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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その2:ついに突撃波乱編
16/189

【救出と討伐であります!】

タイトルに括弧装着、印刷後に誤字修正あり

『アリスからマクリミナス、まもなく作戦開始します』


『アリス…こちらは準備完了しています、救出人員を送る時は連絡して』


『エリザベート様、了解しました』


『もうお母様でいいのよ、ショウのお妾さんは娘と同じだから安心して』


『…はい』



『旦那様、屋敷のほうは準備、完了しています』


涙を拭きながら明るく答えるアリス、健気だなあ。

よし、準備完了もした事だし指示を出してミッション始めるか。



「アリスはVR画像を見ながらこちら側を誘導し救助対象を指示、リディアは指揮通信車上部の窓から赤外線ゴーグルで周辺の警戒を、救助対象が居なくなったら…」


『『居なくなったら?』』


「指揮通信車は、リディアの運転でセールリオン領域とシックビアンカ領域の中間地点まで直ちに撤収!」


『ちょっと、ショウはどうやって帰ってくるのよ?』


「VR画像伝送装置は救助のために使う機材であって、戦闘態勢になれば外してしまうから戻ってもらう、こっちはマジックゲートで戻れるし位置は検索サーチで探せるから後で合流する」


『旦那様は必ず戻ってくると…信じています』


と言ってVRゴーグルを付けるアリス



『…ダーリンは言った事を必ず守る人、周辺異常なし!』


指揮通上部監視窓からリディアが答える



「後は頼むよ、僕のお姫様たち」


行きますか…【光学迷彩】【テレポート】



『お姫様って…むほー!むっほー!ダーリン愛してるうううう!』


『…ちゃんと見張っていてください、リディアさん』



+++++++++++++++++++++



〔言われたポイントへ到着した、このあたりか?〕


《右に進むとメイド用の宿舎へ続く扉があります、鍵が掛かっています》



【物体透視眼】と【念動力】で鍵を内部で回して…と

ここからまっすぐ進めばいいのかな?



《その右側の扉が、メイド長の部屋です》


同じように鍵を開けて…と



『だ…誰!』


「すいません…正義の味方です、メイドを全員救出にきました」


『本気ですか、ここは50人近くは居ますよ』


「アリスから聞いて知っています、夜伽要員もまとめて連れ出します」


『アリスってまさか生きて!…その言葉、信用しましょう』


「いま救助活動中でこの端末機の向こうで見ているはずです」



《サランさん…サランさんなの!》


「いまサランさんなのと向こうで言っています」


『あああ…今すぐアリスに会いたいけど、他のメンバーの救助が先です!』


「案内してください、すぐシックビアンカ領地に送ります」



それから全てのメイド寝室を回り1人残らずマジックゲートで送り

夜伽要員も全員送り届けたが、すでに限界を超えているモノも居て

総勢56名になっていた。



「じゃあ、サランさんもゲートの向こうへお願いします、コレは閉鎖します」


『向こうでお待ちしています、どうかご無事で』


よし、行ったな…ゲート閉鎖!



〔アリス、救助作戦完了、屋敷のほうにも指揮通信車から完了報告を送ってほしい〕


《了解しました、旦那様はこれから?》


〔掃討戦に移行するので連絡は取れなくなるけど必ず戻る〕


《どうか、ご無事で…私の…仇を》


〔…わかった〕


さてと、VR画像伝送装置収納!

64式小銃背負って、「五月」を腰に付けて

9mm拳銃も腰に付けてと…銃剣もあるな。


検索サーチ!セールリオン公爵息子

…居たか、さぁ狩りに行こうぜ!



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『奇襲だー!』


『見張りは何をやっていたんだ』


『侵入者に向かっていった者はみんな死んでるぞ!』


『メイド連中はみんな逃げた、くそー!』


そりゃ、64小銃の弾か「五月」でクビ飛ばされるか胴体真っ二つしか

選択肢が無いからね…あ、ヤケになって廊下を集団で来た。



『1人でも同時に100人相手では勝てないだろ、行けー!』


おーおーこれは…では、この間の整地で出た廃物利用で

切り株20個!【念動力】10tで正面に放出!


射出速度、時速300キロは出てるかな…根っこも硬いからすげぇ

まさにミンチとはこの事を言うのだろう、アリスに見せられん。

お、今度は中庭から弓で狙い撃つというのか!

また100人ぐらい居るな、たぶん王都並みだなこの軍勢



「84mm無反動砲カール君、フレシェット散弾…発射!」


うわあ、こりゃ距離が近いとここまでグロいのかADM401フレシェット散弾

まるで練りすぎたハンバ…いやなんでもない。


ふむ、公爵の息子は…この部屋か

奇襲時にドアは蹴りで開けるのが礼儀!



『な…なんだおまえわああああ!』


「こんばんわ、正義の味方です」


見たら夜伽が居なかった、コトが済んだら帰らせるって

お前に愛は無いのか…無いわな。

ともかく、討ち取った証拠のためにお命頂戴!



『何をする…体が動かない、うぐぐ』


そりゃ【念動力】で押さえてるから、では「五月」にて一気に

そのクビ、貰います!



『や…やめて…がっ!』


段々と殺人事に慣れてきてる自分が怖いわ…



【空間収納】で公爵息子のクビを収納したら、死体へFFV 013Rを仕掛けて

ワイヤーをドアに張ってと…さて公爵の所へ【テレポート】


3分後ぐらいに、大爆発が起きたようだが気のせいだ。



公爵の部屋へ直接テレポートしたようだ。

夫人も居るとは…さすがに騒ぎになっているから気がつかれたかな。



『何者だ、衛兵!衛兵!』


5人以上も来たけど、ドアを入った瞬間に全員が64式の銃弾で昇天した。

完全にビビってますな公爵と夫人。



『カネなら好きなだけやる、息子と同じように幼女と少女をいたぶりか?』


『王都に知り合いが居るから、もみ消してもらえるのよ!』


「夫人、それは誰だ…言ったら命だけは助けてやる」


『内務大臣のコスビッチに言えば解決なのよーだから』


「そうか、ありがとう…」



9mm拳銃から婦人の脳天にパラベラム弾が当たると

公爵はもう完全に動きが止まっていた。



「息子にわがままさせたせいで何人が苦しんだか…成敗してくれる」


「五月」の一振りで公爵のクビが綺麗に宙を舞った。

これで全て完了した、いや…

まだだ、まだ終わらんよ!


「検索サーチ!公爵家の身内」


…居た、最後の1人が地下に



+++++++++++++++++++++



一気に【テレポート】して地下まで来たが

最後の1人が…何か違う、女性だ。

3人居たのか?確かに【検索サーチ】では引っかかったので間違いは無い



『ノエル・セールリオンと申します』


15歳か~17歳ぐらいか、娘が居たのか

でも、髪の毛の雰囲気が赤毛だけど何か違う



『この時が来ることを、予想していました』


と言いながらナイフを取り出して自分の喉を突こうとしたから

【念動力】でナイフだけはじき飛ばす、と思ったら今度は小瓶で服毒かよ!


コレも同じように今度はこっちに引き寄せ阻止すると



『もう公爵家も消えたら、帰る場所が無い…死なせて』


「本当は、公爵家の人間じゃないんだろ?」


『え、何故わかったのですか?』


「だって…会ったときの言動が唯一マトモだもの」


『そうです、本当は10歳の時に娘として養子に出されて人前に出るときは、ずっと変装していました』


そうして赤毛のカツラを取ると肩までの黒毛ショートカットだった

目も黒いし典型的な日本人にも見える。



『本当は私が娘として来たら村には何もしないはずでしたが2年後には滅ぼされていました…いま最後の生き残りとしての15歳です』


「それって、最初から計画的に仕組まれた」


『はい、息子がロクでもなくて舞踏会や晩餐会など他人の目を誤魔化すための要員です、本当の名前は茜、シノービ村の出身…唯一の生き残りです』


「五月」を鞘に収め、アカネに手を差し伸べる



「ここに居るのは、公爵家のノエル・セールリオンではなくシノービ村の茜だ

それでいい、もうやる気が失せた…後は回りをフッ飛ばすからここを出るぞ」


『それで…許してくれるのですか?』


「戻った後で自分が交渉してやる、ここから脱出したアリスを納得させるのは大変だが」


『アリスってまさか、シックビアンカ源泉近くで見つかって無事に…よかった!』


茜、手で顔を覆って号泣…なんだオイ!



『源泉の所まで、連れ出して運んだのは私なんです!』


「え…ええええええ!」



+++++++++++++++++++++



とりあえずその辺の話は帰ってからじっくり聞くとして

ここに隠してある巻物、全部は無理だろうと言うが

【空間収納技能】で「茜箱」を作って宝石箱みたいなのも

根こそぎ放り込む



『…盗賊みたいですね』


「それを言うな」


そして村から隠し持たされた服に着替え背中に刀って

まんま「くの一」じゃないですか、ふとももエロい

刀が代々伝わる神剣「六花」という事だが…後で剣神に聞いてみるか。

よし外にテレポ…あ、そうだ、2人以上はちょっと面倒なのか



「茜さん、外にジャンプするので…抱きついてもらっていいですか?」


『は、はい…』


おおお、結構着やせするタイプだなコレって…いかん邪念無用!

【テレポート】



城の外1キロの所に出た、茜さんを抱き寄せて自分たちを

【念動力】で高度100mまで持ち上げる



『あの…あの!大丈夫なんですか』


「これから、一気に終わらせます…」


「範囲、城の塀内部!雷撃方向、空中から地上へ!電圧、1万ボルト0.5アンペア交流!」


【電撃攻撃】



セールリオン公爵城が真っ白な光に包まれたと同時に城外壁の一部が壊れ

【周辺検索ロングレンジ】でも生存者は皆無、状況終了である。



「もう0.1アンペア下げてもよかったか、城を壊さず終わる予定だったのに」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



【検索サーチ】で位置を割り出し

【テレポート】で指揮通信車に戻ると



『旦那様の…フケツ』


『ちょっとダーリン!何で正妻と妾がいるのに女ひっかけてくるのよ!』


茜さんを連れていったら非難轟々である。

しかし、公爵家でアリスを助け出した裏方だと説明したら

土下座寸前の詫びようだったのは言うまでも無く。



『もう!そっちを先に言ってよね』


『危険なところ、助け出していただきありがとうございます』


『いえ、公爵から禁止されていても忍びの訓練はしていたのでそれぐらいは出来ます』


え、茜さんって忍者一族だったのか!



『すいません、言い忘れてました…本当は魔法結界が無ければ公爵一族の暗殺も出来たのですが無理でした』


こええ、こええよ茜さん!

とりあえず指揮通信車で屋敷に向かおう。

おっと、忘れないうちに公爵夫人の証言を記憶から銀パッドへ記録…完了、これでよし。


作戦終了!指揮通信車、これより屋敷へ帰還します


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