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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その2:ついに突撃波乱編
18/189

【街へ出たら…マズイ事に、であります!】

タイトルに括弧装着、印刷後に誤字修正あり

●を削除して修正しました

「そういえば、自分は城に来てから…マトモに街へ出てない気がする」


『考えてみたら、そうよね…ショウの身分証って出来てるわよ』


銀のプレートでショウ・マクリミナスと書いてある

身分に伯爵号が付いてるぞ、シックビアンカ出身になってる。

とりあえず徒歩で見物に出てみるかって、道すら判らないんだよ

よく考えたらここに着いて昼間に、一度も市街へ出た事が無いわ。



「アリス、街を案内してよ」


『えー!ダーリン私は!私は!』


「今回、コッソリと一般人のフリで行くから…リディアを連れて行くとマクリミナス伯爵関係者と一発でバレるから、今回は留守番」


『えー!アリスとデートなんて…ズルい』


「リディアとは今度…ねっとりベッタリの二人っきりなデートを企画してあげるから」


『…濃厚ぶっちゅ3回付きだからね!』


またアレですか、うわあああ。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『ここが中心部です、真ん中に噴水がありますよ』


よく考えたら制服と戦闘服以外は持っていないのでPXにてジーパンと

ラフなチェックのシャツを買った、あと運動靴と靴下と。


メイド服とオーバーオール以外のアリスをここで見るとは

青い膝上スカートに白いブラウスは…かわええ

やはり自分の手元にアリスを置いてよかったなと思う瞬間を噴水の前で見た。



「結構大きいんだなにシックビアンカという街は」


『はい、温泉も湧いていますし観光地でもあるので結構な人が来ています』


「いつも買い物とかはどうしてるの?」


『向こうの商業エリアで購入しています、露店もありますから行きましょう』


露店も結構あるようで野菜の山や吊るされたハムみたいなのとか

ヨーロッパの路地みたいな感じがしていいかもしれない。

屋敷で食品を購入している取り引き店で紹介されたりもしたが

自分が公爵家を潰して武勲をたてたと街にも広まっているせいで

思いっきりビビられてました…化け物ですか自分は。



『ここから先が西区です東区は農業区で温泉のお湯を使った農作物を作ったりしてます、北区は開発があまり進んでいないので先日行った岩場や山がある場所ですが…西区はあまり治安がいいとは言えません』


「あ、そうなんだ…アリスは行った事は無いんだ」


『本当はここも結構危ないと言われてる場所なので来ないです旦那様が見たいというので』


あ…アリスが腕に捕まってるよ、こりゃ帰るか、今度1人で来ようか。


と、思ったらヤバそうな集団に囲まれた



『ちょっと待ちな!その女と有り金おいてけ』


「あ、絡まれちゃった…はっはっは」


『旦那様…』


アリスが目をつぶってチカラいっぱい腕にしがみついてるわ

123…6人か、片手しか使えないけど何とかなるか!



「あいにく、うちのお姫様をお前らにくれてやるワケにはイカンのでね…さっさと帰れゴミが」


などど言ってニヤリと笑ったら案の定1人目が殴りかかってきたので

片手で7mぐらい投げ飛ばした、一発で気絶したか。

3人目までが片手で軽く投げたが4人目と5人目がナイフを抜いて

同時にかかってきた…



「アリス、これがお姫様抱っこだよ」


『え、え?あああああー!』


アリスを抱きかかえジャンプして顔面に両足二段蹴り…ごめん、鼻と脳天に入ったわ

って最後の1人が太いこん棒で殴りかかってきたって。



「アリス、ちょっとここに立っていて…ほあぁぁアアアアアア!」


両手を腰に落とし腹に気を溜め込んで最後の1人が持ってるこん棒へ後ろ回し蹴り



「チェストオオオオオオ!」


まっ二つに砕け散るような感じで割れた

そして最後に腹へ正拳突きでもかましてやろうと思ったとき


『待った!こっちが悪かった…貴殿に勝てるわけがない』


だ…誰だ?



+++++++++++++++++++++



『西区のワルども全部を統括しているシルバーウルフ、リーダーのグレアムだ、お前さんが強すぎるのは見ていて判った、仲間が殺されかねんというもの直感で理解できた』


「ショウ・マクリミナスだ、これは自分の…妾のアリス」


『あの公爵家を1人でぶっ潰した伯爵家の勇者に喧嘩売るとは…お前ら瞬殺されなかっただけありがたいと思え!うちの馬鹿どもが大変失礼しました』


「いや、今日はお忍びで来た自分らにも非はある…ところでグレアムさん西区だけではなくシックビアンカ全部の裏情報は網羅しているモノかね」


『それは裏で動いてますから、警備隊の見回りでさえ知らない事でも耳に入ってきますよ、それが何か』


「いや、そういう事について聞く事もあるし警備隊など伯爵側部隊を裏側から見える弛み具合で悪い所があったら言ってくれ、報酬もきちんと出そう、これはシルバーウルフに貸し出しする機械だ、使い方は中に紙が入っている、城のてっぺんを中継するから遠くまで使えるぞ…帰ったら設置しておく」


小型デジタル中継型無線機を3台渡した、実は位置情報機能も内臓らしい



『これは…ありがとうございます、実はデカいネタはあるのですが、ウチらも泣かされてまして…』


内容を聞いて、本気で頭を抱えた



「それは当方の恥だ、早速ウチで調べさせるか…これは今回の報酬だ、後で飲んでくれ、その機械でこっちを呼ぶときは自分を「シルバーウルフ」でこっちは「ブルードラゴン」で頼む」


そう言って金貨10枚を渡す



『こんなに…じゃあ今晩飲みに行かさせてもらいます、ミスターブルードラゴン、おう、お前ら行くぞ!』


そうして、うっかり自分に喧嘩を売ってのされた奴らは帰っていった



『旦那様、またデカい事をやって…おっぱいビンタ飛んできますよ』


「それを言わないで…」


『お姫様だっこで…一歩リードですね、むふふ』


「おい」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



【念動力】で、また城の一番高い所に小型アンテナを付けて

ケーブルを引っ張ってきて最初に付けた所の隣に黒くて小さな

四角い通信機を設置した、渡したのは携帯型1~3番だけどこれは固定型0番

もう1個、携帯型4番の更に小型な機種も格納箱に入ってるけど、補給隊は何故に

民間用のこんな機器まで持っていたのか不思議だ。

電池は兼用で大丈夫だと。


あ、このプレートを上に置かないと


【ここは、ブルードラゴン】

ユマとエマ以外は代理で使っても大丈夫か


まずはテストしてみるか、一斉ボタン押して…と


「ブルードラゴンからシルバーウルフ1から3聞こえるか」


『シルバーウルフ3聞こえるぞ!』


『シルバーウルフ2明快よ!』


『シルバーウルフ1アジトより、今日もメンバーが例のあいつにタカられた、早急な解決を求む』


「こちらブルードラゴン了解した、こちらも作戦会議に入る、以上」


シルバーウルフ2は…女性か



+++++++++++++++++++++



『…今回の件は怒る気にもなれないわ、何という所にコネ作るのよお』


エリザベート夫人が頭抱えてる、というか自分のおっぱいに自分で埋まってます



『片手だけで人を投げるわ木の棒は蹴って折るわ、旦那様…強すぎですよお』


もうアリスまで頭抱え状態、合気道と空手がそんなにこの世界じゃ怖いのか



『しかし、デゴス警備課長が見回りしながら街のワルに銀貨とかをタカって犯罪を見逃していたり何もやっていないのにタカるとか…伯爵としてまさに恥ずべき事だ』


アルフレード卿も頭抱えてる



『お姫様だっこ、お姫様だっこ…あああ、負けてるよお!』


リディアの頭抱えてるのは、まぁいいや



「ここは証拠を押さえたいと思います…茜!」


『はい、ここに』


本当に真横に居たよ、気配を消すのは公爵家に居たときでも練習していたと

言っていたから凄いわ



「コレを渡す、設定で音が出ないようにしてあるのでココを押すと動いている状態が記録できる、もう一度押すと止まる全部で30分ぐらいは記録できるから、明日の朝から頼む」


『わかりました』


渡すとシュンと音が出るかの如く茜は消えた…忍術すげえ

でもこれ以上に、創造神様に頼みたい事がある

茜の事で早急に。


しかし、補給隊に携帯型のデジカメがあるとは

記録用なんだろうけど。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『あーワシじゃ、言いたい事は大体わかる…あの公爵家に居た娘の事じゃろ』


「また見てたんですか恋愛神と創造神で」


『意外だったなー自分の配下に付けるとは、それでどうしたいんじゃ』


「えーとですね…言いにくいんですが、私に付いているような【特殊能力】を是非とも茜にも付けてやって下さい!お願いします!」


『…いいよ、攻撃系は無しじゃぞ』


「あ…ありがとうございます、なんか泣きそうになってきた」


『だってシナリオ通り』


「なんか言った創造のジイチャン」


『あーなんでもない何でもない、ほれ言え!ガツンと言え』


結局、茜は


【固有能力】

・念動力(限定5t)

・暗視眼

・物体透視眼

・特定聴取耳

・マジックゲート

・テレポート

・光学迷彩

・5秒間動作「超加速」

・サーチ検索


の9項目が付いた…スーパー「くの一」完成だろコレ

念動力は攻撃系にあたるとクレームがついたけど拝み倒して限定で何とか

カギを回したり品物を引き寄せるとか侵入にも使える便利能力は捨てがたい。


更に


【特殊能力】

・鑑定眼

・格納箱(12個)

・念話(上級)


も付けてもらった、これで通常時も「六花」を

持ち歩けるし毒物や睡眠薬を飲まされる心配が無い。



『ついでに、体力を含む全部を2倍に格上げしておいてやったからな』


「あ…ありがとうございますジイチャン!」


『ジイチャン言うな!そっちも念話を上級にしてあるからな、お互いに見てるモノや聞いてるモノを送ると念じればリアルで共有できるぞ、やってみれ、あとワシと剣神で加護が付いたからちょっとやそっとの事じゃ死なんぞ』


『それとな、おぬしに【マニュアル送付】という特殊技能を付けたぞ、11個もゼロから教えるのは大変じゃろう…おデコを付き合わせてマニュアル送付と念じればおぬしと同じレベルですぐ使えるようになるぞ』


「マジすっか!念話は後でやってみます…ではまた」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



【サーチ検索】茜の居場所!


あ、新しく割り当てられた部屋に居るか…よし【テレポート】



『ひゃっ!ショウさん向こう側…向いてください』


「すいません、着替えてる最中の場所へテレポートしてしまうとは」


やっぱり着やせする体型だったか…結構出てる所は出てるな。



『こっち向いても、いいですよ』


振り向くと、茶色い膝までスカート水色ブラウスな茜が居た

普段は忍者服が多いから、普段着もいいものだ。



『突然、どうしたのですか?』


「いや、実はね…」


固有能力9個と特殊能力3個について説明をして、体力や記憶力などが以前の

2倍に上がっている事や剣神と創造神の加護が付いたので

簡単に死ななくなった事も説明した。


「あと…マニュアル送付」


おデコを付きあわせて念じたら一瞬光ったのが判った



『何だか、信じられません…使い方は全部判りました』


早速「六花」が消えて、今度は手の中に戻ってきた。

茜は完全に使いこなしているよ。



「自分が創造神に頼んだ、茜も同じように是非ともって」


『あ…ありがとうございます』



「それから、前に預かっていた巻物とかをまだ返していなかったからここに出すね」


【空間収納】から巻物全部と宝石箱みたいなのとかを部屋に出す

青い箱みたいな中から台が付いた水晶みたいな何かを1個取り出すと



『これは、ショウ様に差し上げます』


「何で?持ち出した自分の荷物でしょうに、このヤマは」


『同じのが3個あるからいいんです、それにコレはここにある巻物が全て記録された水晶です、だから問題ありません』


「え、どうやって使うのこれ…」


『手を添えてください、そうすれば判ります』


あああ!水晶の中に巻物の中身が見えるよ

これは…忍術か、いや薬品とか色々あるな



「ありがたく頂いておきます」


と空間収納で仕舞ったと同時に茜が人の胸に飛び込んできて



『お願いがあります、今日この場だけ…この胸を貸してください…村に伝わる巻物とか見たらもう、我慢ができ…ませ…ん!』


「いいよ、泣け泣け」


『う…うわああぁぁぁあああぁぁん!父さん母さん…茜はショウ様に仕えて参ります、だから見守っていて、くだ…さい、うわああぁぁぁあああぁぁん!』


絨毯に水滴がボタボタ落ちる音を聞きながら茜の頭を撫でていた



+++++++++++++++++++++



『この浮気モノ!と、突撃しないのですか?』


『この状況で出来るわけないでしょ!でもアリスはよく落ち着いていられるわね』


『落ち着いていないと、突撃するリディアさんを殴って止められないじゃないですか』


『…アリスは私の暴走ストッパーですか!』


『最近、そうなってますね…むふふ』


『否定できない、ぐぬぬ』


『さあ戻らないと、そろそろ夕食時間ですよ』


ドアの外でしっかりと覗かれていたのを知らず、中では

茜の号泣が夕食前までしっかりと続くのである。


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