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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
183/189

【休暇と原因究明であります!】


ラムネ湖の湖畔…でもなければ例の中央付近にある隠れ里専用の温泉付き隠れ小島でもない、それよりも奥に行った100mぐらいの無人島、ここまで前に使った小型ジープ

KS30でコッソリやってきた、魔道とエーテルのハイブリットエンジンに

2人乗りだけど空が飛べるのは1人で移動する時に便利だ。


1人で移動するといっても、前に作った空飛ぶバイク型のアレは安全性を煮詰めてから

さすがに懲りました


そしてテントを張り食料は釣りをして魚を調達、VRメニューから駐屯地より補給隊を選び野戦用レーションなどを仕入れたりしたので大丈夫、久々の焚き火に飯盒メシだ

こっちの世界で白米と梅干しが食えるのは舞と茜だけとは…


飯盒を考え人は偉いな…周りにバーセンシングを貼り巡らせてあるので警戒は大丈夫だ

しかし、64式小銃を横に置いて魚を焼いて焚き火というのも、昔を思い出す。


昔といえば、あの時に進む道を反対に行ったらどうなっていたのか?

リディアはセールリオン公爵家の慰みものになって…いや、その前に盗賊の慰みものになり殺されていたかもしれない、しかし自分は死なずにいたのかもしれない


そして由緒正しきロリコン王になっていたのだろう…それだけはいやだあああ!



【ずいぶん優雅にひとりキャンプだな】


[この脳内にダイレクトで来るのは創造神…じゃない、天才ハッカーの電脳神か]


【…今度天界に来たら風呂へ永久に沈めるぞこのやろう、実はお前さんのKIX-015だけは電算室のサーバーを専用で1台接続状態にしたから、前の世界とかで天才ハッカーになれるからな】


[なんでまた?]


【毎度、天才ハッカーと言われてたまるか!】


[それだけのために…そうだ!創造神へこっちで年数が経過した際の自分が交換するボディの件はどうなったか聞いてみてくれ]


【あれ?お前さん…性事神から何も聞いてないのか、また本人に言い忘れて!あのオッサンは】


どうも性事神が創造神に報告しているのを横で聞いていたらしく

地上神になった時に「男女変換G」が「男女変換ZR]にバージョンが上がったらしく

見た目が同じだが年齢変更が可能になっているからボディ変更は必要ないと


ただ、連続変更が72時間で現在の姿に戻りインターバルが30分必要だと

残り時間はVR画面で秒数が出るって、確かに出来そうだから45歳に設定して



------------------



鏡を見たら確かにおっさんになった、今は時間カウントだが

1時間を切ると分単位で更に秒単位に区切られるんだろうな

自分は渋い感じで老けるんだな…



ん?

バーセンシングに反応が!

ここは岸壁から15キロ以上は離れている無人島だろ、気配がする!


64小銃を構えて銃口を向け


「誰か!」


『んもう!何度も会ってるのに、このい・け・ずっ』


「ドピンクの毛の付いた扇子を持ったワンレンボディコン女は知らんぞって…車の屋根の上でパンツを見せながら腰を振ってバブリー全盛期お立ち台ディスコダンスをやるなあああ!」


『せっかく前回会ったときにショウの思想を読んで好みの姿になってあげたのに、これならどうよ…ハーフモード!』


「うわああ!目が爬虫類で手に水掻きが、そして水色の鱗と髪の毛に尻尾って…もしかして水竜?」


『人間の姿になったら完璧なのよ、さっき居るのが見えたから遊びに来たのにひっどーい!』


「人間の姿になれるなんて聞いてないわ、ところで何か用か?」


半漁人から人間に姿を変えてから横に座り



『ねえ、ミスラド国って知ってる?あそこも湖が繋がっているから遊びに行くことがあるんだけど』


「ミスラド国…ああ!あのエルミタージェ王国を侵略しようと償還勇者を送り込んできたり追い出された勇者がアルヌール帝国に入れ知恵をして他の国に武器とかを売ったせいでブルト王国へ喧嘩売って来る羽目になったりとか色々あったわ」


『それでね、この姿になって街で話を聞いたら…その攻撃や償還を進めたのはショウと同じ黒目で黒髪の女性なのよ、年齢も同じぐらいかしらね』


「なん…だと」


焚き火を枝でかき回していた手が止まった



『それでコッソリお城へ覗きに行ったら、たまにショウたちが湖の上を飛んでいるのは見るけど…鉄色みたいなのに赤い丸が付いてるわよね、お城にもボロボロになった紺色のやつにもアレが付いていたわよ』


「え…それってもしかして、これか?」


KIX-015で検索し表示させて見せると



『そう!真ん中が折れていたり羽根が曲がっていたけどコレよ、後ろに数字が書いてあったわ』


間違いない、F-2だ…


KIX-015がハッカー並みというからもしかしてと思って検索したら出てきた、写真入りで全部の記録が…ニュースにも出ないようにもみ消したのか

空自初の女性パイロットが訓練中にMIAとなったが機体も何も見つからず

海保や海自の協力も内密に得て周辺へを1ヶ月近く捜索したが打ち切り


隊員名簿もあるが、烏丸桜子3尉26歳か

しかし、防衛庁のサーバーに入っていけるとは、電脳神の技術恐るべし



『この人で間違いないわ…髪の毛は少し伸びてるけど』


「なるほど、武器関連や償還の人選や侵略の作戦とか実践的な部分もあったよな」


『でも、顔に黒や青の線が入っていたから普通じゃなかったわね…庭に居た姿しか見ていないけど何かあると思うわ』


「これはセブンを含め陽奈や美影を潜入調査に出すのは危ないかもしれない…ちょうど今日で3日だ、明日までに作戦を考えるか」


『ところでショウ、突然ナイスミドルになったわね』


なんかこっちを見る目がさっきと違う気がする



「そうだけど、コレは特殊能力みたいなもので…うぷ!」


ぶっちゅーとされて口移しで唾液を流し込まれた



『ふっふっふ、発情期の唾液には強催淫作用があるのよーおじさま趣味の私には外せないわ、卵生だから孕んでも認知してくれとは言わないわよ』


「あああ、理性が100tハンマーで砕け散る感覚…」


その後の記憶がありません、気がついたら朝でした

火の消えた焚き火と、怪しい汁まみれのマットと


脱ぎ捨てられた女性モノの黒下着

姫様ズに見つかったら確実に殺されるな、年齢を戻してさっさと帰ろう



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



屋敷に戻り姫様ズ他、母上など家族を含め来られる人集合状態で

ミスラド国について緊急会議を行った



『提督、この話は知りませんでした…初の戦闘機パイロット誕生は隊内新聞で知っていましたが活躍しているんだろうなぐらいで後は話にもなりませんでした』


「写真も出なかったから顔も知らないし、でも何でこうなったのか」


『もしかしたら、呪術かもしれませんね』


エリカが茜と一緒に子供を抱いてこっちに来た

2人もいると大変だわ


『女性魔法騎士の時に呪術をかけられた騎士が隊内で暴れて大損害が出た事が、反乱分子の仕業だったのですがそれに近いのかと』


『主、薬品や煙で幻覚を見せて同じような事をやる術がありました』


『おぢちゃん、それに関して魔族は日常茶飯事よ…私は魔族都市へ戻ってミスラド国へのルートがあるかを探ってみる』


「キアーラはそれを頼む、ミスラド国は結構危ないな…直接自分が乗り込むか」


『マスター!こーゆー時こそセブンをご用命下さい!』


「うわ、真横に来て抱きつきながら半泣きになるな…そこまで完璧に人間化していたとは」


『OSが私だけバージョン7です、おまけに常にバックアップされていますし…予備のボディもありますから大丈夫です!』


「でもなぁ、ボロボロにやられたのを見たから」


そう言うと、セブンが離れて窓の方を見ながら



『私が死んでも、かわりはいるもの…』


『提督、どこかで聞いた事があるようなセリフが、あと何人いると?』


『舞さん、あと6人は居るから大丈夫です』


そう言いながら片手でサムズアップはやめろセブン、アンが来てズボンの裾を引っ張り上げ何時もの抱き上げ要求ポーズ…何か言いたいのだろうか



『パパ、セブンお姉ちゃんと一緒にお出かけするほうがいいと思う』


「どうしてアンはそう思う?」


『うーんと、なんとなく!』


笑いながら言うが、この世界は幼女の勘ほど当たったら怖いモノはない

よし、セブンとミスラド国へ乗り込むか




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