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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
163/189

【問題解決と中将であります!】

指揮通信車を先頭に大熊猫戦車30台が連なっているのも凄いモノがある

戦況を見に来てそのまま便乗し、指揮通車両上部のハッチを開けて見ていると

燃え上がる煙やら真っ赤に炎上している建物や倉庫が…フラットホークが命中した場所か



「発射時の弾頭へ一番小さい魔力炸裂カートリッジを搭載するように選択したが、結構派手に爆発したな」


『主席、まもなく到着しますので降車の準備を』


「わかった、用意をする」


前に使ったMP-10を背負い陸戦用モードに切り替え車両を降りた

随時、大熊猫戦車が集まり整列していくのを見ると圧巻だな



-------------------



コウ中将、これはちょっとやりすぎでは?」


『いえ、人命を優先して建物は壊してもいいから脅す程度に使えと指示はしました』


「8mm魔力機関銃だけではなく50mm魔力バズーカまで屋内なのに使ったな、ベルベクス城の壁が外に向かって結構な数で穴だらけだ」


『申しわけありません!武器の制限はしませんでした、私の責任です!』


「いや、そこまで卑屈にならなくても…とりあえず拘束しているという場所まで行くぞ」


最上階の謁見の間みたいな所に国王夫妻と娘が2人縛られている

何でも…地下牢で幽閉されていたけど実際に戦車や戦闘機を運用したり裏で薬物を売買してブルト王国へ攻め込んだのは国王の弟だと証言が



「ほう、それで関係の無い国王だけではなく娘まで手足を縛り上げるとは…何を考えているんだおまえらー!全員、陸戦用モードを解除しろ…歯を食いしばれ!」


国王一家を縛り上げた6人が順番に自分からグーパンで殴られて

10mは吹っ飛んでいった



ショウ主席!申しわけありません!それが本当かどうか信用できないので縛るしか…』


「今の6人、移動車両へ戻れ!これは命令だ!…コウ中将、全員の縄を解け、そして【真偽眼】ウソは言ってないな、【周辺検索】ベロニカ国王の弟、居たけど…クス鉄状態にした戦車の場所で表示がカラーではなく初めて見るグレー1色、死んでるなこれは」



『ベロニカ王国、国王のイザーク・ベロニカと申します…この度は弟のヨヘムがしでかした事とはいえどうしていいものか』


やや長髪のイケメン国王かもしれない、弟は普通の七三分けだけど



「隣のブルト王国から交渉役を頼まれてきましたフリーダム国、国王のショウ・マクリミナスと申します、今回は宙夏そらなつ国から戦車部隊の増援も依頼しましたので、宙夏そらなつ国の主席であるショウ 天佑テェンヨウとしても来ています」


『妻のアデリナです、国民を殺すのだけはどうか…あああ!』


あ、縦ロールじゃなく普通の金髪ストレートだ

でも国王夫人というのは巨乳が多いんだなー



「そんな事はしませんよ、大丈夫ですから泣かなくていいですよ」


『長女のモニカです、20歳になりましたのでお詫びと言っては何ですが…妾でも何でもいいので今回のお詫びとして、慰みものにして下さい』


国王の娘でも金髪三つ編みなのは何故か落ち着く、普通でいいと思うぞ



「お待ちください、いま妾と妻と愛人の合計が13人、これ以上増えたら本妻から今度こそ本気で怒られ…うごふぁお!」


回転蹴りで5mは吹っ飛んだ、誰だ今のは油断した!



『次女のエルナ、16歳よ…女でヤリまくりのおじさんと同じような髪の色をした旅の人から教えてもらった技で倒れるなんて、まだまだね』


やはりこの手の過激なのは肩までショートヘアーが多い、うちのヒルダみたいなものか

くっそう、みぞおち直撃かっツボ得てるな…ってコウ中将、陸戦モードを解除してどうしたんだ?



『ふふ、そんな小技ぐらいでイキがってるなんて、まだまだね…来なさい』


手でクイクイっと挑発するのにキレたのかエルナが走って行き蹴りと裏拳を同時に出したが全て流れるようにすり抜けると見せかけて手で押さえつけられる

このやり方って初めて屋敷に春燕チュンイェンが来た時、茜と舞を2人同時ノックアウトした技だろ!


それをあっさりと笑いながら回避するとは



『本当の八宙拳ハッチュウケンはこうよ!』


コウ中将が横へ回り込み正面に立ち、1歩踏み出した瞬間に…エルナがグラリと屈むように崩れ落ちた、自分しか見えていないと思うが1秒の間に片手で8発の掌底を叩き込んでいる



八宙拳ハッチュウケン、師範代しては面白い逸材かもしれないわね…主席への暴力行為と侮辱罪や宙夏そらなつ国、国家反逆罪などで満貫状態につき、普通ならこの場で死刑ですが、私預かりという事で許可を願います』


「イザーク国王、という事で良いでしょうか?」


『私としては別にかまわない、逆に感謝するかもしれない』


『妹は衛兵やメイドを油断したら蹴るのでそのたびに叱るのですが、最近は私にまで…ううう』


「た…大変なんですね」


超過激なヒルダみたいなものなのか



『わかりました、私が責任をもって性根を叩き直してみせましょう!』


コウ中将、なんか目が輝いていますが


その後、50mm魔力バズーカは後ろ部分の操作盤をを切り替えると水が連続発射できるので16ヶ所を歩兵部隊40人で消火し片付けた…これって、水だけの機能を持たせたら

軍隊でなくても使える気がしてきた



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



ラーフェルス城にて、また同じモノを見ています



『お父さん、今度は帰って行くよ』


『フレドリック、今度は敬礼しないで手を振っていくから振り返してやれ』


『お兄ちゃん、上に人がいっぱい乗って手を振っていくのが2つも続いている…なんだか今日はショウおじちゃんに会える気がする、きっと…きっと会えるわ!』


「え、誰に会えるって?」


面倒だから【テレポート】して来てしまった



『あ…ショウおじちゃあああああん!』


「うわーギャン泣きで全力で抱きつきかよアンジェ、久しぶりだな」


『ショウ殿、すまなかったね…結局どうなった?』


事の顛末を説明して結局は向こうの建物を破壊したり

ベルベクス城を穴だらけにしたり、次女を更生のため「宙夏そらなつ国」で預かったり色々とあったと



『そうか、弟がやった事で地下牢にて幽閉されていたなら何も言えないわな』


「ええ、今回はこれで終わりという事で…アンジェはいつまで抱きついている?」


『もうちょっと、お兄ちゃんも聞きたい事があるでしょ』


『はい、あの移動していたのは…』


大熊猫戦車や移動通信車や兵員輸送車の事や、どうして大量に来る事が出来たかとか

そのうちブルト王国にも配備する話とか…そろそろ帰りたいんですが

アンジェが離れてくれません


今度、フレドリックとアンジェをマクリミナス家へご招待という事で解放された

そうなると姫様ズとアンジェが、あーまた面倒な事になりそう



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



やっと屋敷に帰ってきた…って何で陸上制服を着たコウ中将がここに!

それも春燕チュンイェンとリビングで優雅にお茶飲んでるし

宙夏そらなつ国は女性でも制服はズボンなのです、スカートというのは存在しない



『あ、天佑テェンヨウおかえりなさい!いま可馨クゥシン姉さんから話は聞きました、水仙城統合司令部勤務だけど連絡が来てマジックゲートで迎えに行ったんですよー』


「姉さんって…コウ中将と春燕チュンイェンはどんな関係にあるんだよ」


『あれ、知りませんでした?従兄弟であり八宙拳ハッチュウケンの師匠でもあるのを』


「なんか判る気がした、春燕チュンイェンの技がベロニカ王国の次女と似ていたのは」


『主席、女性特殊部隊で預かったベロニカ王国のエルナを性根から叩き直しますので大丈夫です…あと主席と同い年なので、現地妻でも私はおっけーですよ、むふふ』


可馨クゥシン姉さん!天佑テェンヨウはヤリ○ン絶倫男なんですから、そんな冗談を言ってはいけません、寝込みを襲われますよ!』


「襲わないってば!」


『そういえば主席、あの操縦技術学習装置の仕組みを応用した王都とフリーダム国の言語学習装置で会話などが全員上手く出来ました、今回の件で連携がとれました』


「そうか、これで今後も何とかなるな…あれ、そういえば宙夏そらなつ国で春燕チュンイェン以外に愛人を作ったら超本気で蹴るという話はどこへ行った、コウ中将は問題無いのか?」


天佑テェンヨウ…妨害したら私が塀のを越えて城の外まで超本気で蹴られて飛んでいきます!可馨クゥシン姉さんに勝てるわけありませんよ』


春燕チュンイェンでも勝てない人がここで現れるとは

ここで逃げねば宙夏そらなつ国の種馬主席になってしまうわ

というか…コウ中将の目が怖い、従兄弟だとはなー


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