表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その9:隣国突撃編
131/189

【静、本当のチカラであります!】

深夜2時、メカ蜘蛛を付けていたからアジトの位置は把握している

西区で暴れ回っているのは0時まで、それ以降はアジトに戻るのをジョニーから聞いている、メアリからも0時以降は来ていないのを確認済みだ…ということは全員居るな


というわけで、母上からも言われたし今回はあの王都を賑わせた

「黒い三人娘」と自分を含む「黒い三兄弟」でやるしかない

…これは名前をいま考えた、なんかヤバいなこの名前



『提督、どの家に居るのですか?』


「話では…この一体17軒の家が全部らしい、元々住んでいた者は殺されて庭に埋めらてれるそうだ」


『主、思いっきりやるしかないようですね』


『兄者、自分たちも衣装変換していいですか?』


「ああ、頼む」


『武装、政宗!』


『武装、信長!』


『『『…うわあ』』』


2人とも黒い甲冑だが甲冑の結合部が金と銀に分かれているが、名前の通り

弟の政宗が銀の合わせ目で兜に三日月の飾りが付いている


兄の信長が金の合わせ目で兜に30本近い尖った飾りが円を描くように付いている

金色に輝いて目立つと思うけど…黒い甲冑面があるから大丈夫か


2人とも黒宝結晶石加工の日本刀と小刀の2本装備だから大丈夫だ


黒い3人娘は「六花」「ワルサーP22改」「三節棍急所責め」で行くそうです

自分も黒騎士Lightで出て名刀「五月」装備で行くか、魔力は押さえよう

魔力を入れたら家ごと切ってしまいそうだ


-------------------


しかし人数が多かった、1ヶ所にすし詰め状態で最低10人以上居たのか!

多い場所で20人、おまけに銃で反撃してくるが防御魔方陣で防げてるぞ


ヘイハチ兄の甲冑、信長の兜にある飾りは1本ずつ熱線が出るのか、全てを角度調整して

1ヶ所に集中させると石壁をも溶かす高熱になりますが…それは対人間兵器でありませんよ!テラ弟の飾りは反重力リモート飛行カッターなのか、綺麗にクビが飛んでるわ


これで全員片付けたか…返り血がひどいな



『おぢちゃん!最後の5人が馬車で敷地の門から外に逃亡したわよ!』


「その声は、キアーラ!」


『お母様に言われて上から中継してと言われてマクリミピンクで空から監視してたの、西側に向かって逃走中、あああ!大人数が居るほうに向かってる』


「なんだって?」


『おぢちゃん…信じられないと思うんだけど、500人は居るわよ』


「500人って、いま対応しても西区に半分は入り込まれて滅茶苦茶にされるぞ…ともかくそこへ向かう!」


門の外へ全員で向かうと本当に大人数が棒の先に火を燃やして待機状態だった

逃げたのはダークブレットのボスだったか



『くっくっく…6人か、半分が入り込めば西区は制圧できる!ダークブレットメンバー全員招集して正解だった、そこからシックビアンカ全てを制圧して王都もいただくぜ!これぞダークブレットが地域を制圧していく手段だ、誰も逃れられないわ、はーっははは!』


「この時間じゃロレッタの招集も間に合わん、くっそ…ってお前は呼んでないぞしずか!」


何故か目の前にしずかがメイド姿で立っていた、よくここが判ったな



『シスターから緊急出動コールが入りました、戦闘モードに入ると周辺にも影響があるので30メートル以上私から離れてください…シーケンスが戦闘用に切り替わりました』


「一体何のことだしずか


『死にたくなかったらオレから離れろクソ野郎!』


目の色が黒から赤に変わってるよ



「モードが切り変わったしずかは言動まで過激でコエエ…全員離れろ!」


全員が50m後ろに下がった



『マイクロ魔道炉アルファ・ベータ フルチャージスタート…左右ハンドラー部に電磁変換出力確認、目標範囲設定、出力上昇中』


前髪の髪飾りが黄色く輝いてきた、両手が腕を含めバチバチと空中放電している



『な…なんだあの黒髪の女は、全員突撃だ!』


と言った瞬間に



『スーパーマイクロウェーブ!』


手首を外に曲げて両手を集団に向けて合わせると白く輝く蜘蛛の巣のような電磁波が手のひらより一気に500人の前へ広がるように発射され全員が顔や体を爆発させながら血しぶきを撒き散らせて吹っ飛んでいく地獄絵図が…それだけじゃない、周辺の草木も乾燥させたように全部まとめて終了させてしまった



『戦闘モードから通常モードにシーケンス移行…マスター緊急出動、終了しました』


しずか、腕に魔道砲が搭載されていない理由は…これだったのか」


『はい、封印X型クアッド マイクロ魔道炉をツインで動作させる事により両腕にあるガンマ線発生器を高出力で起動させる事が出来ますが、安全を考慮し戦闘モード時に限定しております』


『おぢちゃん…全員消滅を確認、作戦終了』


「一気に対応するなら、シスターズ全員分はあるな…今日はともかく戻ろう」


全員に【ウオッシュクリーン】【ピュアドライ】で返り血を洗い流し

屋敷へ帰還した



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ハイパーミラクルファイナルバースト!」


翌日、乗っ取られた家17棟の返り血を洗い流し死体を集めて全て焼き払ったり

500人が居た周辺に結界を張りグロい結果になった死体をまとめて焼き払うとか

後処理がこれほどあるとは思わなかった



『ショウ殿、色々とすいませんでした…全然わかりませんでした』


「いや、判らなくて当然だよ、警備部長のヴォーケンさんに出てきてもらうとは」


『私が出て来たほうが話が早いと思いまして、この17棟の家はどうします?』


「えーと、父上からも全部任せると言われてるのだけれど…ちょっとグレアムと話をしてくるからこの事件は解決という事でよろしく」


『わかりました、あと色街にも被害者が居るそうなので回ってきます』


「そうだ、色街へ行くならヤリ逃げされてるらしいのでコレで保証してあげて」


王都金貨100枚入った袋を渡す



『え、いいんですか?』


「自分にはへそくりがタンマリあるんだよ」


-------------------


現場とは近いのでシルバーウルフのアジトへ直接来ました



『ショウ殿、色々とありがとうございました』


「グレアムさん、アレは人数が多いから大変でしたね」


『若いのもフルボッコでやられて対抗出来なかったですよ』


「ジョニーさんの所も大変だったな、こっちに100人以上は居たから」


『結構ヤリ逃げが出て売り上げよりも娘の精神的な落ち込みが…あああ』


「メアリさん、さっきヴォーケンさんが色街の被害を見に回ってくるというのでヤリ逃げはコレで保証してと金貨100枚渡したけど足りるかな?」


『ショウ様…店の娘のために、ありがとうございます』


「いや、これはシックビアンカを統括している公爵側の不手際もあるからね…ところで乗っ取られていた17棟の家だが、あの管理と扱いをシルバーウルフに移管したいと思う」


『『『え?』』』


「ある意味、丸投げに近いが…タダでくれてやる代わりに西区で家が無い子供を見つけたら収容して共同生活をさせてほしい、食の問題は心配するな、RA2 industryが提供するし余剰になった物件は貸すとか若い奴らの共同住居とか、そっちの好きにしていいぞ」


『ショウ様!そこは私にも考えがあります』


「メアリさん、色街にも何かあるのですね…お任せします」


-------------------


17棟の家には色街を各種の理由でリタイアした人が子供の面倒を見る役として付いたり

食事を作るなど、ある意味「シックビアンカ孤児院」を作った事に、これはメアリにもやってみたいという構想はあったらしい


あと敷地の門に近い一番端はジョニーの若い衆の宿舎となり一番カンの鋭い連中が住むそうだ…外敵監視所かよ、やはりシルバーウルフも今回は相当懲りたな


ほとんど使っていないシルバーウルフ用の携帯型4番の無線機を監視所?宿舎用に貸し出す


後は任せた、こっちは王都から頼まれた夜間用の見回り対策とか色々とやることがあるので帰ります



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



帰宅してから中庭でいつものようにお茶をロレッタに入れて貰いながらKIX-015で

王都見回り対策品の作成進捗などを見ていたらキアーラが来て



『おぢちゃんお疲れ様、お母様も中継を見ていて…サーティによるとしずかさんの本当の戦力を見て紅茶を噴いたそうよ』


「アレ、全部生中継したのか…グロかったのに」


『それがねースーパーマイクロウェーブが送出されている間はカメラ機能が上手く動作しないくて、ノイズが凄かったというか超音波センサーも使用不能状態になってサーティ経由でシスターに言ったら、仕様だって言われたんだけど…おぢちゃん!そーゆもんなの?』


「あー電子レンジの側ではそのような機械や通信機が誤作動するとか使えないというのは言われていたが、アレは巨大な電子レンジだからしょうがない」


『おぢちゃん、電子レンジって何?』


キアーラが人の顔を見上げて不思議そうな目をしている、天才幼女でも知らないか



『ショウ様、私も興味があります』


「ロレッタもか、アレは人工衛星送信機の応用だから簡単に出来るけど電磁波で食べ物を温める機械だよ」


『ショウ、それ作りなさい』


「母上!いきなりどうしたんですか」


振り向いて見上げる計測不能巨大ロケットおっぱいはビビる



『いいシーンがノイズだらけで見られなかったのが悔しいのよ』


「強電磁波ノイズは周辺まで影響しますからね、判りました1台作ってみます」


-------------------


以外と短時間で出来ました、魔力で動き重さや大きさで自動判断して上の照射部が自動で回る電子レンジです、小型版と大皿でも入る大型版を作りました


『おぢちゃん、この温めるボタンの下に色々あるけど何?』


「これはカップに牛乳を入れて牛乳ボタン押せば適正温度に暖まるし丸い黒パンを皿に載せてボタンを押せば冷めたパンが暖まるよ」


『分と秒が付いていて設定も出来て温めるは強くと弱くを何段階かに設定が出来るようね…大きいのをキッチンに持っていって置いてきなさい』


キッチンに置いてきてコック長に使わせると何だコレは!と絶叫が聞こえた

間違っても金属の皿は使わない、生き物は入れないでと念を押した、小さいのはメイド控え室に置いてみよう



メイド控え室に小さいのを置いてみました



『ショウ様、カップに入れた紅茶が再度暖まるんですか!』


「まぁそうなるわな、丸い黒パンでもパンのボタンを押すか20秒温めると美味いよ」


『本当だ…柔らかくなる、ふへへ』


「カナンの表情が砕けたのは、これで2度目かもしれない」


『はっ!ショウ様、失礼しました…でもキッチンで食べたアレの美味しさは忘れられないです』


「…マクリミナス家のメイドへの特別ボーナスとしてアレの支給を考えるか」


『本当ですかショウ様!ヨダレが出て来そう』


「カナン、もう出てるって」


複製石があるから板チョコレートの支給が簡単になったんだよな

でも市販するかと言われたら考える、アレはこの世界の経済を破壊しそうな気がする


母上にキッチンで電子レンジの温める操作や実際に牛乳の温め方法などを説明していたら



『ショウ、ヘイハチさんやテラさんにインドルティナを見せてあげてないわね…アムリタやラニに一度、会わせてあげなさい』


「そうですね、共和国や宙夏そらなつ国へ行ってもインドルティナはまだ行ってないですね、母上どうしたのですか?」


『最近、ショウから2人についての話が無いのよ!行ってきなさい!』


「わかりました、新しい大型認証転移機も出来たので試験もかねて行って来ます」


シックビアンカからインドルティナへ、初の移動試験かもしれない


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ