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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その1:やってきたぞ転生編
3/189

【空間魔法で内務班であります!】

タイトルに括弧装着、印刷後に誤字修正あり

陸曹時代、内務班にあった異世界モノの小説は読んでいて良かったかも

【無限収納】部分に空間魔法を使って分屯地レベルの内務班とトイレに風呂・自習室

娯楽室・物乾場・作業室を創造神にデフォルト状態で作ってもらった。

表示部分のタッチ操作で転移できる仕様らしい。


『後は筋力・体力・記憶力その他を3倍に格上げしておけと創造神からのお達しだ』

『あと、2階級特進の階級で退職金を異世界で使える貨幣で入れておいたぞ』

『昇級したから今の階級は3佐だ…つまり少佐だな、少佐で通常の3倍の能力だぞ』

『それと、物体透視眼は覗きに使わないようにと言われている』


親が権力に殺された復讐をやれというのか、赤い機体は無いぞ。

それと…覗きにも使えるのを、すっかり忘れていた。



『詳しい説明は青本と赤本にあるので読んでくれ、飯はPXでも買えるぞ』

『それと慰謝料代わりではないが、最後の特別手当てが出たから受け取るように』



「え?PXもあるんですか、手当てまで…ありがとうございます」


隊内売店まで装備されてるとは、経験者は違う。



『表示に駐屯地分で必要なのなのはあるはずだからうまくやってくれ』

『あと、私から特殊能力もひとつ付けてやったぞ…では状況開始だ少佐!』



幼女2人がこっちに「がんばぇー!」って言ってるよ。


あんたの付けた特殊能力って嫌な予感しかしませんが

どう考えても…マトモじゃないモノ付けたろ!

少佐ってなんだよ少佐って!!

と考えた瞬間に頭が…真っ白に!うひぇっ!!



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



草の匂いと共に気がついた、少なくても下は柔らかい

土だ…地上なのは間違いないが横に道路があるけれど舗装はされていない

砂利道で圧迫もされていないようだし家も無ければ超田舎なのは確実


さて、どうしよう…と思ったら迷彩服の胸ポケットにメモが

見てみると、このような事が書かれていた


『さいしょに めにゅーおん と ねんじて ください』


幼女の字だ、こき使われてるな幼女。

どれ…メニューオン



どわああああ!目の前にゴーグル機材や眼鏡無しでVRかよ

メインに3つあるな


【通常時】


【駐屯地】


【内務班】



目の動きだけで選択肢が可変するとは、とりあえず【内務班】を

やはり目の前が一瞬真っ白になった後には廊下といくつかの扉に

表示されたネームプレート付きの部屋が。

真後ろの扉には出口と書いてあるから、これを開けたら出られるのだろう。


左から「内務班」→「娯楽室」→「物乾場」→「トイレ」

そのままUターンして「風呂兼洗濯機置き場」→「作業室」→「自習室」→「食堂」

食堂を見たら自販機があったが、銀貨か銅貨が必要みたいだけど

缶コーヒーや水にコーラ他が買えるが、誰が補充するんだコレ?

食堂にカウンターと奥にはとレンジや電磁調理器などはあるようだ、ガスは無い。


娯楽室がわからない、行くと4畳半ぐらいの畳敷きな小上がりと

丸椅子装備のカウンターが、ボトルが置ける棚まで装備しているが

ミラーボールも装備されてる、必要かコレ?

ソファーとテーブルもあるからスナックが開業出来る装備だが

どうしろと…


風呂は6人用の大型浴槽とカランとシャワーが3台

1人しか使わないのだが掃除が大変だなこれは。

お湯は瞬間的に出るぐらい年中供給されてるようだ。


物乾場は、ボイラーのパイプが何本も走っている部屋で

温度が50度近くあり湿度も無い部屋だから吊るして置くだけで乾く

洗濯した場合はまさに理想の場所、火事になることは皆無だし。

大きさだけで8畳間はあるけど1人しか使わないんだよな。


作業室は、旋盤から溶接機まで色々と

本当は機材整備用だけど別な事に使いそうだ。


自習室、長机2つとパイプ椅子が4つというよくある仕様

本棚2台には何も入っていないが、参考書で埋まる気がする。


さて、肝心の内務班だが…何故にベッドが4つも

僻地分屯地の標準仕様だが1人しか居ないので無駄かも

ベット下の洋服用ロッカーも含め4セットあるから

残り3セットは未使用で終わりそうだ。

窓から外は見えるが、窓を開けてみたらどう見えるのだろうと思ったら

入った場所の地上5階分ぐらいの高さに窓だけがある異様な光景がそこに。

やはり閉めておいたほうがいいかも。



さて、とりあえず寝るところが確保出来たけど

飯はどうしようかと考えていたら…電話の音が

部屋の隅に黒電話があるではないか。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『あーもしもし神崎1佐ですが、山本3佐ですか』


「はい山本ですが、ここに黒電話機なんてあったのですね」


『よくある内線電話は内務班だけには付いてますので、そういえば飯ですが』


「あー飯を今日どうしようか考えていたのですが」


『本当は他の街で仕入れるほうがベストですが駐屯地メニューで補給隊を選んで』


「まだそこまでやっていませんが、補給隊が設定されていたとは!」


『補給隊にある程度の保存食料がありますので』


「色々とメニュー項目がありそうですね青本片手にがんばってみます」


『今日の分は貴重品ロッカーの中にありますので、暖める場合は食堂で暖めて下さい』


「わざわざありがとうございます、まだ車両も見ていないので確認もしてみます」


『廃棄予定の車両が入ってるよ、何かあったらゼロを回せば天界交換室に繋がるからね』


「わかりました、何かあったら電話します」



それで、貴重品ロッカーの中に飯が入ってるという話だが

小さくて南京錠で鍵をかけるタイプだが中には


赤飯・たくあん・ウインナー

缶飯セットであるとは、他にオレンジスプレッド付き

カンパンも、その前に飲み物が無いわ。

お金を何とかしたい。



メインメニューで【駐屯地】を選ぶと


〔補給隊〕

〔会計隊〕

〔衛生隊〕

〔武器隊〕

〔PX〕(駐屯地内売店)


PXもあったよ、まずは会計隊で自分のカネがあるか確認を出来るのか

押したら入出金リストが出てきて2項目が表示された



{タイショクキン}金貨3000枚


はぁ?

確か金貨1枚1万円だというのはちょっとだけ聞いていたが

日本円で3千万を持ってるのか…それよりも、もう1つの入金が



{トクベツテアテ}白金貨50枚


確か白金貨って、大金貨10倍の価値だから

金貨に換算したら100倍の価値になるから…5000枚?

これで8000枚の金貨持ちか。


まずは金貨100枚を出金してみる。

金貨10枚は銀貨100枚に変換が出来るだろうか?


…出来た、内務班にあるテレビ前のテーブルに

金貨90枚と銀貨100枚が綺麗に10枚ずつ並んでいる。


とりあえず食堂の自販機で烏龍茶を買ってみる

銀貨を入れたらお釣りで銅貨9枚が出てきた、銅貨1枚は安いんだろうな。

そして鍋も食堂に無いから〔PX〕をメニューで見てみる



鍋も包丁もあったよ、ついでに缶切りも。

レンジャー訓練に缶切りは持参して無い、ナイフで何とかする。

それよりも缶飯なんて無いからヘビ捕まえて焼いて食うだろう。


更に便利そうな財布があった、煙草入れサイズだが

手を入れて必要な貨幣の大きさと枚数を念じれば勝手に掴める便利モノ

フタも閉まるが勝手に奪ったり他人がフタを開けると本体に電撃が走る

入る枚数が最大380枚、金額は金貨2枚と銀貨3枚だが買いだろう。


結局、全部で支払いは金貨3枚銀貨7枚だが手持ちからどうやって

払うのかと思ったら〔会計隊〕の口座から自動で引き落とされていた

明細が自動的に残る仕様らしい。



{出金}金貨-90 銀貨-100


{PX購入品}金貨-3 銀貨-7



鍋でお湯を沸かして赤飯を温めて缶切りで開けて

沢庵やウインナーとセットで食べながら明日の予定を考える。



「現在地や近くの街がどこにあるのか判らないから、困ったね」


あとカンパンは朝飯かな、これは。

とりあえず風呂に入って内務班のベッドで寝よう。


その前に、青本でVRみたいなメニュー他を

完全に熟知せねば先へ進めない気がしてきた。

それと、自分の現在状態も見たい。

寸前に付けられた「特殊能力」は、どうしても悪寒しか湧かないから。


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