【定例会と呼び出しであります!】
エストリーズ国はコネクト城で会議が行われている、何故か自分も含めて
・パスカル・ロリアマーナ国王
・ドム・ゴルゴゾール教王
・フランクリン・ウィンダーマ聖王
・モンブラン・プリティーム魔法王
・チクワル・シマリーン国王
・ゴットハルト・エストリーズ国王
7人が円卓を囲んでいるわけですが、自分は共和国の運営に関わらないはずですが
毎月1回は会合を開いてそれぞれの国が「最近、どうよ?」とトップ会談のような座談会を開いているわけで…この後は、隣の部屋に宴会用の酒と食い物がセッティングされていますが
王妃様はコッソリとテレワークで会合をしていますが、国王は毎月リアル会合ですか。
あ、エルミタージェ王国の土地に関しては自分は
管理と名前付けだけという話だからプリティーム魔法国へ早急に渡さないと
「モンブラン魔法王、あのエルミタージェ王国から譲られた土地は広さが66キロありまして、今日この機会で正式にプリティーム魔法国へ…」
『ショウ国王、何を言っておるのかね?』
ひげを弄りながらモンブラン魔法王が明後日の方向を見つつ
『先ほど見せてもらった契約書には、エルミタージェ王国とプリティーム魔法国に隣接した約66kmの土地を共和国の物として譲り渡す…と書かれているが』
「いるが、何でしょうか?」
モンブラン魔法王が突然立ち上がり
『書類にサインをしたのはフリーダム国のショウ・マクリミナス国王なので、あの土地の所有権及び管理はフリーダム国にあるとしたい、賛成の人はご起立願います!』
おおおい!残り5ヶ国の王が全員立ち上がったわ
「ちょっと待ってください!自分だけ2ヶ所の領土で問題はないのですか」
『問題ないよ、いまプリティーム魔法国だけが突然大きくなるほうが開発などで面倒だしフリーダム国はそのあたり、慣れておるだろう』
「ゴットハルト国王、確かにそうですが…」
『それに土地と一緒に娘も付いてきたんだからあきらめろ』
「チクワル国王、それは言わないでえええ!」
『今度の定例会までに国名を考えておいてくれよ』
「マジですか…どうしよう」
その後の宴会で、フランクリン・ウィンダーマ聖王が無事にアイリス王妃を
懐妊させることが出来たと感謝されたが
行為の最後で果てる際に「アイリス、孕んで!」というのが効いたいうのは
言わないで下さいいいい!あれは半分冗談だったのですから…
周りで酒やつまみを噴出させる国王が続出するわ聞いていたメイドがコケて
グラスや皿をブチ割るわで大騒ぎになりました、コネクト城で種付け王とか呼ばれたら泣くわ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
その付いてきた娘ジーナはというと姫様ズの集まりで話し合った結果、ロレッタ預かりの元でそのままメイドの修行という事になりましたが…街へ他のメイドと共に
買い物へ出ていている時、路地で旅の者が3人組に絡まれているのを見つけ
速攻でダッシュして3人の間を駆け抜けるだけで全員が気絶して倒れるという有様…
その数秒の出来事を一緒に行った公爵救出組のジェシカが呆気にとられて
屋敷へ戻った後に報告されたロレッタからジーナが追及される羽目に
どうも国王…父親がエルミタージェ王国に伝わるタージェンドーという実践拳法の師範クラスだったらしく小さい頃から教えてもらい修行をコッソリとしていたそうな
コレを完全に会得しているのはエルミタージェ王国でも少ないらしい
よって、ロレッタから言われたのは…ジーナに同じペンダントと似たような武器の作成って何か考えてるだろ、この時代はアーチェリーですか
『ショウ様、タージェンドーは…表のスパイダー裏のタージェンドーというぐらい王都のスコーピオンの間でも有名でしたが、どこの拳法か誰も知りませんでした』
「ロレッタの実戦で強いのは、スパイダーというのか」
紅茶を入れてもらいながら小声で
『スパイダーは防衛がメインですが、タージェンドーの中身は暗殺拳です…これは内密に』
そうか、ジーナって実はかなり強いんじゃねーか?
あ、舞がこっちに来た
『提督、定例会お疲れ様でした…それで国名はどうします?』
向かい側に座ったなら、フリーダム国の王妃として一緒に考えてもらうか
「第2フリーダム国は通用しないだろ」
『提督、第3新フリーダム国は』
「補完計画は無いし、その名前は空から怪しいモノが侵略に来そうだし…自分の息子を矢面に立てる気は無いぞ」
『じゃあ、ジ〇ン公国』
「作った途端に、どこかと1年戦争になるわ!」
『それでは、とっておきのを…トル〇キア王国!』
「舞は巨大兵器に向かって焼き払え!とやりたいのか、いいのが思い浮かばないなあ…リディアどうした?」
リビングのテーブルに座っている2人へ近づいてきて一言
『ダーリン…お母様が呼んでるわよ、たぶんあの件だと思うわ』
「あの件、まだ終わってなかったのか」
覚悟して部屋まで行ってきます
-------------------
『ショウ、そこへ座りなさい…何の話かわかるわよね?』
「はい、夜伽抽選の話ですよね」
『いえ、あれはショウの奥方全員とロレッタにサーティ他シスターという赤い人を含む7体と妹妹とエルナというのも来て』
「来て、どうしたのですか?」
『それだけはご勘弁を、と全員が土下座して言うのだから強要は出来ないじゃないの!何で黄色い頭メイドと赤服メイドまで来るのよ』
エルナにも宙夏国でフリーダム国の駐在員という事で実家へ戻れるようにロレッタと同じペンダント型の圧縮魔石を渡しているし、妹妹はイヤリング型の圧縮魔石だけど、何故ここへ来るんだろ?
『ショウ、妹妹さんは先日から研修に来ていて知っていますが、エルナさんは初めて会いました…また愛人か妾にするんじゃないでしょうね!』
「母上、一応はベロニカ王国の次女ですよ、そんな事が出来るわけないですよ」
『何かあったら王都子爵の嫁にしなさい、ところで夜伽抽選の代わりと言っては何ですが、私にも妹妹さんと同じイヤリング型の圧縮魔石を作りなさい』
「え、あれは座標点が判らなければ一度そこへ行かないと転移が出来ないとか色々と問題が」
『それは共和国のそれぞれの城へリディアたちに連れて行かせるから大丈夫です』
これから大変だぞ姫様ズ…母上は転移して遊びに行く気が満々だな
『それと、妹妹をブルト王国のラーフェルス城へ専属で営業へ行くように配置転換しなさい』
椅子からズリ落ちました、どうしてそうなった!
『これはダイアナ王妃からの要望なのです、息子のフレドリックが会いたがっているから出来れば来てほしいと』
「こうなる予感はしていました、肝心の妹妹は何と言ってますか?」
『溜まってますねフレドリックと言いながら手でヨダレを拭ってましたよ…ショウどうしたの、クチが開いたままですよ』
そりゃクチぽかーんになるわ、どうなっても知らんぞ
『あと、ショウは言った事を片付けたら3日間ほどクアドラツェルに行き1人で休養するように』
「休みですか、何でまた」
『たまには、ゆっくりしてきなさい…みんなには行かないようにクギを刺しておきます』
かなり昔に買ったキャンプ用具を使うときが来たか