【コードALICEとチームアンジェであります!】
フリーダム国Celestial Being、通称CB管制センター
いつものようにマッタリしていたが…オペ卓で誰もボタンを押していないのに警報が大音響で鳴り響き赤い点滅灯が光り管制センターの大型モニターが全てブラックの状態になり赤文字で大きく
ALICE
と表示されてるので機械が壊れた!何が起きたと管制センターは大騒ぎです
Attack Land Import Change Export(アタック ランド チェンジ インポート エキスポート)
フリーダム国で知っているのは、まだアラン大佐とエリック少尉だけなので2人が管制センターへダッシュで飛んできた、エリック少尉が
『これは訓練でない、アルマ…オペ卓にある承認ボタンを押せ』
『りょ…了解しました!』
前に宙夏国の機体にレーザーロックをして喜んでいたおねーちゃんである
今や管制センター一番の手練れであるが
『警報消えました…ってマップが王都以上に範囲が広がってます!高レンジマップに侵入機あり、北側から50機、王都方面に進行中!高度350m』
『到達時間を出せ!』
『約96分後に王都上空と出ました』
『こっちから出すとなれば間に合うのは〔スターブラスト〕しか無いか、アラン大佐!スターブラスト全機出撃させます!』
『エリック少尉、出撃を承認する…チームウォルフ、スクランブル発報』
『アラン大佐、確かAI抑制装置で王都方面は行けないんじゃ…』
『アルマ、オペ卓でスターブラストに出動指示を出せ』
『あ…あああ!AI抑制が全てグレーになって停止してます!』
『ALICEが発動された時は緊急時につき抑制装置が解除される裏モードに入るんだよ』
『はぁ…大佐、今まで知りませんでした』
『その代わり、国王が王都で土下座する羽目になるだろう』
『ショウ国王かわいそう…むふふ』
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フリーダム国から北側方向に向かってスターブラストが10機、全速力で離陸して行く
『ウォルフリーダーから各機、初のコードALICE出動らしい…よくわからんが気合い入れていくぞ』
『ウォルフ3からウォルフリーダー、メシ食い損なうとは不覚です』
『それがスクランブルというものだ…現在高度10000mだが、敵50機とハチ合わせるには、どこで降りればいい?』
『ウォルフ9からウォルフリーダー、後ろで計算させましたが敵機は真っ直ぐ王都へ向かっていますので…王都手前10kmがベストだと思います』
『王都への攻撃と間違われないか、まぁいいか!どうせ国王が土下座するだけだ、はっはっは…各自ミサイルを単独ではなくオート索敵にしておけ、自動的に各機のターゲットが振り分けられるので無駄弾が無くなる』
『ウォルフ7からウォルフリーダー、翼端ミサイルまで使えば何とかなりそうです』
『アレは最後の武器だから置いておけ、10機は撃ち漏らすはずだから…その時は自分を含むウォルフ4までの単座組が先行して突っ込むから後は宜しく、王都の直前に降下するぞ、続け!』
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尾翼に黒塗りの狼マークが入った水色のスターブラスト10機が王都手前10kmに突然急降下して王都へ真っすぐ向かってきたらさすがに国王は大パニックである
『ショウ殿!共和国から攻撃はしないって言ったのに裏切ったな!』
ところが王都の真上を高速で通り過ぎるだけなので、どうしていいか判らず国王もあっけに取られるだけ。
『王都の上はこちらも通過完了、向こうも谷を通過し王都の領空に入った模様、全機ミサイル空対空モードでターゲットオート索敵開始せよ』
それぞれの機体が重複しないように各機がリンク状態で目標を捕捉しミサイルロックを開始する
『全機、ミサイル1番から4番を発射せよ!』
翼下の魔力圧縮型爆裂誘導ミサイル40発が一斉に発射され敵機の誘爆で全部が終わってしまった
『ウォルフ5からウォルフリーダー、レーダー反応無し…終わってしまいました、次の指示を』
『全機そのまま飛行せよ、管制センターから指示を仰ぐ!』
アラン大佐から王都の方は終了したとRed pepper装着状態だったのですぐ連絡が来た、自分の位置座標をスターブラストに送って低空でパスしてから帰投せよと指示を出す
20分後、ファーマ公国上空を10機編隊で飛行して通過するスターブラストにビビる設計者やエンジン開発者…帰りは雲の上まで爆音を立てて急上昇し消えていけばそりゃまあ
『モトおじさんフロイライム王国へ向かったのを、やっつけたのですか?』
「10機で出て行ったらあっさり終わったから見せに来たようだぞ、後はブルト王国だね」
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ブルト基地、屋外でも警報が鳴りっぱなしです
『70機か…チームフォックス、ブッカー中尉出るぞ!』
『フォックス2号機から6号機まで、全機空対空で準備出来ました、行けます』
『ちょっと待った!』
『もしかして…そのキンキン声は』
『キンキン声で悪かったわね!〔アーチャー〕6機全て参戦よ!』
『うわぁああ!何だそのドピンクの機体は!』
『こっちのほうが速度は遅いからお先に!アンジェリカ少尉、チームアンジェ行くわよ!』
『フォックス3号機からフォックスリーダー、何ですかあのピンクの機体とチームアンジェって聞いてないですよ!』
『各中隊に居た女性隊員6人が集まって出来たチーム、おそらく機体の塗り直しとチーム名変更届けはこれから出すというパターンだろうな…頭いてえ、リーダのミカ・アンジェリカはすげぇぞ』
『どんなふうに凄いんですか?』
『たぶん俺より機体の扱いが上手い、フォックスリーダーから各機、続けて出るぞ!遅れるな』
『そんな凄いのかアンジェリカ少尉は』
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ラーフェルス城のベランダから見ています
『お父さん、向こうで何か鳴ってると思ったらピンク色の飛行機がたくさん飛んでいくよ!』
『フレドリック、何があったか執事のデニスをブルト基地へ聞きに行かせているところだ』
『お兄ちゃん、あのピンク色のやつ…後ろに赤いハート型の中に1から6まで番号が白く書いていてなんかいい』
『旦那様、ただいま戻りました…何でもファーマ公国から多数の空を飛ぶ乗り物で攻撃を受けるからと防衛に向かったそうです』
『そうなのか!今度はまた違うのがまた飛んでいったぞ!』
『お父さん青いのが飛んでいったね、さっきのは1人だけど今度は2人乗っていたね』
『旦那様、聞いたところピンク色のやつ、乗っているのは全員女性らしいです』
『な…なんですってー!』
『ダイアナ王妃様、落ち着いてください!』
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ブルト王国、国境内側だが下は森と川しか無いので撃墜しても問題は無い
手前に30機が編隊を組んでいて離れて奥側に40機というのが、すでにレーダーで出ている
『こちらアンジェリカ少尉、チームアンジェ奥側40機…食わせていただきます!』
『え、こちらフォックスリーダー、少尉何を考えてるんだ!』
ドピンクの機体6機が40機に向かって行かず左右に3機ずつ分かれてブレイクした
『ドロシアとローレンは私と右側から、マリエルとエレインとイレインは左側から行くよ!必殺シマぱんつ、アタック!』
『な…なんだそりゃ!』
右と左からピンクのアーチャーが全速力で3機ずつが櫛形に交差する形で敵機とギリギリの高さですり抜けるが、その直後に乱気流が発生してお互いに回転しながら接触し破損か爆発をして続々と墜落していく、40機が巻き添え食う形などをして残20機以下になった
『アンジェリーダから各機…さぁ、残りを食うわよ!』
『ドロシア了解、ヨダレが出そう…ふふふ』
『ローレン了解、生かして返すかゴミども!』
『マリエル了解…神の導くままに昇天してね!』
『イレイン了解、お姉ちゃんチャッチャと行くわよ!』
『エレイン了解、漏れそうな快感が…んほぉぉお!』
『フォックス5号機からフォックスリーダー、チームアンジェって違った意味で怖いんですが』
『フォックスリーダーから各機、チームアンジェに関しては深く考えるな…こっちは全機撃墜した、ブルト基地これより帰還する』
『ブルト基地、カーター少佐だ、チームフォックスみんなご苦労さん…帰投してくれ』
そうして数分後
『アンジェリカから各機、完食したから帰るわよ!』
『ドロシア了解、打ち上げはいつもの店で』
『ローレン了解、下の森にゴミが…すまぬ』
『マリエル了解、これが神の示した答え…』
『イレイン了解、あー腹へった…メシだメシ!!』
『エレイン了解、パンツ濡れたからまず履き替えます』
『アンジェリーダーからブルト基地、これより帰投しまーす!』
『カーター少佐だが…おまえらー!速攻でショウ国王に塗装変更とチーム名変更の件は報告するからな!』
『あと機体番号変更もおねがいしまーす』
『頭いてぇ…さっさと帰ってこーい!』
ブルト基地責任者のカーター少佐から連絡が来たが…違った問題が起きていたとは
機体入れ替え時の時、確かに転属願いは出ていたがよく見なかったもんなー
屋敷の地下会議室で山のように書類があった時、判子を押しまくった中にあったんだろう
+++++++++++++++++++
「ホルスト公王、ブルト王国の件も解決したぞ…これで全ての元凶が消えた」
『あ、ありがとうございます!』
「後はあの大型爆撃機の設計図を全て燃やして、設計者は他の仕事に就かせるなどにしておけば大丈夫だ」
『わかりました、それは手伝ってくれたらありがたいのですが』
「うん、手伝おう」
設計図や作りかけのモックアップは全て焼却処分とした、現存の戦闘機も作成するなら防衛で使う事にすると約束させた
しかし設計者魂に火が付いたモノが居たのでエンジンが2台搭載の多客型ならまだ良いだろうという事で事後も作成を承諾した、また同じ事をしたら今度は国ごとぶっ潰すと。
「後はホルスト、公王として演説して宣言するだけだが…大丈夫だよな?」
『うん、モトのおじさんとお姉さんに勇気と愛を貰ったから大丈夫』
『ホルスト、お父さんのように立派になって…』
アレクシアさん泣いてるよ、というか愛って何だ?
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演説する台上に居るが、ヤマ・モトともう1人の姿が居ない
『あれ?お母様、あの2人は』
『ホルスト、手紙を預かっていますよ』
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ホルスト公王、他の用事が出来たので2人は急遽別な場所へ行かなくてはならない、君なら大丈夫だ。お母様を守ってやれる、強くなる呪文をかけてあるから毎日の練習もわかるはずだ、忘れるな
ヤマ・モト
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『お母様、ぼく行くよ…壇上へ』
貴族や衛兵や議員など百人以上が居る大講堂で10歳の公王が1人で演説するとは
『皆さん!我がファーマ公国はフロイライム王国とブルト王国に対し間違いを犯してしまいました、これは反省しなければいけません!後日私が直接謝罪に伺う所存であります、我が父の信念を受け継いで平和を軸にしていく国にしていきます!』
これで終わるかと思ったら
『最後に、今回の騒動で多大なる協力をして助けてくれたヤマ・モトという人物と…えーと、誰だっけな…名前が出てこないけど!大きいおっぱいのメイドなお姉さん!ありがとう!』
大講堂は笑いをこらえるのでみんな必死だった…
《あのクソガキ…人を大きいおっぱいのメイドなお姉さんとしか覚えてないのかあああ!》
[舞、念話でキレてんじゃねえ!【光学迷彩】で端からコッソリ見てるんだから落ち着け]
《もっと名前を言っておくべきだった…はああ》
[それよりも舞、いつも思うがお前「ちちばんど」は?]
《提督、いつの生まれですか!ブラジャーは堅苦しいので中学生の頃から付けていませんよ》
[お前が普通科連隊で一番モテまくっていた理由がわかったわ…たゆんたゆん揺れるおっぱいに男は弱い、というかホルスト公王にブラウス1枚越しで巨大生おっぱいの顔面埋めとは!トラウマにならなきゃいいが]
大講堂を後にして江田寺少尉と山田平八郎さんの居る場所へ戻った
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「無事に終わりました、これで開発も無くなるでしょう」
『先ほど10機の編隊を見ましたが…あれは何ですか!』
「江田寺少尉、あれが少尉の時代から70年後の戦闘機だと思ってください…零戦五二型の比じゃなく音の倍の速さで飛ぶのとかありますよ」
『そんなに技術は進んでいるのですか…』
「山田さん、それを元にしてこの世界にある魔力というモノを使って燃料を不要にしたり自動で人間をサポートしたりする機能を付けたりしたのがアレです、原型は同じですが」
『凄い、どうやって手に入れたのですか?』
「私が作りました」
『『え?何ですって!』』
「実は今まで隠していましたが、自分のこっちで使っている名前はショウ・マクリミナス、王都の先にある共和国の7番目の島国、フリーダム国の国王でもあるのです…先日も亡命者を300人以上も受け入れてさっき飛んできたのも亡命者なのですよ」
『そうなのですか…』
「そこで江田寺少尉と山田さんに提案なのですが…うちの国に来ませんか?」
『『え!』』
「実は隣の国の宙夏国の国王と同じ立場の主席も兼任していまして、そっちの方も同様に国土が広くて8ヶ所もこのように航空機が防衛のため常駐していますが、江田寺少尉に操縦技能指導員として、山田さんには整備指導員として来て欲しいのです」
『わかりました!江田寺 一 (はじめ)フリーダム国に転属させていただきます!』
きっちり敬礼するあたりが軍人らしい
『同じく技術中尉、山田平八郎もフリーダム国へ転属を願います!』
「よし、荷物は自分が預かるから…距離があるので一度マクリミナス家で一泊だな」
滑走路横の小さい一軒家にある荷物を全部【空間収納】で仕舞って
置き手紙を置いて零戦五二型2機とセスナ172でファーマ公国を後にした
2人ともドン引きしてるが気にしない
「江田寺少尉、燃料は大丈夫か?」
『はい、谷を越えてすぐなら楽に行けます』
「山田さんも最後尾をお願いします」
『了解した、速度は問題ない』
セスナ機内で舞が
『提督、今回は何でショウ・マクリミナスを名乗らなかったのですか?』
「今回の件は追っていくと最後に自分たちが絡むと面倒な事になりそうな予感がしたからだよ」
『はあ、そうなのですか』
「ブルト王国みたいに6歳児の婚約者を増やすのは嫌だ…だから今度から隣国でもあまり接しない事にした」
『提督、それ判ります…大きいおっぱいのメイドなお姉さん、あああ!』
「結局、そのメイド服は返してこないで着たままだな…今回の収穫という事で」
『ふふふ、こーゆーのが好みですか…じゃあ着たまま契ってあげますねっ』
「うわぁああ、しまった!」
そのメイド服、両手でたゆんたゆんしたら凄いなぁー