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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
152/189

【配備と騒動であります!】

ブルト基地へフォックス中隊のF-14ベースで作られた主力戦闘機〔セイバー〕が

ほとんど撃墜されたのでF-16ベースの支援戦闘機〔グリフォン〕を6機配備した



『国王様、今まで1機に2人体制で乗っていたのですが…これでは6人余るのでは、ついに半数がフリーダム国へ配置転換ですか?』


「ブッカー中尉、誰もそんな事は言っていない、残りの6人にはコレに乗ってもらう…速度は出ないけどな」


『な…なんですかこれはー!相変わらず前から後ろまで綺麗に抜けていて何も無いから見通しがいいなー魔道エンジンは』



====================


〔ハンマー〕【天人名、剛力】


機体の外に大型魔道圧力ターボエンジンを2機搭載し速度よりも搭載性能と魔弾発射速度を追求した結果、空飛ぶ戦車状態にしてあるので機体をミスリル合金製でも厚めに作ってあるので壊れにくいし耐熱耐冷スクリプトも書き込んでいる

30ミリ魔弾ガトリング砲は1分で120発の直線連続発射か90発の分散連続発射が出来ます


原型はフェアチャルドA-10なのは言うまでもない


===================



『ここまで必要なんですか?』


「中尉、元は宙夏そらなつ国からの要望でフリーダム国には配備しない機体だが、ここは国土も広いし隣のファーマ公国にも支援に行く場合も考えてだな…状況次第ではファーマ基地にも同じ組み合わせで配備するかもしれない」


『了解しました、人員の配置はこちらで考えます』


「よろしく頼む、それから…チームアンジェを基地の会議室に呼んでこい」



--------------------



『チームアンジェ、アンジェリカ中尉以下6名参りました!』


全員居るな、よし…



「チームアンジェ6名、今回の働きは見事であった!」


『はっ!ありがとうございます!』


「それで、新たなる辞令を…いまここで出す!チームアンジェはブルト基地所属から特殊戦技支援隊配属とする」


『な、なんですかそれはー!』


『ああ、いつもの店のツケを一括で払うのかああああ!』


「ちょとまて、誰もブルト基地から移動しろとは言っていない…ここを拠点にファーマ公国や王都にフリーダム国へ行ってもらう事があるという事だ」


『『よかったー今月の給料じゃ足りないかもしれんから』』


「お前ら、どれだけ飲んだんだよ…あと現時点をもってミカ・アンジェリカ中尉は大尉とする、エレイン・シュマルト少尉、マリエル・ザラム少尉、ローレン・マルティネス少尉、ドロシア・エスメラル少尉、イレイン・シュマルト少尉…全員の階級を中尉とする」


『マジですかー!国王、これで冗談とかぬかしたら殴るからな!』


『ローレン、貴方は本気で殴るからやめなさい…これぞ神の導きなのよおおお!』


『マリエルは興奮するとおっぱい出して踊るのよねー国王様は好きそうね、ふふふ』


『ドロシアは国王様が別名ロリコン王と呼ばれているのを知らないのね…ツルペタツインテールの私のほうがまだまだチャンスありよ!』


『…飛んでないのに雰囲気でパンツ濡れたのは初めて、国王様で昇天しそう』


『イエレン!国王様に何という事を、隊長としてお詫び致します』


「アンジェリカは変態5人を統率出来るのは凄いな…よし、今日は移動祝いと昇進祝いも兼ねて、お前達のいつもの店へ飲みに行くか、奢るぞ」


『『『『『『国王様、ゴチになります!』』』』』』


…すげぇチームワークだ、もうロリコン王に関しては諦めた


ブルト基地から少し離れたレストランがいつもの店か

カウンターもあるし良い感じだな…肉でもワインでもジャンジャンもってこーい

その分、後からきっちり働かせるから


カウンターの横にピアノがあるのか、ワイングラス片手に行って弾いてみる

ピアノだけのスローなジャズというのは、ほとんどアドリブに近いのか

ウェイトレスが呆気にとられている気がするが…あれ?


気の強いローレンがグラスを持ちながら涙してるよ



『…夕日の沈みかけた空を思い出す音だ、泣ける』


それぐらいテンポがスローなのか、わかる気がする

今日の奢り分とツケを全部ご祝儀として払ったら酔っ払ったマリエルが

抱きついてきたけど…地味にエリカ並みのモノ持っていたのか

レストランで乳を掘り出しかけていたのを全員で止めるわけだよなー


今日は帰って寝よう、リディア用に作らせていたアレが出来上がるはずだ



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『ダーリン、何かダーリン小屋の横に置いてあるんだけど?』


「ダーリン小屋って、アレが前に言っていたリディア専用の乗り物だよ」


『え!作ってくれたの!』


「そりゃ11歳が床にひっくり返ってパンツ丸出しでゴネたら母上も作ってやってと言うわ…乗り方を教えるぞ【マニュアル送付】」


『提督、アレ雑誌では見たことがありますね…1人乗りだったはずでは』


「前の世界の免許とナンバー上ではな、こっちの世界では堂々と2人で乗れるぞ…いまリディアの試運転にボディガードを呼んだ」


転移してきた金髪バージョーンの陽奈に姫様ズがパニックになりかけた



『皆様はじめまして、ヒーナ・ルークスと申します、王都でショウ様から依頼を受け調査などの支援をしている9歳です』


「主!これは一体…あ、わかりました」


陽奈が茜に念話でネタばらしをしたようです



『ダーリン、愛人じゃないわよね!』


「愛人にしたなら事後でも言うから、ともかく横に載せて運転してこい」



J-24型ベース73式小型トラックを…ギリギリ2人だけしか乗れなくしたような

バルーンタイヤを履いた50ccのジープだが、ベースがマクリミカブなので

50ccでもガソリンエンジンの150cc相当はあり当然のようにMDCT(マグネット デュアル クラッチ トランスミッション)6速だが、ハンドル全周に金属リングを回してあるので黒騎士と同じ操作方法でギヤの感応操作が可能、レバーは進むと

バックとニュートラルとパーキングの4つしかない

魔力制御4WD小型ジープ、勘を忘れないように欲しかったんだそうな



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



オーバーオールの11歳と9歳が小型ジープでシックビアンカを抜け未舗装の道を走ってもタイヤとサスペンションの出来が良いのかビクともしない


『やっぱり面白いわねーこれ』


『シックビアンカ内ならよろしいですが、外では公爵次女であるのをお忘れなく…悪人から見たら、さらって親を脅してタンマリ取れる歩く金づるなのですよ』


『判ってるわよ、それより向かいから凄い勢いで馬車が走ってくるんだけど…うひゃああ!』


『あれは、シックビアンカの紋章とも王都とも違うけど…それ相応の紋章ね』


『何で通り過ぎて一瞬なのに横の紋章が見えるのよ!』


『そこは深く突っ込まないで下さい、リディア様…今度は馬が4頭ですね』


完全にミニジープの存在を無視するような勢いで反対側に向かって行った4頭へ向かって

フルブレーキアンドギヤダウン、4輪ホイルスピンをかけながらシックビアンカへ全力でリディアたちも戻っている、デジタル速度計も120キロを超える勢いだ

飛行神の風制御をエンチャントさせてあるから運転席は微風状態だけど



『間違いなく、アレは追われているわね』


『リディア様もそう思いますか?』


『あの4頭、何とかしたいけど…』


『何とかするので、横か前に出られますか?』


『まかせて、前か横に出るわ…って貴方は誰よ!』


ヒーナ・ルークスから忍者服の陽奈に戻った

金髪ツインテールが横を向いたら黒髪短髪に変わっていたらそりゃビビる


『茜さんそっくりじゃないの、んもー!』


『さっきも言いましたが深く考えないでください、ミッションスタート!』


陽奈は3頭それぞれの馬へ飛び移り、そのまま一刀両断で倒したが

1頭が馬車に取り付いてた、念話で美影を呼んでいたので馬車へ侵入した男は音もなく倒されていた、馬車が止まってミニジープも後ろに止まった



『陽奈、うまくやったわね…じゃあ私は戻るわよ』


『姉さんありがとう、また後で』


シュンと美影が消えた



『んもー!何なのよーお姉さんがいるなんて』


『リディア様、そのあたりもショウ様か茜姉さんから聞いて下さい…中に誰かいます』


中には13~15歳ぐらいの娘が



『私はライフリアを統治するハルバード公爵家の三女、エレオノーラと申します…助けてください!父のアルベルテュスと兄のルドルフが…殺されそうなんです!』


『ええええ!まずは追っ手が来るとマズいのでシックビアンカへ連れていってダーリンやお母様に相談しなくては…でもここからだと遠いわね』


『リディア様…どうぞ、マジックゲートは馬車サイズにしてありますので、その乗り物で先導をお願いします』


『あのトンネルを使えるなら早く言ってよ、んもー!』


話を聞いたら、いまハルバード公爵家は凄い事になっているそうで

どうも跡取りを巡って長女と婿が画策しているが証拠が無いと

父親は毒殺一歩前だから前に来訪したシックビアンカのヘイハチ副公爵に知らせようと飛び出したらこのような結果に、もう行くしかないでしょう



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