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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その10:ジョブチェンジ昇進編
151/189

【決着、空中戦と逃亡であります!】

ブルト基地で鳴り続けるサイレンと共にフォックス中隊が〔セイバー〕6機で出動する、基地司令カーター少佐によるとアルヌール帝国方面から未確認機が10機、真っ直ぐ領空へ近づいていると判っているので警告に従わない場合は撃墜しろと


{ブッカー中尉以下、全機出ます!}


{ブルト基地コントロール、全機発進せよ}



『あーフォックス中隊にオイシイところを持って行かれそうね』


『アンジェリカ隊長、どうして急に機銃を交換しければいけないのですか!』


金髪ツインテールで青眼のイレイン・シュマルトが詰め寄っている



『ショウ国王が緊急に専門の者を送るからという事でやってるのよ、四角い機械60台で6機同進行だから早いはずよ』


今度は赤髪短髪碧眼のつり目な喧嘩っ早いローレン・マルティネスがブチ切れている



『そこの黄色あたまのチビメイド、チャッチャとヤレ!』


『あと5分で終わりますから!』



『くっ…マスターが許可を出してくれたら、この赤髪をグーで殴りたい…』


イチナナも向かわせたら間違いなく場外乱闘確定だろう、行かせたのがナインだけで良かった



-------------------



{フォックスリーダーから各機、警告にも返答が無いので魔弾砲で撃墜せよ}


{フォックス3号機了解…ああ!当たっても傷すらつきません!}


{何故だ…うわ、各機、2号機が撃墜された!脱出装置で基地に転移したのを確認}


分解して墜落していくセイバーが見える、アニサキスの呪文入りミスリル合金弾を使われたらダメだろう



{ミサイルもダメです、何故か追跡動作をしません…魔力を嫌っているのか…うわあああ!}


{5号機もやられた!4号機と6号機も…フォックスリーダーから各機、武器が全く効かない}


{リーダー!後ろ!}


未確認機に背後を取られて撃墜されると思った時に、それが爆発して墜落していった



{…あの高速で飛ぶドピンクな6機は}


{ドピンクで悪かったわね!機銃交換が完了したからチームアンジェ参上よ!}


〔ストライク〕6機が一気に未確認機を撃墜する作業へ入る、機動力は同等かそれ以上だが後ろを取られても空中でスロットルを一番下へ下げ着陸用のエアブレーキをかけて減速したりスロットルに付いてあるボタンを押しながらもう1段下げて緊急エアブレーキをかけて消えたように減速するとか…常識外れの行動にブッカー中尉も呆気にとられている


デルタ翼機の前側にあるカナード(前翼)が90度上に向いて垂直に立ち上がり緊急ブレーキに使える構造だが普通なら失速寸前になるだろうけれど、G型魔道圧力ターボエンジンは5秒で音速を超え8秒で音速の2倍までの加速が可能だが、加速が良すぎて普通の人には使えない機体かもしれない


{ローレンからアンジェリカ隊長、全機撃墜確認!}


{ふっふっふ、まだまだ甘いわね…各機、帰って打ち上げよおおお!}


{アンジェリカ隊長、マリエルですけど…なぜ交換した機銃だけ通用したのでしょうか?}


{あー何でも魔弾砲のライフリングを使ってアニサキスの呪文を書き込んで発射時にセットしているらしいわよ}


{よく判らないけど…結果オーライですね、神のご加護を}


フォックス中隊は1号機と3号機を除いて撃墜された、しかしコレは陽動作戦も兼ねていた、それはジョン・ダニエルが居る城から北北西105キロ先の山中に繋がる



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「陽奈と美影、ご苦労さん…ここまでテレポート出来たのは先に見つけてもらっていたからね」


『殿、体力と走る速度が倍になっているので到着も早かったです』


『山の中なのに大きい工場や広い道路みたいのがあります』


本当は自分でも【サーチ検索】が無理でも【周辺検索】ジョン・ダニエルを探すことが出来たが、本当に自分が能力を与えられたか不安になったのでやらせてみた、大丈夫か


「見たら滑走路と大きい工場がある、おそらく行方不明になっているのもあそこに居ると思うので2人には【光学迷彩】で侵入し人質の救出を頼む、妨害があれば抹殺して構わない」


『『はっ、かしこまりました!』』


自分は大型機が1機だけ離陸しようとしているからそれの対処をする

ブルト基地指令のカーター少佐から連絡は来ていたので、アレを逃がすためのおとりも兼ねてブルト王国に10機が侵入したのだろう


でも、そうはいかない…離陸して旋回した所に台風並みの強力なダウンバーストをかけておいたので叩きつけられるように墜落した、大型機ってどう見ても前の世界にあった

C-5ギャラクシーだろ、最初にチームアンジェが落とされた機体はF-22だし同じ世界から召喚されたとしたとしか思えない



-------------------



叩き落とした場所まで【テレポート】で移動した、離陸してすぐだったので機体の損傷はそうでも無かったが…回りが飛び散った木箱からこぼれ落ちた皇帝金貨だらけで眩しかった



『…ショウ・マクリミナス、よくもやってくれたな!』


「何で皇帝金貨を盗むわ完成してないと言いながら勝手に作ってこっちの機体を撃墜するわ、何者だお前?」


『私はジョン・ダニエル!武器を作って売ることが出来る本物の殺人武器密売組織 JDFジョンダニエルファクトリー、すでに最後の納品10機は送った、ついでにお前達の戦闘機も全滅だ、ふははは!!』


「お前、前の世界では違う職業だったな」


『な…何を言うか、私は』


「【アナライザー】メモリー解析モード」


天界の座学で電脳神から習った技で、相手に触れずとも記憶などをサーチ出来る、自分の目の前にデカい三次元ウォーターフォール表示のように光が流れるのは問題だが



「お前…前の世界でジョン・ダニエルはペンタゴンの職員だが各国に情報を売り渡してその金を使い自分で武器を買って私設軍隊を作り村とかを襲わせて虐殺行為を行っていたのか」


『な…なんでわかった』


「判るんだよ、隠し事をしていてもな!」


『くそう、お前を殺して逃げればいいことだ』


ベレッタらしき銃で撃ってきたが、ひょいと避ける

弾倉から弾が無くなるまで全てを避けてやる



『な…何で避ける事が出来るんだよ!』


「どこに撃つか判るんだよ、じゃあこっちからもプレゼントしてやろう」


時空神から渡された禁断の時読みを使えば60秒先まで相手の攻撃が判るから全部避けられるわ



『はははは!服にはアニサキスの呪文が記載してあるから魔法は通用しないぞ!』


しかし銃声1発が響いた後にひざまずいた



『な…何故、鉛玉が…まさかそれにもアニサキスの呪文が』


「そうだよ、M629から撃たれた弾丸にも呪文が書いてあるから、44マグナム弾の破壊力は凄いな」


『…後から送った10機も含めて30機で…あの国は他国を侵略出来る…ざまあみろ』


「その10機は、さっき全機撃墜したから、残念だったね」


『なん…だと』


「ともかく、ブルト基地に喧嘩を売ってくれた代金は払ってもらう」


銀色の長さが4インチのM629から残り5発をジョン・ダニエルにブチこんだ

これで殺人武器密売組織 JDFジョンダニエルファクトリーは壊滅した

奪った皇帝金貨は全て回収し【空間収納】に仕舞った



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



アルヌール帝国、ブリックス城へ戻ってきています

玄関前の大広間ですが



『殿、さらわれてコキ使われていた人質は全員解放しました、JDF関係者が抵抗しましたが全員切り捨てました』


「そ…そうか、美影は容赦ないな」


『生き延びるためなら私情を捨てて立ち向かえというのが霧隠家の家訓でしたので』


「霧隠って…マジか」


陽奈が音も無くヒザを付き現れて



『殿、全員救出の確認が取れました…フランシスクス皇帝がお呼びです』


「わかった、いま行く」


2人を貰い受けるために…土下座しますか



-------------------



『別に2人を連れて行っていいぞ』


「皇帝、あっさりと渡してくれましたね…」


『持ち逃げされた皇帝金貨5千枚を取り返してくれたしジョン・ダニエルを代行して死罪にしてくれたのと、ブルト王国へ勝手に攻撃したのを無かった事にしてくれるのだからそれぐらいは』


「わかりました、ではヒナとミカゲは貰っていきますが工場は壊さないでおきますが侵略行為をしたら、またアレで攻撃しますよ」


『そこはわかっておる…ロリコン王にヒナという貢ぎ物が贈呈出来たからウィンウィンじゃな…』


「皇帝、いま何か言いました?」


『いや気のせいじゃろ』


ともかく、ブルト基地にはフォックス中隊に新しく機体を配備すると連絡し

2人には荷造りをしてもらい城の外でコッソリと「ある能力」だけ分割して渡した

コレは創造のジッチャンから出来ると聞いていたので試してみるのもある



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



シックビアンカのマクリミナス家でなく何故か王都の国王の所へ来ています

それもジュディ・ルークスに【女体変化】して、陽奈と美影も実は変化をしている


陽奈は黒目黒髪ショート内巻から青眼金髪ツインテールに

美影は黒目腰までロングストレートヘアーが青眼金髪肩までソバージュヘアーに

【毛髪操作】と【男女変換G】の一部を使って目の色と髪の毛の色と長さが1パターンだけ変化出来るように特別付与してある、理由は



『それで…ショウ殿、この2人への身分証が欲しいと』


「はい、ヒーナ・ルークスとミカ・ルークスでお願いします」


『では、ジュディ・ルークスの妹という事で発行するぞ…この2人の正体は何なのだね?』


「姫様ズとは別な影の存在ですよ、2人とも行動時に戻っていいよ」


2人が一瞬で黒髪黒目に戻ったら国王が長椅子からズリ落ちかけた

自分も同じように一瞬で戻ったら呆気にとられていたが、前はグニョグニョしながら変化していたが地上神になったら一瞬で出来るようになっていたのは自分でも驚いた


身分証は後で届けるという事にして、茜に頼んでシノービ村へ【テレポート】で連れて行ってもらった、村では2人とも号泣だったそうだが…美影が白頭心から尻を撫であげられてバトルがあったらしいが、体力2倍で実戦経験は茜よりあるから速攻でケリかついたそうだ


後で姉妹2人用の小屋でも作ってやるか



帰省してスマホから誤字脱字を修正しまくる気がします

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