表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
162/189

【また侵略戦争、であります!】

『ショウ様、ジャスティレルのほうは問題ありません』


王都メイド服で勤務しているオリヴィア、これは本人の希望だからしょうがない

ブレスレットのチカラで【衣装変換】が出来るから問題はないが



「そうか、王都の担当官が書類を持って来てくれるから来るのは10時から午後3時までにしていいから…後は家でパン屋、ラングリエの手伝いでいいよ」


『ショウ様ありがとうございます、普通の平民の娘にこんなにしてもらえるなんて…王都メイド時代のように私を何時でもお手つきにしても…いったあぁ!』


そこにオリヴィアの脳天へ空手チョップを食らわせているロレッタが居た



『オリヴィア、マクリミナス家メイドで姫様ズ公認の愛人の私の前で何という事を!タダでさえショウ様はヤリ○ンなのですからそのような発言は慎むように』


「ロレッタまで、ヤリ○ンはやめろヤリ○ンは」


『東区の畑で取れた小麦を製粉する機械を入れてくれたりドライイーストというのでしたっけ…後は岩塩と塩パンの作り方を教えてくれたおかげで店も忙しいのです、お母様も泣いて喜んでいました』


「そうか良かったなー」



《ショウ様、オリヴィアにやたらサービスいいですね》


[念話で飛ばしてくるとは、こうしておけばマクリミナス家の事を忘れてくれるだろうなと思ってな]


《あ、そういう事ですか》


[後は地下で魔族の採掘場を視察して戻るから先に屋敷へ戻ってくれ]


《わかりました》


地下で魔族の採掘現場は相変わらずでした、リモコン操作ゴーレムよりも例の乗用二足歩行ゴーレムのほうが注文多いそうで…伝票、現場からの依頼が多いけど、これは見なかった事にしよう



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



中庭でKIX-015を開いて各所の状況を確認してる

こうやって何も無いときにデカい何かが起きてくるんだよなー


ポケットの中の電話機が鳴った、グレーのパネルのボタンを押す



『ショウ国王、ちょっといいですか』


「アラン大佐どうしました?」


『実は…説明するよりも来てもらったほうが早いか』


「わかった、いま行く」


リングブルグ城へ【テレポート】した



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



フリーダムリングブルグ城、国王執務室…の応接ソファーに

アラン大佐と向き合って座っているわけだが



『ショウ国王、RA2ブルト出張所のマリアンヌがブルト王国でこのようなモノを見つけてな…どうしたモノか困っていたのだよ』


「おや、煙草ですか…いや待て!【鑑定眼】これは煙草に見えるが配合されているモノが違う」


『どこから流れてきてるかまでは探ってきました、ブルト王国の隣にあるベロニカ王国です』


「あ、隣か…というかこのパッケージを見ろ!小さく書いてある文字は」


『「JDF」』


「武器だけではなく、大麻も栽培していたのか…美影!陽奈!セブン!」


『殿、参りました』


『緊急事態ですか』


『マスター、状況は掴めました』


「早速だが、美影と陽奈はアルヌール帝国で行方不明者を救出する時に、このような植物を見かけなかったか?」


KIX-015に画像を映して見せる



『焼けた広い畑みたいな所の端にありました、この葉っぱが数本生えてました』


『場所は違いますが、この赤や白の花はちょうど火をかけられた所でした』


「ケシの花まで、実を採取したな…これはヤバいぞ、3人に特命だが、美影と陽奈はベロニカ国でコレの保管している場所に、この四角い箱を置いてきてくれ」


黒い5cm角の箱を12個ずつ渡した、使い方は教えてある



「セブンは国の状況を見てきてくれ、おそらくJDFの武器が流れている可能性がある」


もしかしたら大熊猫ことBT-X9を数台、宙夏そらなつ国から借りる可能性があるため滑走路の転送装置が繋がるかの確認と何台ぐらい出動可能かの確認を宙夏そらなつ国副主席である汀洲テイシュウさんに確認を取っている


あと監視衛星 いかずちの目標位置変更とかもやってます



-------------------



『戻りました、全部で16ヶ所です』


『向こうは全く気がついていません、殿…どうするのですか?』


「アレは一気に始末をつける、後はセブンの報告次第か」


それ次第では面倒な事になるかもしれない



『マスター、戻りました…戦車が36台と戦闘機が20機あります、問題は』


「問題はなんだ?」


『この抜き取ってきた作戦書では、あと3時間ぐらいでブルト王国に攻めてきますよ』


「うわああ!それを早く言えー!」


ブルト王国にBT-X9の配備が間に合わないので宙夏そらなつ国から大熊猫を緊急に滑走路の転移装置で混成団として合流させた…が!

30台も来るとは思わなかった、6区から5台ずつ来たそうだ

更に大熊猫改造型の兵員輸送車2台と指揮通信車1台かよ



『ブルト大熊猫団、臨時団長のコウ 可馨クゥシン 中校です!主席、指示をお願いします』


黒髪後ろ1本縛りの女性将校かよ!中佐なのか



「よし、ベロニカ国からの道は1本しか無い!道路が狭いのと幅があるのでフロートモードで移動せよ、途中にブルト王国、国王が居るラーフェルス城があるから車長は敬礼を忘れるな」


『はっ!了解しました』


総勢70人以上が敬礼をしてそれぞれの車両へ乗り込み浮上体制へ移行し1列になって移動していく、まさに圧巻だな



-------------------



ラーフェルス城にて、初めて見るモノに驚いています



『お父さん、何あれ?』


『少し高い音がしているが、みんなこっちを見て敬礼していくぞ』


『お兄ちゃん、最後の車に乗って制服を着て敬礼したの、女の人だった…』



いかずちの監視により向こうも動き出したので

ブルト基地もチームアンジェを含む全機を発進させて20機の応酬に備える



さて、16ヶ所の処分をするか…シスターに連絡してエムシュタット村にある電波標識の機能を使うときが来たか



-------------------



エムシュタット村にある三角形のピラミッド型航空標識、突然警報音が鳴り響き

シックビアンカ方向の壁面16ヶ所が開いて轟音と共に何かが飛び出して村中が呆気にとられていた


飛び出したモノから羽根が生えて16機が編隊飛行のように山を飛び越えたり間を抜けたりして、仕掛けられた黒い箱から出される誘導電波めがけて当たるのに30分もかからなかった、CIC連動の誘導ミサイル「フラットホーク」なので音速の5倍は出ています



『大変です!麻薬の保管倉庫が全部やられました!』


『なんだと、アレで国を乗っ取ったのに、無かったらどうするんだ』


『とりあえず戦車もあるし隣の国でも侵略すれば…ってなんだあれは!』


『砲塔がうちの倍、1本道なのに横に展開して…いや!浮いてるぞあいつら』


フロートモードで横10台、上に3段重ねというありえない状態にビビっているようです



『では一気にケリをつけましょう…フォン!』


1台に2つの砲塔、60発を食らって36台は鉄くずと化し戦局は終了した


そして〔ハンマー〕6機による30ミリ魔弾ガトリング砲での攻撃と主要軍事施設への爆撃に〔グリフォン〕と〔ストライク〕による20機撃墜により、今度こそ殺人武器密売兼麻薬密売組織のJDFの壊滅になったかもしれない



兵員輸送車2台から40人、MP-10こと〔後鞄10式〕で装備した歩兵が国王のいる城を占拠してブルト王国に侵略戦争を仕掛けた件で拘束したと連絡が入った

エドガー国王に連絡したら…すまんが頼むと、やっぱりな


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ