【ピザとダークエルフであります!】
「どうだい調子は?」
『はい、大繁盛で大忙しです!』
シックビアンカ中央区でピザ屋「シャレル」として店を構え人を雇って開店する事になってしまった、元は小屋の横で魔力ピザ釜をレンガで作り
母上に作って出したら、ここの住人にも出しなさいと一喝されご覧の通り
更に例の白い電話機で国王の王妃であるジャスティーナ夫人にまで言ってくれたから
王都にまで出店する羽目に、そこは茶葉問屋ピアシル社長のアレクサンダーさんに頼んで
建物から人員まで何とかしてもらったので助かったが、持つべきものは横の繋がりか
「炭酸水のカートリッジ在庫も生地を広げるために細工をした作業テーブルも順調のようだな」
『はい、置くだけで丸く広がる台は最高です、お持ち帰り8分の1切れも好評ですし焼き上がりが2分というのがウケてます』
外からのカウンターに紙に包んで渡す形式のやつもある、種類は少ないが
食べ歩きや公園で食す事も出来る、時間停止ボックスでの保存だから
何時でも出来たてを出せる工夫もしてある
「よかった、自家製タバスコも上手くいったようだ…後は頼むぞ」
自家製タバスコ、酢と塩と種とヘタを取った唐辛子を拡販して時魔法で3年分を経過させた熟成モノだが、本当はダークエルフの所で作ったトマトを混ぜてあるとは誰も知らない
そう、リディアがうっかりカジって辛さのあまり台所へダッシュしたアレである
「そうだ、ダークエルフの所といえば…やってみたかった事があった」
出かけているのだからこのまま転移しよう
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久しぶりのグルーディル村、村長宅へ来たがエルヴィーラはどこかへ出かけているのか
家の中ではフレドリカさんが戦闘用の服装を合わせていた
『あ、お久しぶりですショウ様…いま主人と娘は隣村へ用事があってサティと出かけています』
「フレドリカさん、装着が半分なので極上の乳が1つ丸出しなのですが」
『あら、新しいデザインの服装なので調整しながらなのよ…胸にはこうやって吸いついているのよね』
「すごい構造してますね」
『あと、新しい機能もあるけど試したいのでショウ様…そこの椅子へ座ってください』
「座りましたけど、って人のズボンをパンツごといきなりさげないで下さいいいいい!そして上に跨がってどうして契れるんですかってフレドリカさんの衣装が何故に!」
『んほおおぁ!ショウ様ああああ!やっぱりコレ最高なのよおおぉぉおお!』
結局、リビングで思いっきり絞り取られました
何でも戦闘時に小用を足す際、念じたら衣装の股の部分が尻まで分離するが如く縦に割れる仕掛けなんだそうな、もしかしたら契れるんじゃないかと実験台にされたわけで、ダークエルフの技術も凄すぎる
2人とサティが帰って来る前で良かったわ
5分後に帰ってきたけど、バレていないようだ
…いや、甘かった!
『マスター、15分前に戻り皆様で窓から見ていましたが、お楽しみでしたね…ふふふ』
「サティ、まさか記録していないよな!」
『いやー今日は熟睡できそうだ、後でハイエルフの所へ行っておいてくれ』
「ヘルマンさん、そんなアバウトでいいんですか!」
『ショウ様!先を越された件について話があります!』
「エルヴィーラ、だから涙目になるなぁあああ!」
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エルヴィーラと借りている畑の場所へ来ています
『今度は畑で何を植えるんですかっ』
「エルヴィーラ、地味に機嫌が悪くないか?」
目が据わっているエルヴィーラは初めて見た気がする
『お母様に先を越されてくやしいだけですよっ後で2回は愛を注いで下さいね』
「…わかりました、今日は向こうで有害だと言われるコレを栽培したいと思います」
『何ですかコレ?』
共和国の農業地域、ロリアマーナ国で栽培している所があったので苗木を貰ってきた
何本か植えて【生育】で一気に成長させる、そして葉を【ピュアドライ】で一気に乾燥して【かまいたち】で裁断し【鑑定眼】で見たら…やはり作用が全て逆になっている
CICに連絡し機械作業室にて作ってもらうために袋いっぱいの破片を【テレポート】で送る
村長の家へ戻りエルヴィーラと2回も契っていたら
ダンボール箱に入って頼んだモノが届いたようだ、中に50個ほど入っている
「中に紙が入っている、無害なのは当然だけれど逆に肺の中を綺麗にする効果もあるのがわかりました…本当に逆効果なんだ」
『ショウ殿、何だねコレは?』
「コレは人族の間では有害と言われている煙草です、その元となる煙草の苗木をダークエルフの森で植えたら全て逆作用になってしまったようです」
『人族との戦いで見た事があります、臭いのですよコレ』
「まあ、あくまで実験ですからコレで終わるでしょうけど…エルヴィーラは、さっきと違って凄い機嫌がいいな」
左腕にまとわり付いてスリスリしているエルヴィーラが
『…2回も抜かずの連続で契ってくれるなんて、もうショウ様なしでは生きられません』
飲みかけのエルフ茶を吹いて全部サティにぶっかけました
『絶倫マスター、防水撥水仕様でなければ壊れてますよ』
「絶倫言うな、これからちょっとハイエルフの所に行って来ます」
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ハイエルフの場所にある城へ向かう、前に来たときと違うのは
人族であっても、みんな道をあける…完全にモーゼの十戒状態だ
何かがおかしいのは判っている
「マイスターのゲルマノヴナさん居ますか?」
『はい、お待ちください!』
いま、完全に声がひっくり返っていたぞ
何があったんだハイエルフの森
あ、ゲルマノヴナさんお久しぶり…って、おおおおい!
マイスターがいきなり土下座しないでくださいいいいい!
『ハイエルフしか知りませんが、石版で通達がありましたから知っています地上神様!』
「あ…バラしたなジッチャン」
『どうかエルフの森だけは消去しないでくださいいい!』
「それは破壊神の仕事だから、おかげでこの間は消去されかけたけど」
まさかハイエルフにバラしてるとは、グルーディル村へ戻って村長の家へ挨拶して
さっさと屋敷へ戻らないと、また嫁7人吊し上げ説教大会はゴメンだ