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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
189/189

【最後の選択であります!】

いきなりクワトロスクエアにあるCICに呼ばれてきたわけですが

何故か小さいトランクとシスターから渡される



『先ほど全ての解析が完了しました…これを持ってグランドマスター、電脳神の所へ行ってください』


「解析ってなんだ、電脳神はグランドマスターと呼ばれているのか」


『ともかく、電脳神以外に他の神も待っているはずです』


え、この上で電脳神が居るところは神界しかないだろ

ともかく行ってみるか



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『来たか、待っていたぞ』


電脳神が腕組みをして待ち構えていた、こっちも神界服に着替えた状態になっている

ところで、このトランクといい、用件は何なのだろう?



「シスターから預かってきたのですが、何ですかコレは?」


『これから持ってきたモノを見ながら、お前さんの吊し上げをやるからさっさと来い』


「え、聞いてないけど…」


『うるせぇ!ほら来い』


「うわああああ!」


トランクを持った電脳神に首根っこを捕まれて引きずられていった

地味にパワーあるじゃねえか、年期の差かこれは



-------------------



創造神・戦略神・戦術神・医神・電脳神・破壊神・剣神の神セブンメンバーに

何故か時空神と飛行神と車両神も居るという

トランクに入れて持ってきたモノは…VHSビデオのカセットテープに見えるが

超圧縮記録メディアだそうな、電脳神が手をかざすと発光し上へ向けて光が伸び

スクリーン状になり映し出されたモノは


前の世界では想像上だかイラストでよくあった目が黒くクチは小さいが頭の大きい銀色の人のような生物と、体が大きく毛むくじゃらで動物に近い生物が400年近くそれぞれの星系で戦争をやっていたが…年月も経過しトップも代わりお互いに無駄な争いはやめようと休戦協定を結ぼうとして中間地点にある惑星で調印式をやっていたら


護衛艦からの動画だろうか、高エネルギー体の一撃で調印式をやっていた惑星は吹っ飛び、その吹っ飛んだ破片で、それぞれの惑星が軌道を外れるわ氷の星と化すなど全人口の半数を死に至らしめたと、これが3年前の事件


しかし、お互いに協力し2年をかけて飛来したエネルギー体の軌道計算をしたり相互協力の元で高速宇宙戦艦を造り犯人を捜したら判明したので攻撃した奴、待っていろと

付属されてきた誰もわかる軌道計算図面を見たら


ここだ、位置はここだ!

ミスラド国に貯まっていた魔力を全部まとめて上に飛ばした結果がコレか



『おまえはー!人に黙ってブッコミを入れやがって!』


「何で車両神がブチ切れるんだよ…って皆様、頭を抱えておりますが」


『当たり前だ!バカチンがー!』


創造神がマジ切れです



『この管理している世界でなくワシらの範疇以外の全く関係の無いモノに喧嘩を売ってどうするんじゃー!』


「たまたま飛んでいっただけで、最悪手持ちのワルキューレでも出せば…アレは理論上宇宙航行も出来るはずだし」


『本当にそう思うか?』


戦術神がニヤケながらこっちを見ている



『電脳神と協力して電波で遠くも見える宇宙望遠鏡…だったかな?それで調べた向こうの戦力を見てみろ』


戦略神に紙を渡されて愕然とした、小型艦でも大きさがワルキューレの倍…さらに中型で大きさが8倍

大型艦クラスになると20倍を超えるって、その数が全部で


57万を超えてこっちに向かってくるのが確認出来る、瞬殺されるわ

それこそB-29に竹ヤリで向かっていく状態だろうと



『おじちゃん…放心状態だけど、向こうに土下座しても許してくれるわけないわよ』


「時空神もそう思うかい、もう打つ手が無いわ」


『ううん、1つだけあるわよ』


「え?」


時空神を見ると、何故か飛行神を指さしてる…何もかも捨てて高飛びしろというのか

そこへ創造神が来て



『えーとな、キリストで【時間移動】の加護は与えるとヤバイと思ったので全く関係ない神が片道1回だけの切符状態ならいいかと飛行神にコッソリ持たせているのじゃよ』


飛行神にそんなチカラが、初めて飛行帽を脱いだのを見るかもしれない

あれ、どこかで黒髪ショートヘアーは見たような気がするが…気のせいだろう



『地上神、いやショウ…ううん、山本2尉お久しぶりです』


「え…思い出せません」


『何を言っておるんや!駐屯地の東食堂でメシ食ったらPXで青缶のコーヒーを毎日2本買っていたやろ!毎日レジでお釣り渡していたのはワテやで!』


「あ…ああ!PXレジに居たブチ切れたらバリバリ関西弁の恵子ちゃん」


『やっと思い出してくれた、恥ずかしいから会いそうな時は飛行帽を被っていたのよ』


「でも確か、帰省する時に大阪まで直行便が取れなかったけど羽田経由で乗り換えが何とかなったと言っていたらあの事故に…」


『あの山に墜落した事故で忙しかったのか、どうもここの管理局が私の元データーごとクラッシュさせたせいで…そこのオジジにポストを作ってもらって神に格上げよっ!』


自分と同じような感じで神になったのか、電脳神が小声でこの時からバックアップサーバーを作ったそうだ…それまで無かったんかい



『あーそれでな地上神、現時点をもって地上神の身分を剥奪するからな』


「ジッチャン!それじゃこの段階で肉体消滅につき死んでる事になるでしょうが!」


『大丈夫だ、もう1回人生をやり直して来い…ジッチャンは見ているから』


「不安しか無いんですが、ところでやり直しとは?」


『お前さんを転生した時間まで戻す、今度は全員の加護が{松}状態で付いているから時空の狭間で肉体が消える事も無いので神になる心配は無い』


「そういわれて見たら今度は大丈夫かも」


『ただ、同じような感じで歴史をトレースするかもしれんが…魔力の発射だけは避けろ、魔方陣で吸収させるとかの選択でも良かったが、時間が無かったのか飛ばした結果がこれだ』


「ああ、慌てていたのでそれを選択していれば」


『あと、加護が多いのでクワトロスクエアは残して置くけど…たぶんタワーだけだと思うぞ、それと嫁さん全員と出会えるかは歴史が変わるから保証は出来ん』


「そこは覚悟しておきます…さぁ、ばっちこーい!」


自分、覚悟は完了しました

飛行神が自分に右手を向けて



『じゃあ、下に時空穴を開けますね…また会いましょう、山本2尉』


「ああ、またな」


『そうだ、最初ぐらいはワシが手を貸してやるから安心しろ』


「ジッチャン今なんて…うわあああああ!」


床に穴が空いて暗闇に飲み込まれていった

本当に音すらない空間に沈んでいく感覚は怖い

意識が遠のいていく…



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



気がついたら内務班ベットの上だった、OD色の毛布が懐かしい

窓からの景色は…確かに言われた通りクワトロスクエア

タワー以外何も無い


タワーの中を調べたら、シスターズは居るわけは無い

クワトロスクエアの内部に月光もワルキューレも存在しない

当然のように衛星なんて上がっている訳がない

CICも王都とシックビアンカのみが範囲にあり共和国も見えるわけがない


時間を戻ってきてしまったのだから

ただ、【空間収納】の中に【黒騎士】と【黒騎士Light】や【ゴールデンボール】などはあるのが…あとテスト機シリーズも

自分が持っているのはそのまま維持しているのか?


いや、ずっと【空間収納】に保存してあった「セールリオン公爵」と「公爵息子」のクビは消滅していた


魔王からの魔方陣とか、まだ会ってもいないのに魔族やダークエルフから色々と貰った魔術とかは存在しているとは…チートすぎるにもほどがある

とりあえずレベルでも確認しておくか



===================



 【レベル】 9999


 【体力 】 9999


 【魔力 】 9999


【魔法術】 9999



===================



ばかやろう、ファイヤーボールで街1つが消滅するわ

魔方陣で絞っておかねば…って今の日付と時間は!


ヤバい、リディアが盗賊に襲われる時間だろ

【サーチ検索】の加護が特級だから場所が確実に判る、【テレポート】で直接乗り込んで

今度は【白光セーバー】だけで片付ける!



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



現場に着いたら…出る幕が無かった、逃げ惑う盗賊

左手の指から少女の『おうらぁああああ!』という絶叫と共に魔弾を撃ちまくり脚の太い部分から空気を噴出して腰部分のロケット噴射と合わせて高速で滑るように移動し…ボスらしきモノを踏んづけてトドメを刺す、アルフレード伯爵が呆気にとられて固まってるよ



「何故、白騎士がここに!」


『あ…もしかして貴方が!』


スピーカーシステムから聞こえた声はリディア、武装解除し全力で走って来る時は

やっぱり乳が大暴れなのは同じだが…何で白騎士が?



『寝ていたら夢に神様が出て来て、未来の旦那になるショウ・マクリミナスが作ったモノを明日使うはずだから…使い方はわかるはずだと、枕元にコレがあったのよ!』


と言いながら見せてくれたのがあのブレスレット…いきなり歴史介入とは、やりやがったなクソジイイ



『それでなショウ殿…えーと、はじめましてアルフレード・マクリミナスというリディアの父親なのだが、私にも神が夢に現れてその…当家は一向にかまわないのだが』


「何があったのでしょうか?」


『うちの妻も期待しているし、神曰く…ショウ殿は、かなりのイチモツというからには私の代わりに跡継ぎを作ってくれぬか』


横でリディアが左腕を乳ばさみしながらこちらを見上げつつ



『お母様と子作りしているのは見なかった事にしますから、私とも同じぐらい…ね』


確実に歴史が変わる、ところでセールリオン公爵の息子へ嫁がされる話は?



『あ、もう大丈夫です…コレでセールリオン公爵家を城ごとブっ潰しに行きます』


ここまで歴史改変を見越してるなら、たいしたものだ

でも白騎士で潰しに行くとメイドまで昇天させそうだから自分が行く

セールリオン公爵家には一度、行っているから…茜は見つけ次第

すでに位置を知っている村へ送り届けて終わりにするかもしれん



歴史を変えてやる…いや、変えねばならん

同じ失敗はしない


今度こそ、ロリコン王だけは回避するぞ!





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