【残っていた尻拭いであります!】
さて、いつものように地下ワイン貯蔵庫へ行く手前に入り口を作った執務室で黙々と仕事をしています、ライフリアお家騒動や何だと関わったせいで
RA2 industryとSeven Fast Cargoとフリーダム国と宙夏国の書類が倒れそうなぐらい山積みに
『ダーリンこんなに溜め込んで、んもー!』
「リディアにまで手伝わせるとは、申し訳ない」
『おぢちゃん!私もRA2 industryに関しては特別顧問として手伝うから、終わるまでダークエルフの所へヌキに行ってはダメよ』
「キアーラ、6歳児がヌキに行くとか言ってはいけません…知識だけは大人以上だな」
『丈夫、お爺ちゃんからも言われてますから宙夏国の事は今度から私も手伝いますから』
「春燕すまない、戦車の配備してくれとか言われて大変なんだわ」
『提督が本部付隊に居たあたりから私も色々とやっていますので軍務的な事はサポートが出来ます…って大熊猫戦車ですか!色まで白黒なのでしょうか』
「舞、そこは大丈夫だ…外装は色が可変も出来るから」
ロレッタの他に4人も増えたら昼過ぎには仕事が終わった
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執務室の応接スペースにて、5人でお茶を飲みながら
リディアよりマクリミマザーの存在を聞いて紅茶を吹いた
シスターに言ってサーティ経由で仕様書と設計図を持って来て貰ったが
「確かに普通の体型のように作ったら乳の割合でバランス的に問題があると思って無理だと言ったが、コレは予想外すぎる」
『提督…前の世界でこのようなのを見た事がありますが、モビルアー○ーですか?』
『丈夫、これはどうやって移動するのでしょう』
『シスターから伝言です…足なんて飾りです、偉いマスターにはそれが判らないのです、とお伝えくださいと、あとコレも渡されたのでお願いします』
「まさか操縦が精神感応式とか言わないだろうな、参考にした資料がよくわかったが…もう1枚はどれ、これは!」
サーティがもう1枚の紙を渡してきた、
これは、また破壊神の案件かよ…いや、これは
オエドリアン国…違う世界だろ!ここから行けるのか?
【いやーお主のせいであっちの国がゴタゴタなんじゃ、後始末してくるのだよ】
[いきなり創造神の念話か、自分しか行けないのか?]
【時空神の加護(松)で異空間移動(特級)もあるから楽勝だぞい】
[最初から加護と固有能力があれば死ぬ事は無かったんだが…]
『おぢちゃん、紙を見たまま固まってどうしたの?』
「ああ、何でもない…ともかくまた後始末に行かねばならん」
『提督、また面倒な案件ですか!』
「行ってみないとわからん、今回は応援を呼ぶことが出来ないかもしれんが大丈夫だろう…陽奈と美影は同行させる」
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異空間転移を使って3人で来ました、手を繋いでいれば能力が無くても大丈夫なようです
本当に別な場所なんだよな此処は、まずは隣の国へ挨拶に行こう
『オルの国、国王アガルドだ…久しぶりだなショウ殿』
「久しぶりです、色々ありましてオエドリアン国の山本将軍は倒しましたが、それから向こうの国が大変そうですね」
『いや、実は…倒してくれたのは良いのだが』
何でもトップが不在になったせいでオレがトップになる!いやオレ!がと
思いっきり天下取り合戦になっているそうです
「倒したおかげで戦国時代に突入させてしまったのか」
『『殿、様子を見に行かせて下さい』』
自分の右横に陽奈と美影が現れてアガルト国王がビビっている
『おお!警備兵に見つからず、ここに居るとは…』
「このように隠れて動ける存在ですので、陽奈!美影!情報収集を頼む」
『『御意!』』
2人が消えたので国王は呆気にとられていたが、時間があるので念話で茜に連絡を取ってみる
《主、いまどこですか?検索サーチが全然出来ないのですが!》
[やっぱりな、そっちはマクリミファイブで警戒を頼む]
《御意!お気をつけて》
待っている間にオルの国の状況を聞いてみた
オエドリアン国のトップをブチ倒した事で魔力が無くなってから
向こうと圧倒的な戦力差もあり平和な状況が戻ったそうだ
あの時に関わった魔道士のアデリタを呼んで聞いたが、補充の魔道士も確保が出来て問題が無いそうだ
『『殿、戻りました!』』
いきなり2人が現れてアデリタがヒィッ!と声をあげたが気にしない
「美影、どうだった?」
『やはり、主導者が不在になったので天下取り合戦状態ですね…東と西に分かれてます』
『殿!お互いに消耗戦ですが平民にも影響が出ており食糧不足と男子へ足軽として旦那や子供を徴兵されている状態です』
「陽奈、周辺まで見てきたのか…これはどうしたものか」
『あのーショウ様、私から意見があるのですが?』
「アデリタさん、何か解決策があるのですか?」
『…やっぱり、ショウ様は山本将軍そっくりなので、それでいきましょう』
「それだけは避けたかったのだが、陽奈と美影も居るし…2人ともおいで【マニュアル送付】」
【空間収納】に導入予定のモノを1つ持って来たが、3人居ないと動かせないから
ハッタリと試験も兼ねてコレで行くしか無いだろう
『殿…本当にコレで行くのですか?』
『コレならビビって逃げていくかもしれませんね』
「ああ、上から自分が乗り出せば何らかの反応があるだろう」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
オエドリアン国、離れた場所にその合戦場はあるけど本当に関ヶ原みたいは草むらだな
どれ、とりあえず真ん中へ進むか
「操縦席の美影、相互に合戦している真ん中へ向かって進め」
『御意、コレって大きいクルマが8個も付いてますが結構下がデコボコしていて不安定ですね』
「よし、フロートモードに切り替え」
『はい、フロートモード…このスイッチね』
デカいタイヤが45度ほど車体内側に向き浮き上がって音も無く高速移動が出来るようになる、砲撃管制席の陽奈が車体色を同化モードにしたのでほとんど茶色くなったが
通常時は白黒の大熊猫戦車である、巨体が高速で風切り音だけ立てて移動するのは凄いモノがある、コレを配備するのか
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〔大熊猫〕フリーダム国、形式名 BT-X9
長さ13m幅6m高さ5mの1.5mの巨大タイヤを装着した8輪式戦車
宙夏国が戦車も欲しいというので前の皇帝がタイヤ型
6輪の戦車を作っていたので電動8WSと進化したが反重力飛行も
可能なようにした、浮上時は時速180kmまでは出る
装備は115mm魔力砲が横に並んで2連装で付いているので砲塔は回らないが
操縦席が進行方向に合わせて回転する、上昇してドーム型ガラスにて見るか
下降して180度曲面ディスプレイを見ながら操縦する
後ろ側に砲撃管制とレーダー画面にAI補助も装備されたシステムがあり
実質2人でも乗車が可能かと思われるが…3人チームがいいんだそうだ
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「真ん中まで行ったら、美影に見てきてもらった東西の陣地にある丘を陽奈はレーダーで距離を確認」
『御意!』
「美影は真ん中まで行ったら、東側に向けてフロートモードから自走モードに切り替えて着陸」
『御意!』
8本のタイヤが通常位置に戻り地面に着いたと同時に操縦席へ「目標調整モード」と表示され車両が動き東側の陣地へ砲塔が向き上下角も合わせていく
「よし、魔力砲1番2番発射!」
『発射します!』
陽奈の発射ボタンひとつで丘の真ん中が綺麗に吹っ飛んで陣地が塵一つ無くなった
そして上のハッチを開けてマイクを持ち拡声機能を使い
「おまえら、何をやっているんだ!」と一括したら
山本将軍が帰ってきた!新しい武器を従えて戻ってきたと戦場が騒ぎに
コレはやってしまった気がする