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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
185/189

【ミスラド国の壊滅であります!】

『それで、 Emergency Callを発報されたからマスターに何かあったとシスターズが全員集合したら…これは何ですか?』


シスターが呆れている、そこには焼け焦げた死体とクビが後ろに180度回った死体とグラビティ効果発動で天井に刺さるが如く潰された死体の3つがあり


更にパンツを破かれて下半身丸出しのセブンが半泣き状態で居る



『まさか牢屋に連行されると思っていたら食料庫へ連れて行かれ、2人に両腕を押さえつけられパンツを破かれ…まさかいきなり尻の穴に指を突っ込まれるなんて予想外の事態に焦ってしまいEmergency Callを、申し訳ありません!ううう…』


『セブン、みんなが入力を投げ出した…あの恥ずかしそうな言語は、出たの?』


『出たわよナイン!訳のわからない単語集を誰が持ってきたのよ、完全に別シーケンスでお尻が裂ける!とか、はぁぐあ!とかもう…奥にも人質がたくさん居そうなんだけど、みんなここまで来たら救出を手伝ってください』


『わかりました、緊急作戦よ!指揮は私が取ります…ってしずかまで何故ここに』


何故か呼んでもいないのにメイド服姿のしずかが居てシスターも驚いている


『ヘイハチマスターが後は書類整理だけという事なのでイチナナ姉さんと連動していますから状況は掴めました…今回はマイクロウェーブを使いませんのでご安心を、今からシーケンスを戦闘用に切り替えます』


『モードが変わったら手に負えないのよね、しずかは』


サーティが呆れていると



『オルァ!セブンのケツアナに指を突っ込んだ奴はどいつだー!』


しずかさん、天井でもう潰れてますって』


指を天井に向けながら片手で頭を抱えてるセブンが居ます



『みんな、イレブンがセブンのパンツを持って来たから履いたら全員で救助に行くわよ』



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



一体、みんなで丸い大きな玉に手を触れ魔力を充填して何に使うのか?

台があってチューブが繋がって地下に伸びているようだ

見に行きたいが見張られているから姿を消すと大騒ぎだし



《マスター人質を発見しました、シスターズが全員集合しましたので見張りが居ようが何とかなりそうです》


「そうか、上手くやってくれ」


『なんか言ったか!』


見張りがうるさいわ、独り言もヤバいな



「いえ何も…これって何なのですか?」


『知らなくていい、俺も詳しくは知らんがコレがあるとこの世の天下が取れると国王が言っていたのは聞いたぞ、何でもあの女にアイディアを出させたとか…あ、今のは聞かなかった事にしろ!』


「へいへい」


これは調べないといかんな、短時間でも誤魔化せるモノ

あれしか無いか…【時間停止】【3Dモデリング】【ペインティング】

ここに置いてと、【光学迷彩】



うん、鉄製の空洞な自分の人形を眺めるのも何ですな

さて早く調べに行かねば、時間停止の限界はあと3分ぐらいか

行けるところまで行ってみるか



-------------------



ソニック城、謁見の間の地下ぐらいか、なんだこれは

いや、どこかで見たことがあるけど…この壁にあるデカい図面と光っているランプの位置は、どう考えても王都と共和国に宙夏そらなつ国やエルミタージェ王国とか全部の国が入ってるわ、コントロールパネルは前の世界にありがちなキーボードとかスイッチが


【鑑定眼】


おい、これって…誰が考えたんだよ「魔力ICBM」だろ

成層圏まで膨大な魔力を目標まで曲げながら伸ばして上から叩き落とすって

広域100t魔力ハンマーパンチは魔法障壁でも防げないし予兆もわからんわ


キーボードを叩いて魔力蓄積量を見たら90%を超えてる、時間の問題だろ

もう、この部屋ごとハイパーミラクルファイナルバーストで焼くしか



 ドスッ!



背中に鈍い感触と痛みが、光学迷彩で見えるはずが

いや!デカイ刃物が刺さって血が出てるし!


というかその黒や青の線が入った顔と黒髪は

烏丸3尉、何で見えるんだって…そのVRグラスみたいな巨大眼鏡は



『ふふふ、サーモグラフには透明化していても無駄だったようね…熱反応は出るのよ、トドメを刺してあげるわ!』


くっそう、貫通されるまで刺されて出血がひどいが空間収納からアレを出して

無理かもしれんが、昔の記憶に繋がれば!


刺されながら倒れた状態のまま全力でラッパを吹いた

烏丸3尉は頭を抱えてつつ、のたうち回りながら苦しんでいる



『うわぁああああ!何なのこれ、頭が割れるように痛い!ああああ!』


気絶したか…やはり陸海空どこでも「起床ラッパ」は共通だ

しまった、まだ国王が残っていた



『魔力供給量が減ったからおかしいと思ったら、カッティ・フリトレーお前は一体何者だ!この場で成敗してくれる』


まずい、この剣が貫通して出血しつつ起き上がれないから反撃も出来んわ

ここで死ぬのか…最初から無理をしないで美影と陽奈も連れてくるべきだった



『死ねえええーぐふぉ!』


国王が壁に吹っ飛ばされて張り付いている

それも巨大な手でグーパン1発だよ、というか…お前は誰だ?



『間に合った、大丈夫ですか親父オヤジ!』


「オヤジだと…それにその筋肉隆々で人間の体みたいな体格に頭が竜かトカゲ、手足が爪のあるトカゲみたいでデカく出来る竜の羽根が生えたお前は何者だ!」


『え、息子ですけど…母さんは認知しないと言いましたが血は繋がっているから親父オヤジの危機は直感で判ったので飛んできました!回復魔法も使えるのでいま治します、ハイパーリーフ!』


「お前ハイパーリーフって血液量が戻って傷跡までマッハで消えたぞ、すげーな…母親ってまさか水竜」


そう言った途端、操作室が真っ赤になり警報音が鳴り響き血だらけの国王が何か鍵を差し込んでいるのが判った



『ふははは!こうなったら王都や共和国も全て滅びてしまえええ!』


「起動スイッチを入れやがったのかクソ国王!もう卓の操作では停止出来ない!」


『どうだ、思い知ったか…っておい』


右手が1mぐらいまで巨大化したトカゲ人間が国王の所に来て



『渡世のケジメです…死んでもらいます』


『うわ、やめろおおおおお!』


「ワンパンで潰れミンチになってヒビ割れた壁と一体化してるよ、渡世のケジメって一体どんな教育したんだ…それよりもこの状況を何とかしたい!あと8分ぐらいか落ち着け」


スイッチを切り替えながら構成図を見たら…これは!

いけるかもしれない、でもやるには手が足りない

シスターズが居たら短時間で出来なくはないが



『マスター困ってますね』


「うわあああ!セブン…しずか含め全員で来た」


『シスターが妹たちを全員仕切って構成しますから大丈夫です、何をやりたいかわかります』


「ああ頼む、あと3分だ!」


『入り口から来る奴は全員、稲妻パンチで粉砕だぜ!ミンチになりたい奴は入ってこいやー!』


しずか、防衛ラインはまかせたぞ」


『マスター魔力接続ラインの切り替え完了しました!』


『未使用発射装置の起動及びコース設定完了です』


『あと1分、秒読み入ります』


『他の魔力発射装置、魔力供給バルブ閉鎖及び停止を完了しました』


『発射時にタンクの魔力バルブ全解放フルチャージおーけーですよ』


『この一発に全てをかける!』


『妹たち、連携問題ありません…あと10秒!』


全員でスイッチ操作やキーを高速で叩くのは

シスターズでないと出来ない芸当かも


魔力ICBMは発射された…が!

未使用の発射台設定を変更して、そこから蓄積した全ての魔力を

空中に向かって発射した、どこまで飛んでいくか不明だ

各国へ行くのを1つにまとめたので相当なエネルギー量になってるかもしれん



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



城の外に出たら全て解決している…はずだったが

残党がサークラー様を取り戻せだとか国王がやられた時点で

伝令が出たらしく周辺の警備などをしていた部隊とかを集めて全員で乗り込んできやがった


その数、大体1200人が怒号をあげて一気に来ている

サークラー様とか、祭り上げられていたのか

この人数はシスターズだけでも、いやしずかに頼むか



親父オヤジ、ここは俺にやらせてください!』


「おい!この人数をトカゲが何とか出来るかと」


『いや、出来ます!任せてください』


そう言いながらダッシュで飛び出していき100mほど前で仁王立ちになり

尻尾を地面に着け三点支持固定状態になった



『大人数でカチコミに来やがって、タマ取ったる!』


そう言ってクチを大きく開きドラゴン得意のファイヤーブレスかと思ったら

違う、火ではない…真っ白い光のようなモノが放たれてそのまま綺麗に残党を嘗めるよう右から左へ移動したら、同時に進行してくる足は歩きながらバタバタと倒れていく


見たら1200人分の上半身が全て無くなって下半身部分がパチパチと言って血は出ていない、これはもしかして



『マスター死体の分析が終わりました…原子レベルで消滅しています』


「やっぱり、原子分解銃の構想はデビシングにあった古代言語で書かれた古い資料の中にあったが現物を見るとは、ところで烏丸3尉だがこれから元に戻すぞ」


『『『え?』』』


シスターズも驚いてる



「キアーラから念話で連絡が来て魔族から購入した呪いの従属術で…術をかけた本人にしか解除が出来ないらしい」


親父オヤジ!それが可能な本人をってしまって、詫びとして指詰めさせて…ウグフォア!』


全力で自分に蹴られたトカゲ男が居た



「馬鹿野郎!出来ると言っただろう、そこに正座してろ!」


『わかりました!』


「よしやるか、【アナライザー】術式解析モード」


前みたいにデカい三次元ウォーターフォール表示ではなく魔方陣が数個広がっていく



「こうなってるのか…【アナライザー】逆アセンブルモード


魔方陣が分解されて文字が表になって並んでいく、さらに両手を動かして

入れ替えながら並べたり文字を消したり足したりする



「これで最後だ【アナライザー】アセンブルモード後に術式解析モード解除


数個あった魔方陣が1個になった、それが消えた後で

烏丸3尉にあった顔の模様も消えてしまった



「これでもう起きるだろう…」


『う…ここは一体どこですか』


「大丈夫か、自分の名前は言えるか?」


『はい、千里せんり基地第106飛行隊所属、烏丸3尉です!』


無事に元に戻ったようだ、とりあえず烏丸3尉はシックビアンカに連れて行き

休息を取ってもらおう、それよりもこの侵略行為に近いけどエルミタージェ王国に対しての倍返しという事にしていいのだろうか?


また自分が全部やるんだろうな




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