【アグネータの行き先であります!】
国名を間違っていました
「アグネータ、起きろ!」
『ううん…ここは、あれ?手足が何で固定されて動かない!』
「アグネータは、何でもしますから命だけはと言ったよな?」
『言いましたけど、だからといってパンツ一丁で大の字に固定されてるんですか!もうお嫁にいけないいい…あうう』
「大丈夫だ、これも覚えてないと思うから…魔族の技術で記憶操作機というのがあるのだが、さすがにやたらと実験するわけにもいかないし誰かにやって慣れておく必要があるわけだなーこれが」
『そんなー!幼女に張り手かました事は謝りますからーえっぐ…うわぁああん!』
「…アンジェはこんな感じで縛られて泣いていたのに張り手かましたろ」
目まで隠れるヘルメット状をした銀色のケーブルが付いたパーツをアグネータに装着して
「サーティ、イレースコマンドと記憶書き込みシーケンス作動」
『イエス、マスター』
「ここでの出来事は忘れてるだろうから、死罪が嫌なら生まれ変わってくれ」
『そんなぁあああああ!』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ラーフェルス城へ手鏡みたいな「髪の毛を乾かす道具」2本セットプラス王妃へ2本追加分と涼しい風が出ると評判の「小型扇風機Ver2」を持ってきました
もちろん母上に言われたダイアナ王妃専用携帯端末も忘れてません、3ボタン式で白い筐体で表面は白地に茶色です、自分と母上とRA2-iブルト出張所の番号が入っていて番号が003Zになってます
『ショウ殿、エリザベート様が話していたのはコレだったのね…凄いわ!』
『これを頂けるのかね、ありがとうとしか言い様がない』
『この四角いのは光ったり触る所が凄いよ、ショウ兄さん』
「…もう兄さんになってるのか、フレドリック」
『色々と頂いてしまいすいません、2年後には私の愛でお返しいたします旦那様』
「うわぁああ、アンジェ…詳しいことは説明書に書いてありますので読んでください」
と言うと、全員が自分の横に視線がいっている
エドガー国王が疑問を投げかけた
『ところで、死罪と言っていた対象が何故メイド服を着てここに居るのかねショウ殿?』
「あ、疑問ですよね…ここに居るのはアグネータであってアンジェをさらったアグネータではないです」
『『はい?』』
「魔族の技術にあった記憶操作機で、あの時の記憶を含め過去の悪さをしていた時代の記憶を書き換えてこっちの優秀なメイドの記憶と合わせて書き込みをしておきました」
『そ…そんな恐ろしい事が出来るとは!』
「死罪は嫌だというから第二の人生を歩んでもらうだけです、アグネータ例の紅茶を出して」
『はい、ショウ様』
RA2-i名物の紅茶1kgを2袋、鞄から出した、1つは金ラベルが付いている
「最初に来たときは持って来なかったですし営業にも持参させていなかったのですがどうかと思いまして」
普通の紅茶をメイドに入れさせて国王と王妃が驚いていた
『こ…これは!是非うちにも入れてくれ』
『この金色の付いた袋はもっと凄いのよね…気になるわ』
「国王向け特別価格として普通のは1袋銀貨3枚、金色のが銀貨6枚ですが他の所にも行く品物なので大量に入荷は無理なのでご了承ください、これは試供品として置いていきます」
今日はアグネータを連れて屋敷に戻るか
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『んもー!ダーリンの浮気者ー!』
『旦那様、お持ち帰りでフケツ』
『主、また増やす気ですか!』
『提督、メイド服が良いなら言ってください!』
『パパ!隣国をほっつき歩いてると思ったら!』
『丈夫!ブルト王国で引っかけてきたの!』
『おぢちゃん!ブルト王国の6歳と婚約状態というときにコレはないでしょー!』
「おまえらー説明する前にキレてんじゃねー!」
アグネータがやらかした事より死罪から何故こうなったかを説明した
『おぢちゃん…鬼すぎる、意識の無い生き地獄』
『それって、どう考えても仮○ライダーの世界でしょ!クソ提督!』
『ちょっと舞さん、ダーリンに向かってクソ提督とは何ですか!』
「いや、いいんだ…実は魔族の作った記憶操作機に別な機能を付加してあるけど、それを使えば戻せるかもしれんが」
『丈夫、それって何?』
「バックアップとリカバリー機能だけど、問題は理論値だけなので実験例が皆無だからどうなるか使用には博打状態というべきかも、はっはっは…ぐふぉおおおあああ!」
回し蹴りを食らってベランダまで吹っ飛んだ…春燕に蹴られたと思ったら違った、ケリを入れたのは舞だった
『…元々が死罪だったんでしょ!ダメモトでもやれ!ロリショッカー首領が!』
「舞、ロリショッカーって何だよオイ!」
『マスター大丈夫だと思いますのでやりましょう…この件で姫様ズが地味に激怒してます』
サーティに言われて見たら、全員が思いっきり睨んでるよ…しょうがないやってみるか
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
機械作業室に空間技法で作っておいた記憶操作室で機械に寝かせたアグネータへ前と同じように目まで隠れるヘルメット状をした銀色のケーブルが付いたパーツを装着して動作を開始させた
「サーティ、バックアップストレージA-001から記憶リカバリースタート」
『イエス、マスター脳波シンクロ状態は問題なし』
1時間はかかるはずだ
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『あれ、ここは…どこ?』
「自分の名前は判るか?」
『アグネータ、21歳です』
「いま、どこへ住んでいる?」
『えーと、魔法の修行をしながらアルヌール帝国に来たところです』
「【マジックゲート】ここを通ればアルヌール帝国に行けるよ、壊れた建物の前だけど気にしないでね」
『どなたか知りませんが、ありがとうございます』
「これから、がんばれよ」
握手をしたと同時に【操演操作】〔知覚聴覚共用、待機状態〕を仕掛けた
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『ダーリン、上手くいったじゃないの!』
『旦那様、帝国とやりあった時の記憶を消して戻すとは』
『主、その方法があったとは』
『提督、さすがロリショッカー首領…ぐえ!』
「アンジェとの婚約は仮だかなら仮!」
舞の首をチョークブリーカーで絞めてると…あ、アグネータに仕掛けた【操演操作】でアルヌール帝国軍参謀本部長のグリムとバッタリ会ったのが判った、あいつ生きてやがったのか!
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『アグネータ!お前ブルト王国の娘をどうして逃がしたんだ!』
『ブルト王国って何ですか?それ以前に…貴方は誰なんですか?』
ピンとヒゲが横に張った偉そうな面のおっさんにビビっている、そりゃいきなり怒られたらビビるわな
『とぼけやがって、皇帝の所から帰ったら参謀本部は瓦礫の山になってるわ…もうここで銃殺してくれるわ!』
短銃を構えて引き金を引こうとする行動に座り込むアグネータ、アルヌール帝国は
大砲から短銃まで銃関係の技術はわりと進んでるのか
『あ…ああああ!助けてえええ!…え、さっきの人』
【テレポート】でグリム本部長をドロップキックで建物の壁まで吹っ飛ばし失神させた
「アグネータ、この騒ぎにケリをつけるから付き合え…【テレポート】」
『え、何…んほおおぁおぁおぁお!』
グリム本部長の首根っことアグネータの手を掴み、行き先は【サーチ検索】で調べたアルヌール帝国、皇帝の居場所だ!
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『なんだお前はあああ!衛兵!衛兵!』
衛兵が押し寄せて来たが面倒なので20人以上を【念動力】でまとめて吹っ飛ばし戦闘不能にする
「初めまして皇帝閣下、よくもブルト王国の娘をさらって人質に取って大規模人数で攻め込むなんて作戦を立ててくれましたね」
『何を言うか!我はそんな事を言った覚えは無いぞ』
「グリム参謀本部長、どうなんだ?」
『それは…その』
「【催眠操作】全てを話せ」
『…フランシスクス皇帝は何も知りません、全て自分が手柄を立てるために皇帝からの指示書を皇帝印も不在の時に押して作戦を実行しました』
「なるほどな…【催眠解除】」
『はっ!私は一体何を言ったんだ』
『グリム、お前は何をやったのか判ってるのか!…死罪に処す!』
『ええええ!皇帝閣下!命だけはお助けをー』
衛兵に引きずられて連れていかれた…斬首刑らしい
「フランシスクス皇帝、我が共和国7番目にあたるフリーダム国とブルト王国は同盟を結んでおります、そこの娘にあたるアンジェをさらっての戦闘行為は我が国は軍を持たないCelestial Beingとしても2国間の仲裁行為として殲滅に出ましたが」
『それが…何だね?』
「おかげでアンジェが自分の婚約者になってしまったので、現時点をもってアルヌール帝国がフリーダム国へ戦争を仕掛けたとみなして…不本意ですが防衛のためフリーダム国全ての装備でアルヌール帝国へ攻撃を行うと宣言します」
『ちょっとまて…何でそうなる、ブルト王国へは手紙を書いただろうが!』
「私はフリダーム国の国王ですから関係はありません、あの赤いヤツみたいなのが、あと28機この国に来ますのでお相手をお願いします」
『判った!…我の負けだ、言う事は全て聞くから帝国にあの化け物みたいなのが大量に来るのは勘弁してくれ』
白いヒゲのハゲ頭の爺が膝から崩れ落ちた、やはり魔弾砲連射が効いてるな
「800人規模で来られた時に攻撃して国境ギリギリまで大穴を空けてしまい境界線がアバウトになってしまったので30kmほどアルヌール帝国寄りにブルト王国の国境を広げさせてもらいます」
『ちょっとまて、そう来るか!』
「自分は宙夏国、最高権力者である主席も兼ねていますので同じように天人という軍では無い組織があります、初の共同演習を兼ねた実戦になりますねー同じのが88機追加になりますよ」
『判った…それを飲むから、追加で来るのは許してくれ!』
宙夏国から遠くて来られるわけはありません、大型転移装置の設置がまだ終わっていませんし
「あと、アグネータを宮廷魔道士として採用し修行させる事…追い出したりしたら全部バレるからその時点で戦争だと思ってください、以上の2点でいいですから」
『それも了承した、ちょうど魔道士枠の空きがあるから問題は無い』
「フランシスクス皇帝、戦争を仕掛けて負けるとしっぺ返しがあると自覚してください」
『今回の件でよく判った…ところで、お主の名前をまだ聞いてなかったな』
「フリーダム国、国王…ショウ・マクリミナスと申します」
『あ…あああ!もしかして魔族2000人殺しのショウ・マクリミナス公爵』
「こんな所まで噂が、そうだよ山の向こうにある王都のショウ・マクリミナス公爵だよ」
いきなり皇帝が土下座した
『早くそれを言ってください!命ばかりはお助けを!』
皇帝の中で、自分はどんな化け物なんですか…噂に尾ヒレが付きまくってませんか?
今後はアルヌール帝国へ来る際に高待遇で迎えると高そうな勲章を渡されて
コレを胸に付けて来るように言われた
『ショウ様、宮廷魔道士への推薦…ありがとうございます』
「アグネータ、これから頑張れよ」
『そういえば、ショウ様と同じ髪の毛と目をした人が魔法の修行で立ち寄ったファーマ公国に居ましたよ』
「それはどんな感じだった?」
『何だか、1人は色々と作ったり直せる人で1人は直したそれを空へ飛ばすのが上手い人でしたよ』
「空へって、それって…こんなの?」
銀パッドで見せると
『そう、これです!広く真っ直ぐな所に2つ並んでありました』
ファーマ公国に零戦五二型が2機あるという事か…