【ファーマ公国潜入であります!】
国名を間違ってました
【サーチ検索】をして【光学迷彩】状態で潜り込んでいるが、どこかの建物だな
広いフロアみたいだがこのあたりは機体設計の部署か…って、これは大型爆撃機の大きさがあるわ、飛行神の加護のおかげで瞬時に判断出来る
この構造なら、飛べてしまう
大型複葉機は昔、ドイツにあったよな気がするが
こっちはエンジン部門か、エンジンを8機載せて飛ぶと…ああ!
さすが動力機関で技術力がある国だ、単純だけど排気タービン型過給器を作っていたとは…重量計算表があるが、爆弾個数を見たら王都が簡単に無くなるわ
こんなもん量産されたら破壊神が国ごと無くしたがるの判るな、作るヒントが時空嵐で迷い込んだあの2人から始まったんだからなーまだ設計段階だから何とかなる
《提督、公王主である息子だと思う10歳は居ましたが…普通に仕事してますよ》
[なんだって?]
《この城…ラトグロム城もメイドが多いので倉庫からメイド服をかっぱら…もとい!着替えて侵入して情報を他のメイドからも聞きましたがヘルムート公王の後を継いだ息子のホルスト公王だと》
[ロレッタの所でメイドの修行させたのが良かったな]
《3日間、地獄を見ましたけど…ともかく今は使っていない倉庫に隠れているので来てください》
[わかった、【テレポート】]
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「…このメイド服のデザイン凄いな」
『上の部分で白いブラウス部分を丸出しにしておっぱいを持ち上げるタイプは初めてですよ…乳強調しすぎです、ううう』
「マクリミナス家もコレにするか…って顔面グーパン体制はやめろ冗談だ」
『ただ、他のメイドが言うにはホルスト公王が…いきなり太った気がすると』
「まさか、ちょっと見てくるからここで待機していてくれ【サーチ検索】ホルスト公王の所【光学迷彩】【テレポート】」
居た、普通に書類へ判子押してるやん…お菓子食いながら
横におっさんが居るけど、顔が似てるな
よし、ここで確かめるか
【真偽眼】×
やっぱりな…舞の所へ戻るか
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「舞…あのホルスト公王は偽物だ」
『やっぱり、すり替わっていたなら太ったのも判ります』
「本物はどこに、もしかして【サーチ検索】本物のホルスト公王…居た!」
『提督、自分も位置を見ましたが、城とはかなり離れた場所に居ますね…別荘でしょうか』
「ともかく光学迷彩をかけて侵入するしか無いな」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
外の警備は刑務所かというぐらい厳重すぎる、衛兵が多いな
部屋の位置は判っているが、中に居るメイド1名が邪魔だな
母親と息子とメイドか、これは舞と作戦を立てるか
「【光学迷彩解除】【催眠操作】今から廊下の角を曲がった所に居るメイドと交代するように、そしてメイド控え室にて待機せよ」
光学迷彩解除と同時にメイドの胸ぐらを掴み催眠操作を使ってメイドを交代させる作戦に出た、入り口に衛兵が居るが部屋にサイレントウォールの結界を張ったので大丈夫だ
『…わかりました』
部屋を出て3分経たず舞が部屋へやってきた
『提督、作戦成功ですね』
『貴方たちは一体…』
「申し遅れました、今回ある依頼でこの国へ来たヤマ・モトとヤマ・マイという特殊工作員です、今の公王が偽物というのは判っていますからここへたどり着きました」
『ファーマ公国、ホルスト公王の母アレクシアと申します…実はこうなったのには理由がありまして』
ファーマ公国は平和に行こうと進めていくと考えていた夫ヘルムートと夫の弟であるイグナーツは逆に軍事的に他の国へ進行して領土を広げていこうと考えていて、よく意見が対立していたのだが…ある日視察に行ったヘルムートの車が横転し爆発炎上、帰らぬ人に
自動的に一人息子のホルストが公王として後を継いだのだが、2年前に光る空から謎の物体が現れて2人の人が降りてきて私たちの知らない技術や操作法を教えてくれたりしたので丁重に扱ったのですが、イグナーツがこっそり何かを作っていたらしく止めさせようとしたら顔が少し似ている自分の息子であるフーゴを…顔の一部を整形までして公王としてすり替えたと、横に居たのは親だったのか
確かに金髪ざんぎり頭は見た目が同じだな
『イグナーツ派の議員や伯爵の手の者に拉致されて現在こうなっているのです』
「自分が本物の公王だと証明するモノは無いのですか?」
『公王の印というのがありますが、主人が保管場所を言う前に亡くなったので私も知りませんし、どんなものか見た事もありません』
「それは参ったな…」
『それ、ぼく見た事ある』
『ホルスト、本当なの!』
『うん、これが公王の印なんだよとお父さんに見せてもらった…場所は忘れたけど、どんなものかは覚えてるよ』
「ホルスト、それを頭に思い浮かべて…」
首筋に指を2本当てて【記憶拝読】で公王の印の形を読み取った
「【サーチ検索】公王の印…あ、見つけた!意外な場所にあるもんだわ」
『モト様、どこにあるのですか?』
「…この部屋、それも目の前だよ」
床の模様が特殊な柄で、丸が4つありそこをある一定の法則で3周ほど回り丸い部分を踏んでいくと真ん中が開き公王の印が出てくるという仕掛けだ、【鑑定眼】で解いたからよかった
20cmはある横の柄が特殊な棒状の印鑑が出てきた
『これだよ!公王の印だとお父さんが言っていた』
「これでフーゴと対決出来るな…ってどうした?」
『フーゴに、勝てる気がしない…いつも殴られるか蹴られるかで』
「おい、一国の公王がそれでどうする、ってマイおいこら!」
メイドが公王にビンタかましやがった…国際問題だぞ
『ホルスト!そんな弱気でどうするの!あなたはお父様の後を継ぐ本当の王様なのよ、公国の民を引っ張っていくのに親戚ひとりにビビっていてどうするの!』
その後の行動が常識を越えていた
『…いいから恐れないで思いっきりぶつかりなさい、ちゃんとフォローはしますから』
『…はい、これ気持ちいいよお姉ちゃん』
10歳の公王を抱きしめて自分の乳に埋めてどうするんだコラー
そのメイド服はおっぱい強調型って言ってただろ!
あああ、アレクシアさんクチ元がピクピク引きつって固まってるよ
「ホルスト、ちょっとおいで…強くなれる呪文をかけてげよう」
おでこを付き合わせたら少し光った
『モトのおじさん、本当にコレ出来るの?』
「大丈夫だよ、おじさんを信じなさい…フーゴで試すといいよ」
武神も飛行神と一緒にコッソリ固有能力を置いていくとは、見るまで気がつかなかった
さて、みんなで対決に行きますか!
《提督、どうしてここではショウ・マクリミナスと名乗らないのですか》
[あまり関わらないほうがいいような気がしてな]
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イグナーツとフーゴ、2人の居場所を【サーチ検索】してラトグロム城へ【マジックゲート】と繋ぎ侵入時に隠れていた倉庫までたどり着いた、大講堂まで【空間収納】から銀玉を出して Red pepper Connection を Scouter Mode に切り替えて飛ばして状況を調べる
講堂で高い台座の上から議員や貴族や兵士が大量に居る中で2人が礼装に身を包み
壇上で気合いを入れている
『いよいよファーマ公国がフロイライム王国やブルト王国を支配する時が来た!他の世界から来た者の技術によって空を制したファーマ公国に怖いモノは無い!いずれは世界を制するだろう、ファーマ公国が支配者になる日は近いのだ!』
「で、公王が何も言わないでイグナーツのおっさんが熱弁ふるってるんだ?」
『だ…誰だおまえは!』
「本物のホルスト公王を連れてきたおせっかいなおっさんだよ、お前…公王の印は持ってるか?」
『それは…部屋にある!』
「どんな形をしている?」
『えーと…こう小さくて白くて下が丸いんだろ!』
「全部ハズレだ、これだよ」
アレクシアが印を上に掲げると貴族から本物だ!とか見た事ある!など本物認定が出まくりで完全に偽物とバレて終了フラグ立った状態
するとフーゴが怒りまくって
『弱虫ホルストが!鼻血出すまで殴ってやるー!』
グーパンで突っ込んできたが、ホルストは右手を立ててグーパンを右に押して払いのけて…そのまま右ヒザを腹に入れジャンプして左足で後頭部回し蹴りで台座の下へ叩き落とした
フーゴはピクリとも動かなかった
『あ…フーゴ!よくも息子を』
「ホルスト、やれば出来るね…少し自身がついたろ」
『うん、ありがとう!モトおじさん』
「さて、イグナーツ…2国間へ戦争を売ったのだから覚悟は出来ているんだろうね?」
『ふははは!もう遅いわ、2つの場所からフロイライム王国に50機、ブルト王国へ70機も攻撃しに出てているんだ、勝てると思うのか』
「なんだ、たったそれだけか」
『なん…だと、お前いま何と言った!』
「1つも帰ってこないしたどり着かないよ、かわいそうになあ…無駄な事をしたものだ、フロイライム王国だけは手を打っておこうか」
耳にRed pepper Connection を Scouter Modeで付けたままだったので
シスターを呼び出して
「シスター、フリーダム公国にコードALICE発動」
『イエス、マスター…発動確認しました』
『お前は一体、何者なんだあああ!』
「ヤマ・モト…この国に特殊任務を受けて来た、それだけだ」
『うむむ、こうなったらホルスト公王!おまえだけでも死ね!』
胸から短銃を出そうとしてるが位置からして間に合わん
念動力、いやもっと早いモノ…ある、アレだ飛行神の!
フッ!っと息をイグナーツの方へ吹きかけたと同時に大講堂の中にシャッ!という音が響き…銃を持った状態のイグナーツの腕がボトリと落ちた、でも血が出ていない
本人も何が起きたか理解不能だったが気がついた時にようやく腕から大出血を始めていた
俗に言う「かまいたち現象」である
「【催眠操作】イグナーツ、ヘルムートの車に何か細工をしたのか?」
『…この時が来るだろうと機会を見てカネを積んで車のブレーキに細工をさせた、今日以降に本物を殺す予定だった』
「【催眠解除】本物の公王を殺す算段までしてたとは、万死に値する」
フーゴが気がついたのか上まで上がってきた、鼻血が出てふらついている
『はっ!何か言ったのか!』
「皆さん…この2人をどうしたら良いと思いますか!」
怒号のように大人数から死刑だとか殺せという怒りの声が渦巻いている
「わかりました、私が代表して汚れ仕事を承りましょう…【重力結界】」
2人まとめて重力結界で覆われて浮いている状態
『わかったから!犠牲になるのは自分だけにしてくれ…息子だけは』
『おとうさーん!怖いよー!うわぁああああん!』
「戦争を起こさせる書類に判子を押したのは誰だ?あと恨みを持ったまま忘れた頃、殺しに来る危険は避けねばならん!」
『そんなことしないからー!』
「お前、散々ホルストを殴ったり蹴ったりしてたよな…そーゆー奴が一番あてにならん、【ハイパーミラクルファイナルバースト】」
最大25000度の結界火葬場ことハイパーミラクルファイナルバーストで骨も残さず2人とも消え去った
『提督はインドルティナ以来、容赦ないですね…』
「自分だって辛いときもあるんだよ」
『ところで、ホルストが異様に強くなったのと、さっきのかまいたち現象はすごく気になるのですが』
「あれなー武神と飛行神が固有能力を知らない間に付けていきやがってなー」
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・武術伝承(上級)
自分の取得している武術の技を選別して触れるだけで相手に取得させる事が出来る、逆に覚えさせた技を解除する事も出るし他人の技を複製して会得も可能
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・風視覚操作(上級)
風の流れを色で見ることが出来る、遅かったら青で速かったら赤で矢印が密集していたら風当たりが凄いとか、屋外では自由に風を起こしモノを飛ばすとか浮かせる、一部だけ下に風を起こしダウンバースト空間を作るなども可能、屋内は自分から手や何かで仰いだりクチで息を出して突風を出したり出来る…真空状態で超かまいたち現象は予想外だった
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『提督、ホルストにどこまで武術を教えたんですか?』
「いや、空手技をちょこっとだけ…」
『ヒザ蹴りや回し蹴りのどこがちょこっとですか!』
「面倒だから白帯の技を全部…グホォオオア!」
だから訳のわからん怒りの腹パンやめろ舞…
後は迎撃の状況待ちか