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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その2:ついに突撃波乱編
17/189

【茜の扱いと薬剤師であります!】

タイトルに括弧装着、印刷後に誤字修正あり


『サラン…さん?』


『アリス、アリスちゃん!』


もう2人で抱き合い大号泣状態ありのマクリミナス家屋敷裏の臨時救難キャンプ

総勢56名のうちメイド要員44名、夜伽専門要員12名

うち…再起不能夜伽専門要員が4名居ることも発覚。屋敷の客間に

あるベットへ搬送されている。


うちのグレイスメイド長が


『明日にでもウチで面接や技量の試験をやってからメイド要員は他の屋敷やメイド専門ギルドにも採用できないか問い合わせてみます』



「これは王都にも責任あるだろうと思うんだがな」


メイド専門ギルドというモノがあるのか

夜伽要員の行く末が心配だ…



『公爵家をひとつ潰したのから、王都から呼び出しが来るかもしれんぞ』


「そうなったら、覚悟して正面から乗り込みますよ」


お…向こうからサランメイド長を除く全員がこっちに来た

なんだこの5段10列並びの軍隊並みの統制は



『メイド宿舎リーダーのマリアとサブリーダーのカナンです、1人の欠員も無く救出していただきありがとうございました!』


『『『『『『『『ありがとうございました!』』』』』』』』



…すっげぇ、この精鋭たちは…あの変態息子から生き残ったのだな

懐かしいモノを見た気がする、自分も気をひき締めよう



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『そのまま継続して残るようにと、メイドスクールの生徒の何人かに公爵夫人が言っているのは知ってました、延長の話がついているものだと思っていましたが…まさか息子が気に入って慰み物にしようと考えたからだとは思わず、これは私の不覚でした』


「ノエル・セールリオン」こと「茜」がアルフレード卿とエリザベート夫人

そしてグレイスメイド長の前でアリスの一件について語る



『一番のお気に入りが…アリスで毎晩のように夜伽に連れ出され、ついに泣き出してもご禁制のポーションまで飲ませて行為に及ぶ始末』


「そのポーションの種類は判りますか?」


『覚えています…ナイト・ドラゴンという副作用に問題ありで表立って販売は禁止になりましたが、カネを詰んで購入したものをアリスに連続して… 』


「それで記憶混濁と消滅状態になったのか!」


『それからついに、クチもきけない状態になり息子は更に危険な上位薬品スーパードラゴンをアリスへ投与するというので…背負ってシックビアンカの源泉まで運びました、忍びの足なら10歳を背負っても木や岩を飛んで行けます』



『源泉は係員が定時に何度も見回りをしているから、あの時も早朝だった』


アルフレード卿が発見時の事は未だに覚えているそうだ。



『帰ってから大騒ぎで、俺のオモチャはどこいったと、そして残されたメイドスクールの生徒は…全員ポーションのせいで帰らぬ人に!』


手を覆って泣く茜さん、自分がもっと早くこっちの世界へ来ていれば。

と思ったら、エリザベート夫人が立ち上がって手を差し伸べた!



『たとえ公爵家の養子だろうとアリスの命の恩人ですから、マクリミナス家は喜んで歓迎いたします…だって、今は茜さんですから』


『ありがとう…ござい…ます』



やっぱり、アルフレード卿ではなく裏では夫人なんだろうな、ここは。



+++++++++++++++++++++



『やっぱりメイドにするべきか?』


『いや、ここは養子にして…また女系を増やすのもな』


『エマとユマの遊び相手ー!』


マクリミナス伯爵家、臨時会議です…茜さんをどうするかで

いま大変な状態になってます、そりゃ向こうでは公爵の娘だったけど

いきなりメイドはという話もあるし、いきなり養子にしてどうするんだ?

という話もあるから喧々諤々ですよ。


もうこうなったら、言うしかない。



「皆さん、茜さんは僕の配下に付いてもらいます!」


『えー!ダーリンの浮気者!』


『旦那様、妾を増やす気満々…えっちフケツ』



「ちーがーうー!仕事や作業を手伝ってもらうだけだって」


『『本当?』』



「本当だって、忍びって諜報や索敵の能力は凄いんだぞ…他にもこっちにある道具の使い方を覚えてもらって色々とやってもらう」


『それなら、いいけど…』


『旦那様を信用します』


よかったーお姫様2人が一番ネックだったからコレの通過が一番の問題



「それに、茜さんの背負ってる刀…は神剣「六花」だから自分の持っている「五月」と同じジャンルかもしれないぞ」


『え、それ同じ刀工の作なんですが?』


「たぶんそうだろうね、そうだ後で裏にて一振りって…あ!」



すっごい柔らかいモノが大量に横からマッハで飛んできた感触で

床を転がるまで1秒もかからなかった。



『…裏で威力のある剣を振るのはダメだって言いましたよね!』


エリザベート夫人のQカップおっぱいビンタで転がされた

床に当たった瞬間は痛いが、横からもう一発欲しいと思った自分はダメかもしれん

茜さんが放心状態でこっちを見ているが



「ま…まあこんな感じですがこれから宜しく、茜」


『はい!主』


『『なんか、ぐぬぬ気分』』



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『はーい!お通じスッキリもこの1粒からの薬神よーん!』


自分の部屋で電話してみる、交換台からダイレクトに行くんだな

相変わらずだなこの人も…さてナイト・ドラゴンについて解毒剤を作れるか聞いてみるか。



『薬神の加護(松)が付いてるんだから、自分でやらないとダメなのよーん!』


「どうやってやれと、道具も薬品も無いぞコラ!」


『内務班の所に戻って、そこに行けばわかるのよーん!レシピも送ってあるから』


レシピって何だオイ!



『あ、医神ちゃんから医神の加護(松)もあるんだから特性チョイスの医療バックを差し上げるぞコノ野朗という事でまず4人を聴診器で診察してから解毒アレクターを作るのよーん!まったねっ!ちゅっ』



『プーップーップーッ』



マジか薬神…って何だ横にあるデッカイ黒バック!

よく見る医者の往診バックだなって

中身の種類や使い方、全部わかるわ…松カテゴリーこええよ!

よし、4人の所に行ってこよう



+++++++++++++++++++++



4人とも視点が明後日の方向だな…

どれ、聴診器を出してと


ん?下腹部から異音がするんだけど

ナイト・ドラゴンってそーゆー薬か

4人とも同じ症状だけと一番重そうなのを全部脱がして聴診器を当ててみたら、やっぱり下腹部のある所に異音が集中してる、コレも原因か…



メイドリーダーのマリアが状態を聞いてくるので



「回復薬…が出来るかもしれない、使った薬の名前も判明した、これからやってみるけど時間をくれ」


『お願いします、というかショウさんって戦士なの医者なの薬剤師なの?』


「…自分も最近よくわからん」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



久々に内務班へ戻った…廊下が長くなってるぞ

作業室が増えてるぞ、自習室の横になんか「銃整備室」「機械作業室」

「診察室」「薬剤室」っておおおい!


薬剤室に行けという事だろうな、中は広いぞ!明るいぞ!

空間技法を使いまくりだろ…あ、パイプがあってデカいカプセルと

これって紙のメールをやりとりする機械だろ。

ここにカプセルが中身入りで到着済みか。


確かに混ぜるレシピらしきモノが書いてあるが…わかるわ

薬剤でも松効果すげえな、でも待てよ。

コレだけでいいのか、あの下腹部にあったアレを出すには

ちょっとキツイがコレも混合するしか無い。

そう言いながらペンで「赤竜の核0.1g」と書き入れた。


アレクター作るには錬金版がいるのか、って3台もあるし

4人だから1台でいいだろ…錬金版起動シーケンス開始

ガラスビーカー大に純水を注いで順番に薬剤を入れてと

錬金版作成シーケンス開始、魔力注入!


おおお!金粒光った…って七色になった、透明化した

いきなり白くなって完成だな、最後に持続補助薬を1滴入れて

一瞬ピンクになって戻った。


小瓶に分けて終わりと、ヤバい8本あるぞ作りすぎた。

まあいいか、行くぞ。


+++++++++++++++++++++



「特性アレクター出来ました」


『早!まずは飲ませます』


予備もあるので…作りすぎた



結果、4人とも全回復だった…が

4人とも股間から同時にエグイ物が出てきてしまったので

それしか手が無かったからと説明するのに大変でした。


メイド長のマリアからはありがとうと抱きつかれて号泣されたが

副メイド長のカナンからは洗濯大変だよどーすんだよと号泣された



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「自力で錬金術を使ってアレクターを作って4人を治しました」


今度はエリザベート夫人が紅茶を吹いた…自分に全部かかりました

アルフレード卿は声が出ないけどクチは動く状態です。


『ダーリンすっごーい!』


『旦那様にもっと早く会いたかった…』


『さすが主でございます』


今はメンバーに茜も増えてる状態なんだよなー

年上だからいきなり冷戦は無いけど、茜は創造神に言って色々と考慮をしてもらおう



『そういえばやっぱり来たわ…ショウ殿、行ってくれないか王都に』


「セールリオン公爵を潰した件でしょうねえこれは、名乗ってはいないし生存者は根こそぎ潰して周辺3kmの確認までしたはずですが」


『いや、逆に問題を潰してくれての話かもしれないから…何せ王都に今回のはウチのショウ・マクリミナスがたてた武勲だよと早馬で手紙を出してるし』


「こっそり名無しで行った意味が無いじゃないですか、あああもう!」


『というわけで宜しく、経費は出すから』


「指揮通で行くかどうか考えるところだが…行くならうちの姫様ズは連れて行かない、茜!一緒に王都まで同行してもらうぞ」


『はっ!了解しました』


『ちょっと、ダーリン理由を言いなさいよ!』


『ご主人様に置いていかれるのは悲しいです』


「今回の騒動には、王都の…それも相当位の高い人物が絡んでいる、その動向と他への繋がりを探ってほしい、武器他は後で用意する」


『王都は何度も行っているので地理は大丈夫です』


「かなり危険があると思う、リディアとアリスにはすまないが留守番をしていてほしい…ごめんね、僕のお姫様たち」


と言いながら2人をまとめて両手でぎゅっと抱きしめる


『ううん、ダーリン信じてる』


『旦那様…』


「もう少し王都行きの話しをしたら部屋に戻るから、先に行っていて」


『『うん、わかった』』



ドアを閉めた後にリディアの


『にょほー!にょっほおおおお!僕のお姫さまああああ!ああダーリン大好きいいい!』


『リディアさん落ちついてください、部屋へ行きますよ!』



『…ああいう娘ですいません、ところで誰なんですか王都の人物って』


「みんなちょっとここに寄ってきて…内務大臣のコスビッチなんです公爵夫人から言質をとってます」


『それ、一大事ですよ…王都中が大騒ぎになりますよ周辺まで影響するのがわかります、公爵が裏で資金源だったのかも』


エリザベート夫人の顔色が青くなってる



『確かに、何度か屋敷内で名前も聞いていますし姿も見ているのは確かです、言いたくないですが宿泊した時は夜伽メンバーが上級客室へ引っ張られて行くのを見ました、あの部屋には…』


茜がそう言って、何故王都が公爵家へ介入しないのか判った気がした

内務大臣が裏で王都の強制調査を阻止していたからだ。



『これは…また大仕事になるかもしれないなショウ殿』


「そうですね、アルフレード卿」


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