私が観てきた夢のお話
私は幼少期から夢を観て、それをよく覚えている。
それはとても興味深いもので、夢の中で夢と気付いたものや、現実世界とは違う風景だがどこか見覚えのあるものや、多種多様なものがある。
せっかくなので忘れないうちに
『まぁ日記の様な感じで書くか』ってな事でここに記載しているので、あまり期待せずご覧いただければ幸いです。
それではどうぞ(^_^)
海にまつわるお話
終始この夢の中は、厚い雲に覆われている様に暗かったのが印象としてすごく残っている。
大海原に船と言うにはあまりにも巨大でショピングモールの様な施設が浮いていた。
私は海から泳いでその施設に侵入した、施設の中には車なども走っていて、お店なども立ち並び、ある種一つの街の様だった。私は以前、ここに家族で来た経験があったが、今は何か怪しい雰囲気をかもし出していた。その内部を調べ、私が圧巻に囚われていると、警備員に見つかり私は追われる事となり、ループ状になった道路を車で下って海へと逃げた。その際、仲間と逸れてしまい、再度侵入して、仲間を助け出す事には成功するのだが、乗り物を失い、海で浮いた状態から施設の巨大さに見入っていると、仲間のボートに助けられた。
離れていく巨大船、まるで機械仕掛けの島の様だった。
内容としては、人間が異人種の船に忍び込み、工作員の様なスパイ映画的なものだったなと言う印象の夢のお話でした。
これを思い出す時、ノアの方舟物語を引き合いに出さざるおえない気がする。
これは朝起きた時に思った事だが、世界が海に覆われ、それを画策した集団が船でゆっくりと世界を作り変えているところに、その反抗勢力として忍び込んだのが私だったのだろうな。
そんなふうに考えた。
いずれにせよ、今でも鮮明に覚えている夢の一つだった。
世界線違いのお話
内容はとても短くて、そんなに異種的なものでは無いが、設定が細部まで覚えている夢。
私の父は航空機のパイロットで60歳ぐらいにも関わらず、隠居生活に突入しており、二階建ての一階にある部屋で父は殆どの時間を過ごしていた。部屋は二階よりも小さく、逆台形の様な家だった。
私は二階の寝室でうまくいかない仕事に、疲れを癒すべく、ベットにダイブして横になっていたが
けたたましい甲高い音が鳴り響き、促される様に起き上がり、隣の広い居間を通り警報機が鳴る方へ向かった。するとエレベーターから女性メイドが煙に巻かれながら勢いよく出てきた。
彼女は焦って転びそうなになるが、私が間一髪で彼女を抱きかかえ助けた。
彼女は平謝りで、どうやら最近、父に雇われた新人だった。
すると彼女は私の旧姓、子供の頃の名字で『もしかして〇〇くん!?』と私を呼んだ。
どうやら幼馴染だったみたいで、二人の話題は尽きる事ない様なほど弾んだ。
頬が緩む彼女がとても魅力的で私はキスを冗談で急かしたが、拒む様子もなくそのままキスを重ねようかと言う時に目が覚めた。
漫画の様な話だが、私は布団にキスしながら起きて、夢だった事にがっかりした。
上記で話した様に部屋など、本当に細部までよく覚えている。
私の寝室は、窓が部屋の壁の半分ほどを占めており、角から入り口まで綺麗にガラスが張られていた。
ベッドは部屋のガラスでは無い壁に沿って置かれ、ベージュとホワイトの布団だった。
隣には二十畳程の部屋があり、壁にドアがいくつもあり収納になっていた。その部屋の中央部に大きなテレビが置かれていた。勿論自室の寝室にもテレビやパソコンといった家電があったが、映画など、その大きなテレビで私は見ている様だった。
その部屋に彼女が駆け込んできたのだが、あまりにも広い二階で、父の所有物にも関わらず、一階の狭い書斎に篭りっきりの父親。
私は父の財産で何かしらの社会活動をしていたが、上手くいかず、しかし、父は何もアドバイスも叱りもしない。そんな家庭環境だった。
今思うに、これは私の違う人生の話ではなかろうか、父親の性格など、ここに描ききれていないものも現実と錯覚するほどよく覚えていると言うお話。
〜涙ながらに起きた編〜
世界を救うお話
一人の異能を持った男性がいた。
彼は幼少期から空が飛べた。
幼馴染の少女とその能力を活かしてよく遊んだ。
そして戦争が起った、異種族との戦争だった。
青年へと成長していた彼の元にも、戦争参加の要請が来たが彼は迷った。行けば幼馴染の彼女ともう二度と会えない様な気がしたのだ。
しかし、彼女の勧めもあり、彼は戦いに身を投じるのだった。
彼は自分しかない能力、空を自由に飛べる力で、世界を救い、英雄になった。
彼の力は空を飛べると言う単純な能力だったが国をあっという間に渡れる程早かった。その力を活かし、彼は彼女の元へ戦争終結した時、瞬く間に駆け戻った。
そして彼女に自分の思いを告げる。が、断られてしまった。
彼は断れるなん露も思っていなかった、それ故、彼女に強く理由を問いただす。
『貴方は英雄になった、私となんて過ごしては、いけない』と答えた、彼女は自分が彼を独占しては、駄目だと思ったのだ。
しかし、彼は諦めなかった、平和になった日々の中で、彼女に何度もアピールしているうちに、彼女の心に変化が起きそうな頃、また、戦争が起きた。
彼女が言う『世界を救って来て』と。しかし、彼は行かない、行けないのだ、行けば彼女とはもういられない、そんな予感が頭から離れなかったのだ。
だが、正義感とは違う、捨てられた子猫を見過ごす様な、そんな罪悪感に苛まれ、彼は涙を飲み込む様に叫びながら、戦地へと飛び立った。
私は涙を延々と流しながら、目を覚ました。この主人公のジレンマが痛い程に伝わり、自分が本当に欲しいモノを手に出来ず英雄になった彼に、同情の気持ちになったのをよく覚えている。
人はこの様な事が日常生活でもよくあると感じる。
貴方はどうだろうか、本当に望むものを手に出来ていますか?
名探偵少年のお話
一匹の言語を喋る犬がいた。
犬は10歳くらいの少年に知恵と力を貸して、難題を説いているうちに、少年は名探偵と称されるまでになった。
そんなある日、犬が少年にとある病院に行く様促す、言われるまま少年が行くと、病院の一室に長髪の白毛が印象的な老人の元についた。
老人と犬はとても親しげに再会を喜び、冗談交じりな会話でとても楽しげに話していた。
少年は驚いた、何故なら犬の言葉は少年にしか今まで解らなかったのた。
やがて会話が終わり、やがて老人は少年に語り出した。
本来なら、もう寿命が尽きていたにも関わらず、犬のおかげで彼は今日まで生き延びる事が出来た、だが、普通なら転生を果たし、犬と共にまた事件を解決するはずが、老人のわがままで、犬に後継者を探す様頼んだのだ。そして本来、転生するはずだった体が実は少年だったのだ。
老人は人よりも永く生き、人に尽くしてきた人生に、疲れ果ててしまった。
そして老人は少年の手を取り、今までの英知を彼に与えた。その際、老人のこれまで多くの記憶が、少年に流れ込んだ。数えきれない困難を乗り越えたその先に、人が抱く負の感情に幾度も苛まれ、それでも立ち上がり、立ち向かってきた老人の苦悩が、同調する様に生々しく感じ取れた少年は、自然と涙が溢れ、止まらなかった。
そして、少年と犬はその場を後にする。少年は犬に誓う様に言う。
『後悔はさせない』と
この話、私は省いて書いたが、老人の記憶がとても鮮明に苦悩が伝わってきて、号泣といってもいいほど泣きながら起きた。
熱い情熱と正義感は、時として自分自身を追いやるものに変化していく、そんなことを学んだ夢。
〜夢の中で、夢だということに気づいたユメ〜
夢に対する考え方が変わったお話
私は小学4年生の頃、母親と一緒に県営住宅に住んでいた。
離婚してしまって会えなくなった寂しさから、父親の家に自転車で漕いで行った。
私は一度、自転車で行った事があった、その時の経験から辛さを思い出して覚悟して行ったが、思ったより辛くなく、それどころかあっという間に着いた。
私は驚いて、夢の中で頬をつねるという古典的な事をしようと思い立ち、実行する。
痛いだろうと思い込んでいた私だったが、全く痛みがなく驚いた。
父親の借家に向かって大声で父さんを呼んだ、すると父親と暮らしていた、五つ年上の兄が出て来た。
兄に夢である事を伝えたが、全く聞き耳持たず、何言っているんだみたいな事を言うので、自分の頬をつねるよう促す、しかし、兄は普通に痛いと言った。
それでも必死に言う私に兄は半ば呆れ顔だった。
とりあえず父親に会いたいと言う、父親は家におらず、出かけているようだった。
多分街のパチンコ店か親戚の所に出かけているのだろうと思った。
街まではかなり距離があり、子供が自転車で行くには辛い所だが、これが夢だと言う事を思い出した。
きっとまたあっという間にたどり着くに違いないと向かうと、一瞬で着いた。いろんな場所に行って探したがおらず、もしや行き違いになったのでは、と考えた瞬間には家の前にいた。
大声で呼ぶと父親が出て来た。私は嬉しくて抱きつき、寂しさを埋めていた。
しかし、これは夢なのだと思うと寂しくなった。父に夢から醒めると言って、目を開けようとするが、そもそも目は開いているし、醒めかたがわからなかった。
このまま夢が醒めないのか不安になったが、骨董屋の知り合いが不思議な事が好きだったからその人に聞いてみようと父が言ってくれた。
私は父親の軽トラに乗り込み向かう、到着するとそこは見覚えのある場所で、確かホームセンターだったはずで、自転車を買ってもらった記憶があった。しかし、店には不思議なものが飾ってあり、古そうなものばかりでそこは骨董品店に変わっていた。それらを眺めていると、父から要件を聞いた店主が色とりどりの飴が大きな瓶に目一杯詰め込められたものを出して来た。
店主が言うには、それは夢から覚める効果があるものらしい。
私は早速それを飲もうとすると”待った”がかかった。
もし、これをここで飲んで魂が違う場所で目覚めると大変なことになるかもしれない。と父親が心配して、寝ている場所に戻って起きた方がいいと言われ、帰ることになった。
それならば、どうせ夢だし、母親が欲しがっていた幼少期の私達の写真を持って帰ることにした。父親宅に帰ってそれを持って軽トラに乗った。
やっと目が覚められると思いながら、軽トラに揺られながら、瓶に詰められた飴玉を眺めていた。
でも、本当に目から覚めるのかと不安に駆られ、ちょっと舐めてみてみようと、好奇心と不安に負けて一粒舐めた。
目が覚め、私は勢いよく体を起こした。
あれは本当だったんだ、とゆうか夢だったのかと、いろんな驚きの感情がこみ上げた。
私はこの事を母親に言うが、私の感動はあまり伝わらず、そんなことよりも早く寝なさいと怒られる始末。
私は横になり、興奮が覚めない頭の中で、もしかしたら、兄もこの夢を見ているかもしれない、会ったら聞いてやろうと心に誓った。
と言う夢のお話。
後日、実際に兄に聞いた所、見るわけないじゃんと若干バカにされた。
この夢を見た辺りから、私が夢に対する考え方が変わった。
夢と気付かなかった間は、普通だったのにそれと気付いた時から、何か違和感があったように覚えている。
しかし、あれ程確かな感覚の中、夢を謳歌した事がなかった。
ちなみに起きた場所は住宅ではなく、のちに引っ越す一軒家でした。
夢と分かりながらそれを楽しむ事が出来たなんとも不思議な夢でした。