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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
158/189

【後始末と再会であります!】

風雲城は天守閣に自分は陽奈と美影に挟まれて高い席に居るわけだが

よく時代劇で見るアレだな、将軍気分だが…前に2人ほど居るのだが



『徳川右衛門です、将軍!ご無事でしたか』


『豊臣左次郎です、戻ってきて頂けるとは!』


「ところで、何故に争っているのだ?」


『『跡目を全く決めず好き勝手にやっていたのは将軍ではないですか!』』


そうなのか…あの野郎、そりゃ荒れるわ

こりゃ最後まで山本将軍のフリして何とかするか



『ワシは今まで好き勝手にやりすぎた、もう跡目を譲って引退しようと思う…そこでだ!』


白い布を巻いた畳が1枚とサイコロ2個と黒いカップを【空間収納】から出した



「また戦場で怪我人を出しまくるのは問題だ、コレを使って丁半博打5回勝負にて決着をつけろ…なお双方で同じ目を言う事は禁止だ」


佐次郎の進言で城内に居る御台所役が賽を振れるというので

呼んで振らせてる事にした…さすがに自分がやるわけにはいかん



『殿、しずです…お久しぶりです…あの時のお約束、お忘れではないですよね』


え…この和服日本髪な女性と約束なんかしていたのかあの野郎!ヤバいどうしよう



「ああ!覚えているぞ、後でワシの所へ来い…では始めてくれ」


『はっ!では入ります…勝負!…双方どうぞ!』


しかし和服の上をはだけてサラシを巻いた女性の上半身はエロい…いやそうじゃなくて

約束ってなんだ?そっちのほうが問題だ、結局は4回振って勝負は2対2か

最後の1回か…さっきから【物体透視眼】と【禁断の時読み】で透視しながら

時間を60秒先まで見ているが問題は無い



『では最後の1回…入ります!どうぞ』


『半!』


『丁!』


あれ?サイコロが入れ変わってないか、いや!これって【念動力】



『勝負!イチニの半…あれ?』


『なに!そんなはずは!』


「イチとイチでピンゾロの丁、右衛門の勝ちだな…それよりも佐次郎!おまえしずとグルになって仕込んだな」


降りて行き3回サイコロを振って1と2しか出ない事を確かめる

そして黒宝結晶石で加工した銃剣で縦に割りなまりを仕込んでいるのまで確認した



『クソッ!』


佐次郎が逃げようとしたので陽奈へ念話で合図し背後から一刀両断にした、しずの始末は自分に任せろと言い、今後オエドリアン国は徳川右衛門に任せる話にして

事実上、山本将軍は引退し旅に出るという事にした、しずは連れて行き途中で成敗するだろうが陽奈と美影が逃げないよう道中は見張っているので4人にて国を出た


それで、オルの国との国境沿いに居るわけだが



『佐次郎に頼まれてイカサマを、ここでクビを跳ねてもらってかまいません…ううう』


正座状態のしずだが、ちょっと聞いてみたい事がある



「ところで、約束って何だ?」


『そんなもの、してませんよ』


「はああああ!」


『だって、将軍が偽物だと思ったので確かめるのに嘘を言っただけです』


「ど、どこでそう思ったんだ?」


『だって、私を発見した瞬間から乳を揉むわ尻を撫でるわ何時もやりたい放題なのに今日に限って何もしないから、おかしいと思いますよ!』


『それは殿が姫様ズに毎度やってる事じゃないですか』


「美影、そーゆー事は言わなくてよろしい」


『ところで、私は9歳ですけどしずさんは何歳なのですか』


『えーと、恥ずかしながら27歳です』


『あー判りました、孕んでいる最年長のエリカさんは23歳だから』


「陽奈、だから何だ」


『ロリコン王のターゲットから外れていただけなのかも、この世界では幼女萌将軍と呼ばれるのかも…はぐふぁああ、ほっぺたつまんでびろーんはお許しをおおお!』


「陽奈、新しい用語を作るんじゃない…面倒だから今日はここでキャンプにするか」


【空間収納】から30cmほどの丸い円盤を取りだし上のボタンを押すと、高さ2.5m、幅4mほどの半円形の物体へブロックノイズ紛れに変化した


それに手を当てると一部分が4分の1ほどスライドして開く

20mの空間の中にテーブルとキッチンもあってシャワールームと寝室が4つありトイレもある空間だから4人でも大丈夫だろ


ただ、PXコンビニでお一人様すき焼きセットと助六寿司を用意した

下の固形燃料に火をつける本格タイプだったのだが


青い火を見た瞬間にしずは全力で逃げて部屋の角で震えていた



『私、何故か知りませんが…御台所役なのに火だけは凄い恐怖があるのです!』


「え、ちょっと首筋借りるね【記憶拝読】…あれ?幼少期の記憶が全く無い」


『実は、気がついたら風雲城の近くに居てたまたま豊臣左次郎が通りがかり、料理が得意だったので炊き方及び焼き方以外の御台所役に抜擢されて今に至るのですが親の名前とか全く判りません』


しず…どこかで聞いた名前だな、あ!その日本髪をほどいて全部おろしてみて、美影!陽奈!手伝って」


黒髪ストレートになったしずを見ながらヘイハチ兄に念話を送る



《弟よどうした、こっちは仕事がはかどっているぞ》


[ひとつ聞きたいのですが、前に話したしずさんって何歳の差があったのですか?]


《3歳差だが、突然どうしたのだね?》


[いま上級念話状態だから見た画像も送ってますが、誰だか判りますか?]


あれ?返事が無いな…



《提督!いまアンロイドのしずかさんが血相変えて姫様ズを呼びに来て、いま茜先輩と日本茶を吹き出したまま気絶したヘイハチさんを念動力で運んでいるのですが、何かありましたか!》


《主!何があったのですか、一大事なんですか?》


[いや、確定したなこれは…今日は戻らないから宜しく]


すき焼きセットは小型電気コンロにしたから火は出ないだろう

しずはシャワーとベットを見てこんなのは見た事が無いとビビっていたが、食事前に創造神へ聞いてみるか



-------------------



『確かに、大量の死亡者があった時は忙しくて記憶消去をいい加減にやって名前など得意な事など記憶が一部残ったまま転身させたとかあったらしいぞい』


「管理局も結構いい加減ですな」


『あの頃は電脳神も居なかったから死亡者登録簿は全部手書きだし電算化はその後だからのう…見ていたが、今回だけは禁断の魔方陣を使うことは許そう』


「そうしてくれないといつまでも火恐怖症のままですから」


食事後に禁断の魔方陣と高速呪文で一気にしずへ過去の記憶を戻したが

空爆で死ぬ所まで戻したので号泣し絶叫したのは言うまでもない

オエドリアン国の記憶が全く無くなるので現状を説明するのが大変だったが


クワトロタワーへ移した「薬剤室」でアレクターを作ったので

飲ませたら火への恐怖症は無くなったようだ、明日は大変だぞ



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



翌日のマクリミナス家、リビング



『本当にしずなのか…』


『平八郎さん!それに江田寺さんまで、これは一体!』


ここでも説明するのが大変だった、時間にズレがあるのと

先にしずさんが死んでしまっているからしょうがない

結局は…予想通りのパターンで母上とも話し合った結果、改名し

シズ・マクリミナスとしてヘイハチ兄の嫁となったのだが


サポートはそのままアンドロイドのしずかが行う事に

高度な文章処理は無理なので、シズは何をしているのか


気が向いたら厨房で日本食とかを作っています

戦争になる前は実家が蕎麦屋をやっていたらしく自分に対して

RA2-iファーマーズで蕎麦を栽培して作ってくれとか、蕎麦を切る道具とか

蕎麦粉を混ぜるこね鉢とか蕎麦粉のフルイとか、検索して作りますから…

喜ぶのは舞とイチナナだけのような気がするが


いや、ヘイハチ兄とテラ弟も居るからいいのか

ためしに専門店でもやってみるか


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