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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その8:大丈夫かダンジョン編
115/189

【ダンジョン終了編であります!】

「加算魔方陣、2連装…乗算魔方陣、2連装…拡散魔方陣、範囲縦100m…魔力反射結界、この先にある長さ430m高さ130m幅200mを覆うように展開!」


魔方陣6枚とオレンジ色の魔法反射結界が展開される



「魔力注入、銃剣を黒宝結晶石加工1本分…んほおおぁおぁおぁお!」


魔力が魔方陣のチカラで2倍になり更に6倍になり元の12倍の魔力が拡散され拡散魔方陣の中を四方八方へぶつかりながら巨大物体へ黒宝結晶石加工されていくはず



『マスター今回は運ばれませんでしたね…コレは魔方陣と組み合わせないと不可能ですよ、マスターが30人居ないと無理です』


「シスター、自分もそう思う…よく出来たなと感心するわ」


『すっかりこの紺色がコーポレートカラーになりつつありますね』


「後方部分に金文字でValkyrieと書いたけどAIは搭載してあるか?」


『はい、FLEY-X23Aフレイヤがすでに搭載されナインが接続試験中です』


「じゃあ、後の試験は頼む…本当は使いたく無いけど魔族王次第だな」


食堂で缶コーヒーで飲むか、流石にあれだけのデカブツでも全然疲れない

魔方陣と魔法結界様々だな、月光の時は一発で倒れたのに…これも魔族からの知恵というのは皮肉なものだ



『マスター、電脳神から連絡があって…サーバー022に例のモノを入れておいたから宜しくだそうです』


「イレブンありがとう、休憩がてらKIX-015で見てみるか」


15インチパッドで頼んでいた資料を見る…本当に持ってきてくれた

さすが天才ハッカーの電脳神、オマケのほうが遙かに多いのは有り難い…ここまで持ってきて貰えるとはびっくりだ、後で配分とかは考えよう


ん、着信が…



「Red pepper Connection」


『あーワシじゃ、あれからどうなった?』


「それは自分が聞きたいですよ…1週間ほど経ちましたが魔族王からの返答が無いのですが、キアーラ経由でも話が無いですし」


『魔王に話して連絡はしてもらっているのだが返答が無いようなのだよ』


「こっちも先日、王都へ行って国王様に一部始終を話して「ジャスティレル」地下の権利を最近の働きがいいという理由で権利を譲渡され自分のモノにして貰えました…悪く言えば面倒だから丸投げされたというべきでしょうか」


『そ…そうか、あそこはショウ殿の所有物という訳だな』


「状況によってはRA2 industryの管理下にしてもいいかもしれません」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「黒電話にも返答が無いし…直接行くかと、しかし特能トリオが来るのはいいとして…どうしてキアーラまで来る事になったんだ?」


『それは、ここでデビシングの会長でもあるエヴァンドロの顔を知ってるのは私しか居ないでしょ!』


「それは自分の【記憶拝読】の能力で読み取る事が…わかった、涙目になるなキアーラ連れて行くから!」


『おぢちゃん…魔族の恥を解決したいから、それよりもコレは何なのよ!月光の比じゃないわよ』


『主…船内で運動会をやる気ですか?』


『提督、空母を作ったのですか!』


丈夫チャンフ、船が2つに割れてます…見た事ありません』


「艦橋部分より前は2本になっていて後ろも2本になってるんだよ、後ろは更にもう1段後ろ側で少し同じ高さに積み重なってるけど」


『おぢちゃん、月光と同じような感じで前側が斜めになってるわね…横に出ている部分も同じように、積み重なってる部分も同じなのね』


「コレ大きくても高速型だからね…砲塔とか空気抵抗が無いように全部隠してあるんだよ」


『提督、それでエンジンが上下に重なって付いて2倍なんですね…』


「上の方、プラズマ魔道エンジンだけどね…そろそろ着くぞ、シスターズ準備いいか?」


『ナイン、レーダー管制問題なし』


『イレブン、船内システム異常なし』


『サーティー、全動力通常稼働中』


『ベリィ、自動操縦システム正常稼働確認』


『イチナナ、火器管制オールグリーン!』


『FLEY-X23Aフレイヤ、オールチェックOK』


「よし、もう超空間転移じゃく空間転移開始…魔族都市へ移動せよ」


『提督、ワルキューレのAIが優秀で5人でも動くのが判ったのですが…プラズマ魔道エンジンって初めて聞いたんですけどおおお!』



+++++++++++++++++++



『なんだアレはああああ!』


『黒いのと違うぞ、デカい…紺色だ』


『でも砲塔が無いぞ、輸送艦か?』


キアーラの言うとおり魔族都市の端のほうに工場プラントがあってそこに空き地もあるから、そこで一発ブチかませば出てくるだろうというので移動してきた…確かに敷地がデカいしパイプが多いプラントだな



「リニアレールキャノン、スタンバイ」


後ろ側、横に出っ張っている所から船体の一部が開いて長さ50m太さ80cmの四角い筒が出てくる、可動部分が大きくなっており…ある程度外側に向いたりする

上下は360度回転はする仕掛けで下に向かって撃てる



「1番カートリッジに切り替え、魔力炸裂弾セット」


『1番カートリッジセット…連射も可能です!』


1番から9番までコピーした複製石に入れたモノを電気的な「複製」という指示で動くように魔力をエンチャントしている、複製石には水から火まで入ってるが射出速度を変えれば水は消火にも使えるだろうと考えている


1番は、あの地下で掘り出した低レベルの粉塵魔石入り岩石をチーズみたいな円盤状にしたモノに炸裂の魔術をエンチャントしたものだ



『目標、あのプラントのギリギリ…いや100mは空けてやれ、右側砲塔マッハ6で発射!』



爆発大音響の後…深さ50m、範囲150mのクレーターを作る羽目になってプラントの一部まで吹っ飛ばすとは…すいません、予想外でした



『おぢちゃん、アレ浄水プラントよ…どーすんのよおおおおお!』


「キアーラ、文句は後で聞くから」


とりあえずいつものアレをやらんと

船内の艦長席横に電話を取って受話器に向かって



「エヴァンドロどこだ!出てこいやぁ!人族200人さらってブチ殺そうとした証拠は全部揃ってる、あの地下の所有権は国王から自分が譲り受けたぞ…王都と戦争をするならこの場で受けて立つ!全砲塔スタンバイ!」


艦橋前側部分へ隠されていた砲塔が2機ずつ迫り上がって砲塔が伸びてくる、250mmブラスター砲2門が左右の船体から合計8門、後ろ側のは高く迫り上がり前側のを上に見下ろす状態で配置される、受話器を持ったまま



「出てこないか…左3番4番砲塔、向こう側の工場プラント根こそぎ吹っ飛ばせ!」


ゆっくり砲塔が回転して下を向き4本の丸い筒の内部が光り始めた時に



『待てえええ!待ってくれ…悪かった、だから工場プラントまで破壊するのは勘弁してくれ!』


1人の魔族が走ってきてコケた…そして立ち上がった



『おぢちゃん、あれがエヴァンドロよ…ガードも遅れて走ってきたようね』


「じゃあ、話し合いといきますか」



+++++++++++++++++++



その場所、外に椅子とテーブルを置いて紅茶とお茶菓子はロレッタに転移して持ってきてもらった…用事が済むと消えるのがロレッタらしい


KIX-015で証拠を見せて侵略行為と拉致監禁及び殺人未遂をどうするんだと



『それは急な注文は入って部下が勝手にやったこと、自分に責任は無い』


「ほう、侵略行為について責任はないと…じゃあ先に手を出したということで戦争ですな」


『ちょっとまて!どうしてそうなる』


「他人の土地へ来て許可無く勝手に掘削して製造し納品、利益をあげてそうですかで済むわけ無いだろ、おまけに人族を誘拐し無償でコキ使って殺そうとしたり魔族王に若い女を貢ごうとした賠償はどうしてくれる?」


『どうすればいいのか自分でも、もはやわからん!でもあの膨大な鉱脈は欲しい…頼む、カネなら王都通貨でも共和国通貨でも好きな方で払うから掘削権を』


「誘拐拉致監禁殺人未遂の賠償はどーすんだよ…じゃあ賠償はあの工場プラント破壊でいいか、3番4番砲塔スタンバイ!」


『わかったからー!いくらだ』


「王都だから、王都白金貨1万枚」


ブッファ!とエヴァンドロが紅茶を吹く



『ちょっとまて!高すぎる…まけてくれ』


「じゃあ、王都白金貨5000枚」


『スマン、ショウ殿…赤字が出そうな部門もあるし、さっき吹っ飛んだ場所の修理がああああ!』


「あ、そうか…流れ弾で浄水プラント吹っ飛ばしてキアーラが大激怒してたし、じゃあ王都白金貨1000枚で手を打ちましょう」


『ショウ殿、感謝する』


「ただし、自分にデビシング特別取締役として現場に立ち入る権限や設計図及び資料の閲覧権限に発注伝票を閲覧する権利を出すこと」


『げっ…わかりました』


後日、王都白金貨1000枚にデビシング社員証が魔族都市から送られてきました

しっかり特別取締役ショウ・マクリミナスと写真入りで、あの後でエヴァンドロのお付きに写真を撮られたからなー


ギルドに連絡して被害にあった223人に白金貨3枚ずつを配布してくれと手配した

合計669枚、残り331枚は「ジャスティレル」にあるギルドでダンジョンを地下3階で終わらせる工事と下ではなく横へ延ばす工事費にしてくれと渡す


例の掘削現場は毎月予定金額の半額、白金貨50枚で手を打った

そのかわりに、デビシングで特注モノを注文生産させる権利を得た



リビングでロレッタに紅茶を入れてもらって一息ついてます



『おぢちゃん、犠牲者を出さずに無事に済んでよかったわよ』


「キアーラの言うとおりだった、さすが天才幼女だなー」


『さっきパパに電話したら、エヴァンドロにデビシング本社へ軟禁されて連絡出来なかったんだって』


「そうか…だから魔王からの連絡がつかなかったのか」


『だから、おぢちゃんにブン殴りに来るのだけはヤメてと言っておいてだって』


「もう終わったから行かないって…」


-------------------


創造神に事案終了の連絡をする



『見ていたが、無事に解決して何よりじゃのう…またあんなモノを作るとは』


「キアーラが月光以上のモノでと言うから、おかげで話は早かったですけど」


『アレは普段どうするんじゃ?』


「ワルキューレは機能的に凄すぎるので普段は動かす事は無いでしょう、リニアレールキャノンのダブル撃ちで王都が5秒で壊滅します」


これで電脳神が送ってくれた資料で専用機に取りかかれるわ


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