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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その9:隣国突撃編
144/189

【ボヘミアン・ラプソディであります!】

ここは戦国時代軍と中世時代軍の争いなのと

それが魔法も混じっているからどうしよう状態、ともかく近くまで行き【光学迷彩】状態で見ていると…戦争だなー



『燃える赤き炎よ、我の手に集いて放たれよ!ファイヤーボール!』


おー火の玉1個でも呪文詠唱が必要なのか…詠唱しないのがおかしいのか、無詠唱で出来るのは魔族でも先生クラスだってカーラも言っていたな



『空より襲来する風神よ!我が宿敵を滅ぼせ!爆風殺!』


…忍者の呪文みたいだな、でも威力すげー完全に中世軍負けてるやん

あ、吹っ飛ばされた女性騎士を集団で脱がして犯そうとするのはよくないなー

これはどっちの味方に付く?



「女!…だろうな、【女体変化】【衣装変換】【光学迷彩解除】おうりゃあああああ!」


5人同時に殴り蹴り飛ばして避けさせるのはコツがいるわ



『な…なんだこの金髪女は、まとめて手込めにしてやれ!』


「何ですって!その和式表現は…聞きたくなかったあああ!聖魔剣ブリュンヒルト!」


目の前の敵や遠くの鎧兜も含めて胴体真っ二つになり、残りが全力で退却していった



『助けていただきありがとうございます、女性騎士のフランシスカと言います』


「ジュディ・ルークスです、あの…ひとつ聞きたいのですが」


『はい、わかることであれば何でも』


「この争いの原因は何ですか?」


『…この女を城まで連行しろ!』


「ひぇえええええ!何で、助けてあげたでしょうが!」


縛り上げながら小声で



『…連行して王様と話が出来るように裏で手を回してあげますよ』


それのために手足を縛られてスマキにされるんですかああ!


馬車の荷台へ転がされている間に手を使わなくていいから

「Red pepper Connection」で天界と連絡しようとしたが…圏外表示で通じない

おまけに特能トリオと念話もダメ、更に内務班へアクセス不能

会計隊が使えないので現地通貨返還も出来ないのか


PXだけは繋がるみたいだが付属しているコンビニしか使えず【空間収納】にあるカネで払えと、7時から23時限定で購入時間も限られるが何も無いよりはいいか



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



城のようだ、縄は解かれたが謁見の間は同じか



『オルの国、国王アガルドだ…すまない、こうでもしないと戦争中なので』


筋肉質で前線にも行きそうな王様だな、ヒゲはお約束か



『王妃のセレスティナです、オエドリアン国から兵士を助けて頂いたのに申し訳ありません』


王妃のおっぱい比率は世界が変わっても同じようで、うちの嫁であるエリカ並みだな



「ジュディ・ルークスといいます、私がどうしてここに居るかは…山本昌平という人物を探していまして」


『え、山本昌平というのはオエドリアン国の将軍でもあり年寄りですよ…それが15日前に、話しても信じないと思いますが若返りまして』


「はい?その話をもっと詳しくお願いします」


オエドリアン国に魔法というモノは無く、刀や槍など武力だけなのでオルの国は魔力で防御し攻め込む事はしなかった、使えば圧倒的に強いのが判っているし国王が平和主義だから

しかし、山本昌平の指示で国から魔道士8人が誘拐され…逃げ帰った魔道士の話では

魔方陣を書いて(この世界では魔法力のあるチョークで書いたり溝を掘って魔力のある液体を流し込むらしい)他の世界から召喚魔法で味方になりそうな自分に近い感性の魔法使いを呼んだが


魔法レベルが高いのに魔法を使ったことが無い、魔法?何それと呼び出された魔方陣の中で言うものだから、怒った将軍である山本昌平がその人物へ殴りに行こうとして中へ飛び込んだために起動中の魔方陣が異常動作を起こしてしまい魔力による爆発現象が起き


2人の人物が何故か1人になり、召喚して呼び出した魔法使いの中身だけが山本昌平という異常事態になったのを自分を結界で覆って死んだふりして見ていたそうだ

他の7人は魔方陣の外なので結界魔法を使った自分以外は全員爆死してしまったと、そして何とか逃げ帰って国王へ報告したら


魔法が無いはずなのに、ほぼ全員魔法使い状態で攻撃して戦争状態だと



「はぁ…全て1本の線に繋がりました、発端はここだったのですか」


『それはどのような話ですか?』


山本昌平と山本庄一、そして2つの世界…時空の扉

重なり合った状態と徐々にお互いの世界が崩壊しつつある話をして

【男体変化】【衣装変換】で元の状態に戻った



『突然魔法が使えるようになったりしたのは間違いないので貴殿の話は正しいだろう、国王として協力させてもらう』


『いま行き残りの魔道士であるアデリタを呼びました…アデリタ、こっちに来て下さい』


『王妃様、一体どうしたので…あ、ああああ!合体した山本将軍、殺さないでくださいいいい!』


「アデリタ、同じように見えても別人のショウ・マクリミナスだから」


『本当ですか?全く同じに見えます』


「やはりな、お互いに存在して干渉するとマズいだろう…早めに決着は付けたい」


しかし武器は手持ちのしか無い…また1人で殲滅戦状態になるがしょうがない

明日の朝、行くか


協力してくれるなら、アガルド国王に時間を合わせてお願いしよう



-------------------


前にダンジョン探検で使った高さ2.5m、幅4mほどの半円形したミスリル合金で加工された特殊テントを森の中に置いて一泊、敵陣との境目か

食事はPXコンビニで久しぶりの生寿司と缶ビール…23時までしか使えないがあるだけマシか、【周辺検索】で山本将軍を探し出すが写真付きで出ると同じ顔だな


天守閣か、城も和風だな…まてよ、魔法を使えるのが1人で使えない人には魔法を

エンチャントしてるなら、あの岩を動かす機械も3Dモデリングの変形だとしたら?

魔方陣のインデックスにあるかも、あった!

これは明日、勝負だな



-------------------



朝6時、一斉に攻め込むような感じで騒ぎを起こすように

アガルド国王に頼んでおいた…でも国境は越えずに動くなと

コレでビビって少しの間は動けなくなるはず


そしてオエドリアン国の全てを囲むように上空へ魔方陣をフルカバーで展開しまくり

マジックリムーバーと唱えたら地上の至る所から光る何かが吸い上げられていく

それが終わったら天守閣へ【テレポート】して…見た目が自分自身に蹴りを入れた



『うお!貴様はショウ・マクリミナス何故ここに』


「何故じゃねーよ、お前のせいで大変な事になってるんだよ」


『お前ら、こいつを魔法でやっつけろ!』


『将軍様…魔法の術が、何も使えません!』


『なん…だと』


「所詮は他人に渡した付け焼き刃の魔法なんか簡単に外れるんだよ」


回りから槍と刀を使い集団で襲われたが64小銃と銃剣で全て片付けた

銃だと鎧は簡単に貫通するわ



『くそう、移動の魔法!』


「お、テレポートか…サーチ検索、森に逃げたか」


森に【テレポート】して〔森の声〕も使い、どのように逃げているか木々に聞いて

〔草の罠〕で転倒させてもも逃げるので〔いばらの壁〕で誘導させながら

自分の居る所で〔つたの束縛〕で手足を縛り付けた、能力をくれたエルヴィーラに感謝だな



『くそう、離せ!』


「自分が空間特異点になっている自覚は無いのか…これからその問題を解決しに行くぞ」


『解決って…おおおおおおい!』


もう1人の山本昌平をがっちりエビ固め状態にしてウィングシェアーで空へ一気に上がり自分にしか見えない黄色いヒビ割れへ飛び込んだ、体に電気が走った状態になったが生きてるわ



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



怪しく光る空間に何本もの白や赤や黄色の大きな管が平行に走っているけど、2本だけ接触している部分に出たようだ、確かにお互いがゆっくりと近づいている、そこから相互に雷が走ってヒビ割れているみたいだ



『ここはどこだ?』


「離せば長くなるが、時空の乱れで平行空間に居る自分同士が接触してお互いの世界が崩壊寸前なんだよ」


『なに!将軍であるのに魔力も付いて最高の状態なのに無くされてたまるか』


「あ、おい!」


自分を蹴飛ばして無重力状態の空間を接触部分へ進み…雷に当たり接触部分で自分自身が爆発するようにスパークして砕け散った



「あーやっちまった…ん?今の爆発で接触したのが少し離れたな、ということは」


自分が魔王から1回しか使えないモノを受け取ったのを思い出す



でもコレをエンチャントする媒体が…ある!

前にプリティーム魔法国で魔獣を押さえるときに使い引き出して残った

混沌の圧縮された玉が、コレなら耐えると思うが


エンチャント、発動条件…接触部分に達した時に起動



「行け、1回勝負だ混沌玉!」


【念動力】で混沌弾を押し出して自分を【重力結界】と【空間結界】で覆った

混沌玉が達したと同時に、魔王から受け取った最終爆裂魔法


ハルマゲドンが発動した、核爆弾の比じゃ無いぞこれは!


眩しいから目を閉じていたが、無事に平行な状態に戻った…が!

ヒビ割れが無くなった状態になり気がついた


自分、この空間から戻れないんじゃねーか?

おそらく、フィルムだとコマとコマの間に相当するかもしれないが

なんて考えていたら、自分がここに存在が出来ないのか手と足から薄くなってねえか


詰んだな…誰か念話でも通じたらいいけど、呼んでみるか



[誰か、聞こえるか?]


無理だよな、空間を越えてるし



《おぢちゃん…ショウおぢちゃん、いまどこに居るの!》


[キアーラか、キアーラだけか繋がるとは…さすが魔族]


《おぢちゃん帰ってきて、おぢちゃあああああん!》


[キアーラ、自分の執務室にある右側の引き出しに大きな封筒が入ってるから…後はまかせた]


《何を言ってるのよーおぢちゃんの、ばかあああああああ!》


[もう体もほとんど消えかけているわ、時空の乱れを直したら帰れなくなった…ごめんな]


《ショウおぢちゃん!だめえええええ!》



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



マクリミナス家…大パニック状態です

舞とキアーラ以外、姫様ズは卒倒して倒れ各部屋に運ばれて行きました

エリザベート夫人まで倒れるとは思わなかったようです

封筒の中身は、自分が万が一の場合は指揮系統を誰が代役で務めるかなどの事が書いてあります


舞だけは涙を拭いながら違うことを言っていました



『提督は、3日目によみがえる!』


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