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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その9:隣国突撃編
130/189

【隠れ里と西区の危機であります!】

しずか)が来てから20日ほど過ぎた


その間に父上がへイハチ副公爵としての仕事を振り分けたりしていたので

テラ弟にもシックビアンカ内で西区以外の人が多そうな中央区をメインに警備統括業務を忙しくないので見てくれと頼んだり、おそらく屋敷でソフィアと居る事が多くなると思うので仕事を振ってみた


そしてフリーダム国へ3人としずかでゼロ・ファイターにて副国王のアラン大佐に会いテラ弟が実際に各部隊のリーダーを飛ばして実践技術を教え込んだりヘイハチ兄が整備リストチェック漏れを指摘して腕立て伏せ連帯責任とか…鬼だぞ兄者


何故ヘイハチ機だけで復座型だったかと言うと、しずかが後ろに搭乗する予定だったので座ったら機体と情報系がリンクするよう実験を兼ねた仕様になっています


そしてオリーブの実とオリーブオイル作成状況を見る…順調だ、まずは手始めに

オリーブオイルの一番搾りをビンへ詰めて6つの城へ持っていくようベリィへ手配しておこう、あとレモンも…島国には最適な作物です。


それとFDMP(海上警備隊)に水上フロート付きのセスナ172を2機【空間収納】から出して置いてくる、操縦方法も忘れずに。



その足で宙夏そらなつ国は第一区へ、さすがにみんな黒髪黒目だから2人とも安心したのだろう、特殊能力のおかげで会話は出来ているので問題はないようだ


ここで気がついたが、各所に訓練用フライトシミュレーターが欲しいと思った

複製石で大量生産は出来るので配置されている機種ごとに作ろう

そして水仙城で副主席である汀洲テイシュウさんと会談、今後とも2人で宜しくと



それからゼロ・ファイターの音速域を使用し第二区から第三区へ飛んでも温泉のある第四区へ泊まったり第八区へ泊まった時はクルーザーを出して島まで訪問した後は釣りをしたり。


第一区と第二区と第八区の海警かいけいにも【空間収納】から水上フロート付きのセスナ172を2機ずつ置いてきました、フリーダム国と宙夏そらなつ国はきちんとマーキングは変えてあります



そして一度屋敷へ戻って3日後に共和国へ顔見せの旅に


しかしグレートバゥムではなくラビットキャリア改良版、2階部分にそれぞれ2人が入れるサイズの窓付き風呂とトイレ付き10畳の部屋6室とリビングに食堂とキッチン

1階が前後に出入り口のある格納庫とランドリーに改造した使いようが無かった元輸送艦

これで例の如く6ヶ国をヘイハチ兄・テラ弟・しずか・自分で回る事に…ロリアマーナ国で…RA2 industryロリアマーナ支店に寄ったとき、リーゼロッテが小声で


『ヘイハチ様は30歳でもまだ独身、年の差10歳でもリーゼロッテ問題なし…ふっふっふ』


ヤバい、新たな燃料ブチこんだかこりゃ



--------------------



Red pepper Connection を Scouter Modeにしてラビットキャリアに指示を出す



「じゃあ、先にドックへ戻ってくれ」


『了解、SIRI-X23Aシリウスはドックへ戻ります』


『兄者、こんな街外れの何も無い所で降ろされても…しかしエンジンが上側に内蔵されて羽根が後ろ側の真ん中に付いて垂直尾翼がある、主翼は大きく無いけれど普通の飛行機ですね』


『尾翼が存在しないのが普通ではないけれど、弟よ…これからどうするので?』


「ここから先は…超機密事項なので、ソフィアや母上も屋敷でほとんどの者は知らないので以降の事はご内密に願います」


『え…兄者、どこへ行くのですか!』


「ある意味、桃源郷ですよ…しずか含めて手を繋いでください【テレポート】」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『こ…ここは!』


『ああ…紛れもない、どう見ても信州か長野の田舎だろ!』


「いや、実は忍者の隠れ里です」


『隠れ里、話には聞いていたが本当にあるとは』


ん、殺気が!



  カキーン!



『上からの攻撃、何者だ!』


「源蔵さん、客人ですってば」


『客人が…日本刀で防ぐとは!』


『兄者、つい反射的に避けるよりも先に手持ちの刀を出してしまいました』


『客人、出来る…ぐほぁあああ!』


そこに忍者服で源蔵さんをフルパワーで蹴り飛ばした茜が居た



『…ウチのソフィア姉さんの旦那を切りつける奴が、どこに居るんじゃあああ!』


『兄者、茜さんって本当はこんな性格なんですか?』


「テラ弟よ、茜の母親がこうだったらしい…本気で怒ると地が出るから気をつけろ」


それから白頭心やお春おばさんに佐助さんなど囲んで日本茶を飲みながら談笑



『70年前ですか…ちょうど自分たちの仲間が消失した時代との狭間ですね』


「色々あって日本という国から遭難してここへ来てしまったのですよ」


『狭間というか軍人という商売がら日本刀を持っていたのでつい、毎日素振りをしていました』


『ショウ弟よ、ここを見たところ大人たちの遊び道具は多いですが、子どもたちのがちょっと少ないですね…こんなものを作れますか?』


ヘイハチ兄が、借りた半紙と筆で書いてもすげえ上手いよ…これも特技だな

何を意味しているか判った、シスターに鉄のインゴット1個と太めのタコ糸を転送してもらってPXから水性塗料を購入して木の廃材で使えそうなのを持ってきてと


【3Dモデリング】


あと布があったので同じように木の切り株を丸くくり抜いて布を張るように敷いてと

こっちは木を加工して色を塗って【ピュアドライ】で乾かして



「茜、出来たぞ」


『ショウ弟よ、年数が経っても出来上がったら形は変わりませんね』


『主、これはどうやって使うのですか?』


自分とヘイハチさんが実演してみせたら子供達がやり方教えてと大人気に

昔はよくやったよ、ベーゴマにケン玉

しかし流石は忍者の血を引く者だ、覚えるのも早い

ベーゴマで盛り上がってるわ、ケン玉も女子に人気だ



『ヘイハチさん、子供用にもこのような遊びがあったとは、わざわざありがとうございます』


『お春さん、本当は「かるた」もあるのですが…いかんせん軍事色が強すぎて』


「ヘイハチ兄、あれはやめましょう…ちょっと読み札の一部が言動に出ただけでもマズいです」


『兄者、これからコッソリと時間を見てここにお茶を飲みに来ますか』


『テラ弟よ、お茶と言わず日本独自の透明なアレも捨てがたいですな』


「お二人とも、何が言いたいかわかりました…大吟醸の銘酒が手に入りますよ、そこの小屋で一杯」


『『いいですなあー!』』


「ん、後ろに人の気配が…茜!」


『…ったく、この男どもは!酌してやるから残りの特能トリオも呼ばんかーい!』


『ショウ弟よ、もしかして屋敷の黒髪は全員ここへ来る事が出来るのですか?』


「茜も舞も春燕チュンイェンも特殊能力所持者はここへ来る事が出来ますが、その前にここへの登録をしないと」


『マスター、ここで初めて姉妹が揃います』


イチナナを呼んでテラ少尉とヘイハチ中尉の登録を完了する事が出来た

やっぱりイチナナが来るとお春おばさんは嬉しそうだ

しずかもイチナナの機能を継承しているから登録は出来るというが

やっぱり屋敷の黒髪メンバー寄り合い所になりそうだ



『提督!2人とも来られるなんて聞いてませんよ』


丈夫チャンフ…全員で来るなら念話で呼んでくれないと今度から本当に蹴る!』


春燕チュンイェンわかったから、2人とも一杯やるまえに一汗流しにいきませんか?」


『『え、他にまだ何かあるんですか』』


-------------------


『兄者、まさか露天風呂もあるとは』


「ここも秘密だ、本当は自分の所有している土地の一部だが湖の真ん中だから誰も来られないんだ」


『露天風呂なんて…何年ぶりだろう、日本人を忘れないでいられるなー』


『そうよねー露天風呂こそ日本の心ですよ!』


『貸し切り状態で主以外の男が入っているのは初めてねー』


横に並んで茜・舞・春燕チュンイェンのクビが白いスクリーンから出ている



「うわ、魔力虫除けチューブに片面不可視加工してるとはいえ顔を出したらこっちからもクビだけ見えるぞ」


『うわ!兄者、完全な壁ではないのですか!』


テラ弟が驚いて立ち上がったために下半身まで丸見えに…



『主…完全に負けましたね』


丈夫チャンフ、ソフィア姉さんの凄さを知りました』


『提督、大きさよりもテクで勝負しましょう』


「おまえらー!さっさとクビ引っ込めやがれ!すいませんねこんな連中で」


『兄者…逆に笑えました、今まで逃げられていた日々よりもいいですよ』


『7人が全員こんな感じです、2人とも風呂から上がって一杯やりましょうか』


-------------------


小屋にて6人揃って吟醸酒で一杯、もちろん春燕チュンイェンはサイダーをつまみと一緒にPXで仕入れて絶対に飲ませない…飲ますと間違いなく自分のおっぱい掘り出すからなーそういえば茜もだけど、この世界は酒の解禁年齢とか無いだろうに



『セールリオン公爵家の時は舞踏会や晩餐会に出されていたのでガンガン飲まされていたので大丈夫です』


「10歳でも、そんなに飲まされるんだ」


『飲ませて潰して犯してしまおうとするのが大量に居たのですが、予防する秘伝の忍者丸薬があるので大丈夫でした、もう酒には免疫がつきました』


「そうだったのか…大変だったな、お二人とも大吟醸はどうですか」


『久々の日本酒、いいですなー!屋敷でもよろしく弟よ』


『兄者、これで明日もがんばれます』


『そういえば、ヘイハチさんに聞きたいのですが…前の世界でテラさんは15歳で航空隊に入ってから訓練の日々でしたが、ヘイハチさんは所帯を持つとは考え無かったのですか?』


『舞さん、その考えはあったが出来なかった…約束はしていたが空襲で死んでしまうとは』


『ヘイハチさんすいません!聞いてはいけないことを』


『いや、いいんだ…それにしてもびっくりしたよ偶然ってあるんだな』


「何がですか?」


お猪口へ茜に注いでもらいながらヘイハチ兄に聞く



『約束をしていた相手の名前がしずなんだわ』


「え!あれはシスターがSAKURAシステム上で自動的につけた名前ですよ」


『主、縁というのがあるのですね』


丈夫チャンフ、ヘイハチさんにもこっちの世界で縁はあるような気がします』


「そうだね、きっとあるさ」


『ヘイハチさん、こっちの世界は一夫多妻制ですよ!ショウ提督みたいな人生を謳歌しましょう』


『ショウ弟みたいなヤリ○ン絶倫男、幼女を手込めしまくり孕ませ人生かあ…』


「ヘイハチ兄者!全部まとめて言いますか!」


『主、そろそろ帰らないと…バレないように特能シスターズから戻ります』


3人がテレポートしていった、あ!片付けをウチらがやるのか

しまった…まんまとやられた気がする



片付けを終わって残った一升瓶の大吟醸を白頭心に贈呈して

ウチら特能ブラザーズとしずかは屋敷の外へテレポートで戻った



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



屋敷の中に戻ると…城の受付窓口にクレームをつけてる若い男がいると騒ぎになっている

あまりにも酷いとロレッタが出動すると言っているが、自分が行ってみるか


「で、引っ越してきて転入の書類を貰ったが…シックビアンカからの記載が間違っているから金をよこせと言うわけか?」


『そうだよ!こことここが間違っているから金貨で10枚よこせ』


「ちょっとその書類見せてみろ」


新しく1台入れ変えたPP-250でスキャンして1枚プリントアウトしてみる

ふーん…なるほどな



「おーい、この書類だけど」


『金は持ってきたのか、早く渡せ!』


「加筆して書き換えたろ、実はここで出している書類は特殊インクで違うインクでいじると全部判るんだわ」


PP-250でスキャンして印刷すると機械で出力したインクや窓口で使っているインクは青くなるが、それ以外のインクは赤くなる…偽造防止策を施しているのです



『げっ!何でバレた』


「それ以前に、お前は何者だ?」


逃げようとしたので【念動力】で押さえて【催眠操作】で白状させたら、新しくシックビアンカに流れ着いた余所から来た組織というのが発覚し西区の外れに根城を構えたのが判った…着ていた服の折り目に追跡用のメカ蜘蛛を仕掛けてアジトに着いたら催眠が覚めるようにして離す


リビングへ戻り黒い無線機のマイクを取り



「ブルードラゴンからシルバーウルフ1から3まで聞こえるか」


『シルバーウルフ1だ、久しぶりだな…何かあったか』


「ひとつ聞きたいのだが、ダークブレットという組織を知ってるか?」


『何でその名前を知ってる!いまそれで西区の裏側が大変なんだ』


『シルバーウルフ3だけど、そいつら結構な人数がいて若いのと路地裏の至る所で抗争が…銃を持っているのも居る』


『シルバーウルフ2よ、あいつら店に来てカネ払わないでヤリ逃げも起きているのよ!何とかして!』


「マジか…さっき城の窓口へ偽造書類を作ってタカりに来たから冗談抜きで何とかしなければならん、各局これから行動に移る、以上」



「さて、何とかしなきゃならんな」


『主、マクリミファイブで行きますか?』


『ダメよ、西区周辺にマクミリファイブを知られるのはちょっとね…あの黒いのみたいにこっちも裏で処理してちょうだい』


「母上、無茶を言いますね…テラ弟とヘイハチ兄どうしました?」


『兄者、マクリミファイブと黒い三人娘の話はすでにソフィアから聞いています』


『かなり前に、2人の体型を大浴場で計ってましたよね…もう何か出来ているのでは?』


「表では活躍しない用の装備だから今回みたいな事案には最適だが、金が付いてるのが兄者用で銀が付いてるのが弟用です…いま詳細を送る【マニュアル送付】」


『『こ…これは!』』


ブレスレットを装着して2人とも驚いていた



「自分も黒騎士Lightにて出る、今日の深夜に決行だ」


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