聞こえないように小声でそう言った。
すると…
『うちのラルフ様はこの通り、恋愛のみ猪突猛進タイプの単細胞バカに変化しますから手がかかりますし骨も折れるものです
と、今は思っています』
と、返ってきた。
私に見とれて私以外が眼中になくて、話すら聞こえないのをいいことに主人(?)のラルフの悪口を言いすぎじゃないかしらこの人!
執事って職業の立場すら疑い始めたわよっ!
っていうかこの人本当に執事!?
神執事様じゃなくて紙執事でもなくて毒舌紙執事だわこの人!
『はぁ…
そんなことをよくもまぁ御本人サマの前で言えるわね』
私は呆れながらそう、皮肉を言い放つ。
が、
『お褒めに預かり光栄に思います』
と、放つ言葉が違っていたらうっかり、顔面という名の肉と骨の塊に興味のない私ですら、きゅんとしてしまいそうな笑顔でそう言った。
『褒めてないわよ』
私は苦い紅茶でも飲んだのかという顔で、ラルフに関する考えだけは合いそうな彼に、そう言い放つのだった…
と言う事で、神…ではなく紙執事こと、レオンの登場です
少しは話の変化が期待できる内容になっているかなと思います
さて、ここでいつものあとがきでの感謝を。
この度、
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12件
という評価をいただきました!!!!
いただきました!!!!(レイのような圧)
え?なんであくれい人気なんですかね…
私の書く作品でダントツの人気なんですよね
もっと長編ないせツンとか、真面目に書いてるシリアスな他の作品とかより上なんですよ
むしろ日頃のうっぷんを晴らしてるだけのなぐり書きレベルなんですが()
え、何故?(困惑)
なにはともあれ、人気なのはありがたいことです
今後ともうっぷんを晴らしに乱用されるレイと、あくれいを宜しくお願い致します




