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異世界おひとり様自衛官  作者: 柊真琴
◆その8:大丈夫かダンジョン編
114/189

【ダンジョン延長戦であります!】

姫様ズのおはよう7連打はいつもの事だが、今度から妹ツインズが増えているのを忘れてはいけない…



『お兄様、おはようございます』


おお、ヒルデから来たか…ヒルダはどうした



『あ…兄貴、おはようごじゃいましゅ…舌かんだ!』


『ヒルダお姉ちゃん、どう呼んでもいいと言われたからってそれはないでしょ!』


『リンの時は女性だったけどずっと屋敷と寄宿舎住まいだから男性は苦手で…でもショウ兄さんが嫌いってわけじゃないんだからね!』


ヒルダ、ヒルデよりも顔が真っ赤なんですが



『提督、典型的なツンデレを見た気がしました』


「まぁ、そのうち慣れるよ…たぶん」


『姉がすいません、その分は私がベッタリしますので!』


『ヒルダさん、それは姫様ズがやるから大丈夫です!』


「リディア、そこは椅子から立ちあがるぐらい熱くならなくてもいいから」


『ショウ、朝食が終わったらちょっと部屋まで来なさい』


うわ、母上から…間違いなくマクリミエックスの件で怒ってるだろうなー


-------------------


「母上、しっかりロレッタまで呼んでましたか」


『リディアからもロレッタの声だと証言を得てます、よくも存在を黙ってましたね』


「なるべくギリギリまで存在は隠しておきたかったのです、コレが出た時は最悪の事態なので普通では出動が出来ないように自分だけが解除できるセーフティが掛けてあります」


『番外メンバーなのはわかりました、ここでも衣装変換は出来る?』


「やってみましょうか…ロレッタ、Xプロジェクト発動承認」


そう言うとロレッタの襟に付いている金色の専属メイドバッチが白く輝いた、そこに指を2本当てて立ち上がり



『…チェンジ、マクリミエックス』


銀色の砲塔6台付きボディに変換されたロレッタがそこに居た



「もう戻っていいよ」


あっと言う間に元のメイドのロレッタに戻った



「たぶん王都が1分経たずに壊滅する最終兵器になると思うので自分が解除キーを出さないと衣装変換が出来ません…危なすぎるとシスターズ全員から猛反対を食らった代物です」


『でも、今回は助かったわね』


「ロレッタが元々グラディエーターだからこの装備でも使いこなせると思って起用しました、そうでなければ扱いを間違えると都市が簡単に消滅します」


『ところで、あのガスせいでみんなパワー不足になりやられていたのにどうして動いてられたの?』


「X型クアッド魔道炉搭載だから余裕があるのでパワーが半減しようと相手を吹っ飛ばす事が出来るのです」


『…どれぐらいパワーがあるの』


「通常時で1000万馬力あります」


『半減しても十分強いじゃないの!』


「もしかしたら地面にグーパンチで王都が壊滅するかもしれませんね」


『ショウ様、今度それやりましょうか?』


「被害が想像出来ないからやらんでいい…ところで母上、ジャスティーナ夫人の書いた本の監修をしましたね?」


『それをどこで聞きました?』


「ヒルデが王都で買った〔マクリミナス・セブン〕という王妃様が書いた自分と姫様ズについて書かれていました、確かに資料としては面白いですが…王都のオバサマたちがロリコン公爵とかおっぱい公爵とか言うのがわかりました」


『ジャスティーナが面白そうだから一筆書きたいというから…リディアたちにはOK貰ってたけど、ショウに承諾取ろうとしたらエルフの森から帰ってこなくてゲラ刷りも見せられなくて、すでに印刷も出来てしまってたのよおおお』


「いや、帰って来るときに王都へ寄って買ってきましたが…どうやってみんなが姫様になったかという話とか載っていて面白かったですし、キアーラもきちんとした理由で嫁に来てると書いてあるから問題は無いと思いますよ」


『ちょっと安心しました…ショウが本気でブチ切れるかと思いました』


「でも、おっぱい一本釣りの話を書くから自分はおっぱい公爵になるんですよ!」


『アレは一番ジャステーナにウケた話で、絶対載せると息巻いていたから』


「毎度言われてただけでしょう…アレは」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『ショウ殿、今回は助かったぞ礼を言わせてもらう』


「まさか王都でもクーデターが起きるとは思いませんでした、今回はギルドのダンジョンと魔族が絡んでるから結構面倒な案件になりそうです」


『それは大変だな…今回の件で礼はショウ殿に聞いてくれとセブンという者に言われてるのだが』


「事前にクーデターを察知して私がセブンをここへ送り込みました、諜報活動などがメインですから…そこでこのような事態も増えますので国王にお願いが」


『また何か紙一重な事を言うんじゃないか?』


「王都機動捜査班を作りたいと思いますので許可を願います」


『はぁあああ?』


「このような特殊事例や犯罪があった場合、国王の次に偉い立場で捜査権などを持たせてください、人員はたぶん…自分やうちの特殊技能持ちになるでしょう」


『それはこっちも助かるが、連絡は例の電話ですればいいのか?』


「いや、こっちも忙しいから限度がありますので全部は無理です…相当特殊なのが限定ですし自分たちが選んでやる場合が多いと思ってください、後でそれ用の機械も設置します」


『まあ、そんな特殊な事件も発生しないし各挙に通達は出しておこう、バッチみたいなのは作らなくていいのか?』


「あの前に作った王都監察官の金バッチをもう少し平らにして大きさを4cmぐらいにしてもらえれば、1個あればこっちで量産します…こんな感じで使います」


KIX-015に図面を書いてどの部分に金バッチを使うのかを説明した



『なるほど、写真付き身分証明書と兼用か…この手のは信用されるな』


「では後ほど機械を持ってきます」


共和国や宙夏そらなつ国にPP-500を置きまくって…王都へ全く設置してないのが国王にバレたらブチ切れるだろうなぁ


--------------------


翌日、国王の執務室へPP-500を設置し王都子爵の身分証明書を渡された

「ヒルダ・マクリミナス」と「ヒルデ・マクリミナス」の2枚、両方とも

ヒルダには「ショウマクリミナスの妹その1」と書かれヒルデには「ショウマクリミナスの妹その2」と書かれている


さっき王都の割り印を写真付き身分証4枚に押してもらったので金バッチを4つ複製して機械作業室で残りを作るか



『お兄様、ありがとうごさいます金色の身分証なんて…王家の一族しか当たらないのに』


『兄貴…ありがと、すごくうれしくて…えぐっえぐっ』


『お姉ちゃん、泣くことないでしょ』


『だって、ダンジョンの時から色々してもらってるのに何も返せてない自分が…』


「いいんだよ、これで正式に2人の可愛い妹が確定したんだからっておいヒルダ!」


椅子に座ってる自分へ向かって腰にタックル抱きつきをして来る、でも手が震えてる



『こうやって、徐々にショウ兄貴にだけ慣れていきます…必死なんだから!』


テラスの方では舞が茜を羽交い締めにしてるとか、凄まじい事になっているようです



『舞さん離して、あのショートカットにゲンコ食らわせないと気がすまん』


『茜さん落ち着いて、後でツンデレについて説明しますから!』


『みんな…手出し無用よ、本妻の私だって必死に我慢してるんだから!』


リディアは紅茶を持つカップが震えてます



『旦那様がぶっちゅしたら本気で行けばいいだけよ…ふふふ』


アリスはうつむいたまま服の端を握って体が震えてます



春燕チュンイェンさんは落ち着くために太極拳やってくると言って庭でヌンチャク振り回してるわよ、相当キテるわね…キアーラはこのままじっくり観察よ』


『パパに慣れてくれないと、子守り要員が増えないわよ』


ああ、後の反動が怖いぞ姫様ズ

さて自分のダンジョンはまだ終わってない…デビシングについて魔族王ゴルゴソーラの所へ行くというのがまだ残ってるから


2人が帰った後、恨みっこ無し今日の夜伽ジャンケン大会が

久々に勝利したアリスが号泣してるのが印象的でした



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ゴルゴゾーラ王、何をしに来たか判ってますよね?」


『ああ、デビシングのゴレムの話だろう?注文を受けて作って売るのだから問題は無いと思うが』


「この間、連れて行った魔族はどうしました?」


『取り調べたら、そんな事はしていないというから…釈放した』


「やっぱり、カーラの言うとおり全員焼き殺してもらえば良かったかもしれませんね」


KIX-015で録画した証拠や人族200人近くを落として殺す宣言や若い女を魔族王の貢ぎ物にする事やプリティーム魔法国にあるパンドラ商会の実態に王国内部のダンジョンの土地でゴレム作成して転送してクーデターに関わった事実を見せた


「これでも証拠が無いと…これ見せたら王都と第二次戦争待ったなしだろうね」


『…デビシングは魔族の一大企業集合体なんだ、無くなったら魔族界の危機なんだよ、そこはわかってくれ』


「200人以上の人族を拉致監禁したのと勝手に王都の土地へ無断侵入して鉱物を掘った賠償はどうするんですか?」


『それは…その、それよりも空間結界を外せとデビシングから逆に苦情が来てるんだが何とかならんか、低レベルの粉塵魔石入りの採石であそこまでの大鉱脈は無いんだよ』


「王都へ仁義も切らず根回しもせず勝手な侵略行為と拉致監禁及び殺人未遂、いい度胸してるな!よしわかった…これ以上、話しても無駄だね」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「Red pepper Connection」


「天界交換台ですか、創造神をお願いします」


『おー久しぶり、妹も出来て何よりと言いたいが、魔族とトラブってるようじゃのう』


「面倒な事になりました、魔王に今度は万単位でブチ殺すかもと言っておいてください」


『さすがにそれはやめてくれ…正規契約ならいいんだがのう』


「創造神と魔王で話して魔族王に言ってもらえませんかね、今回はバレたら第二次戦争になりそうです…それと電脳神いますか?」


『いるぞ、変わるぞい』


『やぁ、久しぶり電脳神だ』


「久しぶり、天才ハッカーの電脳神にお願いがあるのだけど」


『ぐ…また言うかその呼び名、今度はなんだ』


「いや実は前の世界からこーゆモノの設計図他が欲しいのだけど…」


『それ、バリバリの最新型で各所でトップシークレットのモノじゃないか!でも電脳神に不可能は無い、しかし創造のジッチャンが怒るぞこれは』


「やっぱりな、怒るかなこれは」


『あー創造のジッチャンじゃ、コレをどうするんだ?まさか2国で使うならダメだぞ危なすぎる』


「いや、自分専用が1つも無かったので1機だけ作ろうと思っただけです…複雑すぎてコレは素人には無理でしょう」


『まぁ確かにな…前から聞こうと思ったのだが、何故に地上部隊ではなくどっちも空にこだわってるのだ?』


「攻め込むわけでなく他国が来たら追い払うとかなのですぐ駆けつけるのがメインなのと数が少なくて済むから人数がいらないし経済的だと思ってます、見回りがメインですけど」


『お主らしいのう、電脳神がオマケも付けると張り切っているから期待しておれ』


「はい、わかりました」


はぁ、どうしたもんかな…魔族王の返答待ちかと部屋で椅子に座っていたら

キアーラがまた壁を抜けて来た



『おぢちゃん、魔族絡みでしょ…さっき聞いてたわよ!全部話して』


一部始終を話したら膝の上でキアーラ、ダラ泣き



『おぢちゃあああん、ごめんねええー魔族がふがいなくて!』


「いや、デビシングが王都で掘削作業して人族さらうとは誰も予想してないから」


『お父さんもデビシングから相当カネ貰ってるし絶対に逆らえない操り人形状態だから何を言っても無駄よ…』


「じゃあ、どうすればいいのだろう」


『一緒に考えてあげるから、いつものロリコンなでなで…して』


「うーん、良い手段無いかな」


『はふぅーん、はぅ…んほぉ!きぼちいい…あ、やっぱりアレしかない』


「キアーラ、何かある?」


『見ただけでビビらせるモノ、魔族は一度「月光」でコテンパンにやられてるので…それ以上のモノで乗り込んでコラァ!とやればいいんじゃない?』


「やっぱりそれか、一度中止していたがやる事になるとは…ワルキューレ作成計画」


自分の中のダンジョン、いつ終わるのか


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