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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
168/189

【うちの娘と封印であります】

『おじちゃん、アンはこうやって座っていればいいの?』


「そう、目をつぶっていればいいよ」


フリーダム総合病院の屋上、そこには正座したアンと自分の横には

特能シスターズにキアーラが、見届けたいというので来たようです



「では、やるか…えーと хуинсагёу мойюру сетуп старт」


下に巨大な魔方陣が浮かび上がったけれど、今まで見た事が無い文字と黄色い色に戸惑いながら付属の封印魔法を唱える



「маганнхюин ревелмаx юно дос трес」


魔方陣から黄色い光がアンに飛び込んでいったが

同時にアンがクチを開けて目を見開いたかと思ったら全く違う声で



『…パパ…オネエチャンヲ…ヨロシク』



その後、目を開けたアンは普通だった

天界からロストしていたメリーの魂は管理局で補足され無事に他の世界に転生が出来たそうだ、これで解決したがやっぱりパパですか



『主、宜しくと言われたのだから腹くくって下さい』


丈夫チャンフ、2人でも3人でも変わりませんよ』


『提督、ここで新たに5歳の妹はロリコンの焼き印を押されますよ』


「うわぁああ!ロリコンの焼き印だけはいやだあああ!」


肩から少し伸びるぐらいの青眼金髪なアンが自分の所へ来て



『さっき、目をつぶっているとメリーが…おじちゃんがパパになってくれる、私は行くけど大丈夫と言っていたけど、本当?』


「ああ、退院したらアン・マクリミナスとして王都子爵の娘になるけど…っておおおい」


抱きついて号泣のアンが居た



『うわぁあああん!またどこかに置いていかれてご飯も当たらないかと思って怖かったあああああ!』


抱き上げて撫でながら



「無い、それはないぞ!ご飯もおやつも好きなだけ食えるし兄弟もいるぞ…増えるし」


『提督、それよりもエリカさんに加護の件は説明しなければなりませんよ』


「また殴られそうな気がする」


パジャマ姿のアンを抱いたまま退院手続きをしてシックビアンカの屋敷へ戻った



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 パッシーン!



『パパ!どうしてそーゆー大切な事を早く言わないの!』


やはり腹がデカくなっても元女性魔法騎士のビンタは痛い

いま軽く魔力を載せてなかったか?



『やっぱり、あの時エリカさんのお腹に入った青と赤の光はそうだったのね…』


「ヒルデの魔眼はそこまで見えたのか、母上どうしました?」


『ショウ、ちょっと来なさい…ふんっ!』



 ☆ばちこーん!



リビングから中庭まで母上の乳ビンタで吹っ飛ばされました…扉が閉まっていたらガラスをブチ破ってます、計測不能サイズは何時もながらすごい



『マクリミナス家の方向性を決める事は早急に言いなさい、ところでアンは?』


「あっちでユマとエマと新作のプリンを試食した後に遊んでますが」


『無事に馴染んだようね、あの歳から魔法力があるので少し教育をしましょう…ショウ、教材を作りなさい』


「マジですかーそういえば、もうひとつやる事があったわ」


裏の小屋でロレッタとカナンに渡してある魔石ガーターベルトを回収した

そして創造神から渡された紙に書いてあった通りの魔方陣を出して魔石を外して

魔方陣に並べて、シードコーダーを使い全てを結合した


七色に輝く圧縮された魔石が出来上がったので前にアクア・ファル共和国206魔法騎士団、女性騎士に作ったように魔石ネックレスにして2人に渡した



『ショウ様、これは公認愛人へのお手当ですか?』


「ロレッタ、それはガーターベルトがシンプルにペンダントになったから」


『ショウ様あああ!これも妾への第一歩ですかああ!』


「カナン泣くんじゃない、ベルトは太ももに付けるのが大変だろうと思ってな」


母上が結合した魔石を見て



『ショウ…凄いわね、これは大枚を払って作ってくれという伯爵や公爵が来るわよ、魔石ではなく宝石も頼まれるから秘密にしないと』


「そうですね、そういえば特能シスターズとヘイハチ兄とテラ弟ちょっと来て…王都から依頼が来ているんだが時間のあるときに…」


【光学迷彩】で部署の見回りをして、あまりにもたるんでいたら王都機動捜査班として粛正も可能と、証拠を撮る機器も用意した



「このベルトに右手を通して親指で赤いボタンを押すと音声含め記録が開始するので左側のパネルを開けば撮影している状況や時間が画面に表示されます、もう1回押すと止まります」


『提督、ズーム機能とかは?』


「さすがだな舞、そこを拡大したいと念じてみよう」


『ああ!大きくなった』


「何ヶ所ほど回ったかの証拠にもなるので帰ってきたら上から四角い記録チップが取り出せるので、それを渡してもらえば代わりのチップを渡します」


『兄者、1ヶ所どれぐらい手当てが?』


「1ヶ所、金貨1枚だ」


『提督、特能シスターズはメイド関係を主に回ります』


「あのあたりは人数が多いからなあ」


『兄者、警備隊や近衛兵は私が』


「クーデター起こしてここへ攻めてきたのも居るからよろしく」


『弟よ、他の事務関係は私が行こう』


「副公爵のヘイハチ兄のほうが詳しいでしょう…みんな手が空いた時によろしく」


5台分の記録機器を渡していると



『ショウ、それって5個しか無いの?』


「自分の分を含めて6個ですが…まさか」


『動いて声の出るユマとエマを残せるんじゃないの?』


「まぁ残せますが」


『いますぐウチの分も用意しなさい!あと壁のテレビでも見られるようにすること』


しまった、こうなる事は予想してなかった

それから記録機器を持った子煩悩状態の父上と母上が見られたが

一緒にアンも入っていたのは気のせいだろう


あ、思い出した…アンの住民票を取らないと

王都へ行かなくては



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



グランアレクトル城で国王の執務室に【マジックゲート】でロレッタとアンを連れてきました



『ショウ殿、その子がそうなのか?』


「はい、何故かうちの娘になりました」


『妹の次は娘か、あらかじめ聞いていたから住民票は出来ているぞ』


金色に輝くプレートを見てアンはビックリしている



『きれい…私の名前が書いてある』


「よし、帰りに少しグランアレクトル城を見て帰るか」


城の一般人が入れるエリアだが、メイドや衛兵がみんな一礼して行くのにアンは驚いている



『…パパ、ほんとうは偉いの?』


「まぁ、アンにはこれから色々と教えてあげるよ…って何だ!」


暴漢が出たようだ、後ろからメイドを羽交い締めにしてナイフを首に押しつけて

何かを要求しているが、スコーピオンでも何でもない一般メイドか

念動力で腕を押さえるか、ナイフをテレポートで引き寄せるか…あれ、アンの様子が

目の色が薄いオレンジ色になってる!



『おねえちゃんをいじめるの、ゆるさない…ブレイクバースト』


アンが右手を暴漢へ向けて出したと同時に右手がナイフごとヒジから木っ端微塵に粉砕し叫び声をあげてのたうち回っている、血でスプラッタ状態になったメイドは放心状態だが


一番怖いのは、アンが自分で何をやったのか覚えていないということだ



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