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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
177/189

【親バレと隣国であります!】

3日ぶりの風呂に入って、というか意識を失っていたので実質1日かもしれんが

アリスが着替えを持って来てくれて、汚れた服を回収してくれた



『旦那様、ご無事で何よりです…それと、申しわけありませんでした』


と言いながらダッシュで去って行った

何があったんだ?


それと、食事中にヘイハチ兄から



『弟よ…ダークエルフの森で色々とあったようだな』


「な、何の話ですか?」


『ヘイハチさん、パパにはお母様からお話があると思いますので、その辺で』


3日間、居ない間に何があったんだ

それにリディアとアリスとエリカは居るが…他の姫様ズが居ないじゃないか

おまけにサーティまで、と思ったらテラ弟とシズが食堂に来た、そして


しずかとイチナナまでが何故ここに



『マスター、サーティが留守なので臨時担当としてシスターからの指示で常駐しております』


『ショウ様、しずかのマスター呼称権限はヘイハチ様に移管されています』


「そうだったな、何でサーティーが留守なんだ?」


『知らないんですか…後で母上、エリザベート様から話があると思いますが色々とあったのですよ、それよりもこの姉妹アンドロイドの後始末で!あああもう!』


『シズ、落ち着け…買い物へ2人で出したら西区と中央区の境目で絡まれて、先に手を出した向こうが悪いとはいえ大立ち回りの上、イチナナが左手の武器で西区の家1つ根こそぎ吹っ飛ばし重傷者まで出すとは、兄者が事前にデルタ8の救急車と消防車の部隊を編成してくれていて助かりました』


「イチナナ、大立ち回りぐらいでアレを使ったのか!戻ったらシスターよりアヘ顔ビクンビクンの刑確定だな…さて、母上の部屋で怒られてきますか」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



いつものように向かい合って座って、母上が紅茶を飲んで一言



『ふぅ…困ってるのに居ないなんて、これを見なさい』


書類の束があり写真もあるけど、一昨日と昨日のか



「母上、これは!共和国の隣にあるエルミタージェ王国?で兄と弟が跡継ぎ問題で戦争状態に突入して難民が共和国へ来てると、隣に領地が接触しているのはゴルゴゾール教国とプリティーム魔法国ですね」


『かろうじてゴルゴゾール教国だけは免れているけど、どうも跡継ぎを決めずに亡くなったらしくて…例の王様抜き会話システムで何とか出来ないかと相談が来たのに、何で肝心な時に居ないのよ!』


「すいません!まさか乗り物の故障と結界が干渉するとは」


何があったか母上に説明した



『伝説だと思っていたわ、獣人なんて…魔王の気まぐれもほどほどにしてもらいたいわね、それで、この騒動をどうにかしようとフリーダム国に舞とキアーラとサーティが、宙夏そらなつ国へ茜と春燕チュンイェンが合流して2国間で武力鎮圧するかどうか会議をして、結果は次のページに載ってるわよ』


「どれ…あ!空母、大天海だいてんかいを今回の件で投入しようと、まだ搭載機体が無いから他の区から黄蜂ファンハン空人くうじんや対戦車ヘリの天蛇てんじゃをかき集めて搭載し、すでに護衛の颯龍サァロンを数隻従えて出航したと、アレ長さが550mあるんだぞ」


よく見たら試験航海も兼ねてと書いてある、副主席の汀洲テイシュウさんが決めたのか…艦長がコウ大将って、昇進させての女性艦長かよ!

要望があって垂直離着陸機専用の空母を用意したが、いきなり実戦はどうかと

エルミタージェ王国の横へ回り込むのは可能だけどいいのかそれで


それと最後はフリーダム国、舞からの報告書だけど…ワイバーン退治に使っている

無人偵察機、マイクロホークに偵察用全方位カメラとセンサーを搭載して一部改良し

前に計画していた黒い無人機、F-35AXBで同時に3機を操作が出来るようにして

エルミタージェ王国上空に偵察へ出したが、マイクロホークが全機撃墜されたと


F-35AXBは高度12000mに居たので無事だったが、撃墜される寸前の写真が付いていて、それを見て愕然とした…ありえない!



「この世界にスティンガーミサイルなんかありえんだろ!誰だ持ち込んだ奴は、他に対戦車誘導弾とか迫撃砲とか携帯型兵器ばかりだけど何かおかしい…セブン!」


『確かに、おかしいですね…マスターが持っているような武器を使ってますね』


「…いきなりヒザの上に跨がってるか、本当に兄と弟の争いか調べて来てくれ」


『了解しました!』


セブンは消えていって、また母上と自分だけになったが…まだ不機嫌なままか

書類の話は終わったはずだが



『ショウ、最後に…この部屋から声が漏れないように結界を張りなさい』


「え、何で?」


『いいから!』


「わかりましたよ…サイレンスの結界は貼りましたよ」


『そうですか、それではショウに聞きます…ダークエルフの森でエルヴィーラだけではなく、フレドリカさんとも契ってるわね』


紅茶を呼吸器官に入れてむせ返っている自分がいました

何でバレた、誰がしゃべった?



『この間、電話したら…最近ショウ様が来てくれないから寂しくて1回は必ず契ってもらうのが楽しみなのよ、というのでアリスに問い詰めたら向こうの旦那の公認ですって?』


「ダッシュでアリスが逃げた理由はこれか、エルヴィーラさんに口止めするのを忘れてたあああ!もう詰んだ終わった…」


『公認なら怒りませんよ!寝取ったわけじゃないんですから…でも私に報告しなかったのは納得いきませんよ!何でエリカさんやリディアを含め他の人たちまでこの事実を知っているのですか!』


母上がブチ切れていた理由は、コレか…土下座するしか無いじゃん、もー!



『後でリディアに言いますけど、夜伽抽選に私も入れてくれたら許します』


「げっ!それだけは勘弁してください!」



リディア、後は任せたと緊急事態につきフリーダム国はリングブルグ城、総司令室へ【テレポート】した



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『どこをほっつき歩いているんだクソ提督!』


「フリーダム国の王妃が国王に向かって会った途端にそれか!現状はどうなっている」


『おぢちゃん、ちょっと妙なのよね…共和国へ避難してきた人に聞いたら、わざと戦火をお互いに広げている感じがするのよ』


腕組みをして総司令室にある巨大モニターへ映る周辺国を含めたマップを見て

キアーラが渋い顔をしている



『マスター、いかずちをエルミタージェ王国へ向けて監視していますが…確かに動きが変です、お互いを攻撃しているのではなく四方八方へ魔力を向けているようにも見えます』


「破壊活動をしているのか、自分の国を?」


『提督、先ほど茜先輩と春燕チュンイェンさんから連絡があって、まもなく大天海だいてんかいが定位置まで到達するのでCelestial Beingソレスタルビーイング天人てんにんの統合部隊として指示を』


「…待て、本当の小競り合いがひどくてコッチまで避難してくるから、仲裁のために敵の戦力をぶっ潰しに行くならいいが、この場合は謎が多すぎて一歩間違うと侵略行為になりかねない」


『おぢちゃん、珍しく詰めてきたわね』


「ということでセブンが情報収集に行って…あ、戻ってき…あああ!セブンがあああ!」


そこには左腕が契れて右腕に左腕を手首から持ったセブンが転移して戻ってきた

服も焼けたようにボロボロで皮膚素材もビーム兵器を食らったかのように剥がれてきて

内部の機械部品が見えて火花が出ている、顔の左半分が吹っ飛んで右目もヒビが入って割れている…あ、倒れた



『マスター、早く右手のコネクターにパッドを繋いでデーターを抜き出してクダサイ…言語データーベースもセーフティモードニハイロウトシテイマス、急いでクダサイ…まさか光学迷彩を発見サレルトハ…不覚、相手は4ニンデス』


「全部KIX-015にコピーしたぞ!」


『リョウカイシマシタ…セブンハ…スコシ…ネムリ…マ…ス』


目の色が完全に消えた、内部の機械がほとんど止まってるが大丈夫か?



『大丈夫です、セーフティモードに入っているだけですから』


「うわ!その赤服メイド衣装は、シスターいつの間に」


『セブンから内部エラーコードが発報されたので迎えに来ました、これはボディをフルにオーバーホールする必要がありますね…』


「シスター、セブンは左目がCCDごと溶けていて右目は割れているのに、よくここまで帰って来れたな」


『マスター、たかがメインカメラをやられただけです…私たちはサブカメラがあるのですよーほら』


『「おわあぁあああ!」』


いま、舞がパンツ全開で後ろにコケた

城では王妃らしくドレスなんだよなー



『て…提督、いままで知りませんでしたから見た衝撃がヤバいです』


「自分もリアルで見たら心臓がバクバクしてるわ!」


あとサーティも同じ事をやってみせた



『コレはリアルタイムでの高精度3次元立体計測やメインカメラをやられた時にしか使いませんよーあ、帰ったらユマちゃんとエマちゃんの前でお披露目を』


「サーティ、やったらフルパワーで顔面グーパンをかますからな!」


『おぢちゃん、私は魔族都市で耐性がついてるからいいけど…間違いなくチビるわよ』


まさかセブンシスターズは…普段は一体化して隠されているが

おでこに第三の目がある三ツ目仕様だと、今まで知らなかった

まずは体を張って調べてくれたセブンからの情報を見て判断しよう



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