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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
165/189

【飛行神の加護と黒ポストであります!】

あれから1ヶ月、それぞれの場所も平穏なようだ

庭で誰も居ないのを確認して、前に飛行神から貰ったメモを確認する

中身をよく見ていなかったけど大体は7つの秘密に該当する加護を使ったはずだ


その1:【部分的に横風やダウンバーストなどの突風を起こす事が出来る】

これは幼女暴行を捕まえる時やアルヌール帝国でJDFの大型機を叩き落とす時に使ったな、場所や範囲を指定できるのは良かった


その2:【空を飛ぶ動物や昆虫をしもべにする事が出来る】

これも地上へ復活する時に使った、ためしにカラスを使って西区の様子を見てきてもらったんだっけ


その3:【大気の成分を分けてそれらを増幅させながら高濃度圧縮する事が出来る】

ライフリアで水素と酸素を合成圧縮し爆発させてヘイハチ兄から怒られたんだっけ…


その4:【設計図を見ただけで本当に飛べるかどうか脳内シミュレーションが出来る】

ファーマ公国で出来たのは、飛行神の加護のおかげだったのか


その5:【部分的に空気を無くしてしまう事が出来る】

これがファーマ公国でやった派生技が「かまいたち」現象なのか


その6:【紙飛行機を折り念じた目的地まで飛ばす事が出来る】

…本当かよ、後でやってみよう


その7:【                】



「あれ?その7が何も書いていない、飛行神が書き忘れたのか?」


『本当に何も書いていないわねー』


「うわあ!リディアいつの間に真横へ、気配が無かった」


『居ない間にロレッタさんから気配を消す方法を聞いて練習させてもらってました、ところでダーリン…なにこの一番下の、ショウ、ちゅきというのは?』


「いやそれは」


『ダーリン…そこに正座!』


「はいいい!」


言い訳する隙も無く正妻リディアの怒号が飛ぶマクリミナス家

その声で自動的に姫様ズ全員集合の囲み状態となるわけだが



『旦那様、隠しラブレターでフケツ』


『主、今度も愛人ですか?』


『提督、そのうち種付けの旅に出そうで怖いのですが』


丈夫チャンフ、証拠があるから全力で蹴っていいですよね!』


『パパ、愛人も妾も増やすのは2人を産んだ後にして!』


『おぢちゃん、増やすのは私と契った後にしないとダメよ…ところでそのメモ紙を見せて』


キアーラに見せると、その空白部分を指で触りテーブルに置き紅茶を垂らした

さすが天才幼女、トリックを見破ったようだ…水をはじく部分があるのか

そこには


その7:【自由に飛行が出来る】



「は?まさか、こうやって片手を上げてトウッとジャンプしたら飛べ…」


シックビアンカが足下に豆粒になって雲の上に居る自分にビビっていた

うわあああああ!魔法も装置も何も使ってないわ…浮いているけど

王都まで行けるんだろうか?


はい、速度を測るのが怖いですが陸路2日が、ほぼ3分

服装の乱れや向かい風が無いのは加護のせいかもしれないが

帰りは【マジックゲート】で戻りました



-------------------



『提督、ロケットになったかと思いました』


「舞、思わず変身用の電話ボックスが欲しくなったわ」


『マスター、サーティ宛てにシスターから…見ていましたが今回、マスターの行動用に衣装を作って送るそうです、30分ぐらいで届くと』


「シスターが意気揚々とする話は嫌な予感しかしませんが」


30分後、ブーツ込みの衣装セットが届いたが、姫様ズが見せてというので

自室で着替えてきたら…みんな大爆笑



『提督、レッドマンと言われますよ』


「そうだろうなぁ…何で全身赤色スーツでパンツ部分と腕までのグローブとブーツとマントが黄色なんだよ、目立ちすぎだろ!」


『おぢちゃん、おまけにその工事用の黄色いヘルメットで鼻の所まで黒いシールドで覆われているけど見えるの?』


「こっちからは透明に見えてるから問題無いけど、赤と黄色じゃ工事看板だろ」


赤く大きい目のカバーや怪しいヘッドギヤでなくて良かったわ

でも、この配色…はかったなシスター!



『シスターから、適宜お使いくださいということです…ところで先ほど黒ポストに入ってましたが』


「恥ずかしくてあまり使えないな、サーティ見せてみろ」


1枚の紙を投稿者の画像と共に持ってきたが、頭半分も入っていない

でもツインテールなのは判る…娘か


中身は幼女の字だな…うーん、どうすりゃいいんだよ!



『ショウ、行って来なさい』


「母上、この依頼…いいんですか?」


『この書面には緊急性がありだと思います、黒い3人娘と…アカキーマンも行きなさい』


「母上、その呼び名はやめて、特能シスターズ行くぞ」


『『『「【衣装変換】【光学迷彩】依頼幼女の所【テレポート】」』』』


特能トリオと言うと舞が漫才トリオじゃねえとブチ切れたので

シスターズに変えました



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『これは…ひどい、育児放棄ですか』


「そうだな、あの手紙は妹を助けてとも書いてあったが」


部屋は散らかるわゴミは放置されているわ酷いモノだ

この世界でも同じなのか



『提督、姉妹を発見しましたが…妹のほうは、間に合わなかったです』


『主、姉のほうも痩せてひどいです』


「わかった…いま親の記憶を読んだ、後は自分がケリをつけるから2人を連れて屋敷へ戻れ」



-------------------



あの前に来たことがある王都はバロック通りの端にあるガラの悪そうなのが集まりそうな店に居るのが判ったので入ったら


5秒で3人ほど店のドアを破壊しながら叩き出す結果に

念動力パンチで軽く吹っ飛ばしただけなんだが



「イルマという女はいるか?」


『なんだお前、派手な格好して常連客のヤ○マンに何の用だ』


左手を向けると絡んできた男が苦しみだしクチをパクパクさせたまま倒れた

一瞬で空気が無くなる飛行神の加護は恐ろしい



『う…上の部屋に居ます』


確かに上の部屋でゴツい男に抱かれていた、ヤ○マンだったのか

誰の子供かわからん状態かもしれんな


ドアを蹴破って入ったら



『だ、誰だお前!』


剣を持ったので攻撃する可能性ありと見なして

フッと息を男に向かって吹きかけると、動きが止まって男のクビがボトリと落ちた

加護でも【かまいたち】が最強かもしれない



『ひ…ひいいい!』


「お前がイルマか?放置したせいで娘が1人死んだのを知っているのか」


『え、出来てしまったものはしょうがないじゃない!2人だと大変なのよ』


「そうか、もう1人の娘から依頼を受けていてな…今の言葉で遂行する事にしたわ」


『ど…どんな依頼なのよ』


「このままだと2人が、死んでしまうから殺してと」


『いやぁあああああ!』


イルマを時間結界で覆い



「【時魔法】時間進行、876000時間」


現在から100年ほど肉体がの時間が進行したら、約130歳オーバーは体が持たなかったか、髪の毛も真っ白になるのはお約束だな、急ぎで屋敷に戻ろう


窓をブチ破って飛んでいく姿は有名になったが、クビが飛んだ死体と老婆化した死体は

後に王都機動捜査班案件として依頼が来る事になるのだが…どうすればいいんだ



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