【大規模人事異動であります!】
結婚式から戻った翌日、いつもの日常が始まる
おはようの連打から…プラスこれからは
娘を抱いて朝食へ向かうとは、なるべく屋敷では機嫌を損なうなと
母上からのお達しもあることだし、しかしキアーラと1歳差でこの違いは何だ
『主、ファーマ公国の出張お疲れ様でした…色々あったのは聞いています』
「茜、それなりに大変だったけど何とかなるものだわ…アン、ご飯にしよう」
食堂の椅子に座らせて全員が揃ったところで
『ショウ、悪いんだけど大事な話があるので朝食が終わったら部屋まで来てちょうだい』
この言い方は、相当重い話だな…ああ逃げたい
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
母上の部屋で例のように真っ正面に座ってます
『ショウ、この手紙を見てちょうだい』
「はい、手紙以外に何か入って…ああ!これは」
そう、前にコーデリアが脅されたけれどスパイ行為で撮影したマクリミナス家全員の写真と一緒に、手紙には…王都でクーデターを企む一団を王都情報部で内定調査し捕まえたが、そこで確保した魔道士がマクリミナス家メイドのコーデリアに協力してもらいスパイ行為をさせたと自白したので直ちに解雇せよ、そうでなければ王都警備部隊が捕獲して斬首刑に処す
「母上、脅されてやったのに斬首刑はないでしょ!」
『私もすぐジャスティーナに電話したわよ!でも王都情報部だけは国王でも介入出来ないと言われて、どうすればいいのよ!』
「うーん、コレしか方法が無いか…母上、マクリミナス家に自分側の人事異動が起きても怒らないでください」
『何を考えてるのよ?』
「いや実は…」
何をやるのかを説明した、同時に乳ビンタが飛んできてドアまで吹っ飛ばされた
『ショウ、それはサプライズと言いますよ!』
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再びリビングです、コーデリアがまさにメイド服で立っています
母上より何があったのかを説明したのでポロポロ泣いています
グレイスメイド長から
『コーデリア、現時点をもってマクリミナス家メイドを解雇します…おそらくもう二度とメイドは出来ないでしょう』
『…はい、あううう』
同時にドアからマリアとケイト、セシリア、ジェシカ、カナンなど公爵家脱出組の残り総勢15人が非番などを含めて全員乗り込んできやがった!
『エリザベート様!脅されての行為なのにクビですか!』
『コーデリア、あああ一緒の部屋だったのに…こんな別れ方になるなんて!』
『コーデリア!私のようにショウ様からお手つき状態にされてしまえばいいのよ!』
「カナン!お前はここで何という事を…あああ14人からの視線が刺さる、コーデリア話があるんだけど」
『はい、何ですか?』
紙を1枚渡す、それは辞令書だった
「コーデリア・カルロスヴァリ、 RA2 industry ギャラルナナム経理部へ採用する」
『え…えええ!』
「港の所に事務所と建物があるから実家から遠くないだろ、メイドより給与も…っておおおい!」
抱きついてきてコーデリア号泣
『ショウ様!先の事までありがとうございます、うわぁあああん!』
『コーデリアよかった、うわぁああ!』
さすが公爵家脱出組、全員で泣くなよ…騒ぎが収まって全員で戻ろうとしていたが
「カナン、ちょっと待て…」
『はい、やっぱりショウ様…怒ってます?』
「残り14人へお手つきにされるチャンスありと宣言されたら怒るに決まってるだろ!罰としてコレを飲め」
レッドドラゴン解毒特製アレクターの瓶を渡した
『ショウ様!これだけは、これだけはご勘弁を!』
「もしも、コレを飲んでカナン専用機F-35AXを飛ばすことが出来たら…問答無用で妾にしてやる」
『…言いましたね、言いましたねショウ様!その言葉、忘れないで下さいね』
一気にグビッと飲み干してからシックビアンカ空港の格納庫まで【テレポート】したようだ、絶対に無理だろうと思っていたら
城の上まできて90度垂直上昇や魔力コントロールに切り替えて普通じゃありえない
垂直や水平移動を繰り返し下から見ているヘイハチ兄やテラ弟も呆気にとられている
『結構上手いな…操縦はあのメイドだろ?』
『ゼロ・ファイターでもあの動きは出来ない、後ろを取られるかもしれない』
「弟よ、あれは特殊なのだよ…というか変な約束しちゃったあああ!」
+++++++++++++++++++
【感性が半分ぐらいに減っていたから、梅の加護あげた】
[え、この脳内に入ってくるのは…飛行神か!]
【元々素質はあるからどうしようか考えていた、いい機会だから】
[それで前より上手くなってるような気がしたのは、どうするんだよ妾にすると言ったんだぞ]
【お手つきにした責任はとってね】
[それを見越してたのかー!]
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『兄者、どうしました?急に黙って』
「いや、飛ばせたら妾にすると約束してしまって後悔してる」
『弟よ、そういえば自分からお願いがあるのだが』
何でも、村にシズさんを連れていったら向こうで料理や服を作る技術などが
お春おばさんにウケていつでも来られるようにしてほしいというので
能力伝授をしてくれと念話で頼まれたから、舞の能力を手を繋いで複製した
コレで機動捜査班が7人になったかも…後で割り印を貰ってくるか
肝心のシズさんはというと、コレで武器の竹やりが仕舞っておけると
…竹やりですか、あの時代はコエエなぁ
あ、カナンが帰ってきたか
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『ショウ様、約束は覚えていますよね?』
「忘れてはいない…カナン、今日から自分の妾にするぞ」
『ああ、嬉しい、えっぐえぐ』
『ダーリン、また妾を勝手に増やす!』
『旦那様、メイドお手つきから妾は正当すぎる』
『丈夫、頭を蹴りにいっていい?』
『おぢちゃん、ついに公爵家脱出組を妾に…これから大変よ』
「おまえら、まだ続きがあるから聞け…舞、ちょっと来てくれ」
リビングのソファーから舞が立ち上がって来る
『提督、何でしょうか?』
「舞、妾のままで悪かったな…マクリミナス家ではないが正式にフリーダム国、王妃のマイ・マクリミナスとして正妻になってくれるか」
『提督…あああ!』
「フリーダム国はハイテクすぎて並みの王妃じゃ務まらないから、やはり前の世界から色々と知っていたほうがいいかなと思って」
『籍は違うがやっと正妻に、これで子供が作れる!』
「あ、ココとは【テレポート】でいくら往復してもいいから今までと大差ないよ…ってアンどうした?」
ズボンの裾を引っ張って
『パパ!アン、遠くのところを見に行きたいから連れて行って!』
「そーか、じゃあ明日は王都の途中にある村でも見に行くか」
『わーい、パパ-ありがとーきゃははは』
抱き上げたらガッチリ抱きつかれつつも撫でているのを見て
『主、ここまで子煩悩だとは』
『丈夫、意外な面を見たわ』
『パパ…なんか泣けてきた、安心していいわね』
そう言ってる側で
『おぢちゃん、ここまでロリコンなでなでしてくれない…』